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SPECIAL LIVE REPORT:SiM “THE EXPERiMENT TOUR” 2019/11/05@恵比寿LIQUIDROOM

SPECIAL LIVE REPORT:SiM “THE EXPERiMENT TOUR” 2019/11/05@恵比寿LIQUIDROOM

 先日、2020年春に4年振りとなる5th フルアルバムの発売を発表したSiM。そのアルバムに収録される新曲を解禁するプレツアー、“THE EXPERiMENT TOUR” の初日が恵比寿LIQUIDROOMにて行われた。対バンにハルカミライを迎え、オーディエンスも開演時間までソワソワしながら待っていた。
 
 
 
 

 
 
 
 照明が落ち、サイレンの音が鳴り響く。会場のボルテージが一気にあがる中、ステージに立つSHOW-HATE(G.)、SIN(Ba.)、GODRi(Dr.)。SEが止まり、1曲目に始まったのは「SAND CASTLE feat.あっこゴリラ」。この曲はアルバム収録予定の曲でありながら、この公演の数日前にMVが公開された。そのためMAH(Vo.)がステージに登場する頃には、会場にはオーディエンスの手拍子が響いていた。キャッチーな掛け声とその後ろにある思わず身体が動くようなサウンドのマッチ感は、やはりSiMならではのものだ。「紹介するぜ! あっこゴリラ!」とMAHが叫ぶとフィーチャリングで参加しているあっこゴリラが登場。高く鋭い声で歌う彼女のパフォーマンスは、1曲目とは思えないくらい会場を一気に温めた。ブレイクダウンでは重い音に切り替わり、オーディエンスはヘドバンを繰り返す。SiMの多様な音楽性がたくさん含まれてる曲だ。
 
 
 1曲目で温めた会場を2曲目「Blah Blah Blah」でさらに盛り上げていく。「お前らが踏み出してくるのを待ってるぞ!」とMAHがダイバーを誘い、これでもかとフロアが大量のダイバーで溢れる。声を求めるMAHにオーディエンスの歓声が響く。次は「Faster Than The Clock」。サークルピットが起こり、SHOW-HATEとSINも楽器を持ちながら回り出す。
 
 
 「このキャパで初めてSiMを見る人もいると思うけど、これが本当のSiM」とMAHは話す。“DEAD POP FESTiVAL”を成功させ、数々のフェスに出演する彼らがいつも「俺らはライブハウスに帰る」と言っている理由は、この光景を観ればわかる。ライブハウスでしか観ることが出来ない彼らがいる。
 
 
 続いては「I HATE U」。GODRiのドラムに合わせ、オーディエンスはツーステップを繰り広げる。SHOW-HATEとSINの豪快な演奏の中、MAHとオーディエンスは「FUCK YOU!」と叫ぶ。そして「GUNSHOTS」。彩りのある照明の中に見えるのは、会場全体のモンキーダンス。続いて「MAKE ME DEAD!」ではまだまだ勢いは止まらない。オーディエンスの拳と、その拳の上にダイバーが溢れる。
 
 
 「アルバムを出す前にツアーをするから“実験”ということで“THE EXPERiMENT TOUR”。新曲でお前らが間違えても誰も見てねえから。歌いたいところで歌って、暴れたいところで暴れろ」とMAH。完全に新曲の流れなのに、続いては「TxHxC」。全然新曲ではないが(笑)、本日2度目のサークルピット。SHOW-HATEは笑顔でギターソロを響かせる。「新曲どころか1stアルバムから!」とMAHが叫ぶと始まった曲は「Here I am」。「これもSiM、これがSiM」とMAHは言う。さっきまでの空間の雰囲気をガラリと変えた。
 
 
 
 

 
 
 
 「1曲目を聴いて“こういうアルバムなんだな〜”と思うのはまだわかってない。20曲弱くらいあるからね」とMAH。続いての曲はお待ちかねの新曲、「BASEBALL BAT」。MAHは黒いバットを持ちながら歌う。フェスで何回かやっているとは言え、新曲と思わせない一体感。オーディエンスも歌いやすい曲かと思えば、やはりところどころにSiMの要素が垣間見える。続いても新曲の「YO HO」。「海賊…いや、大航海の歌を」と始まったこの曲は本当に疾走感がある。海をイメージさせるような曲調で、思わず歌いたくなるようなフレーズ。最初から最後まで聴くと、まるで本当に冒険していたような気分になる。さらに新曲の「BULLY」。「いじめやハラスメントをする奴。そういう奴のことを“BULLY”って言う。そういうBULLYにお前らの大切な時間を使わなくていい」とMAHは語り、中指を立てながら歌う。歌詞がとても気になるので、アルバムを買って和訳と照らし合わせながら聴きたい。
 
 
 連続での新曲披露にMAHは「緊張した〜! これはほんの一部だから是非アルバムのツアーに来てね」と話す。「次の曲も久しぶりかも。“ooh la la”ってやつ。歌って!」とMAHが言うと、会場はオーディエンスの声で埋め尽くされた。その声に合わせGODRiがドラムを叩き始まった曲は「CROWS」。暴れまくるフロアと、ブレイクダウンではさらにヘドバン。そこから本編最後の曲、「KiLLiNG ME」。序盤からずっと勢いが止まらなかったのにも関わらず、会場が力尽きることはない。ラストのサビでは盛り上がりがピークに達した。
 
 
 まだまだ暴れ足りないと言わんばかりのフロアでは、アンコールの声が響く。メンバーが登場するとさらなる歓声。「恵比寿にくると『DUSK and DAWN』の時を思い出す」とMAHは話す。『DUSK and DAWN』には2012/6/30に恵比寿LIQUIDROOMで行われたライブが収録されている。その時にもやった曲であり、アンコールの一曲目は「Amy」。SHOW-HATEはギターを弾きながら暴れ、SINは回りながらベースをかき鳴らす。GODRiも力強くドラムを叩きながら、オーディエンスと一緒にMAHが叫ぶ。さらにボルテージは加速し、最後の曲「f.a.i.t.h」。ウォールオブデスから始まり、熱気と盛り上がりを最高点まで持っていく。
 
 
 
 

 
 
 
 今回の“THE EXPERiMENT TOUR” の初日では新曲は4曲披露された。この4曲がこのツアーでどうなっていくのか。また、この4曲以外の新曲も気になる。アルバムの発売がより一層楽しみになるライブだった。
 
 
TEXT:YUINA.HIRAMOTO