<特集アーティスト>
「PENNYWISE」が認めた日本のパンクバンド「Engrave」、19年ぶりのニューアルバムリリース
Engrave
写真左よりMasami Aoyagi(Guitar)、Katsunori(Guitar)、 Koichiro(Drum & Vocal)、Tadashi(Bass)
*プロフィール
学生時代に、SURF/SNOWBOARDING ビデオ系で注目されはじめていた「PENNYWISE」のファースト・フルアルバムに衝楽を受け、Drum & VocalのKoichiro の呼びかけにより会津若松市にて結成。
1996年頃までPENNYWISE や BAD RELIGION などのコピーを中心にプレイし、1997年以降オリジナル曲に転向。
地元である会津若松市のライブハウスや、スノーボードコンテストのサイドライブなどを中心に、ライブ活動を開始。
1998年、自主制作でシングルCDを全国リリースし、ノンプロモートながら2ヶ月で約1,300 枚を完売。
1999年からHi-StandardやKemuriなどのサポートアクトを務め始め、LIVE ツアーも全国へ展開する。
2001年、Drum & Vocal のKoichiroが単身アメリカへと渡り、Suicidal Tendencies や The Vandals、PENNYWISE、Yellowcard、Strung Out等アメリカを代表するバンドを数多く手掛けるプロデューサー「Darian Rundall」と直談判のすえレコーディングを確約。
その後アメリカに集まったメンバーらと共に、カリフォルニアでのLIVE ツアー公演を行う。
カリフォルニアでのツアー最終公演では、PENNYWISE の地元 Hermosa BeachにあるBBC クラブに出演。
急遽かけつけたPENNYWISE のメンバー本人らが、ステージに飛び入りで参加。
その模様が地元の weekly誌 「Easy Reader」でも2週連続で取り上げられるなど、初のアメリカ遠征を成功させた。
共演がきっかけとなり、PENNYWISE のギタリスト Fletcher Dragge がレコーディングにも参加。
約1年の制作期間を経てENGRAVEの 1st フルアルバム「Your Share of It」が完成。
PENNYWISEの来日公演(川崎クラブチッタ)での共演も果たした。
2003年、新宿の老舗タイガーホール(LOFT RECORDS)のDJ石川氏からの誘いを受け、公式音源としては4作目となるシングル「VOTE PEOPLE」をリリース。
このレコーディングではアメリカから Darian Rundallを迎え、東京都内にて録音を行った。
2004年、地元福島県で初の野外イベント「DISTORTION」を企画。
KEMURIや国内のSKATE、FMX、BMXのプロライダーも募り、音楽とスポーツをクロスオーバーさせた「WARPED TOUR」さながらのイベントとして成功させた。
2005年、通産5作品目となるセカンド・フルアルバム「UNWARNED」のレコーディングのため、3度目のアメリカ遠征。
プロデューサーは再び Darian Rundallが担当、Green dayのレコーディング/ツアー Drum Tech を務める Mike FasanoがDrum Techを担当。
また、PENNYWISE のベーシストRandy Bradburyもゲストとしてレコーディングに参加。
「PUNK SPRING」の仕掛人であり、PENNYWISEやRANCID、BAD RELIGION等の来日公演や、彼らの国内版CDのライナーノーツを手掛ける「Warp Magazine」誌の元編集長、大野俊也氏(DJ OHNO)が本作のライナーを担当。
2006年「PENNYWISEが認めた日本の極上PUNK バンド」と評され、タワーレコードなどを中心に全国のレコード店で販売開始。
2016年5月Drum & VocalのKoichiroが、会津若松市にバンドスタジオ&楽器店「SUNSET音楽室」を設立。
2023年、Koichiroが再びアメリカへと渡り、プロデューサーDarian Rundallがオーナーを務める「Mo’ Punch Recording Studio」(モーパンチレコーディングスタジオ)にて楽曲を制作。
2025年3月Darian Rundallを日本に招き、樫村治延氏がオーナーである「Studio Chapter H[aus]」(スタジオチャプターハウス-茨城県日立市)にてアルバムレコーディングを行う。
(“My Life”のみ「SUNSET音楽室」にてレコーディング)。
レコーディング期間中にPENNYWISEが「PUNK SPRING 2025」出演で来日。
ライブ会場である幕張メッセにて、KoichiroがPENNYWISEと19年振りの再会を果たし、LIVEラスト曲の”Bro Hymn”では飛び入りで参加。
その後、Engraveのアルバムレコーディングに、再びPENNYWISEのRandy Bradbury の参加が実現した。
本作で、PENNYWISEのメンバーがアレンジやゲスト参加で制作されたアルバムは3作目。
マスタリングは橋本陽英氏が代表の「Aubrite Mastering Studio」(オーブライトマスタリングスタジオ-東京都渋谷区)が担当。
2025年10月、シングルを含め通算第6作目となるサードセルフタイトルアルバム「ENGRAVE」をリリース。本作は世界的に流通網の実績がある「PEOPLE OF PUNK ROCK RECORDS」よりリリースされた。
1. バンド結成のいきさつ
高校に入ったばかりの1991年~92年頃、スノーボードが流行り出して、当時スノボのビデオで流れていたのが西海岸系のパンクバンドでした。
そこでPENNYWISEを聴いて凄い衝撃を受けて、すぐにコピーバンドを組みました。
PENNYWISEやBad Religion、RancidやGREEN DAYのコピーをLIVEで演奏したりしてました。
卒業後にすぐにオリジナルバンドを組んで、それがEngraveの始まりですね。
その後はアメリカでPENNYWISEの協力を得ながら、ファーストアルバム、セカンドアルバムをレコーディングしました。
PENNYWISEに憧れてバンドを始めたパンクキッズが、その後どんな経緯でPENNYWISEとの共演や共同レコーディングを実現させていったかについては、バンドのヒストリー動画でも話してますので、興味があればチェックしてみてください。
Engrave History(YouTube)
2. 最新作セルフライナーノーツ
【Get up, Stand Up】
アルバムの1曲目。
ローラーコースター的な展開と疾走感、メタルなギター、縦横無尽に駆け巡るベースサウンドやシンガロング。
まさにPENNYWISEを聴いて育った自分等らしい楽曲ですね。
【Cancrerous Country】
19年振りにシングルカット曲。
重層コーラス、ドラムの展開やギターリフなんかもイングレイヴらしく仕上がっています。
歌詞も現代日本が抱える政治的・社会的問題を真っ向からぶつけてる。自分的には「これぞパンク」ですね。
この曲のMVでは、クエンティンタランティーノ監督のハリウッド映画「キルビル」で殺陣指導と出演をし、「侍」の魅力を世界に発信し続ける侍アーティスト・島口哲朗さんが出演してくれていています。
【Honor And Pride】
セカンドシングルカット曲です。
日本人のルーツ「侍」をテーマに、Engraveの既存のサウンドと新たな可能性を融合できた楽曲だと思います。本曲のMVには、イタリア・ミラノの舞台で最高位の「1’st Premio del Pubblico」を受賞するなど、世界に「武の美」を広める武楽座・源光士郎氏が様々な「武」の姿で出演してくれています。
【Climate Anxiety】
冒頭からの疾走感、後半の折り重なる重層コーラスなど、90年代の西海岸パンクらしい展開ですが、新鮮な要素も幾つか組み込んでみました。
洪水、地震、温暖化など自然災害への不安をテーマにしたメッセージが、曲全体の緊迫感を増幅させてくれたと思います。
【Never Go Astray】
重層コーラスに加え、ロックでヘビーでエッジの効いたギターサウンド等、今までありそうでなかった新たなアプローチにも取り組めた曲です。
【Heart Insight】
アコースティックギターでメロディアスなイントロから一転、哀愁のメロディとたたみかけるようなローラーコースター的展開が特徴です。
【It’s Up To You】
息継ぎなしの高速メロディックな展開で、まさに90年代西海岸パンクサウンドな1曲ですね。
【No Regret】
イントロから、ファーストアルバム「Your Share Of It」に収録の「Your Fist」を思い出す人もいるかも知れないですね。ザ・Engraveって感じです。
【My Life】
Engraveとして初のアコースティックソングです。
シンセサイザーではなく、生のバイオリンの重層ハーモニーを加えた事で、シンプルな楽曲に深みが加わったと思います。
【Promised Land】
この曲のベースは、前アルバムでもレコーディングに参加してくれたPENNYWISEのベーシスト、Randy Bradburyがベースを弾いています。
Randyならではの縦横無尽なベースラインがとてもエキサイティングだし、歌詞もメロディもラストを飾るに相応しい楽曲だと思います。
他の楽曲と同様に、この曲もアメリカ・カリフォルニアのレコーディングスタジオへ滞在中に書いた楽曲です。
3. 前作はアメリカ(Los Angeles / STALL#2スタジオ)でレコーディングされたとのこと。
今作は日本(茨城 /スタジオチャプターハウス)でのレコーディングとなりましたが、日米の違いを感じた点はありますか?
ファーストアルバム、セカンドアルバムの2作を、アメリカ・カリフォルニアのRedondo BeachにあるStall#2というスタジオでレコーディングしました。
そこはPENNYWISEが所有するスタジオでという事もあって、レコーディング中に彼らがサポートに来てくれるという環境でした。Tiger ArmyのMike Fasano(Drum)もサポートに来てくれたり。
また、レコーディングの最中に、隣のスタジオでたまたまLOUDNESSの二井原さんがレコーディングしてたので見学に行ったり。
これって日本ではなかなか経験できない事だし、PENNYWISEに憧れてバンドを始めた自分たちにとっては、そこが「本物」の環境だったんですね。
19年ぶりのサードアルバムとなる今作のレコーディングは、プロデューサー兼エンジニアとしてPENNYWISEやYellow Cardらを手がけてきたDarian Rundallをアメリカから呼んで、茨城県のチャプターハウスでレコーディングをしました。
そもそも今回のアルバム制作の始動は、チャプターハウスのエンジニアの樫村さんが「Engraveそろそろニューアルバムどう?」って声をかけてくれたのがきっかけだったんですよね。
樫村さんはDarianを迎えてレコーディングすることに関しても理解があって協力的でしたし、彼のお陰で日本にいながら旧作を凌ぐクオリティで完成できました。
ニューアルバムの着手に背中を押してくれた樫村さんには感謝しかありません。
やっぱり、日本でのレコーディングは食べ物も良いし、気分的にもリラックスできますね(笑)
4. ミュージックビデオについて、こだわった点は?
前作のアルバムから19年ぶりのニューアルバムということで、それは自分たちのルーツや、海外産のパンクを日本人の自分達がやる意義なんかについて、色々と考える期間でもありました。
僕は福島県の会津若松でEngraveを結成しました。
サムライ・シティとして知られる城下町だし、祖先がサムライだったという事もあって、自分達のルーツとは?音楽とは?って事を映像に反映させたくて。「鶴ヶ城」や城内にある道場の「武徳殿」、そして「能楽堂」などをロケ地に、結局全てのMVを会津で撮影しました。
MVを通じて、自分たち日本人のルーツにも触れてもらえたら嬉しいです。
5. 今後の展望
国内外に関わらず、これからライブを増やしていきたいと思っています。
近くでLIVEがある時は遊びに来てください。
Engrave公式インスタグラム
https://www.instagram.com/engrave_punkrock/
*最新作
品番:POPR099 発売元/レーベル:People Of Punk Rock Records
販売店:バンド公式ホームページ https://engrave-japan.com/?page_id=15
主な配信先リスト:
https://fanlink.tv/Engrave?utm_source=ig&utm_medium=social&utm_content=link_in_bio
*MV
【Cancerous Country】
https://www.youtube.com/watch?v=ubGC1GPvTX8
【Honor And Pride】
【Never Go Astray】
【My Life】
*ライブ情報
2026年 ENGRAVE ライブスケジュール
【CHASER ジャパンツアー帯同LIVE】
2026年2月11日 (水曜日/祝) : 高円寺ROOTS
2026年2月13日 (金曜日) : 大阪・Yogibo Holy Mountain
2026年2月14日 (土曜日) : 甲府KAZOO HALL
2026年2月15日 (日曜日) : 下北沢BAYD
チケット詳細: https://riffcult.net/2025/11/20/chaser-japan-tour-2026/?amp=1
【Engrave ニューアルバムリリースLIVE】
2026年5月18日(日)下北沢シェルター
w/special guest (チケットは2月より販売開始予定)
※詳細はInstagram、バンド公式サイトにて2月より情報解禁予定。