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PIGGY BANKS

記念すべき初ワンマンで見せた、着実なる進化と大いなる可能性。

PIGGY BANKS 1st ONE MAN SHOW!!
2018/4/29@Shibuya Milkyway

 

 

PIGGY BANKSが、2014年の結成から4年を経て初のワンマンライヴを4/29に開催した。晴れの舞台となったShibuya Milkywayは満員のオーディエンスで埋め尽くされ、開演前から熱気に溢れている。6/23よりVo.yoko(=矢沢洋子)が初挑戦となる舞台“銀河鉄道999 40周年作品 「銀河鉄道999」〜GALAXY OPERA〜”に出演するため、6月から当面の間はライヴ活動を控える予定ということもあり、この日のワンマンに懸ける想いはバンドもファンも一層大きいのだろう。

そんな記念すべきライヴに華を添えるべく、オープニングアクトに登場したのは女子R&Bファンクインストバンド・BimBamBoomだ。リーダーのDr.山口美代子が2015年の“FUJI ROCK FESTIVAL”でPIGGY BANKSのドラムとして参加したという経緯もあり、縁のある彼女たちが先陣を切って盛り上げていく。R&B、ファンクミュージックのルーツを徹底的に吸収・消化しつつ、ニューウェーヴの要素や女子5人による効果的なコーラスワークも取り入れた独自のオルタナティヴ・ファンクサウンドは圧巻。フロアのヴォルテージをブチ上げて、バトンをつないだ。

 

 

BimBamBoomの素晴らしいライヴにテンションも期待も高まる中で、いよいよ主役のPIGGY BANKSが登場。G.kemeの強烈なフィードバックギターが空気を震わせると、yokoが“イェーイ、PIGGY BANKSだ!”と勇ましく叫ぶ。オープニングナンバー「Panpukin」から、勢い良くライブの幕を開けた。続く「タイムスリラー」ではリズムに合わせて、手拍子が自然発生。メンバーのコーラスを背に受けながら、yokoのキュートなボーカルが冴え渡る。小気味良いメロディとビートに身体を揺らした「PVPHS」までの序盤戦で、ハッピーなパーティー空間を生み出していった。

 

 

MCタイムを挟んでyokoが“最後までロックしていきましょう!”と呼びかけてから演奏が始まったのは、初めて聴く新曲だ。ラップに近いような英詞の歌が特徴的で、曲調はクールでありながらも奥に秘めた情熱を感じさせる。そんな新たな一面も垣間見せた後は、「Funky Monkey Ladies」へ。イントロから湧き起こった歓声と手拍子が、この曲の人気を物語っているようだ。低音の利いたグルーヴの上で、kemeのギターがサイケデリックに炸裂。次の「I WAN'T CANDY」(The Strangelovesのカヴァー)も含め、まさにロックの持つダイナミズムを見せつけた。

 

 

せっかくの初ワンマンということで、普段のライヴではできない趣向も。yokoとkemeの2人だけの“ミニーバンクス”による、アコースティック編成でThe Ronettesの「Be My Baby」を披露する。さらに“あんまりこういう場で歌ったことのない曲”という紹介から奏で始めたのは、なんとあの矢沢永吉の名曲「チャイナタウン」だ。kemeのアコースティックギターによる繊細で柔らかな演奏をバックに、yokoの伸びやかで切ない歌声が場内に響き渡った。これぞ“ワンマンならでは”の貴重なパフォーマンスに、誰もが心奪われたに違いない。

 

 

「ブリオッシュ」からは再びバンドセットに戻り、一体感のあるサウンドで後半戦へと突入していく。不気味さの中にもコミカルでキャッチーなメロディが印象的な「ゾンビーボーイ」と、男勝りの野太い歌声とフェミニンな歌声が同居する軽やかなロックンロール・ナンバー「シュビドゥバイン」の2曲には、おおくぼけいが鍵盤で参加。スペシャルゲストの演奏も加わって彩りをさらに増し、観客たちを魅了する。「DASH」と「Heat Wave」(Martha And The Vandellas)で最高潮まで盛り上げた後、「らんらんらん」の普遍的なメロディとスケール感の大きな歌で全てを包み込んで本編の幕を下ろした。

 

 

満員の観衆からの大歓声に応えてアンコールに登場すると、おおくぼけいを再びゲストに迎えて「Wicked go」を共に演奏。ピースフルなムードに包み込まれる中で、SHEENA & THE ROKKETSの名曲「涙のハイウェイ」で記念すべき初ワンマンのフィナーレを飾った。オリジナルだけではなくカバー曲も交えて、曲ごとに様々な歌声と表情で魅せたyoko。その歌が持つ表現力と説得力が増したことを実感させるワンマンを経て、PIGGY BANKSは果たして次にどこへと向かうのだろうか。着実に進化を続けている彼女たちのライヴを、近い将来にまた観られることを期待して待ちたい。

Text:IMAI

 

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