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BM.3主催 “Sue the Night 2 「ドあたまからハイライト!!!」”スペシャル座談会

今年5月、岡崎CAM HALLと大塚Deepaで“Sue the Night”というイベントが開催された。BM.3という流通会社で働く鈴木貴生氏を中心に、関係者やライブハウス、たくさんのバンドマンを巻き込んで開催された同イベント。第1回目から約半年、その輪を拡げて更にパワーアップした第2回目が開催される。バンドをこよなく愛し、そして気持ちと気持ちの繋がりを原動力にしている“Sue the Night 2”。今月号ではその開催を記念して、Sue the Night 実行委員会の3名と、出演者代表・The ChronoHEADのG.石黒を招いてスペシャル座談会を行った。

 

「“ライブハウス”といういちばん最初に音楽が生まれるところでやりたかったんですよね。だから大塚Deepaや岡崎CAM HALLだけでなく、ゆくゆくは他の土地でもやりたい」(鈴木)

●今回2回目の開催となるイベント“Sue the Night”のきっかけは何だったんですか?

鈴木:渋谷の宮益坂に『一倫』という居酒屋があって、そもそも“Sue the Night”の関係者はそこに集まって飲んでいたメンバーなんです。うちのスタッフや出演するThe ChronoHEADやNOVELSもそうだし、SKALL HEADZやI-RabBits、みんなでよく飲んでいるんですよ。いつもはワイワイと騒いで終わるんですけど、あるとき「このメンバーで対バンしたことがないよね?」という話になって。ノリ的に「今度の週末に銀行を襲いに行くけど一緒に行かない?」みたいな。

●すごい例えですね(笑)。

鈴木:それで「じゃあどこの銀行を襲おうか」という話になったときに、章司(山本)と出会ったのと、昔からお世話になっている岡崎CAM HALLがいいなと。それにBM.3としてイベントをやってみたいという想いもあって。それがきっかけですね。

山本:僕自身、“Sue the Night”の話があるまでに岡崎CAM HALLとの交流もなかったし、NOVELSも名前しか知らなかったんです。その飲み屋で初めて会ったところから徐々に仲良くなって、出会ってしばらく経ってからライブを観たという。

鈴木:そんな中で井坂のいる岡崎CAM HALLが運営しているレーベルとはBM.3自体付き合いも長くて。バンドは勿論、スタッフとのやり取りも含めお互い悩んだり喜んだり。だから岡崎CAM HALLでやるということに結構意味があるんです。

井坂:スーさん(鈴木)はもともとうちのレーベル担当が繋がっていて、僕はあまり面識がなかったんですよ。はっきり言って流通会社のこととかもよく分かっていなかったので、まず「BM.3って何?」という感じ。でも、NOVELSのインストアイベントが池袋であったときに初めてお会いしたんですよね。イベントをやっていたら、終わり際に偉そうなおじさんがいきなり来て…。

鈴木:「池袋のタワーレコードから真っ直ぐ行くと、いいお店があるよ」と(笑)。実はそのときにNOVELSと初めて会ったんですけど。

●ハハハ(笑)。

井坂:この風貌なので、最初は“怪しい! 危ない!”とバンドを守らなきゃいけないと思っていたら、レーベルの担当が「待て! あの人は偉い人だから!」と。そんな出会いでした。

鈴木:そこからリリースがあるたびに色々と聴かせてもらっていたんですが、ある日届いたのがThe ChronoHEADで、聴いたら「めちゃめちゃかっこいいじゃん!」って。それで初めて挨拶に来てくれて。飲みながらいろいろと話をして。そこからThe ChronoHEAD繋がりで今度は章司と出会ったんです。

●どんどん繋がっていったと。

鈴木:自分はイベントに関してド素人なので、章司を含め、いろんな人に話を聞いて、“イベントとはどういうことなのだろう”ということを学んできました。ただ、あまり考えすぎると先に進まないし、うちの上司にはほとんど事後報告で「これを決めちゃったので」と言いながら、5月に第1回目をやったんです。興行的なことも考えなきゃいけないんですけど、結局は“ライブハウス”といういちばん最初に音楽が生まれるところでやりたかったんですよね。だから大塚Deepaや岡崎CAM HALLだけでなく、ゆくゆくは他の土地でもやりたいと思っていて。

●なるほど。

石黒:俺らは、このイベントに関しては内容とか出演バンドは全然気にしていないんですよ。俺たちはスーさんが好きだし、BM.3のみんなが好きだから、その人たちがやるならおもしろそうだなっていうだけで。きっとスーさんやBM.3が好きな人が集まって、朝まで飲んで。それが続いていけばいいなと思うし、規模も大きくなればいいなと思うし、規模が小さくなってもそれはそれで笑えると思うし。最終的には“Sue the Night”がいつも行く『一倫』で開催されるくらいでもいい(笑)。

●The ChronoHEADにとって“Sue the Night”は特別なイベントなんですか?

石黒:特別ですね。大好きな奴らで集まっている感じだから、そこに戦いとかも別にないし。“またあのメンツで集まれるんだ”という感じで楽しみです。普段からそんなに対バンするメンツじゃないし。

●ちなみに今回は、岡崎と大塚で若干メンツが違うんですよね。

鈴木:そうなんですよ。大体僕が決めちゃうんですけど。前回出てくれたThe ChronoHEAD、NOVELS、6% is MINE、SKALL HEADZ、I-RabBitsに加えて、今回は更に増やしました。岡崎については、リバーシブル吉岡。彼は前回オープニングアクトで出てもらったんですけど、ずっと1人でやってきて、いろんな場所にも放り出されてきたタフな男なんです。だからそのパフォーマンスをすごく信頼していて、今回ももちろん出てほしかったんですよ。あと、いこちはボーカリストがニューハーフなんです。ロカビリーで妖艶でカッコよくて。もう1つはたまたまYouTubeで見つけて“これはいいなあ”と思ったMr.MORNING GO。うちのスタッフに「このバンドに出てもらいたいんだよね」と言ったら、「そのバンドってCAMだよ?」と言われまして。

●偶然だったんですか(笑)。

鈴木:すぐに井坂の上司に連絡して。もちろんそこから何度かライブを観て、“やっぱりいいな”と思ったので。あと、なんといってもいちばん若いSplit BoB。

井坂:今年の春に高校を卒業しました。そんな若いのに、岡崎CAM HALLの動員記録を持っているんですよ。

●マジですか。

鈴木:すごく考えたのが、Split BoBにとってはNOVELSやThe ChronoHEADが大先輩になるわけで。でも彼女たちは一生懸命、誰よりも練習している時期なんじゃないかなと思うんです。その一生懸命さや必死さが伝わるバンドが欲しかった。もちろん未熟な部分があるんだけど、ひたむきな感じを見せてくれるバンドが1組必要だと思ったんです。

●それでSplit BoBを誘ったと。

鈴木:逆に本人たちにとっては、いつも観ている先輩バンドと一緒にできるわけじゃないですか。そういうこともあって僕らもめちゃめちゃ期待しているバンドです。

●楽しみですね。

鈴木:大塚の方は、前回も出てもらったI-RabBitsと今回はじめて出てくれるBLUE ENCOUNT。I-RabBitsは、女性ボーカルのバンドでいちばんパフォーマンスも演奏も安定しているし、何よりお客さんを持っていく力がハンパじゃないんです。あと、BLUE ENCOUNTはこの先ガッといくんじゃないかな。いい気になるので本人たちには言わないですけど(笑)。

●バンドに対する愛情が溢れているイベントなんですね。ところで3人それぞれから見た鈴木さんってどういう人なんですか?

山本:僕は1回だけスーさんの前で泣いたことがあるんですよ(笑)。スーさんは酔っ払っていて覚えてないと思いますけど。

鈴木:うん、覚えてない。

一同:ハハハハ(笑)。

山本:酔っ払っていて泣き上戸のスイッチが入ったんですよ。ちょうどスランプというか、いろいろと悩みすぎていた時期で「俺はこういうことがしたいんですよ〜!」って言いながらブワ〜と泣いたのを、スーさんは真面目に聞いてくれていたんです。そういうところを僕は頼りにしている部分があります。

●井坂さんは?

井坂:今まで本人には言ったことはなかったんですけど、僕の中でスーさんはけっこう憧れなんですよ。

鈴木:おっ!

井坂:パッと見た感じではあまり気を遣わないタイプに見えるんですけど、実はすごくいろんなことに気を配っているということが、接していく中で分かったんです。僕は極端にそこが欠けている人間なので。

●そうなんですか?

井坂:簡単に言えば冷たいというか(笑)。それでどんどん気が落ちてくることもあったんですけど、逆にスーさんみたいになれたらいいなと思ったんです。だから色々と学んでいきたいなと。電話でも、最初はどうでもいい話から始めるんです。僕がTwitterで“カブトムシを見付けた”とつぶやいたら、電話の第一声が「カブトムシ元気?」みたいな。些細なことだけどすごく嬉しくて、そういう部分を学びたいと思っています。

鈴木:次回があるなら、大塚Deepaはやめて岡崎CAM HALLだけにしよう(笑)。

山本:いやいやいや!

石黒:俺はThe ChronoHEADの前のバンドをやっていたとき、ロックをやっていく中で周りの大人たちの意見で腑に落ちないことがあって、“大人なんてマジでダメだぜ”と思っていたんです。その後、The ChronoHEADを結成してからも“絶対にそういう大人の言うことは聞かねえ!”と思っていたんですよ。そんな中でスーさんに出会ったんですけど、俺たちも初対面だから“どんな人なんだろう?”と探り探りな感じで。でも、スーさんは俺らがロックをやっていくことに対して「絶対に折れるなよ」と言ってくれたんですよね。

一同:おお〜!

石黒:それが俺にとってめちゃめちゃデカくて。スーさんがそう言ってくれるなら、どこかのレコード会社の人に「お前らはもうちょっとこうするべきだ」とか言われたとしても、絶対に自分たちを信じることができるなって。自分たちの音楽を胸を張ってやっていいんだと思ったんです。“大人でも賛同してくれる人が居るんだ”と驚いたし、章司くんとか井坂くんも支えてくれている感じがしますね。

●いい話ですね。

石黒:だから、逆にスーさんが折れたら“ダサいな”って思います。たまにチャラく髪を伸ばしたり染めたりしたら「折れているじゃないですか! モテに走っているじゃないですか!」と言います(笑)。

一同:ハハハ(笑)。

鈴木:ちなみにThe ChronoHEADは今レコーディング中なんだよね。

石黒:そうです。すごくいいものになる手応えがあって、年明けからいろいろ動いていくつもりなんです。次作を引っさげて“Sue the Night 3”に出たいですね。

Interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:Hirase.M

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