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ANGRY FROG REBIRTH

闇の底から見上げる先には希望しかない

AP_AFR昨年6月にリリースした1stミニアルバム『MUSIK』がスマッシュヒットし、ラウドロックシーンで急速に注目を集めているANGRY FROG REBIRTH。まだ結成3年とは思えないほどのクオリティと勢いを誇る彼らが、スクリーモとエモーショナルなメロディ、ポップなセンスを融合させた待望の2ndミニアルバム『Dance in the dark』を完成させた。初インタビューとなる今回は、彼らがバンドにかける想いを訊いた。

 

●2010年結成とのことですが、このメンバーが集まった経緯は何なんですか?

Ikeda:僕がメンバー募集をかけたんです。

Maru:僕はこのバンドがほぼ初めてのバンドで。

Shizu:私も初めてです。高校では軽音部だったんですけど、このバンドまでほぼ経験がなく、何もわからなかったんですけど、Ikeやん(Ikeda)が「バンドっていうのはこういうことだ!」みたいな感じでどんどん引っ張ってくれて。

●要するにIkeやんに騙されたと。

Ikeda:そうです。素人なので俺の好きにできるんですよ。

一同:ハハハハ(笑)。

Ikeda:俺はもともとドラマーだったので、ドラムとギターは俺が教えたんです。曲も、俺がアレンジまで作って、それをスタジオでみんなに教えるっていう。

●メンバー2人が素人からのスタートということですが、たった3年で今の段階まで来れたんですね。すごいな。

Shizu:Ikeやんは超スパルタなんですよ(笑)。

Ikeda:メンバーにはかなり無茶な要求もしているんですけど、自分たちが作る音楽に絶対自信があったので「今苦労しても、10年後20年後に音楽をやりながら生きていけてたらいいじゃん」って言い聞かせて。「絶対成功するから」って。

U:この3人はIkeやんが作る音楽と歌に惹かれてるんです。だからキツかったけど今もがんばれてる。

Maru:Ikeやんは超スパルタなんですけど、1つ1つにちゃんと理由があるんですよね。

●この3年間は目まぐるしく濃密に走ってきたと。デビュー作『MUSIK』(2012年6月リリース)はかなり反響がありましたが、そんな苦労が実になったんですね。

Ikeda:「絶対成功するから」とは言ってましたけど、根拠のない自信だったんです。各メンバー働きながら月15本とかライブをやっていて。俺とMaruに至っては家がなかったんですよ。

●は?

Ikeda:ホームレスだったんです。

●えっ!?

Ikeda:働くのとライブの移動で家にいる時間とかないから、そもそも家を借りる必要がなくて。お金もないし。

●えええーっ!?

Ikeda:だからこそデビュー作でなんとかしないといけないと思って。リリースツアーも3ヶ月で60本くらいやったんです。単発で関西にライブに行って、帰ってきて寝ずに仕事行ったり。そんな生活を続けていたから、俺は糖尿病になったんです。その糖尿病が原因でポリープもできたりして。

●マジか…。ガチで命懸けやん。

Ikeda:けっこうヤバかったですね(笑)。

●何がそこまでさせているんですか?

Ikeda:努力と根性しかないっていうか、俺たちには気持ちしか武器がないっていうか。俗にいう“才能”なんて感じたこともなければ、俺は28歳で、ずーっとバンドをやってきたけどこの年まで見向きもされなかったんです。自分たちにあるのは、底辺って言ったらおかしいんですけど、そこから上を向いた目線で。その目線を大切にすると決めて始まったバンドなんです。東京にいたら地方にはなかなか行けないバンドも多いですけど、俺たちは1人でも2人でも「来てほしい」という声があったら絶対に行こうって。

Maru:実際、色んなところに行ったよね。

●気持ちを大切にしているんですね。7/17に2ndミニアルバム『Dance in the dark』をリリースし、リリース後はツアーがありますが、どのようなツアーにしたいですか?

Maru:1本1本大切にしたいです。それだけですね。

Shizu:今までのツアーもそうでしたけど、出会ったことがない人たちとたくさん出会えるきっかけになると思うんです。だからすごく楽しみですね。

U:リリースできたのもみんなのお陰だと思ってるので、「ありがとう」とか「ムカついてることあったら俺に言ってこい」と言いに行く…全国の家族に会いに行く感じです。そこで音楽を通して会話して「これからもがんばっていこう」って言い合えるツアーにしたいです。人との繋がりを大事にしていきたいです。

●ツアー楽しみにしてます。さっき「ガチで命懸けだ」と言いましたけど、特にIkeやんはこのバンドにかける想いたるやすごいものがあるじゃないですか。なぜそこまで必死になれるんですか?

Ikeda:俺、九州出身なんですけど、そもそも大分T.O.P.Sの坪井さんの下で働きながらバンドを始めたんです。そのときに自分がやっていたバンドは、坪井さんの顔でいろんな有名なバンドと対バンさせてもらったり、自分らのツアーでも本当にいいブッキングでやらせてもらって、俺、すげぇ勘違いしてたんですよ。坪井さんの力なのに自分の力だと勘違いしちゃって。

●ふむふむ。

Ikeda:でもそのバンドは、俺が筋の通っていないことばかり言ってたからメンバーがバラバラになって解散しちゃったんですよ。それで“じゃあ俺は東京に出てバンドを組んで一旗揚げてやる”と思っちゃったんです。そのとき、坪井さんに「あれだけがんばってきたのに地元を捨てるのか?」って怒られたんですよ。それでも俺は「行きます」って。そしたら坪井さんは「じゃあ10年来の信頼を作ってこいよ」と言ってくれて。

●はい。

Ikeda:それで上京したんですけど、簡単にバンドを組めると思っていたんです。でもメンバーに求めることが多すぎて、バンドを組んでもすぐダメになっちゃって。それが4年くらい続いたんですよ。ずーっとバンドを組めなくて。その4年間の中でいろいろと振り返って、自分がいかにダメだったかっていうのを痛感したんです。そこで思ったんです。俺は、今まで助けてくれた人たちを裏切って今ここに立ってるんだなって。

●ああ〜。

Ikeda:だから次は、みんなで幸せになれるようなバンドを組みたい…そう思って組んだのがANGRY FROG REBIRTHなんです。

●め、めっちゃいい話だ!

interview:Takeshi.Yamanaka