全国15万部を誇る日本最大級のミュージックフリーマガジン on Web!!

twitter instagram

Brian the Sun

バンドを支え続けて来た正反対な2人の個性

(L-R)
G./Cho.小川真司
Ba./Cho.白山治輝
Vo./G.森良太
Dr.田中駿汰

2008年に10代限定ロックフェス“閃光ライオット”にて準グランプリを獲得し一躍有名となったBrian the Sun。この5年間は全国リリースを行っていなかった彼らだが、その間はどのような活動をしていたのだろうか? 結成当時からバンドを支えて来たVo./G.森とBa./Cho.白山の2名を招き心中を伺ったところ、知られざるBrian the Sunの真実が明らかになった。

#Interview

●Brian the Sunは高校の時に結成したんだよね。

白山:2007年に軽音楽部の仲間と一緒に始めました。

森:実は、初めは僕ら(森と白山)は仲が悪かったんですよ。廊下ですれ違っても無視してたくらい。

白山:ほんまに全然しゃべらなくて。クラスも違ったし、学校ではスタジオの予定を伝える時だけ「○日の△時からだから」って、すっごく嫌々ながら話してました。

●どんなバンドやねん(笑)。それでも"一緒にバンドを続けていこう"と思うモチベーションは何だったの?

白山:才能ですね。僕は音楽で生きていきたいと思ってるし、森にはプロとしてやっていく力があると思ってるんで。

●確かに、森くんの詩には独特の世界観があるよね。曲作りを始めたのはいくつから?

森:中1くらいからですね。母親も音楽をやっていたんですけど、ギターを背負って母親と一緒に歩いていたら、いきなり路上で「人が立ち止まるまで止めたらあかんで」って唄わされたんです。それがだんだん発展していって、その場で曲を作って弾き語りするようになって。

●すごいなあ! 誰か影響を受けたバンドがいるの?

森:基本的に音楽はあまり聴かなくて、小学生の時に"たま"や"斉藤和義"さんを聴き込んでたくらいです。

白山:僕は高校の時に"ELLEGARDEN"とか"ASIAN KUNG-FU GENERATION"(以下アジカン)とかをよく聴いていて、森に「今はこういうバンドが流行ってるんやで」って紹介したんです。それが今になって良い 感じに混ざってきましたね。"アジカンmeetsたま"みたいな(笑)。

●ブライアン特有の浮遊感というか、オリジナル性はそこにあるんや。それにしても、小学生から"たま"を聴いてたって…。白山くんも"たま"なんて知らなかったんじゃない?

白山:1曲だけ、「さよなら人類」は知ってました。

●あ、知ってたんや!

白山:僕はもともと80年代~90年代のヒット曲を聴くのが好きだったので、有名な曲は知っていたんです。とりあえず流行っているものは一回試したいタイプなんですよ。

●ほんまに正反対やなあ。

白山:全然違いますね。だから、僕が当然のように知っていることでも森は全然知らなかったりするし、その逆もありますし。

森:それほど性格の合わない彼と一緒にやってたのは、彼が目標を必ずやり遂げる人だからなんです。バンドを組んだ時から「高校卒業までに野外フェスに出た い」って言ってたんですよ。それで"閃光ライオット"に出演して目標も達成できた時、"一緒にやってて良かったな"と思うキッカケになって。でもその時点 では、お互い一緒にプロを目指してやっていくつもりはなかったんです。

白山:まだ"音楽で生きていこう"っていうモチベーションではなく、あくまでも部活という感覚が強くて。だから大学受験のために活動を休止して進学したんです。

森:僕は受験すらしてないですけどね。女の子もいっぱいいるし。大学生活への憧れはあったんですけど。

●そういう理由なんや。

白山:"どうすれば女の子が喜んでくれるか"を常々考えてて。そこにかける情熱はある意味尊敬します(笑)。

●すごいなあ。

森:女好きってわけじゃないんですけど、女の子と話していると、すごく勉強になるんです。自分とは違う感覚を持ってるし、そもそも赤ちゃんを産めるっていうのも神秘的で綺麗なことだと思うし。

●美しいものを大切にしたいという意識がある?

森:見ようによってどんなものも綺麗になると思っているんで、どういう角度で見るかっていうのにはこだわりがあります。例えば環境問題を訴える時に、汚れ た海の写真を見せて「こんなに汚れているから綺麗にしましょう」っていうより、綺麗な海を見せて「こんなに綺麗だから大切にしましょう」っていう表現の方 が、僕はしっくりくるんですよ。辛いことや暗いことを、プラスのエネルギーに昇華して表現したいんです。

●なるほど。

森:正直僕らはまだふわふわした状態で、明日どうなっているかがわからないバンドじゃないですか。それでも絶対に上にイケると信じていて。僕らと同じ歳の 人って、いろんなことで"何ものでもない自分"みたいなものが存在する年齢層やと思うんです。そういう人達に"大丈夫だよ、イケるイケる!"って感じの曲 がいっぱい入ってるんで、同世代に一番響くアルバムになっていると思います。

●でも、あえて今から本格的に全国流通CDをリリースして、勝負をかけることになったキッカケは何なの?

森:"自分のやりたいことをやりたい"と思って続けてきたんで、そのための準備に時間がかかっちゃたんです。

白山:大学入学時に活動を再開したんですけど"自分たちの力を付けないと将来的にやっていかれへんな"と思って、自分達でブッキングしながら全国を回ってたんですよ。

●特にベースは、メロディを支える大事な役割だもんね。自分なりに意識する部分もあるんじゃない?

白山:実は意識していなくて、しょっちゅう怒られてました(笑)。変な話、ずっとバンドのマネージャーみたいな感覚だったんですよ。"こういう流れで活動していこう"っていうのを考えるのが僕の役目というか。

森:僕は逆に、良いモノを作ればそれだけで宣伝になると思ってるタイプなんで、"曲作りに集中しろよっ"てイライラしてた時期がありました。でも、僕らが やって来れたのも(白山が)いてくれたからっていうのはすごく感じていて。今ではお互いの気持ちが共存できるようになったと思います。

●そういう意味では、この5年間はすごく有意義だったんだろうね。この作品が次のステップへ向けての第一歩になると思うけど、どんな人に聴いて欲しい?

森:僕は年上の人に聴いて欲しいですね。30~40代の人も歌詞を読んで読み物として聴いてもらいたい。書いている時は意識していないけど、後で読み返し たら自分でも"こういう意味があったんや"って思うことがあって。言葉を深く掘り下げると、実は違う意味がこもっていたりするんですよ。それを理解しても らえたらめちゃくちゃ嬉しいです。

Interview:PJ
Edit:森下恭子