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DEAD POP FESTiVAL 2019

DEAD POP FESTiVAL 2019 スペシャルライブレポート

SPECIAL LIVE REPORT
DEAD POP FESTiVAL 2019
2019/06/22(土)、6/23(日)川崎市東扇島東公園

DAY1
2019/06/22(土)

 

 今年で10周年、野外になってからは5年目の“DEAD POP FESTiVAL”が今年も川崎市東扇島東公園にて開催された。昼間から13のバンドがバトンを繋ぎ、そのバトンがSiMに託された時にはすっかり陽が落ちていた。今年からは客席に“DEAD POP FESTiVAL”のロゴがプリントされた10本ほどの大きいフラッグが掲げられている。こういった去年とは違う細部にこだわった変化を楽しめるというところもバンド主催フェスならではだと思う。
 
 
 SEが鳴り楽器隊が登場。その後にゆっくりMAH(Vo.)がステージの真ん中に立つ。オーディエンスの歓声の中で始まった1曲目は「A」。MAHの歌声、SHOW-HATE(G.)、SIN(Ba.)、GODRi(Dr.)の出す音、そしてオーディエンスの声が夜の東扇島に響き渡り、メンバーが登場して1分足らずでダイバーが溢れる。続いてMAHの「かかってこいや!」の合図で2曲目「KiLLiNG ME」。「翼がないからこそ飛び立とうぜ!」と声をあげると曲に合わせオーディエンスが一斉に地面が揺れるほどのジャンプ。
 
 
 盛り上がったまま続けて演奏されたのは「TxHxC」。「誰が何と言おうが主役はSiMです!」とのMAHの声に盛り上がりは更に加速する。今日1番の大きいサークルが出来上がり、ギターソロではSHOW-HATEが伸びやかに奏でる。しょっぱなから怒涛の3曲を披露し会場のボルテージをほぼ最高点に持ってくる。
 
 
 ここで1回目のMC。「暴れる曲でお前らを殺すなんて簡単すぎる。ちょっとずつ毒を盛って長い時間をかけて殺したいんだよ」と言うMAHは「20歳の時に作った曲があります。久々にツアーでやって思った。“俺、天才だな”って!」と得意気に4曲目「Here I am」を始め、体を左右に揺らしたくなるようなリズムでオーディエンスを巻き込む。さっきまでの爆音を響かせていた会場の雰囲気とはうって変わり、SiMの違う一面を見せつけるような空間にさせた。演者も客も場所も何一つ変わらず、たった一瞬でここまで会場の雰囲気とお客さんの乗らせ方を変えることが出来るのもSiMにしか出来ない事だと思う。
 
 
 そのまま5曲目「Same Sky」。SINの軽やかで耳に残るベースラインが響き、観客も声を重ねる。続いても日本語詞の「EXiSTENCE」。これもまた雰囲気の違った楽曲でキャッチーなサビがとても印象深い。曲が終わる頃にはSiMの魅力を最大限に引き出していた。「普段あんまりSiM聴かない人はびっくりしたと思うんだけど家に帰って昔の楽曲聴き直してみて! これもあれも全部SiMだから!」とMAHは言う。
 
 
 続けて「まだ“DEAD POP FESTiVAL”は未完成だけどもっと良くしていけると思ってます。だからみんなと一緒に成長していきたい」と語る。「今までのどの瞬間より今のSiMが1番かっこいいって言える自信がある。だからお前らも人生で1番かっこいいお前らでかかってこい!」と始まった本編最後の曲は「DiAMOND」。今日1番の歓声があがり、会場の空気は絶頂のまま本編を終える。
 
 
 アンコール前のMCでは「今日を生きるのが精一杯。だから明日のことは置いといて、今死んでもいいっていう覚悟でいる」と語る。そして「10年に1度のキラーチューンを!」という合図で始まったのは「Blah Blah Blah」。「ぶっちゃけ死ぬのは怖い! でもそんなことより今日!」と声をあげ、そのまま最後の曲「f.a.i.t.h」に繋げる。4人全員が最後の曲を猛スピードで駆け抜ける。
 
 
 ステージを終えたMAHが一言、「明日はもっとかっこいいから!」と放ち、“DEAD POP FESTiVAL” 1日目は終演を迎えた。約1時間の中で語ったMAHの言葉はどれも心に残り、嘘がない。MCじゃなくても曲中でそれを感じることが出来る。だからこそ我々は毎回SiMに惹きつけられる。明日は今日のステージを超えたSiMを見ることが出来ると思うと楽しみだ。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

DAY2
2019/06/23(日)

 

 DAY2も昨日に負けず劣らず、出演者がしのぎを削り合って壮絶なステージを繰り広げる。O.Aのfrail、そしてCAVE STAGEトップバッターでありSiMの盟友・coldrainはいきなりフルスロットルのステージで会場を沸かせ、錚々たるメンツがSiMへと繋いでいく。そしてトリ前のCROSSFAITHは…過去の“DEAD POP FESTiVAL”での彼らは文字通り大地を揺らすほど爆発的なライブを繰り広げてきたのだが…このステージにかける気合いが溢れんばかりの凄まじいアクトで大地とオーディエンスを揺らし、CHAOS STAGEでトリを飾るPRAISEが想いを爆発させ、残るバンドは大トリのSiMのみとなった。
 
 
 メンバーがゆっくりとステージに現れ、最後にMAHが登場。照明に照らされた巨大なステージに大歓声が向けられる。東扇島東公園を包み込む闇を切り裂いた1曲目は「Get up, Get up」。オーディエンスは堰を切ったようにステージ前に殺到し、モッシュ、ダイブ。SHOW-HATE、SIN、GODRiの3人が繰り出す爆音が観客1人1人の気持ちをブーストし、早くも会場全体が興奮状態に突入。
 
 
 MAHが「世の中にはキラーチューンを作れるバンドと作れないバンドがいる。俺らがどっちか知ってる? …今から教えてやる」と眼光鋭く「Blah Blah Blah」を始め、オーディエンスがあげた歓喜の声が大きな塊となって響き渡る。踊り狂い、声を上げ、拳を振り上げ、暴れまくる観客。2日間続いた狂宴がピークを迎えた瞬間だ。
 
 
 自らを叱咤するように、MAHの舌は滑らかになる。「昨日を超えないと、更新しないと終われない訳よ」という言葉に続いて始まったのは、未発表の新曲。ゲーム『ドンキーコング』のテーマをモチーフにしたというリズムで始まった同曲は、新曲にも関わらずオーディエンスとのコール&レスポンスを巻き起こし、MAHがラップ調に言葉を重ねつつ本日CHAOS STAGEに出演したあっこゴリラをステージに招く。ダンスホールと化した客席は異様な盛り上がり。MAHが「あの娘と一緒に歌いたくて曲作っちゃったよ」と笑い、SINが奏でるベースがたまらなく心地よい「The Sound Of Breath」へ。「あれもSiMだ。これもSiMだ。全部SiMなんだ。それをわかってほしい」とMAHが叫び、伸びやかな歌を響かせる。
 
 
 「野外フェスって音量制限があるわけ。それは楽器の話。でも君たちの声は制限がかからない」と巨大なコールを巻き起こし、「一緒に死んでくれ!」とMAHの言葉で本編最後の「KiLLiNG ME」へ。爆発的な興奮が渦巻く中、曲の途中でMAHが「この会場の中にここからギター弾ける猪狩はいるか?」とPA前で観ていたHEY-SMITHの猪狩を呼び、そこから猪狩はクラウドサーフでステージへ。
 
 
 アンコールでMAHは「何度も言うけど、俺たちが帰る場所はライブハウスだからね。俺たちはライブハウスで生まれてライブハウスで死んでいくバンド。フェスは遊びに来てるだけ。それじゃあ「JACK.B」演ってライブハウスへ帰ります」と「JACK.B」で残る体力を振り絞り、最後はKoie(Crossfaith) 、Masato(coldrain)、Yuta(PRAISE)が参加し、「お前ら全員死ね!」と「f.a.i.t.h」で大団円。「来年も今日の俺より364日分かっこいい俺で待ってるぜ!」とステージを去った。
 
 
 ライブハウスの熱狂をそのままに、万人単位に“ライブ”と“バンド”の魅力をとことん思い知らせる“DEAD POP FESTiVAL”。今日から364日後、来年の更にパワーアップしたSiMに期待が膨らむ。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
TEXT:Takeshi.Yamanaka、Yuina.Hiramoto
PHOTO:スズキコウヘイ、半田安政、本田裕二