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THE TOMBOYS

誰よりも音楽を楽しんでいる次世代ロックンロールバンド

2011年結成、現在21歳、神戸発・次世代型ロックンロールバンド、THE TOMBOYS。中学生のときに結成し、「音楽じゃなくてもよかった。4人で居ることがすべて」と言い切るほど肝がすわった4人が鳴らすロックンロールはたくさんの人の心を掴み、Sex PistolsのGlen Matlockプロデュースで過去2作品のリリース、そして今年のEU4ヶ国16本の海外ツアーなど、若いながらもタフな経験をバンバンと積み重ね、メキメキと実力を付けつつ視野を拡げ、10/3に4枚目となるミニアルバム&カヴァー7インチアナログ盤をリリースした(※アナログ盤は台風21号の影響を受け、発売を10月17日に延期)。ステージの上で飛び跳ねて奏でる4人のロックンロールはまさに痛快無比、ぜひこのサウンドに触れてほしい。

 

「4人で居たら楽しくて、私たちにとってはそれがすべて」

●いきなりですが、THE TOMBOYSってめちゃくちゃ楽しそうにライブしますよね。もともとあんな感じだったんですか?

和木:昔からワチャワチャしてます。

タバタ:静かにしれられないっていうか。

●静かにしてられない(笑)。

のん:落ち着きがない(笑)。

タバタ:ライブは楽しくて仕方がないんです。

和木:楽しくなると動いちゃうんですよ。初めてのところだともっとテンションが上がっちゃいます。

ワカナ:なおさらね(笑)。

●すごいな(笑)。

タバタ:逆境の方が燃えるね。どアウェイが好きなんです。

和木:ホーム感がある方が緊張します。バンド辞めたくなるくらい。

●極端ですね(笑)。2011年に結成ということですが、2011年って中学生ですよね?

のん:そうです。中学1年生のときに同じクラスで。

●中学生でバンド組むってなかなかですね。

和木:他には全然そんな子が居なかったです。のんちゃんとヒーちゃん(タバタヒナ)は楽器をやっていて、私は私で「バンドやりたい」みたいな話をしてて。でも周りにバンドやりたい人は居なくて、「バンドやりたいんだったら仲がいいみんなで一緒にやろう」みたいな経緯です。

●THE TOMBOYSは音楽もコンセプトもロックンロール色が強くてオールドスクールで、どういう経緯でこういう音楽に若い女の子がハマったのかが不思議だったんですよね。

タバタ:きっかけは私の趣味とルーツですね。「これ聴いて」みたいな感じでメンバーに聴かせたんですけど、意外とみんなが「いい」と言ってくれたんです。

和木:ロックンロールというジャンルがハマったんです。

タバタ:特に「ロックンロールのバンドにしよう」とか決めたわけじゃないんですけど。

ワカナ:自然とだったね。

和木:最初にザ50回転ズにハマったんですけど、ザ50回転ズのみなさんが「俺たちの曲は簡単にコピー出来るぜ!」って公言されているじゃないですか…実際に演奏してみたら難しかったんですけど(笑)…真に受けてコピーして。そういう感じで始まったんです。

●それで学祭とかに出たんですか?

タバタ:そうですね。でも私たち結構嫌われてて。

●え? どういうことですか?

タバタ:学校には軽音楽部がなくて、練習場所を確保するために軽音楽部を作るところから始めたんです。

●ええ! すごい!

和木:当時はリハスタの存在すら知らず、「練習する場所が必要だよね!」→「そのためにドラムがある部屋を確保しなければならない!」→「部活を作らなければならない!」→「軽音楽部作った!」という流れです。

●気合い入っとるな。

4人:ウフフフフ(笑)。

●ロックンロールはタバタさんの趣味&ルーツとのことですが、小さい頃からこういう音楽を聴いて居たんですか?

タバタ:はい。私は母の影響で甲本ヒロトさんや忌野清志郎さん、エレファントカシマシを聴いて育ったので、自然とそういう音楽のバンドをやりたいと思ったんです。だから自分にとっては特別なことではなくて。

●なるほど。中学生のときに結成ということは7年間続いているわけですが、学生だと進学など環境が色々と変わるじゃないですか。バンド存続の危機とかはなかったんですか?

タバタ:なかったですね。

和木:4人で集まることが楽しくて、楽器持ったままおしゃべりして、ご飯食べて、また楽器持って練習してっていう。ずっと一緒に居ることが当たり前で、4人で一緒に居ることがまずあって、その横に音楽があるっていう感じで、それが今も続いてます。

タバタ:中学生のときに4人ともニュージーランドに1年間留学したんですけど、“それぞれ別にやりたいこと見つけてしまうこともあるかな〜”って思っていたんですけど、日本に帰ってきたら、離れている間に音楽をやりたい気持ちが高まっていて。

のん:バンドをやれなくてもどかしかった分、“バンドをやりたい!”という気持ちが強くなりました。

タバタ:帰国してから活動が加速して。

●CDを初めてリリースしたのは高校生のときですよね。

和木:それが、帰国してバンドをやりたい気持ちが加速した勢いと、今のレーベルとか色んな出会いがあって、リリースに繋がったんです。

●THE TOMBOYSの大きなトピックスとして、Sex PistolsのGlen Matlockにプロデュースしてもらったという経験があるじゃないですか。これはどういう流れで?

和木:Glenがジャパンツアーに来たとき、所属レーベルがGlenのジャパンツアーのオーガナイズしているということもあって、THE TOMBOYSのCDを聴いてもらったんです。そしたら話がトントン拍子で進んでいって「一緒にレコーディングしよう」と。

●Glenの目というか耳に止まり、イギリスに行ったんですね…キミたちシンデレラやん。

4人:アハハハハ(笑)。

のん:当時の私たちはすごくミーハーだったので、すごい人だと全然知らなくて(笑)。逆に調べてGlenを知ったら緊張しちゃうと思ったので、ほぼ前知識なくイギリスに行ったんです。

タバタ:初対面で「ヘーイ!」って行ったら、向こうもすごくフランクで(笑)。

●ハハハ(笑)。Glenのプロデュースでどういうことを学びました?

タバタ:リズムが全然違う感じがしました。日本で作っていったデモを持って行って聴いてもらったんですけど、Glenからの提案が「え? 何それ?」みたいな感じで。

和木:たぶん縦のリズムを意識したということだと思うんですが。

●ほう。

タバタ:今から考えたらそれがブリティッシュサウンドなのかなって思うんですけど、Glenから「これはどう?」って提案されたものをその場で練習して、その場で録る、みたいな。

和木:最初のイギリスでのレコーディング(2ndミニアルバム『COME BAKE TO 19』)はそんな感じで、2回目(3rdミニアルバム『TO THE DREAM』はお互い意見をやり取りしつつという感じで。コーラスワークとかも、Glenから「60年代のザ・クリスタルズみたいな要素をTHE TOMBOYSのロックンロールに採り入れたらおもしろいんじゃないか」というアイディアからだったんです。当時私たちは特別コーラスワークを重視していなくて。

●そうなんですね。今作はコーラスがかなりたくさん入ってますけど…。

ワカナ:そうなんですよ。

和木:Glenと出会ったことで色んな音楽を知って、色んな要素を採り入れていいんだっていう風になりました。

のん:Glenにプロデュースしてもらって学んだことを自分たちなりに昇華して作ったのが今作『Wherever We Want』なんです。

●なるほど。

タバタ:もちろんGlenに言われたことを全部「はい、わかりました」と返事してやるわけじゃなくて、自分たちの意見も言いながら2作の制作をしたんですが、今回は自分たちの“こういう楽曲にしたい”というイメージに沿って、機材にこだわったり、1曲1曲に焦点を当てて作ったアルバムですね。

●ふむふむ。

タバタ:今年の2月にEUツアー(フランス、イタリア、ドイツ、イギリスで合計16本)に行ったんですけど、そこでかなり視野が拡がって。今作はEUツアーから帰国して作り始めたんですけど、ツアーの影響がすごく大きいと思います。

和木:思っていたより自分たちが音楽好きっていうことに気づいたよね(笑)。

●え? どういうことですか?

タバタ:今まで、私たちは音楽じゃなくてもいいと思っていて。将来この4人でお店をやりたいとか。ファッションも好きだから服のお店でもいいし、食べることも好きだからカフェでもいいし。4人で居たら楽しくて、私たちにとってはそれがすべて。

●いい話だ!

タバタ:フフフ(笑)。今、私たちがやりたいことはたまたま音楽で。ずっと音楽だけでやっていきたいとは特に思っていなかったんですよ。でもヨーロッパに行ったら、向こうは生活に音楽が根付いていて、レコード屋さんとか行ったら楽しくて。「やっぱり私たち音楽が好きなんやな」って再確認したんです(笑)。

和木:ライブ終わった後にレコード流してくれて踊ったり、DJの人に「これ何ていう曲ですか?」って訊いたり。音楽と出会うことはこんなに楽しいんだ! って。そういう経験があったから、今作を作るときに「こういう要素を入れたい」と4人でアイディアを持ち寄ったんです。

タバタ:好きなジャンルの幅が拡がったというか。昭和歌謡にハマった時期もあったし。

●カヴァーアルバム『TOMBOY's FACORITE 2』の選曲とかはまさにそうですね。

タバタ:そうですね。より一層ジャンルにとらわれなくなりました。

●楽曲としては、聴いている人を巻き込むような楽曲もあれば、一方で哀愁がある楽曲もありますよね。今作でいうとM-2「Close Your Eyes」とか。

タバタ:もともと、メジャーコードだけで作るのが好きじゃないということもあって、マイナーコードをどこかに入れたいんです。

和木:どこかしらに入れたくなるんです。ポップに作っても、ちょっと落とすっていうか。

●今回は前2作とは作り方が違ったということですが、レコーディングでの苦労はあったんですか?

のん:M-1「RING ME」はすごく苦労したんですけど、コーラスがめちゃくちゃ難しくて。

ワカナ:やっていくウチに色々とアイディアを足していって、そしたらどんどん難しくなって。

のん:例えば3声の上に音程がそれぞれ違ったり。

タバタ:今回は今までよりガッツリとコーラスを入れたんです。そうすると、ちゃんと合わないと良く聴こえないじゃないですか。その点がすごく難しかったですね。

和木:今までは多くても2声だったんです。でもより高みを求めてしまって、「ヒィ〜〜!!」というのはありました(笑)。

●それとTHE TOMBOYSの楽曲は聴いている人の気持ちを巻き込むというか、身体を動かしたくなるようなエネルギーがあると思うんです。

のん:曲を作ってるとき、縦ノリか横ノリかはめっちゃ気にしますね。

タバタ:曲はライブを想定しながら作っていて、サビから出来ることが多いんですけど、曲を作ったり練習しているときに、「身体がこう動いちゃうっていうことはこういうリズムがいいかな」とか考えたり。

●頭の中だけではなくて、体感的に曲を作っている。

タバタ:そうですね。だから自然とフロント3人の動きが一緒っていうことも結構多くて。

ワカナ:うんうん。

タバタ:フリを決めているところもあるんですけど、歌っているときの動きだったりは、曲を作っている段階からメンバーの間で共通しているイメージがあるんです。

和木:作る段階である程度は出来上がっていて、ライブをするときにキメとかポイントを想定するんです。

●そして今回のツアーは12/14の心斎橋BIG CATからスタートしますが、このBIG CATは無料って…まじで?

タバタ:フフフ(笑)。

和木:もともとは有料にするつもりだったんです。でも無料にしたのは…BIG CATでグランプリ大会が開催されるコンテストがあるんですけど、去年、私たちはそのコンテストで決勝大会まで進めなかったんですよ。その悔しさもあって、「じゃあBIG CATでもっとおもしろいことを自分たちでやっちゃおう」と。

●めちゃくちゃ気合い入った理由ですね。

和木:ちょっと大口叩いたら、周りの人たちが「おもしろいね!」と賛同してくれて。

タバタ:採用されちゃった(笑)。

和木:じゃあやるんだったら思いつく限りのおもしろい要素を詰め込みたいので、クリスマスマーケットというテーマにして、出来る限り幅広い人たちに観てもらいたいので無料にしようと。

●このバンド、いちいち気合い入ってるな。

のん:BIG CATはザ50回転ズ大先輩のオープニングアクトとして、ザ50回転ズ大先輩のコピーバンドとして出演したことが1回だけあるんですけど、THE TOMBOYSとしては初めてなのでがんばります。

タバタ:クリスマスって万国共通で楽しめるイベントじゃないですか。だから気軽に「行ってみよう〜」という感じで来てもらいたいです。

Interview:Takeshi.Yamanaka

 

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