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FLiP Vo./G.サチコ ソロインタビュー

ロックバンドとしてますます充実度を高める4人に怖いものはない

 自身初のフルアルバム『未知evolution』とツアーで大きな成長を見せつけたFLiP。

ソリッドでエッヂィなサウンドとダンサブルなグルーヴ、独特なコントラストで耳に残る言葉と和を感じさせるメロディ、繊細かつ力強いヴォーカル、強烈なキャラクター性でロックファンを虜にしてきた4人の次の一歩は、ミドルながらもキャッチーさとライブ感を兼ね備えたエモーショナルなシングル「ホシイモノハ」。

バンドとしてますます充実度を高めるFLiPの第二章がここから始まっていく。

Interview

「"もっと音楽に向き合うべきだ"と改めて思わされたし、ライブをする人間はそうあるべきだなと思ったんです」

●今年5月にリリースしたアルバム『未知evolution』のツアーを振り返ってみて、いかがでした?

サチコ:これは以前からずっと言い続けていることなんですけど、『未知evolution』はライブでもっとお客さんと距離を縮めたいと思って、より開放的に作ったアルバムだったんです。

●うん、そうでしたね。

サチコ:ツアーでは、アルバムを聴いて来てくれたお客さんたちが踊ったり、初めて曲を聴いたであろうお客さんも自然に笑顔になってくれたりしていて。自分たちが制作の時に思い描いていたライブを形にできたツアーだったと思います。

●「もっとライブでお客さんと楽しみたい」というのは1年以上前から言っていたことで、そういう話は過去のインタビューでも度々ありましたが、それがアルバムとして形になったということですね。それに、ライブの雰囲気もかなり変わりましたよね。

サチコ:よく言われます。この間なんて昔から知っている人に「素直になって良かったね」って言われたんですよ。

●昔は素直じゃなかったのか(苦笑)。

サチコ:フフフ(笑)。自分自身がステージの上で楽しめるようになったし、何よりお客さんの笑顔を見ていると以前にも増して、"この瞬間が最高に楽しい"と心から思えるようになってきているんです。

●ああ~。
楽しい時に「楽しい」と素直に言えるようになった自分自身が、いい意味で変わってきたなと思います。

●いいことですね。

サチコ:絶望感がなくてすごく楽です(笑)。

●絶望感て!

サチコ:常にどっかにあったんですよね(笑)。

●絶望感がなくなったのは、ステージに立つ際の心持ちに変化があったからなんですか?

サチコ:そうですね。ツアー中はチームFLiP全員が"緊張しない"ことを課題として実践していたんですよ。緊張は本気が出せないマイナスの要因だったんですけど、心持ち次第でだいぶ変わるんですよ。

●それって、意識してできるものなんですか?

サチコ:結構変わりますよ。"緊張しないためには何をすればいいんだろう?"って意識することでイメージトレーニングの内容も変わってくるし、自分たちなりに考えた対策を実践しながらツアーもやっていたので、だいぶ落ち着いてきました。

●サチコさんだけでなく、4人とも緊張していたんですね。

サチコ:FLiPは4人それぞれが緊張しますよね。それがいい意味でほぐれてきたという感じ。

●なるほど。ツアーで印象に残っていることってありますか?

サチコ:高知に行った時に、ライブ中にアンプのヒューズが飛んで音が出なくなるトラブルがあったんですよ。その後、すぐに次曲の「Butterfly」に入らなきゃいけなかったんですけど、どうしても直らなくて。

●それは焦りますね。

サチコ:そうそう。正直"どうしよう"ってかなりテンパってたんですけど、お客さんが自分たちのアクションを待っているのが分かった時、自然と言葉が出てきて「今日は座った状態からやります」って言ったんです。

●おっ!

サチコ:一度全員に座ってもらってから演奏を始めたら、お客さんの目がすごくキラキラしているのが見えて。ラストの私が弾き語る箇所では、少しでもみんなの近くに行きたくてモニターの近くに座って歌ってました。そういう経験が出来たのがよかったし、"ライブってこういうもんだよな"とそのときに改めて思いましたね。

●自然とそういう風にできたって、いいですね。

サチコ:たくさんライブをしていれば当然アクシデントもたくさんあるけど、それさえも特別感のあるものにできたんです。そういうこともあって"ライブって楽しいな"と改めて思ったツアーでした。

●確かにライブを観ていて、サチコさんがMCで緊張してるなというのが分かるときとか今までもありましたけど(笑)、トラブルがあったときでさえ、自然とそういう行動が取れたというのは大きな一歩なんでしょうね。

サチコ:そうですね。これまでなら絶対に"どうしよう!"って硬直しちゃってたんですけど、自分のやりたいようなステージができるようになってきました。経験を積んでいくうちに、メンバーそれぞれが"こうしたい"って描いたヴィジョンを、より具現化しようという意欲が強くなってきたからだと思います。

●なるほど。それと、最近のFLiPのライブは4人の一体感が以前にも増してきたような気がするんですよ。なんというか、音楽的な芯がガッシリしたというか。そういう実感はありますか?

サチコ:ステージの上にいる瞬間って無我夢中だから、あまり自分では意識していないんですよね。冷静な部分を持ちながらもテンションが上がってる状態なので、後から人に言われて気づくみたいな。

●うんうん。

サチコ:でも最近は自然に体がノれてる瞬間が多くなってきてるから、きっと4人のグルーヴが合っているんだろうなって思います。

●あとは、ユウミさんの才能が開花したのもFLiPのライブにとっては大きな出来事ですよね。キャラクター炸裂というか(笑)。

サチコ:あのよく分からない上から目線のキャラですか(笑)。本人も楽しそうにやってますよね。

●それが全然違和感がなくて、彼女なりのキャラクターが自然に出ているというか。ああいうポイントとなるようなMCは、特にワンマンのような長時間のライブでの流れが作りやすいだろうし。

サチコ:そうですね。もともと私が面白いことを言えないタイプだし、ワンマンでずっとシリアスな空気が続くのはキツいですもんね。もちろんそういった世界観が素敵なバンドもいるんですけど、FLiPの場合はユウミという存在がいることで上手くバランスが取れているんだろうなと思います。

●ユウミさんのMCが多くなってきたのってシングル『カートニアゴ』(2011年2月)をリリースしたくらいでしたよね? きっかけは何だったんですか?

サチコ:リハーサル中にみんなで"「カートニアゴ」をもっと盛り上げたいね"っていう話をしていて、はじめは冗談のつもりで「コール&レスポンスできないかな?」って言ってたんですよ。

●はい。

サチコ:で、そのうちにスタッフも「やったらいいじゃん」って本気で言い始めて、「じゃあどうしようか?」と具体的に話を詰めていったんです。その流れで「やっぱりやるならユウミでしょ」って感じで。

●どう考えてもあの人ですね。

サチコ:あれは、いきなりコール&レスポンスを入れるよりも、しゃべってからの方が雰囲気も作りやすいなという、彼女なりのMCのやり方なんです。しかも「ここでこうやったら、きっとこういう返しがくるから、自分はこういう言い方をして…」って。

●そういうところにエネルギー使ってるのか(笑)。

サチコ:展開についても芸人並みに緻密な計算をしていますよ(笑)。

●でもそれが上手くハマってますよね(笑)。それとツアーが終わった後も、夏フェスで忙しかったんじゃないですか?

サチコ:そうですね。今年はフェスに3本出させてもらったんですよ。それは初めて出るイベントばっかりだったんですけど、どれもすごく刺激的で楽しかったです。

●特に印象に残ってることはありますか?

サチコ:今までずっと聴いていた先輩バンドのライブを、ステージの袖から観ることが出来たのは大きかったですね。その先輩たちの背中を見て"自分たちはこういうバンドになりたい"っていうヴィジョンが見えたんです。

●というと?

サチコ:お客さんは悪天候とかでも関係なく、目の前にいるアーティストの音楽や言葉に触れたいと思って来ているわけじゃないですか。特にBRAHMANさんのライブを観ていたときが印象的だったんですけど、本人もリスナーも本気でぶつかってるのがヒシヒシと伝わってきて。音楽に人生を託している姿を見て、"もっと音楽に向き合うべきだ"と改めて思わされたし、ライブをする人間はそうあるべきだなと思ったんです。

●フェスとか大規模なイベントだと、全然ジャンルもキャリアも違う出演者たちが、自分たちにしかできないことをその場で全力を出して表現するわけじゃないですか。もちろん楽しむ場ではあると思いますけど、出演者にとっては刺激を受け合う戦場でもあるような気がするし、そういうライブは観ていて感動するんですよね。

サチコ:あの空間にいたら、きっとそうなんだろうなって思います。フェスは自由に動ける分、お客さんの心をずっと掴んでいないといけないじゃないですか。今年の夏はその緊張感も味わえたんですよ。

●というと?

サチコ:私たちがサブステージで演奏している最中でも、メインステージの転換が終わるとあっという間にお客さんが流れて行って。その光景を目の当たりにして"これはメンタル面を鍛えないとキツいな"と痛感したんです。そこで私たちがヘコんじゃったら残ってくれたお客さんには駄目なステージを見せてしまうことになるし、それはステージに立つ人間として絶対にやっちゃいけないことじゃないですか。

●なるほど。話を聞いていると、メンタル面での成長が大きいんですね。

サチコ:本当にそうですね。だからすごく刺激的な毎日です(笑)。

「今回の制作はある意味"自分がなぜ歌いたいのか"ということを見直したタイミングでもありました」

●ニューシングル『ホシイモノハ』がリリースとなるわけですが、いつから制作していたんですか?

サチコ:8月ぐらいですかね。セッション中にオケができたっていう、本当に自然発生な曲だったんですよ。

●え? セッション中のオケからできたんですか? それはちょっと意外。

サチコ:私がレコーディングブースを離れている間に、他の3人が「こんなアレンジの曲を作りたい」という話を詰めていて。その時点ではまだ3人とも曲の行き先が見えていない状態だったんですけど、試しに私が歌ってみたんです。ただ、初めはなかなか歌を乗せにくいオケで。

●ふむふむ。

サチコ:だから一度コード以外をすべてリセットして作り直して。ドラムのリズムは自然と出てきたビートを刻んで、新しく考え直したマイナー調のベースラインがムーディーかつダンサブルで、決して感傷的ではないマイナー感があったんですよね。

●うんうん。

サチコ:私はそこから80'sディスコのミディアムテンポな雰囲気を受け取ったので、それを想像しながらメロディを乗せていきました。

●メロディが後なんですね。サビが強くて印象的だったから、メロから作った曲だと思ってたんですけど。

サチコ:メロディは後乗せです。私は気分が乗ってくると、鼻歌的な感じでワンコーラスの中で歌ができあがるんですよ。適当に英語っぽい言葉を並べると雰囲気が出てイメージしやすいし、みんながそれに対していいなと思ったら無言で音が出始める。

●なるほど。

サチコ:メロディでリードしながらサビまで進めていって、サビにいったときに今の形ができたんです。歌詞はもともとセッションの時点で"Do you want, you want?"って言葉が出てきたので、そこから広げていった感じですね。

●この曲はミディアムテンポですけど、バラードではないですよね。すごくキャッチーで不思議な曲。

サチコ:そういう印象を受けるのは、私たち自身がバラードのつもりで作っていないからだと思います。

●あ、なるほど。

サチコ:最初から固定観念を持ってやっちゃうと、どうしてもその枠に収まっちゃうじゃないですか。この曲は激しいところもあればウィスパー的なところもあるから、いろんな捉え方ができると思うんです。

●たしかにいろんな解釈ができる曲ですよね。

サチコ:こういうタイプの曲を作ったのは初めてだったので、アレンジもプロデューサーのいしわたり淳治さんとかなり相談して詰めたんです。

●この曲はライブでどうなるかが気になるんですよ。すごく静かになるような気もするし、音源から受ける印象よりも激しくなるような予感もするんです。

サチコ:良い意味でも悪い意味でも、自分たちにもどっちに転ぶか分からない曲なんですよ(笑)。ライブでやっていても、動いている人は動いているし、静かに見ている人は静かだし。どっちの受け取り方もしているように思いますね。

●こういう曲ってなかなかないですよね。それにこの曲の歌詞は明確なことを言い切ってないというか、やや思わせぶりな内容でもあるし。

サチコ:この曲で歌っていることは…要するに目に見えない気持ちが欲しいんですよね。"愛情"であったり"温もりのある言葉"であったり…目に見えない切なさを解消してくれる、目に見えないものが欲しかったんです。ひと言に"ホシイモノ"といってもいろんなものがありますから。

●なるほど。

サチコ:でも決してネガティブなことを歌っているのではなくて、私のイメージとしては大好きな恋人同士の間に起きている些細な出来事っていう感じ。切なさは強く出ているけど前向きな曲なんです。歌詞にも出てくるように"差し出したその手のひら"へ"冷めることのない温もり"をあげたいんです。

●なるほど。切ない曲調だけど歌詞は前向き、そういう意味でもいろんな解釈ができる、広がりのある曲ですね。M-2「ふつつか少女」はユウコさんの作詞ですが、言葉遣いも含めてここ最近のFLiPっぽさが出ている曲といった感じですよね。

サチコ:「ふつつか少女」は「カートニアゴ」と同じ時期に作った曲なんです。だから"和"のテイストやマイナー感が「カートニアゴ」に通ずるものがあるし、FLiPの得意なラインの曲でもありますね。

●ああ~、なるほど。

サチコ:今回のカップリングでどの曲を入れようかと話していた時に、「ホシイモノハ」に対してもっとアッパーなものがいいなということでこの曲にしたんです。

●もともと歌詞はサチコさんがひとりで書いていたわけじゃないですか。でも他のメンバーも作詞をするようになって、以前のインタビューでもおっしゃっていましたけれど、プレッシャーから解放された部分があると思うんです。そういった経緯を経て、現時点でサチコさん自身は"作詞"についてどう捉えているんですか?

サチコ:作詞は、例え物語性が強いものでも自分を見失っちゃいけないと思っていて。「ホシイモノハ」の作詞中に気づいたんですが、FLiPはサウンド的にストーリー性のある歌詞がいいように感じたんです。でも歌詞の中の風景ばかりを気にしていると、気持ちがまったく入らなくてフィクションになっちゃう。私は気持ちを偽るような歌詞は書きたくないし、それじゃあお客さんの心に届かないと思うんです。

●はい。

サチコ:私の場合、思いだけを詰め込んだものと風景描写だけのものと、極端に偏りがちなんですよね。そこで葛藤していた時期もあるけど、いちばん大事なのは"自分が伝えたいこと"を見失わないことだから、もっと心に耳を傾けて制作しないと意味がないと思ったんです。サウンドそのものが持つ世界観に合わせて言葉を綴っていくのはスキルが必要だけど、経験を重ねていけば出来ることだと思うし。今回の制作はある意味"自分がなぜ歌いたいのか"ということを見直したタイミングでもありましたね。

●なぜ歌いたいんですか?

サチコ:これまでは"自分を守るため"っていう気持ちが強かったんです。昔、音楽がなかったらどうにかなっちゃいそうな時期があって。ほとんど自己否定しかしてこなかったから、せめて歌では自分を肯定したかった。歌うことによって普段言えない感情を吐き出して、みんなに自分の存在を知って欲しかったんだと思います。

●でも、今は違う。

サチコ:今は純粋に"自分の中にある感情を言葉にしたい"っていう気持ちが強いんですよね。幸せだったら幸せだって歌いたいし、何より音楽を聴いてくれた人を肯定してあげれたらと思うんです。私が音楽を聴いて"もっと頑張っていきたい"と思ったように、自分たちの言葉を聴いてそう思ってくれる人が増えてくれたら嬉しいですね。

●それは本当に大きな変化ですね。当時を振り替えると今とは全然違うと自分でも思いますよね?

サチコ:本当に。だから音楽でリハビリをしているような感覚ですよ。

●リハビリって(笑)。

サチコ:昔は人とのコミュニケーションも取りたくなかったし、嫌だと思ったらすぐに拒絶していたんです。時々、殴り書きされた昔の手帳を見返して自分の過去を振り返ることがあるんですけど、当時はずっと暗黒時代が続いてましたね(笑)。その闇から抜け出せたのは音楽があったからだし、バンドがずっとオリジナルメンバーなのも本当によかったなって思う。

●今のサチコさんにとって、それはすごく大切なことですね。

サチコ:言ってはいけないことを口にしてしまっていた時期もあったけど、それはもう過去の自分だし、今はその延長戦上に生きてる訳じゃないですか。それを否定するんじゃなくてちゃんと受け入れた上で"自分はこうなりたい"っていう未来を明るく考えられるというのがリアルな現状です。

●素晴らしいことだと思いますし、そういう変化が音楽に表れているからこそFLiPはおもしろいバンドだと思います。ところで今作のリリース後は、全国5カ所でワンマン"女子力アップ×2 TOUR"を控えていて、バンドの総合的な力が試されますね。

サチコ:そうですね。仙台や福岡でのワンマンは初めてだし、ツアータイトルの"女子力アップ×2 TOUR"は、女の子にもっとライブに来て欲しいっていう意味もあるんです。同性がたくさんライブにきてくれると嬉しいですね。

●確かにちょっと男の人が多いかな。

サチコ:もちろんそれも嬉しいんですけど、同性がライブを観にきてくれるとすごいテンションが上がるんですよね。自分たちは女だけでやっているバンドだから、ロック好きな女の子はもっとたくさんいるでしょ"って思っているんですよね。

●どんなワンマンにしようと思っているんですか?

サチコ:もちろん対バン形式のときもそうなんですけど、バンドとして根底から沸き上がるものを表現しないといけないと思っているんです。それは、自分たちが持っている音に対する情熱だと思うんですね。ワンマンはFLiPだけを観に来てくれているわけだから、それをお客さんの目の前でさらけ出していって、関係者含めみんなを巻き込めていけたらなと。

●なるほど。今回のツアーはえらいことになるぞと。

サチコ:えらいことにしたいですね(笑)。熱気ムンムンみたいなライブになればいいなと思います。

●楽しみにしてます。ところでそろそろ年末ですけど、今年1年を振り返ってみてどうですか?

サチコ:今年はJUNGLE☆LIFEでお世話になっているユウミさんの連載を見る度に"すごいな"と思う1年でした。

●彼女は常に前月号の自分を超える戦いをやってますよね。

サチコ:見ていて本当にそう思います。カレンダーとか作れちゃいそう。あそこまで行くと本当にすごいなって思うんで、頑張って応援します。

●アハハハハ(笑)。

サチコ:それから、ライブでも"自分たちがどうありたいのか"を見直せたというか、初心にかえれた1年でした。やることはたくさんあって忙しく過ぎていくけど、その中でも自分たちを見失わずに「ライブが大好きだ」って言えるバンドでいれてるので、来年ももっと気持ちがライブに還元できればなと思ってます。

●うん、インディーズの頃から知っていますけど、FLiPはその軸が全然ブレませんね。

サチコ:常にライブバンドたろうとしているのがFLiPなので、そこがなくなったらバンド解散ですよ(笑)。やっぱり制作するのも日々作曲するのも全部ライブのためだから。もちろんCDに自分たちの楽曲を収めてお客さんに届けるの作業も大切だけど、何よりリアリティがあるのはライブだと思うんです。そこは自分たちから決してなくならない部分です。

●いいバンドですね。ちなみに次のアルバムはもう頭の中にあるんですか?

サチコ:実はもう制作しています。次はエモーショナルな部分をもっとサウンドに入れていけたらと思ってるんですよ。ここ最近はダンサブルなものも増えてきたけど、FLiPがもともと持っているエモーショナルなグッとくるものを出したいんです。

●ああ~、なるほど。それは楽しみです。

サチコ:だからアルバムでは初心にかえって、自分たちが思い描いていたものをやってみよう、という感じですね。

●いいモチベーションで取り組めているんですね。

サチコ:制作中も楽しいですよ。テンションが上がると時間の流れが早くなるじゃないですか。今はまさにその状態で、あれもしたい、これもしたいっていう案がどんどん出てきて。"今やっていることは、本当に願ってやりたかったことなんだな"っていうのが実感できる制作なので、とても楽しいです。

Interview:Takeshi.Yamanaka
Edit:森下恭子

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