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“GUNMA ROCK FESTIVAL”

限りない故郷に愛を 9/21(土)開催 GUNMA ROCK FESTIVAL 2013

PHOTO_GRF01G-FREAK FACTORYが2008年に開催したCROSS-CULTURE-FES“COLOSSEUM”。2009年には2DAYSに拡大して大成功を収めた同イベントが、規模と形を変え、地域の様々な協力を得て、群馬県史上最大のロックフェス“GUNMA ROCK FESTIVAL2012”となり、昨年9月22日、グリーンドーム前橋にて開催された。同フェスは、群馬で初めて開催された群馬の群馬による群馬の為のロックフェスティバル。出演者はロックの枠組みに収まることなく実に豪華多彩。まさにカルチャーがクロスするフェスとなり、1万人を超える人々が熱狂した。あの感動から1年、今年も“GUNMA ROCK FESTIVAL”が開催されることが発表された。今回は、同フェスを企画運営するHoth! COOSSEUM・茂木洋晃に話を訊いた。

 

企画運営 Hoth! COOSSEUM 茂木洋晃 インタビュー

「1年に1回、お彼岸の前の日に帰って来いって。東京に行ってる奴も、地方に行ってる奴も、1回ここだけは群馬に帰って来てお線香あげようやって」

G-FREAK FACTORY●まずは去年の“GUNMA ROCK FESTIVAL”の感想を訊きたいんですが、去年はどうだったんですか?

茂木:いや、もう最高でしたね。問題点はいっぱいあるんですよ。でもひっくるめて、去年の時点での最高ができたと思います。「最高」っていう言葉を言いたいから「最高でした」で片付けちゃうことも昔から多いんですけど(笑)、それを遥かに上回る「最高」でした。

●なるほど。

茂木:はっきり言って、身の丈を遥かに超えたお祭りだったんです。でも、去年は“失敗したら足を引っ張ってやろう”と思っていたであろう周りの人も、今年は全員乗ってくれていて。地元の人とか、気持ちのいいくらい賛同してくれていて。

●去年開催したということ自体が説得力になっている。

茂木:そうなんですよ。街や市とか、そういう人たちが何も言わなくても応援してくれている状況が少しずつできてきて。それはきっと、今年全部の芽が出るわけではないと思うんです。来年、再来年と続けていくことによって、どんどん良くなっていくだろうなと思っていて。

●うんうん。

茂木:やっぱり田舎だから、遊び場に餓えてるんです。東京に行かないと体験できないものが、群馬にあるんだって。「俺の街にこういうものがあるんだぜ」って。そういうことが胸を張って言えるようなものにしていかないといけないと思ってます。

●いい話だ。

茂木:1年に1回、お彼岸の前の日に帰って来いって。東京に行ってる奴も、地方に行ってる奴も、1回ここだけは群馬に帰って来てお線香あげようやって。去年は群馬に向けてのライブみたいになっちゃいましたけど、僕らにはそれしかできないなって。

●なるほど。

茂木:G-FREAK FACTORYとしては、何も考えずにステージに上がったんです。用意していた言葉もないから、群馬に向けての自分なりの言葉、「貼られたレッテルとかマイナスイメージとか、そういうものを全部ひっくり返そうとしてるんだよ」ということしか言えなかったんです。

●想いの強さは、ライブを観ていてひしひしと伝わってきました。昨年の“GUNMA ROCK FESTIVAL”のインタビューでも、「群馬は何もない田舎だ」とおっしゃっていましたよね。そういう故郷をなんとかしたいという想いは以前から強かったんですか?

茂木:いや、若い頃にアメリカに住んでいて、日本に帰って来てからですね。アメリカに行く前は群馬に人が溢れていたんですよ。でも帰ってきたら、浦島太郎になったような感じで。「なんじゃこりゃ!?」ってびっくりするくらい廃れていて。今なんてもう酷いですよ。新幹線が停まる高崎という駅がありますけど、人は全然いなくて、日曜日でもガラガラなんです。

●あら。

茂木:群馬は車社会なんですけど、大型ショッピングモールが郊外にできて、やっぱり便利だからみんなそこに行くようになって。車がある=街を歩くことが少なくなるんですよね。それに故郷を捨てて都会に出て行ってしまう奴もたくさんいて。それはしょうがないなって思うんですけど、あの土地で、みんなが自慢できる大げさなものを作りたいなと思ったのがきっかけなんです。

●なるほど。

茂木:みんなが自信を持てるものっていうか、これから何かをやろうと思っている奴も、「あいつらにできるんなら俺もできるんじゃねぇの」と思ってもらったらいいなと思うし。

●去年と比べて、運営面で変えたりすることはあるんですか?

茂木:大きい変更点の1つは、去年はサブステージが2ステージあったんですけど、今年のサブステージは1ステージにすることにしたんです。キャパをガーッと拡げて、サウンド面も更に充実してクオリティを上げようと思ってます。そこには時間もお金も惜しまずに。

●はい。

茂木:あと、“GUNMA ROCK FESTIVAL”と名乗りながら、今年は地元のアーティストが4組しか出ないんです。たぶんそこに対してはものすごいクレームが来ると思うんですよ。

●あっ、群馬出身のアーティストは4組なんですか。

茂木:G-FREAK FACTORY、LACCO TOWER、秀吉、NAIKA MCの4組です。これも大きなチャレンジだし、たぶん地元の人たちからはものすごく言われると思うんです。「GUNMAとか言ってお前、4組しか出てねぇじゃねえか!」って。でもそう言われても全然いい。

●群馬にこだわらなかった理由はあるんですか?

茂木:地元だから簡単に立てる場所にはしたくなかったんです。もちろん気持ちとしては優先したいんですよ。でも、今はたぶんそのタイミングじゃない。運営の僕らがもっと力を付けて、地元の人たちももうちょっと力を付けたときにそうするべきじゃないかなって。

●それは地元のシーンの発展を想うからこそだと。

茂木:そうですね。まだそこまでには至っていないと思うんです。本音を言えば、群馬のバンドだけであのキャパをソールドできるのがいちばん理想なんですよ。それやりたいなぁ、かっこいいなぁ…。

●あ、気持ちが高ぶってる(笑)。

茂木:夢なんですよ(笑)。でも今はそのときじゃない。

●今年の出演者はどういう基準で誘ったんですか?

茂木:“GUNMA ROCK FESTIVAL”は僕ともう1人ブッカーがいるんですけど、簡単に言えば、ライブを観て衝撃を受けた人たちです。あとは、この出演を期に群馬にもう1度来てほしいなっていう想いも含んでます。アーティストの群馬への導線を良くしたいっていうか。

●ああ〜、なるほど。今回の出演者を見ていて個人的にすごく嬉しくなったのは、ROTTENGRAFFTYとSTOMPIN’ BIRDなんです。

茂木:はい。

●ROTTENGRAFFTYは「響都から来ました」と絶対に言うし、STOMPIN’ BIRDは「横浜から来ました」と絶対に言いますよね。G-FREAK FACTORYも群馬ということにこだわっていて、そのマインドが共通しているなと。

茂木:ああ〜、そこは共通していますよね(笑)。確かに。

●あと、HEY-SMITHは繋がりがあったんですか?

茂木:対バンは1回だけなんですけど、もうびっくりして。“うわぁ、絶対に出てほしい”と思ったんです。単純に惚れちゃった感じですね。ちょっとびっくりした。ジャンルも超えているし、立ち振舞いとかバンドの活動の仕方とかもいちいちかっこよくて。すごいなと思って、対バンしたときにすぐその場で話をさせてもらったんです。

●そうだったんですね。茂木さんが個人的に楽しみにしている出演者は?

茂木:地元の贔屓目というのもありますけど、LACCO TOWERが楽しみなんです。去年は彼らを誘ってないんですよ。そしたら「気に入らないから“GUNMA ROCK FESTIVAL”にぶつけるくらいのことを自分たちでやる」となったみたいで。

●あ、そうだったんですか。

茂木:それで今年誘ったら、やっぱり簡単には「出る」って言わないんですよ。最終的には快諾してくれたんですけど、「殺しに行くつもりで出ます」と言ってくれたんです。

●LACCO TOWERは後輩なんですよね?

茂木:後輩です。すごく心のある後輩です。

●去年「群馬の後輩なのになんで声がかからないんだ?」となっていたんですね。

茂木:そうそう。それがすごい方向に作用しているんです。彼らは去年誘われなかったことがすごく気に入らなかったみたいなんですよ。

●簡単に言えば、腹が立っていたと。

茂木:そうです。そういう気持ちってすごく大事なことじゃないですか。そこからのLACCO TOWERのモチベーションを見ていると、去年誘わなくてよかったと俺たちは思っているんです。こないだ2マンをやったんですけど、そのときに「今日はG-FREAK FACTORYを殺しに来ました」と言ってて(笑)、本当にすげぇいいライブだったんです。もちろん全部の出演者が超楽しみなんですけど、地元の4組は自信を持って全国に誇れる人たちだと思っているので、群馬のバンドはやっぱり楽しみですね。

●そういうドラマがあるんですね。

茂木:ROTTENGRAFFTYと10-FEETの関係も同じだと思うんです。TAKUMA(10-FEET)の同世代への愛って尋常ではないんですよ。G-FREAK FACTORYもそうですけど、あいつが息吹を吹き込んでくれるっていうか。活動がぐらついたときとか、全身全霊でケツを叩いてくれる。

●LACCO TOWERはG-FREAK FACTORYにとっての愛すべき仲間なんですね。

茂木:そうですね。もちろん、みんな楽しみです。

●去年はお店がたくさん出店されていましたけど、あれは地元のお店なんですか?

茂木:今年もそうなんですけど、公募で募ったんです。飲食に関しては地元の人に限定させてもらっていて。去年は30店舗くらい出ていたんです。もともとは、グリーンドームのエントランスデッキで飲食のブースを出そうという話になっていたんですけど、エントランスデッキが改修になって使えなくて、じゃあ仕方がないから外で出そうということになったんです。そしたらそれが「すごくいいな」と。言ってみれば怪我の功名で、今年も外でたくさん出店していただくことになりました。

●地元の物産展みたいな感じになっている場所もありましたが。

茂木:ありましたね(笑)。当日行って、僕もびっくりしたんです。でもああいうのもいいと思います。他のフェスではできないことというか、群馬ならではですからね。

●いいですね。

茂木:去年を経て、旅行会社とかもより協力していただける状況になったんです。東京からのツアーとか、前橋駅からのチャーターバスの数を増やしたりとか。去年、前橋駅からグリーンドームまでのチャーターバスは2台でまわしていたんですけど全然間に合わなくて。今年はそういう点も改善したいと思ってます。

●今年も楽しみですね。

茂木:本当に楽しみです。

interview:Takeshi.Yamanaka
LIVE PHOTO:kiraba
※ライブ写真はGUNMA ROCK FESTIVAL 2012のものです

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GUNMA ROCK FESTIVAL2013 9/21(土)グリーンドーム前橋
G-FREAK FACTORY / LACCO TOWER / 10-FEET / HEY-SMITH / HAWAIIAN6
秀吉 / MAN WITH A MISSION / NAIKA MC / ROTTENGRAFFTY / SPECIAL OTHERS / STOMPIN' BIRD
COKEHEAD HIPSTERS / EGG BRAIN / HIFANA / MINOR LEAGUE
MOROHA / OVER ARM THROW / 高崎頼政太鼓 / ZAZEN BOYS
http://www.gfes.jp/