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ASTROMATE

多彩な輝きを放つ6つの新星が重なり合う、 “明日誰かに教えたくなる”ロックアイドル。

「明日誰かに教えたくなる」をコンセプトに掲げ、バンドサウンド中心の楽曲を歌って踊るロックアイドル・ASTROMATE(アストロメイト)。南は沖縄から北は北海道まで全国各地から、個性的なメンバーが集った6人組だ。“星の仲間”を意味するグループ名が表すとおり、多彩な輝きを放つ6つの新星たちが1つにまとまることで鮮烈なインパクトを残す。ライブでの感動と高揚感を容易に想像できるキラーチューン2曲を搭載した1stシングル『ASTRO』を武器に、彼女たちはどんどん上昇していくことだろう。

 

「1年後には500人キャパの会場をSOLD OUTするくらいにはなりたいですね。観てくれた人たちには明日誰かに教えてもらって、急ピッチでステップアップしていきたいなと思っています」

●ASTROMATEはバンドサウンドを中心としたグループですが、メンバーはそこに惹かれて応募した部分もあるんでしょうか?

夏実:私はロックやバンドサウンドが元々好きだったので、このグループのコンセプトを見た時にすぐ“やりたいな!”と思いました。以前にもロック系のアイドルグループに所属していたことがあって、そこでの見せ方がすごく自分にハマっていた気がしたんです。逆にその後で所属した清楚系のグループでは、向いていないなと感じて(笑)。かわいいアイドルというよりは、カッコ良いアイドルに惹かれたんですよね。

友理:元々、私は地方ローカルのアイドルグループで活動していたことがあって。そこで色んなものに触れていく中で、バンドサウンドやカッコ良い音楽をやりたいなと思うようになっていったんです。そういう音楽をグループでやりたいと思っている時に、このオーディションのことを知って応募しました。

●たとえば、どういう音楽が好きだったんですか?

友理:メロコアが特に好きで、Hi-STANDARDとかをよく聴いていました。他にもジャンルに囚われず、気に入った曲を色々と聴いていて。KEYTALKやback number、WANIMAやKANA-BOONも聴いていましたね。

杏:逆に私は“バンドサウンドって、どういう曲なんだろう…?”という感じでした。ジャンルとかをあんまり気にして音楽を聴いてこなかったので、応募した時点ではよくわかっていなかったんです。だから4組の中で、どこに入りたいという希望は特になくて。

●結果的にASTROMATEのメンバーに選ばれたと。

まひろ:自分もそういう感じだったんですけど、このグループに選ばれて。合いそうなところに選んで下さったのかなと思うので、自分からコンセプトに寄せていこうとはしていますね。

さあや:私は最初から、このグループしかないなと思っていて。ももいろクローバーZが好きなんですけど、そのキッカケは友だちに教えてもらったことだったんです。そうやって友だちに教えてもらって知ることが多かったので、このグループの“明日誰かに教えたくなる”というコンセプトがすごく重要だなと思ったんですよね。だから受かった時は“よっしゃ!”っていう感じで、本当に嬉しかったです。

●アイドルになりたいという想いは、全員が元々持っていたんでしょうか?

まひろ:アイドルに憧れはあったんですけど、そのために特に努力していたというわけではなくて。でもそうやってグダグダした状態でずっといるのが嫌で、色んなオーディションを受けることで経験が身につけば良いなと思って、最初にちゃんと受けたのが今回のオーディションだったんです。

杏:私は元からアイドルになりたかったわけではなくて、ずっと声優になりたくて地元の沖縄でレッスンを受けたりしていたんです。でもそろそろ学校を卒業するとなって“これからどうしよう?”という時に、Instagramのこのオーディションの広告を見かけて。気になったのでホームページを見てみると、アイドルのオーディションだったという…。そこに上京のサポートもしてくれると書いてあったので、“どうせ受からないだろうけど、やるだけやってみよう”と思って応募しました。

●上京できるというのも大きなポイントだった。

さあや:私は元々、人前に立つことがすごく好きで。4歳からクラシックバレエを習っていて発表会に出たり、その後もストリートダンスを習ったり、地元の島根にある劇団のスクール生になったり、色んな習い事で人前には出ていたんです。でもやっぱり人前に一番出られるのは東京だから、上京しないと何も始まらないなと思っていて。だから東京に出られるチャンスがあるものは受けていたんですけど、その中で今回のオーディションを見つけて応募した感じですね。

●良いチャンスに出会ったわけですね。音々さんが応募したキッカケは?

音々:私はAKB48グループに憧れがあって、アイドルになりたいとは思っていたんです。でも今まで芸能活動をやってきた経験もないし、学校の卒業も近付いてきたので“これで最後にしよう”と思っていて。そんな時にこのオーディションのことを原宿の看板で知って、応募しました。

友理:オーディションの時は5〜6人ずつのブロックに分かれて、面接と実技の審査があって。私は音々と同じブロックだったんですけど、彼女は歌唱審査の途中で歌えなくなったんですよ。

●歌えなくなった?

友理:最初の1フレーズくらいを歌った後に歌えなくなって、棒立ちになっちゃって。それでスタッフさんに“歌い直しますか?”と訊かれたのに、“いいです。歌いません”と言ったんですよ。

●なぜ歌えなくなったんですか?

音々:練習も全然していなくて、オーディションで歌う曲を決めたのも前日くらいだったんです。しかも当日の朝にCDショップで買おうとしたら、それが売っていなくて…。

さあや:発売前だったらしいです(笑)。

●なるほど(笑)。

音々:それで仕方なく別のCDを買って、オーディション会場へ向かう途中もずっと歌詞カードを見ながら覚えようとしていたんです。でも本番で歌い始めた時に、“これはちょっと無理だな”と思ってしまって…。恥ずかしい想いもあって、歌えなくなってしまいました。

●それで諦めてしまったと。

音々:恥ずかしくて、“帰りたい…”と思いました。自分でも落ちたと思っていたので“もういいや”っていう感じで、オーディションの時に渡された名札を付けたまま帰っちゃって。

友理:終わった後にスタッフさんが1人1人から回収していたんですけど、音々だけササッと帰っちゃったから…。

さあや:“『来い』アイドルオーディション”と書かれた名札を付けたまま、家まで帰るっていう(笑)。

一同:ハハハハハ(笑)。

 

 

●それで受かったというのもすごいですが、逆に印象に残ったんでしょうね。

夏実:私たちも、このエピソードがすごく好きなんです。

まひろ:何回聞いても、面白いと思う(笑)。本当にナイスキャラだと思います。

友理:合格者の集まる場所にいた時は、ビックリしましたけどね(笑)。でも今では“音々がいて良かった”と全員が思っています。

●色んなキャラクターが集まっているから、面白いのかなと思います。

さあや:確かにあんまりキャラがカブっていないですね。

まひろ:全員が違う個性を持っているし、パフォーマンスも全然違うなと思っていて。でも私は、まだ“自分”というものを理解できていないから…。

夏実:出た、ネガティブ(笑)!

●まひろさんはネガティブなんですね。

まひろ:オーディションでも“ネガティブなところを変えたい”と言ったんですけど、まだ変わっていません…。

●自分を変えたいという気持ちも応募のキッカケになっている。

まひろ:そうですね。

友理:私は昔、いじめられっ子だったんですよ。小学校高学年から中学校くらいまでは、特にひどくて。でも中学校の時に“歌手になりたい”という夢を持った時から、“いつか表に出て(いじめていた子たちを)見返してやる”という気持ちが生まれたんです。そういう反骨精神は、今でもありますね。

●今回の1stシングル『ASTRO』の表題曲はメッセージ性が強いので、そういった自分たちの経験や想いも重ねやすいのでは?

友理:自分に重ねられる部分が多いですね。これまでの経験に重ねて歌詞を見ちゃうし、自分への応援歌みたいな感じで歌っています。

杏:“本当に欲しいものは 掴めないけど”という歌詞が、自分のことのように思えて。声優になりたくてオーディションを受けてきたけど、全部ダメで。本当になりたかったものにはなれていない自分が今、アイドルになるチャンスをもらえている。だから“本当になりたかったものではない”というのを言い訳にはせず、頑張ろうって思いながら歌っています。

夏実:“神頼みなんてもうやめて”というところもヤバいですね。私は今までの活動が上手くいかずにここまで来ちゃったという感覚があるので、共感できる部分が多くて。夢に向かっていく想いがすごく強い歌詞だから、歌いながら泣きそうになってしまいます。

●本当に気持ちを重ねられる内容になっている。

まひろ:自分は今まで暗くてネガティブな感じの曲ばかり聴いてきたんですけど、こういう“上に向かっていく”という想いを込めた歌を伝えるためには、自分自身もそういう心持ちにならないといけないなって思いました。

さあや:これから色んな経験をして、色んなライブで歌っていくにつれて、どんどん想いがこもっていきそうな歌だなと思っていて。受け取り方も1人1人で違うだろうし、たとえば3年後には今と全然違う解釈で歌っているかもしれないですね。

友理:カップリングのM-2「COLORS」も“Take it easyさ”という歌詞があるように、“なんとかなるさ”みたいな感じがあって。前向きで明るい歌詞がすごく多いので、それによって自分も元気付けられています。

●「COLORS」の歌詞も自分たちを重ねられる内容なんですね。

夏実:「COLORS」の“それぞれの道を いつかは選んでも 抱くもの同じなら きっと辿り着けるさ”という歌詞が、私は特に好きで。前に所属していたグループが解散して今は各メンバーが違う道を歩いている中で、“私はここで頑張って輝いているよ”っていうのを伝えられたらなと思います。

友理:私は“忌み嫌う毎日に ありきたりな夢を見よう”というところが一番好きで。生活の中で、毎日が嫌だと感じている人もいると思うんですよ。私も同じことの繰り返しだったり、無駄に時間を過ごしちゃったりして、ネガティブな気持ちになることもあるから。でもそんな時こそ、自分の夢を忘れずに持っていれば良いのかなと思って。“You are Dreamer”と歌詞にもあるように、“まだ夢を見ても良いのかな”っていう気持ちになれるところもすごく好きです。

●曲調もアッパーで、ライブでも盛り上がれそうです。

音々:私は「COLORS」の振り付けがすごく好きで。メンバーと顔を合わせるところとかが、本当に踊っていて楽しいですね。

杏:今まで内向きな曲ばかり聴いてきたので、私は明るめの歌詞や曲調に馴染みがなくて。最初は“どういう感じでやったら良いんだろう…”と思っていたんですけど、ライブでやっていくうちにお客さんと一緒に声を出したりする楽しさに気付いて。みんなと一緒に盛り上がる楽しさを教えてくれた曲ですね。

●今後はライブも増えていくので、そこでさらに進化していくんでしょうね。

夏実:ファンの人が何を見て応援したくなるかと言えば、もちろんステージじゃないですか。だから私はそこを一番大事にしたいし、ライブは命がけだと思っていて。メンバーとお客さん全員の気持ちを1つにして、誰が見ても“この会場、すごい!”って思わせるような一体感を生み出したいです。

まひろ:たくさんの人に見て欲しいんですよね。そのためには一瞬でも見てもらえた時に“すごいな”って思わせられるパフォーマンスができるように、これからもっと頑張っていきます。

さあや:1回目に見た時のインパクトを、これからどんどん増していきたいですね。

杏:同じレベルのライブは、2回したくないなと思っていて。ライブをやる度に進化していけるようなグループになりたいです。

友理:“明日誰かに教えたくなる”というコンセプトに沿って、ライブの会場もどんどんステップアップしていきたいんです。お披露目ライブも2日間で300人近い人に集まって頂いて1発目のインパクトとしては十分だったと思うんですけど、1年後には500人キャパの会場をSOLD OUTするくらいにはなりたいですね。観てくれた人たちには明日誰かに教えてもらって、急ピッチでステップアップしていきたいなと思っています。

Interview:IMAI

 

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