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FLOPPY

未来から来た人型テクノポップユニットが成層圏を超えて新次元へ突入!!

小林写楽と戸田宏武によるテクノポップユニット、FLOPPYがニューアルバム『GREENWORLD』をリリースする。

2004年の結成以降、作品・ライブともに順調なペースで活動を重ねてきた彼ら。2010年5月には渋谷CLUB QUATTROでの2デイズを成功させ、同年12月にリリースした前作の5thアルバム『Over Technology』では伝説的バンドDEVOのメンバーがリミックスを手がけるなど、日本のテクノポップ・ニューウェーブ系アーティストの中でも1つ突き抜けた位置にいると言えるだろう。

前作リリース後に設けた約1年弱の“休憩期間”には写楽がGalapagosS、戸田がNESSという別バンドでの活動も実践。単にリフレッシュするだけでなく、個々に新たな経験も重ねることでもう1段階上へと進化を遂げたようだ。

テクノポップやニューウェーブからゲームミュージックや歌謡曲まで80~90年代のエッセンスを取り入れたサウンドはマニア心をくすぐりつつ、J-POPファンにも届くものとなっている。

そんな素晴らしい新作を完成させたFLOPPYの魅力を幅広いリスナーに伝えるべく、JUNGLE☆LIFEでは一挙4P大特集! 新作についてのロングインタビューと、過去のアルバムをメンバー自身が振り返る企画の2本立てで彼らの未来にまで迫った。

Part 1:New Album 『GREENWORLD』 LONG INTERVIEW

●今作『GREENWORLD』は通算6枚目のアルバムとなりますが、前作『Over Technology』(2010年12月)から続くテーマがあるそうですね。

写楽:ここ最近のアルバムにはテーマというか、何となくの流れがあって。前作では科学が行き過ぎてしまったために星が滅びてしまって、"これからどうなるのかな?"というところで終わっていたんです。今作はそれを引き継いで、生き残った人達が次の居場所を探して旅をしているというイメージですね。

●ということはM-7「Lost Planet」は、前作で滅びた星のことを指している?

写楽:そうですね。まだ旅を始めたばかりなので、前の星に未練があって振り返っているようなイメージです。

●そういう流れを考え始めたのはいつ頃からなんですか?

写楽:前々作の『PROTOSCIENCE』(4thアルバム/2010年3月)のあたりからですね。

●その頃から、ここまでの展開をイメージしていた?

写楽:いや、その当時は全然考えていなかったです。まさか星が滅びるなんて…。

一同:(笑)。

●自分でも想像していなかった展開(笑)。

写楽:自分は科学信者なので『PROTOSCIENCE』の頃なんて、何も間違ったことは起きないと思っていたのに…。"科学にも失敗はあるんだ!?"ということになって、自分でもビックリしましたね(笑)。

●そこから次に生み出した今作の『GREENWORLD』というタイトルに込めた意味とは?

写楽:自分の中では、辿り着きたい理想の場所というか。まだ未熟で、科学の全くない星のことを表しているんです。

●その象徴としての"GREENWORLD(緑の世界)"なんですね。今回の構想は、前作を作り終えた時には考えていたんですか?

写楽:元々は全然考えていなかったんですけど、去年の11~12月頃に会場限定の音源を作っていて。そこに宏武くん(戸田)がM-3「星を看る人」を作ってきてくれて、その歌詞を書いた時に次のアルバムはこういう感じでいこうと考えたんです。

●「星を看る人」が今作のキッカケになったと。

写楽:「星を看る人」は滅びた星を外から見ているような歌詞になったので、"次は星を外から見るアルバムにしてみよう"と思いました。

●この曲のタイトルに"見る"ではなく"看る"という漢字を当てているのは、"診断する"という意味も込めている?

写楽:最初はそういう意味の"看る"だったんですが、途中で諦めてしまうんです。やっぱり、元々いた場所に戻りたいんですよ。でもその未練を抱えつつ、他の場所を探しに行こうかなという感じで。全体的にまだ未練の強い歌詞が多いですね。

●今作もまだこれから始まる旅の序盤というか。

写楽:旅シリーズの第1弾ですね!

戸田:"旅情編"だ(笑)。

●そう言うと一気に、平日の昼間に再放送している刑事ドラマかサスペンスみたいな感じになりますね(笑)。M-1「GREENWORLD」は旅の始まりらしい、アッパーな曲調が印象的でした。

写楽:他は未練タラタラの曲が多いんですけど、この曲に関しては「よし、(新しい星を)探すぞ!」という元気や希望を表せるように明るくてノリノリな感じにしました。

●続くM-2「Longinus」のイントロも勇ましい感じで、ちょっと軍歌っぽい印象も…。

写楽:男らしい感じですね。いったい何によって滅びたのかはわからないですけど、逃げ出した人達が外からその星を見て「ロンギヌスで滅びたね」と言っている感じというか。そんなにはっきりと歌詞には出てこないんですけど。

●これは新約聖書に出てくる"ロンギヌスの槍"(※イエス・キリストの死を確認するため、わき腹を刺したとされる槍)のことですか?

写楽:そうです。星の命を絶ったものということですね。この曲も旅の始まりのイメージだったので、希望を持たせようとして勇ましい感じになったんだと思います。

●先ほど会場限定シングルを制作した話が出ましたが、今作を作り始めたのもその頃から?

写楽:当初はどういうものを作ろうかということも、全く思い描いていなくて。去年12月に復活ライブをやって会場限定シングルを作ったあたりから"じゃあ、アルバムではこういう曲を作ろう"となって、徐々に作っていった感じですね。

●前作から今作リリースまでの間に、約1年弱の"休憩期間"があったわけですが。

写楽:そこまでは結構こまめにリリースしていたので、ここらで1回休んでネタ作りをしようかなという気持ちになったんです。

●その間に写楽さんはGalapagosS、戸田さんはNESSという別バンドでの活動をされていたりもしましたが、そこから今作にフィードバックされた部分もある?

写楽:単純にその空いた時間で何かやろうかなという感じだったので、フィードバックされているところは…ないですね(笑)。

●ないんだ! (笑)。バンド活動以外で、休憩期間にやったこととは?

写楽:実はこれまでテクノというものをちゃんと聴いてこなかったので、有名な人くらいはちゃんと聴こうと思って。UnderworldやHardfloorとか、自分でも名前を知っている人の作品を聴いてみたりしましたね。それが今作に出ているかどうかはわからないんですけど。

●テクノは元々そんなに通って来なかったんですね。

写楽:テクノポップやニューウェーブとか、もうちょっとバンドっぽいものばかりを聴いてきたんです。もっとクラブっぽいテクノを聴いたら何かの参考になるかなと思って、色々と聴いてみました。

●戸田さんもNESSからFLOPPYへフィードバックした部分はない?

戸田:自分は元々、曲の作り方や意識をバンドごとに変えている感覚は全くないんです。でも休憩期間中にやっていた他のバンドでは、矩形波みたいなアタリの強い波形を使わずに曲を作っていまして。だから今回、FLOPPYの曲を作る時には"封印していた矩形波を解禁して使ってやるぞ!"と思っていました。…そんなには使わなかったんですが。

●え!? …結局使っていないってこと?

戸田:気持ちとしては、"すごく矩形波を使ってやるぞ"と思っていました。

●気持ちだけですか(笑)。お2人とも休憩期間中に、FLOPPY用の曲を作り貯めたりは…?
2人:…していないです(笑)。

●(笑)。では本当に復活が決まってから作り始めたと。

写楽:そうです。自分でも"何でやっていなかったんだろう?"と思いながら作りました(笑)。

戸田:全然、充電されていなかったという…。

●充電期間にはならなかったと(笑)。てっきり休憩期間中も含めて、すごく時間をかけて作ったアルバムなのかと思っていました。

写楽:"時間をかけて作った"というより、"かかってしまった"というか。(時間的には)すごく余裕があったはずなのに、ギリギリいっぱいまでやっていた感じです。〆切が1~2ヶ月ほど延びたのは、すごく助かりましたけどね。

戸田:助かりながらもその分、長く苦しむことになりました。〆切が延びれば延びるだけ、(制作作業を)やってしまうので…。

●今作では「星を看る人」とM-5「記憶喪失の朝」が戸田さんの作曲ですが、この2曲を選んだ基準は?

戸田:〆切までの期間やその時の気分もあるんですが、色々作っていて"一番早く形になるんじゃなかろうか"と思った曲だからです。自分の場合は作り始めた当初の形から、ものすごく変わってしまう曲が多いんです。そういう中でも"これはそんなに変わらないんじゃないか"と思ったというか、一番素直に進みそうなものを選んだ感じです。

●歌詞は写楽さんが全て書かれていますが、自分の曲と戸田さんの曲とでは歌詞のテイストも違ったりするんですか?

写楽:そうですね。自分の曲に歌詞を書く時は感覚的というか、思いついた言葉を並べていくことが多いんです。でも宏武くんの曲はキレイなものが多いので、歌詞も物語調になったりして。

●戸田さんの曲調からインスピレーションを受ける部分もある。

写楽:特に今回は「星を看る人」のピアノを聴いて、自分の曲にもピアノを足してみたりしてみました。そういうふうにしたら、自分の曲も人気が出るんじゃないかと思って…(笑)。

●(笑)。

戸田:この曲のピアノは作り始めのガイドに即興で弾いたもので、あとで矩形波にしようと思っていたんです。でも作り進めてから差し替えようとした時に、矩形波にしたら全く他の音と混ざらなくなってしまって…。それでピアノを残したままアレンジしていく方向で考えたら、あんな感じになったんです。順番を間違えたんですかね…?

●当初のイメージとは少し違うものになった。

戸田:でも仕上がりのイメージとかはあまり考えて作っていなくて、行き当たりばったりで"〆切がきたらそこで終了"という感じなんですよ。だから本当に「はい、ここまで!」と言われた時が、この形だったというだけですね。

●もう1曲の「記憶喪失の朝」はどんなイメージで?

戸田:これは5年くらい前に作った曲なのでどんな感じで作ったかは覚えていませんが、感覚的には「星を看る人」と変わらないんじゃないかと。〆切でストップがかかった時に、残っていたものというか。

●この曲は会場限定シングル『low-bit Disco』(2007年5月)にも収録されていますね。

戸田:会場限定シングルでしか聴けなかったので、アルバムにもそのうち入れようということは何年も前から話していたんです。それと大人の事情が上手く噛み合って(笑)、今しかないんじゃないかなと。

●この曲の歌詞も、今作全体のテーマに連なるものなんですか?

写楽:この頃はそんなに壮大なことを歌うバンドではなかったので、歌詞のテイストはちょっと違いますね。"夏は毎朝、気が重くなる"っていうような日常のことを歌っていて。確か最初はサーフサウンドみたいなイメージを聞いていたので、そこから夏が浮かんで"夏はイヤだなぁ"っていう歌詞になったんだと思います。

●この曲以外はテーマに沿っている?

写楽:そういうわけでもないですね。

●M-4「悲しい雨」は?

写楽:そういうわけではないですね。

●では、M-6「the music」は…?

写楽:そういうわけではないですね(笑)。

●(笑)。全曲がテーマに沿っているわけではないけど、アルバムとしては統一感がありますよね。

写楽:出来上がってきた曲を聴きつつ、それとカブらない中で近いテイストのものを"後出しジャンケン"みたいな形で作っていくんです。

●だからバラエティもありつつ、全体のイメージは統一されていると。ちなみに、「Lost Planet」は作曲が三浦さん(三浦俊一/ビートサーファーズ代表)ですが、これはなぜ?

戸田:…大人の事情で。

●大人の事情が多いですね。

戸田:大人ですから(笑)。

●ハハハ(笑)。この曲はまさにアルバムのエンディングらしい雰囲気があります。

写楽:聴いていると完全にスタッフロールの流れる様が思い浮かぶというのもあって、ラストに決まりました。前作の最後に収録した「僕達は何かを目指す」もそうだったんですけど、三浦さんの作る曲が一番FLOPPYっぽいんですよね。

●メンバーよりも、FLOPPYらしい曲を書くと。

戸田:三浦さんの曲はFLOPPYっぽくて、かつ開放感があるというか。すごくポジティブなエネルギーに満ちているので、エンディングっぽいんですよね。僕達の曲じゃ、閉塞感しか生まれてこない。

一同:(爆笑)。

●サポートメンバーではあるけれど、正式メンバー並みに欠かせない存在。

戸田:僕達の中では昔からのメンバーのつもりでいます!

写楽:アルバムを作ると決めた時に、「7曲のうち宏武くんは2曲で、三浦さんは1曲お願いします」という話で最初から進めていました。

●あ、最初から三浦さんに1曲提供してもらう前提だったんですね。しかも全部で7曲というのも決まっていた。

写楽:それは自分達の限界とかを考慮して…。

戸田:大人なので自分の限界を知っているんです。

●ハハハ(笑)。今回は休憩期間を経て、リフレッシュした気持ちで制作に臨めた部分もあるのでは?

写楽:そうですね。初心に戻ったというか、1stアルバムを作った時に近い気持ちでやれました。今までは"前作よりもこういう部分を出したい"とか考えていたんですけど、今回はあまりそういうことは考えなくて。基本的に、自分が歌いたい曲を作ろうと思っていましたね。

●戸田さんも新鮮な気持ちでやれました?

戸田:先ほども言ったように、他のバンドで閉じているチャンネルみたいなものを解放するぞと意気込んではいました。結局、解放はされていませんが…。あと、本当に休みはいいなぁと思いました。これからもスキを見ては休んでいきたいと思っています!

●それは前向きなのか後ろ向きなのか…(笑)。

戸田:でも、やれと言われたらいつでも作りますよ(笑)。そりゃもう、明日からでも。

写楽:個人的には、早く次を作りたい気持ちになっていますね。自分の中では休み中に作り貯めた曲をまとめてアルバムを出すというのが理想だったんですけど、今回も結局ギリギリまでやっていて…。"休みは何だったんだ?"という感じなので、むしろ休みはなくてもいいんじゃないかな(笑)。

●今作を作ったことで、次作へのモチベーションも上がっている。

写楽:1stアルバムを作った後、"次はこういうものを作ろうかな"と思っていた時に近い感覚というか。今回はお休みを経て1stアルバムを作り直して、"次はこういう2ndアルバムを作るぞ!"という感じですね。

●次作のイメージも見えているんですか?

写楽:そうですね。旅編の第2弾が。

戸田:湯けむり編の…。

●鉄道に乗って温泉旅館へ行ったりして…。

戸田:そこで若女将殺人事件が…!

●ありそう!

一同:(爆笑)。

Interview:IMAI
Assistant:Hirase.M

Part 2:小林写楽と戸田宏武が振り返るFLOPPYアルバム・ディスコグラフィ

1st Album『FLOPPY』 / 2004/12/15 Release

写楽:フロッピーディスクって、今のメディアと比べると容量が少ないじゃないですか。音楽でも今はDVDやBlu-rayみたいな容量の大きいメディアを使うように1曲の中に色んなジャンルの要素を詰め込む人が多いんですけど、自分はシンプルにまず歌詞と歌メロを伝えたいというところから小容量のフロッピーをイメージして、このバンド名を考えたんです。歌がとてもいい曲達を収録しようとしたし、歌モノを大事にしようと思って作ったアルバムですね。

戸田:でも最初、写楽さんは「ドラムンベースがやりたい」と言っていましたよね(笑)。

写楽:"ドラムンベース"自体はその頃よく知らなかったけど、言葉の響きがカッコいいなと思って。

戸田:まだ曲も作っていない段階で受けたインタビューで、写楽さんがいきなりそんなことを言い始めたからビックリしたんです。結局、反映されませんでしたが(笑)。

写楽:今年で8年目になるんですけど、"いつドラムンベースになるんだろう?"っていう…(笑)。

2nd Album『Sine Wave Orchestra』 / 2006/5/31 Release

写楽:1枚目では出来なかったジャンルをフォローしていこう、という感じで作った作品ですね。打ち込みでドタバタミュージカルみたいな曲を作りたいなと思って、M-6「ヘルタースケルター」を作ってみました。あと、自分の中で80年代のベタベタなテクノアイドルみたいな曲をやりたくて作ったのが、M-4「センチメンタル少年」です。

戸田:自分はトレンディードラマ風のM-2「消えていく僕ら」という、テクノでも何でもない曲を作ってしまって…。そのイメージを払拭しようとして、すごくビキビキのシーケンス音を入れたM-5「遊星Valhalla」を作ったことを覚えています。"これではFLOPPYをクビになる!"と思ったので、慌ててもう1曲を作ったという。そのビキビキ音がひどすぎて、この曲を作っている時に三半規管を傷めて具合を悪くしました…。毎回2曲しか自分の曲は入れていないので、何かに偏ったモノではないというところを見せたいのでしょうか。(アルバム1枚につき自分の曲が2曲だけというのは)それくらいが限界だということで、当時から写楽さんにはお願いしています。

3rd Album『Deus ex machina』 / 2009/9/16 Release

写楽:(ビートサーファーズに移籍して、レーベル代表の)三浦さんと一緒にやる1作目だったので、"いいものを作ろう"と思って作りました。この作品でもやっぱり、いい歌メロを意識していて。歌っていて気持ちいいものを基準にしていたんですけど、自分がこの中で一番いいなと思っていたM-5「雪月花」はもうライブでやらなくなってしまっているんです…。自分の中では"これは…!!"と思ったんですが、お客さんのウケがあまりよくなくて生き残れませんでした(笑)。

戸田:自分が作ったのは、M-4「紙飛行機」とM-6「スローモーション」ですね。先に作った「スローモーション」はタイトル通りBPMが遅めの曲だったので、それを取り戻さなくてはということで「紙飛行機」は速いものを作ろうと思いました。いつも辻褄を合わせるのに必死で…。どちらか1曲の言い訳として、もう1曲を作ってバランスを整えています。「紙飛行機」は3拍子なんですが、それは当時の「よくわからないがゴシックを作ってみよう。ゴシックとは三拍子なのだろう」という話し合いに起因しています。

4th Album『PROTOSCIENCE』 / 2010/3/17 Release

写楽:自分の中で『Deus ex machina』あたりから、テクノバンドの偶然感のなさがどうにかならないものかと思っていて。生の要素を増やしている最中に作ったのが、このアルバムです。だから、それまでよりも生っぽい部分を出そうと考えて作った曲が多いかもしれない。(ここから新作『GREENWORLD』へつながるテーマが始まっているが)、その頃は歌詞で物語を作るということはあまり考えていなかったですね。最初にタイトルのイメージがあって、それに合うSEを作るという程度でした。

戸田:M-2「春風」は『PROTOSCIENCE』というタイトルとは思えないくらいの80年代トレンディードラマ風で、出来上がってビックリしました。トレンディードラマとしては会心の出来なんですが、プロトサイエンスではないよなぁ?"という気持ちになりました(笑)。(過去にシングルで出ていた)M-4「meta色吐息」を入れるというのは最初から決まっていたので、もう1曲を好きにやらせていただいた結果、どこに置いても交わらないような曲になってしまいました。

5th Album『Over Technology』 / 2010/12/8 Release

写楽:前作の『Deus ex machina』というタイトルから、どんどん機械とか科学が盛り上がっていく感じがあったのでこのタイトルになりました。M-3「メテオストライク」とM-6「エブリデイ」は先にシングルで出ていたんですけど、「メテオストライク」の歌詞を作った時に何となく滅びていく感じを思い付いて。そこから全体をイメージしていきましたね。自分たちのルーツの1つでもあるDEVOのMark Mothersbaughにリミックスをしてもらえたのは、"言ってはみたもののまさか本当になるとは…"っていう感じでしたね。ここまでで思い付くことはひと通りやったかなと。この時、完全に今へつながるものが見えたかなと思います。

戸田:先に「メテオストライク」というシングルらしい曲を作っていたので、もう1曲のM-5「時空ホロン」はものすごく大人気ないものを作りました。大人げなさ過ぎてライブではまだやれていないのですが、そのうちやれたらと思います。

6th Album『GREENWORLD』 / 2012/6/6 Release

写楽:活動を1回休んだことで、ちょうど同じところに戻ってきたような感覚があって。でも同じところといっても螺旋階段みたいになっていて、1階上の同じところにいるような感じですね。1stアルバムのつもりで同じことをやってみても、これまでのアルバムを作ってきた分、1段上にあるものが作れたんじゃないかなと。ジャンル的に進化しているのかはわからないんですけど、個人的には1段上のことがやれるようになったんじゃないかなと思っています。

戸田:もともとやりたい音楽をやっているので、新しいモノに挑戦とか大それたことは考えてないです。今更、「挑戦」しなきゃいけないジャンルなら「嫌い」ということでしょうから。このまま面白可笑しくできたらいいなと思っています。それで、また5枚作ったら活動休止! (笑)。