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The Chorizo Vibes

ジャンルの壁を破天荒に乗り越える、 チョリバイワールド全開の怪作誕生!

独自の世界観を体現したサウンドとそのクオリティの高さからリスナーはもちろん、バンドマンや音楽関係者からの支持も厚い“チョリバイ”ことThe Chorizo Vibesが、待望の1stフルアルバムを完成させた。もはやチョリバイのテーマの1つとも言える“世界の国からこんにちはシリーズ”では、スパニッシュの世界を表現したM-3「ベサメムーチョ」を収録。こちらもお馴染みの“河童シリーズ”ではM-5「とある河童の恋愛模様」から、自身が主催するサーキットイベント“爆音ハイスクール”の校歌となるM-11「爆音ハイスクール〜校歌〜」まで、容赦ないほどチョリバイワールド全開の楽曲をぜひ音源でもライブでも浴びるように味わって欲しい。

 

「今は、めっちゃ太い軸ができたんです。だから今回のアルバムでは“これをやってしまったら、俺たちはどうなってしまうんやろう…?”みたいな曲もやれているんですよ」

 

●まず4人編成のバンドで、サックスのメンバーがいるというのが面白いなと思ったんですが。

のぐニキ:元々は3ピースバンドやったんです。でも“もう1本ギターが入ればやれることも増えるな”と思っていたので、ギターが弾ける人を探していて。僕らは芸大の音楽学科で先輩・後輩の関係やったんですけど、大学を卒業してから神門と一緒に呑むことがあったんですよ。その時に神門が“みんなバンドをやっていて楽しそうやな…”と言ったので、“じゃあウチに入ったらエエやん”と誘ったんです。

●それが加入のキッカケだったと。

のぐニキ:ただ、神門は大学でサックス専攻やったんで、ギターは弾けなかったんですよ。でも“スパルタで教えこんだら弾けそうやな”という感覚はあったので、まずはギターを教えこんで。加入して最初の1年くらいはギターしか弾いていなかったんですけど、“そういえばサックスも吹けるやん”と思い出したので取り入れてみることにしました。

●音のイメージは何かあったんですか?

のぐニキ:神門は大学でジャズ学科だったので、そういう感じの音を入れて欲しいとは言いましたね。

神門:色々と考えてはいるんですけど、自分の引き出しにはジャズしかないというのもあって。でもジャズ自体も大学の授業でやっていただけで、昔からすごく聴いていたわけでもないんです…。

●ジャズがすごく好きというわけではない?

のぐニキ:めちゃくちゃジャズが好きなメンバーがいるわけではないですね。でも全員がジャズ学科だったので、みんな通ってはいて。逆に言えば、共通しているルーツはそこくらいやと思います。

●のぐニキくんのルーツはどのあたり?

のぐニキ:初めてハマったのはディープ・パープルとかなんですよ。ビートルズとかそういう古い音楽から始まって、歳を取るにつれて(聴く音楽も)2000年代に近付いていった感じですね。

●他のメンバーは?

横井:逆に僕はそれこそ自分たち世代で流行っていたELLEGARDENとかのコピーをやってきました。他にもJ-ROCK系とか、色んな音楽を広く浅く聴いてきた感じですね。

神門:僕は大学を卒業するまで、バンドとかをやったことがなくて。だから、音楽としてのルーツは…何もないです。

●何もないの?

神門:まぁ、強いて挙げるなら…サザンオールスターズとDIR EN GREYはよく聴いていましたね。

●組み合わせがおかしい…(笑)。岡くんは?

岡:自分は高校〜大学の時はメロコアを聴いていましたね。そういうバンドのコピーもやっていたんですけど、ベースに関してはブーツィー・コリンズとかファンク系の音楽が好きでした。

●今のサウンドにも、そういう要素は入っている気がしますね。

のぐニキ:たぶん勝手に入れているんですよ。曲は僕が全部作っているんですけど、ベースラインについては特に何も言わないんです。“ここはこういう雰囲気で”としか言わずに、基本的には任せていて。

●他のパートについては?

のぐニキ:ドラムに関しては、ちょっとうるさいかもしれないです。リズムパターンから曲を作ることが多いのもあって。

横井:曲作りは僕ら2人で始めることが多いですね。最初にリズムパターンを決めて、ベースはルートをまず弾いて、上モノはそれを聴いてから決めてもらう…という手順で曲を作ることが多いです。

●音楽的な基盤になっているのは、パンクやメロコアでしょうか?

のぐニキ:最初が3ピースやったんで、その形態でできる音楽となるとパンク寄りにどうしてもなるところがあって。だから最初は、もっとメロコア寄りでしたね。でも人と違うところは絶対に入れたかったので、ストレートなメロコアではなかったです。僕はパンテラがめちゃくちゃ好きなのでメタルの要素を入れて、ギターリフから曲を作る感じのメロコアをやっていましたね。

●ディープ・パープル的な要素は?

のぐニキ:出そうと思えばすぐに出せるんですけど、最近は出していないですね。その要素を出しすぎると、イナたすぎる感じになってしまうから。もうちょっとシュッとした音が良いなと思っていて…。

●失礼ながら、今やっている音がシュッとしているかは疑問ですが…(笑)。

のぐニキ:そこがおかしなところなんですよね。気が付いたら、こんな感じになっていました(笑)。

●今やっている独自の音楽性を特徴付けている1つの要因は、歌詞なのかなと。

のぐニキ:完全にそうやと思います。特に最近は、ちょっとフザけ始めていますからね。

●元々はフザけていなかったんですか?

のぐニキ:最初はもっと真面目やったんですよ。でも僕がバス釣りが好きなので、釣りの要素をふんだんに散りばめた曲を作ってデモ音源に入れたことがあって。それが今に近い感じのミクスチャー調やったんです。そこで“こっちのほうが楽しいやんけ!”となったので、今の形になっているのはその曲からの流れやと思います。歌詞もこういう感じのほうが書きやすいと思ったし、僕が真面目に書いても、たとえば恋愛とかの歌詞を書いているヤツらに勝てる気がせえへんから。

●だから恋愛を書くとしても、M-5「とある河童の恋愛模様」みたいな感じになると(笑)。

のぐニキ:河童の気持ちで書きましたね。…見たことはないですけど(笑)。

岡:僕は河童を見たことがあるんです。

●えっ…?

岡:実家の窓のすりガラス越しに、河童の姿が見えたんですよ。

のぐニキ:岡くんの家は坂の上にあるんですけど、近くに池があって。湿度が岡くんの部屋だけ90%とかあるんですよ。ある時ふと窓を見たら、河童のシルエットが通りすぎたらしくて。…そしたら、部屋の湿度が下がったらしいんです(笑)。

●そういう岡くんの思い出も歌詞の中に取り入れていたりは…?

のぐニキ:しないです。

一同:ハハハ(笑)。

●「とある河童の恋愛模様」だけ作詞作曲が“のぐニキ&絶豚となっている理由とは?

のぐニキ:“絶豚”というのは僕が大学生の時に組んでいたバンドで、その時に作ったサビをここに持ってきたんです。自分の中で一番良いと思っているサビをやっと持ってきた感じですね。そのバンド自体は下ネタばかり言っているような、フザけた感じやったんですけど。

●その頃に比べると、フザけ方もマシになっている?

のぐニキ:だいぶマシやと思います。ホンマならもっとフザけられるんで、今もむしろ自分の中では全然フザけていなくて。フザけ始めたら、もっとえらいことになるはずやから…。

●今はちょうど良いバランスでやれているのかなと。

のぐニキ:バランスはとれていますけど、たまに向こう側に行きたいと思う時はあります(笑)。

●その気持ちを抑えている(笑)。歌詞もメロディも、不思議と耳に残るキャッチーさがある気がして。

のぐニキ:今回は結構そこを意識したかもしれないです。何回もリフレインしたり、韻を踏んだりする部分も意識していたので、そういうところが出たのかな。あと、“これは引っかかるやろう”っていうフレーズを持ってきていますね。

●深い意味があるというよりは、フックのある言葉を選んでいるのかなと思いました。

のぐニキ:深い意味なんて1つもないです(笑)。昔はもうちょっと意味深な歌詞とかもあったんですけど、“何にも伝わらへんし、もうエエわ!”と思って。

●M-2「ススメ!!ガンランス!!」は『モンスターハンター』の武器を題材にしていますが、ガンランスにこだわりがある?

のぐニキ:これまでの作品でも三国志の曲とかがあったんですけど、まあ(リスナーには)伝わらないんですよ。特に女の子なんかは、マジでポカーンとしていて。“俺の好きなものは誰にも伝われへんから、もう好きにしたらエエわ”と思ったんです。ガンランスってめちゃくちゃ使いにくいんですけど、使っている時はめちゃくちゃ楽しいんやけどな…っていうロマンを求めた、“男のロマン”ソングですね(笑)。僕は大体、ロマンでできています。

●そういうところに岡くんも共感できる?

岡:僕は『モンハン』はわからないので…。

のぐニキ:でも岡くんは普通なら5弦ベースくらいで良いところを、あえて6弦ベースを使っているんですよ。そこにはロマンがあるんじゃないですかね。

●ベースの世界でいうところのガンランス的なものを使っている。

のぐニキ:そういう感じやと思います。1弦は使ったことがないらしいですけどね。

岡:弦はほとんど4本しか使っていないです。

●6弦ベースの意味がない(笑)。

のぐニキ:じゃあ、普通のベースにしろや!

岡:でもデカいし、武器みたいでカッコ良いじゃないですか…。

●一応、男のロマンは共有しているみたいですね(笑)。M-7「こしなかさん 青ver〜未来で待ってる〜」は、あのプロレスラーが題材でしょうか…?

のぐニキ:越中詩郎さんのことですね。19歳の時に作った曲なんですけど、初ライブからやっているんですよ。その当時からプロレスが好きやったからそういう歌詞になったというだけで、内容はめちゃくちゃ薄いです(笑)。

●ハハハ(笑)。そんな初期に作った曲を今作に収録した理由とは?

のぐニキ:最初はこういうポップな曲もやっていたんですけど、だんだん僕の趣味でメタル寄りの曲が多くなってきて。一時期は、長調の明るくてポップな曲があまりできなくなっていたんです。でもそこから1周まわって、今また戻ってきたというか。何をやってもThe Chorizo Vibesっぽくなってきたので、この曲も今ならやれると思ったんですよね。

●何をやっても自分たちらしくなるという自信がついてきた。

横井:初めて聴いてもすぐにThe Chorizo Vibesだとわかる要素が、最近の曲にはいっぱい詰まっていると思うんです。そういうブレないところができてきたのはすごいことやなと思います。

のぐニキ:いや、逆やな。ブレまくって、軸を1回なくしたんや。そうなったら、もう何をやっても大丈夫やから。その結果として今は、めっちゃ太い軸ができたんです。だから今回のアルバムでは“これをやってしまったら、俺たちはどうなってしまうんやろう…?”みたいな曲もやれているんですよ。

●それはどの曲?

のぐニキ:M-9「ロックアーミー VS ジャズポリス」ですね。この曲は軍歌をイメージしながらも、途中で急にジャズ調になる部分があって、その後にセリフも入ってきたりして。それこそ昔やっていたバンド…絶豚の頃の記憶が甦ってきたというか。そういう部分もチラ見せできたかなと思います。

●ラストのM-11「爆音ハイスクール〜校歌〜」はタイトル通り、自分たち主催のサーキットイベントのテーマ曲といった感じでしょうか?

のぐニキ:テーマ曲ですね。“ハイスクール”と言っている以上は、やっぱり校歌が必要やなとなって。“爆音ハイスクール”は色んなジャンルのバンドと一緒にやっていきたいイベントなので、色んな音楽の要素も散りばめつつ最終的には“The Chorizo Vibesの曲”と言えるものになったと思います。

●リリース後のツアーでも、色んなジャンルのバンドと出会いたい?

のぐニキ:最近はバンドで新しい知り合いがあまりできていないので、ジャンルを超えた出会いが欲しいですね。ツアーは色んな人に観てもらえるチャンスやと思うし、ジャンルには囚われずにこれからもやっていきたいです。

神門:頑張ってライブするので、僕らのことを好きになってもらいたいですね。

横井:やっぱりライブを観て欲しいんですよね。曲を知ってもらった上でライブを観てもらえたらより一層楽しいとは思うけど、初見でも楽しんでもらえるようなライブをやっているつもりやから。“見て楽しむ”のがThe Chorizo Vibesかなと僕は思っているので、その感じをツアーでぜひ味わってもらいたいです。

岡:曲の難易度がどんどん上がっているので、ライブでも音源通りに再現できるように頑張りつつ、ライブ感も出していきたいですね。

●今回のツアーでは、岡くんもベースの6弦を全部駆使して演奏する?

岡:いや、2本は使わないです。

のぐニキ:無意味やんけ!

一同:ハハハハハ(笑)。

Interview:IMAI

 

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