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ITAMI GREENJAM’19 特集!!

人間は全員がクリエイティブ。『個人表現の価値と可能性』を証明する為のプラットフォームがITAMI GREENJAM


今や全国各地で500以上の音楽フェスが開催されている。そんな数ある音楽フェスの中でも異彩を放つのが、兵庫県伊丹市にて開催されている無料フェスITAMI GREENJAMだ。2014年から始まったこのイベントは5年目となった昨年には述べ来場者数が25000人という地方で開催される無料ローカルフェスとしては関西最大級規模に成長した。イベント会社や企業、メディア、ミュージシャンなど多種多様な人達が音楽フェスを主催する昨今、ITAMI GREENJAMの主催者は地元の元バンドマンとその仲間達や地元市民。地元の音楽好きな若者達が集まる場でどこの街でも話題にあがる『フェスしたいよねー』。彼らも同じくして、そんなよくある話から始まり、いかにして25000人を動員するまでになったのか。
主催者である一般社団法人GREENJAM代表の大原智に話を聞いた。

●本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。

よろしくお願いします。ITAMI GREENJAMを主催しています、大原智と申します。歳は35歳。生まれは福島県ですが4歳で伊丹市に引っ越してきているので、ほぼほぼ伊丹育ちです。

●まずはこのイベントが始まったキッカケから教えて頂けますか?

キッカケは無いんですよ。シンプルに身内で『昆陽池でフェスしたいよねー』なんて話をしょっちゅうしてた。僕らだけじゃなくて多分、地元の音楽好きの人達は皆言ってた、もしくは口には言わなくても皆思っていた。それくらい地元の中では「皆が考える夢」だったんですね。でも昆陽池公園は公共施設なので貸し切る方法、それも貸し切る理由が音楽フェス。行政が許可くれる訳がない。さらにお金どうすんのよ。っていう2つの壁が巨大過ぎて誰も手の付け方が分からないから誰も動かないって感じでした。だから、【とりあえず動かない事には始まらないのは間違いないんだから、昆陽池でフェスしたいよね会議をしよ!】って言って会議を開いたのがスタートです。なのでキッカケは無くて、無いから無理矢理キッカケを作ったて感じです(笑)

●なんですかその会議(笑)

ただの妄想を出し合う会です(笑)出演者は誰で、何時から何時までこんな事が行われていて、レイアウトはこんな感じでみたいな(笑)

●そんな妄想会議がどうやって実現に至るんですか?

妄想を出せば出す程、さらにやりたくなる訳です。
よ(笑)だから次第に、「マジでどうやったら出来るかな?」という事を真剣に考える様になってきて。先程言ったように大きな壁は2つ。場所の許可とお金でした。僕達は昆陽池公園で開催したいというのが絶対
だったので、音楽フェスを理由に公園を使用するという事に必ず許可を取る必要がありました。だから【もし、伊丹市が許可をくれるとしたらどんな理由があるだろう】って皆で一生懸命考えました。そんな中で伊丹市の課題も踏まえながら見えてきたのが【中心市街地以外の活性】と【若者世代のまちづくりへの参画】でした。伊丹市は毎週の様に大なり小なり活性イベントを行われている賑わいのある町なんですが、それらは殆どが中心地で開催していました。で、昆陽池公園は中心地からは離れた場所にあるんですね。伊丹市にはイオンモールが駅前と郊外に2つあるんですが、そんな中で実際に郊外商店主の方々からも「中心地ばかりじゃなくて郊外も活性させてくれよ!」という声があがってた。それに加えてこういったイベントには若
い子が運営側にも来場者にも殆どいない。
つまり、活性だ活性だって言ってるけど、現状その活性の動きには物凄い地域格差と世代格差があるという課題へのアプローチとして、中心地以外で若者主体のイベントを開催する、つまりは昆陽池公園での野外フェスだ!という趣旨で企画書化していきました。

●それで伊丹市から許可がおりたんですか?

いえ。これだけでは只の「若い子達の戯言」扱いされる事は分かっていました。そこをどうしようかとなっていた際に伊丹市とも精通する地元商店連合会の会長が、「何か若い奴らがオモロイ事考えてるみたい
やんけー」って感じで噂を聞きつけて来て下さって、そこから企画書をもって一緒に行政機関について来て下さって説明してくれました。後から聞くと、この会長も「いつか昆陽池でウッドストックをやる」っていう夢を持っていたらしいです(笑)。
それでも勿論すぐ伊丹市もOKとはならないんですが、会長と行ってるのでちゃんと対応してくれるし、話も聞いてくれました。それで音の問題が、、、と言われれば、「いや、大丈夫です。なぜ大丈夫なのか説明資料作ってきます。」って言って説明資料作ってプレゼン。周辺住民の方々への配慮が、、、となれはば、「いや、大丈夫です。なぜ大丈夫なのか説明資料作ってきます。」って、また説明資料作ってプレゼンって感じで食らい付くスタイルで進めました(笑)。
それで、じゃあ周辺住民の方に正式に同意を貰えるのであれば伊丹市としても正式に許可を出します、というところまでいったので、すぐに周辺住民自治会を通して住民の方々に集まって頂き、説明会を開催しお話させて頂きご了承を頂くことが出来ました。と、同時に先程の会長がお金面に関しても兵庫県から出ているとある助成金を教えてくれて、すぐに申請し兵庫県にプレゼンをし無事採択されました。ここまでが初開催2014年9月の3ヶ月前6月頃だったはずです。

●凄まじいパワーですね。それで妄想フェスが遂に実現する訳ですね。

はい。公園使用許可とお金の問題がクリアされないと開催が確定出来ないので、アーティストブッキングや出展者募集などイベントの制作に入れない中、開催3か月前から動き出したので、エゲつない毎日でした
けどね。。。
でも、そうやって仲間達と作った昆陽池公園でのフェス当日、一番最初にステージから音が鳴った瞬間はつい涙が出てしまいました。僕らの夢が叶った瞬間です。それも蓋を開けて見れば時間が無くてロクに告知も出来ていない初開催のフェスに、延べ6000人も来場して下さりました。誰もそんなに来場して下さると思っていなかったので、食べ物が足りず、昼時には全店売り切れてるという非常事態もありましたが、自分達の夢をこんなに沢山の方々が待っていたんだ、自分達の夢をこんなに沢山の人と共有出来たんただという多幸感。一生忘れない経験をさせて貰いました。

●まさに皆の夢が叶った瞬間だったんですね。そこからITAMI GREENJAMは急激に市民権を得ていく訳ですが、その背景には一体何があったんでしょうか?

それは僕を含め、僕達作り手のメンバー皆がクリエイティブとか表現とかいう言葉の解釈が広かったというのがあげれるかもしれません。
良い意味でITAMI GREENJAMの実行委員メンバーは僕も含め「誰も大きな力を持っていない個人」の集まりです。普段から音楽やアートやファッションといった、俗にいうクリエイティブ系の仕事をしている人間は僕とビジュアル物担当の人間など3人程しかいませんし、それ以外の皆も整骨院の先生とか酒屋さんとかお勤めされている方とか保育士さんとか子育て中のママなど、一般的に「普通」と言われる人ばかりです。
ここで少し僕個人の話をさせて貰いたいんですが、僕は15歳からバンドを始め、23歳で解散するまで8年間ずっと神戸のライブハウスシーンに育てて貰った人間でして、今年の4月に亡くなったパインフィールズの松原さんの元で面倒を見て貰った人間です。
まだバイト時代の松原さんに「お前が音楽辞めるまで面倒みたるわ」っていう謎の男気を見せられ、全く信用してなかったんですが(笑)、結局本当にあの人が亡くなるまでITAMI GREENJAM含めて面倒見続けて貰いました。
当時松原さんがCOMING KOBEを立ち上げるのを近くで見ていたので、僕にとっても「地元で無料でフェスを開催する」って言う事が現実に出来る事と思い込んでいましたし、一生懸命やればきっとどうにかなるっていう道を見せてくれたのもあの人のお陰です。
そんな背景がありながら、僕は24歳で子供を授かりバンド活動を休止するんですが、そこから初めて社会と接する事になる訳です。それまでそういったものとは真逆のライブハウス/バンドって世界にどっぷり浸かっていたんで(笑)。
そんな中で『音楽やバンド』への執着が少しずつ薄れていったんですね。
薄れていったと言うよりは『音楽やバンド』以外の一般的に「普通」と言われるような事の価値に気付いたと言った方が正しいかもしれません。
つまり、音楽もバンドも子育ても色々なお仕事も全部一緒やなと感じる様になった。極端に言ったら人間は「全員クリエイティブ」やと思う様になりました。
で、たまたまこの考え方をもった実行委員メンバーが集まった事から、開催2年目以降はどんどん地元の皆さんと一緒にグリーンジャムを作るという流れになり、「地元の皆さんの表現のプラットフォーム」がグリーンジャムだという考え方で沢山の方々に関わって頂くイベントに自然となりました。

●「地元の方々の表現のプラットフォーム」と言うのは具体的にどういう事ですか?

例えば、初年度に想像を遥かに超える動員数となっ
た中で最も困ったのが「子供の受入」だったんですよ。今でもグリーンジャムの来場者の約半数はファミリーなんですが、となると千人以上の子供達が来るので、遊び場とか迷子とかの準備や運営が必要だと。
となると、そこのノウハウは僕なんかよりも現役子育てママの方が圧倒的にある訳じゃないですか。
なので、2年目から地元のママさん達にキッズエリアの企画制作運営を全てお任せしている事とか、介護士さんが「何かお手伝い出来る事があれば手伝わせてください!」って言ってきて下さったので、ぶっちゃけ人員が困っているところってドリンク人員とか整備人員とか色々あるんですが、あくまで【この方だからの表現】ってなんだろうって考えた時に、介護士をされているって事はご年配の方や身体が不自由な方への経験/知識は誰よりもある訳なので、じゃあ車椅子の方や身体が不自由な方もイベントを楽しめる様に「サポートブース」を作ってもらえませんか?となって、そこから会場内の車椅子動線や車椅子観覧エリアが出来たりしました。これって結局、分かりやすいクリエイティブである【音楽】とか【絵】とかって形で会場内で表現する人がいて、それを見てお客さんが喜んでるって言うのと、何ら変わりないじゃないですか。
どちらも【その人の表現が誰かの喜びを生んだ】という意味では同じです。そこには表現価値の上下も無い。
ITAMI GREENJAMは「個人表現のプラットフォーム」であり、その「個人表現の価値と可能性」を証明するフェスなんです。
なので、これは後から気付きましたが、このイベントは構造として、昔ながらの「地域のお祭り」と一緒なんです。だからこれだけのイベントになったんだと認識してます。

●凄く良く分かりました。その様な「地域のお祭り」という特色を持ちながらも一方で行政との関係性は難しいという実情もお聞きしました。

おっしゃる通りです。1年目2年目は兵庫県さんからの補助金を活用し開催しましたが、それ以降は公的資金援助は一切どこからも頂いていません。勿論頂けるなら今すぐにでも頂きたいと思っていますし、正直公的資金を頂くだけの価値がこのイベントにはあると確信しています。
しかし、行政には行政の立場がありますから、こちらが一方的に「なんでサポートしてくれないんだよ!」と言っても仕方ありません。
僕達の立場や主張がある様に、行政にも立場と主張がある。どちらも正義です。
とは言え、サポートが無い中で、例えば行政が勝手に今流行りのシティプロモーションの一環で、ITAMI GREENJAMを活用している様なところを見ると、「そ
れはズルいですよ」ってちゃんと言います。
それは僕の意見と言うよりも、GREENJAMコミュニティの総意として僕が代表して言います。
だって、ITAMI GREENJAMを作るっていうのは想像を絶する大変さな訳です。だから、「家族との時間が」とか「仕事が」とか、【出来ない真っ当な理由】を言い出したら皆いくらでもあるんですよ。
それでも皆それぞれ、現実とのバランスを見付けながら毎年懸命に形にしている中で、行政だけが条例なり平等方針なりの【サポートできない真っ当な理由】を主張して、でも形になったITAMI GREENJAMは使わせてねっていうのは完全にズルでしかないですから。そこはちゃんと言います。
なので、サポート出来ないのは仕方ないし、行政の立場も理解しているつもりですが、それならそれでサポート出来ない立場として真っ当なスタンスでいてください、と言うのが僕達の考え方です。
とは言え、今ITAMI GREENJAMは市外県外から人が訪れるという意味では市を代表するイベントになっている事は行政も理解して下さっていて、ここ1年くら前向きに協議して頂いてますよ!

●そうなんですね。何か伊丹市という公の中にGREENJAMという新しい公が出来た感じですね。

GREENJAMはただ市民が集まったコミュニティなので公では無いですが(笑)、でも確かにおっしゃるとおりかもしれませんね。
思うのは、今時代的にも本来公共サービスだった事、つまり「町の為を考えると価値はあるけど、収益性が見込めないから行政が公共サービスとして行う事業」も色々な収益モデルが構築されてきてどんどんその辺りを民間がやり始めてるじゃないですか。
宇宙開発なんかもそうだし、グーグルだってある種、「調べ物」「物語を読む」という意味では図書館の変わりとも言えるし、「仮想通貨」なんかもそう、FACEBOOKが公的身分確認証として機能している国もあるくらいです。
少し例えのスケールが大きすぎましたが(笑)、GREENJAMも確かに伊丹市の中ではそういう位置づけになってきているのかもしれませんし、そういう位置づけでありたいと思います。
今年なんかはグリーンジャムのコンセプト【個人表現価値と可能性の証明】とそれに基づいた僕達の活動に共感下さった企業さんが、ITAMI GREENJAMの協賛金とは別に寄付金を下さって、そのお金を使って市内約11000人の全小学生に「グリーンジャムじゆう帳」を無料配布したり、全小学生が無料で市内バスに乗れる「グリーンジャムパス」を発行するプロジェクトが進んでます。
子供達にはもっともっと地元の町を知って欲しいし、愛着を持って欲しいし、そして沢山絵や落書きしまくって欲しいですからね(笑)
確かにここまできたら公的サービスに近いのかもしれませんね。
こんな事を出来ちゃうという事が、まさに【個人表現価値と可能性の証明】だと思っているし、こんな事出来ちゃう民間市民団体が少なくとも伊丹市には前例がないし、そういう意味で伊丹市が法整備が追い付かないという現状は仕方のない事だと思います。
だからこそ引き続き協議を進めながら、行政と一緒に地元伊丹市の明るい未来を作れる形になれば最高ですね!



●ここまでお話を伺っただけでも、本当に想像を絶する事をされていると思うのですが、このイベントを続けるバイタリティはどこから出てくるのですか?

『これ正直に言うと、「続ける為に、続けられる自分になる為に後天的に無理矢理バイタリティを後付けした」って言う方が僕の場合は合っていて。
始まりはただ昆陽池公園でフェスがやりたいという夢をがバイタリティでしたから、それが実現した初回で
このイベントは終わっても良かったんですよ。
でも、自分達が想像もしていなかった以上にこのイベントが支持されて、多様な人達の「表現のプラットフォーム」として機能し出す中で、このイベントがある未来と無い未来では、地元伊丹が大きく変わる事を感じ始めました。
それを痛感したのが台風による2016年の中止と、翌年リベンジといって初の2日間開催をうった中で、ま
さかの初日がまた台風で中止になった時です。
2016年の中止は、完全に僕のせいだと思っていて、もし今の経験があれば開催出来ていたんじゃないかって今でも思っています。それなのに、仕込みや在庫などで大打撃を受けたはずの飲食店の方々や出演アーティストの方々など皆、「また来年頑張ろうや!」って励ましてくれた。
そして、翌2017年まさかのまた台風直撃。暴風が直撃する事が分かってる中でステージを立てれないという判断になり、結局3日間かけて設営するはずだった全ての会場設営を台風が過ぎた当日の0時から始めるってなったんですよ。2日目だけでもやろう!って。
本当にそんな事可能なのかと不安な中で、台風が過ぎた0時に会場入りすると、なんと100名以上の方々がどこからともなく手伝いに来てくれたんです。
ステージの屋根を付けれなかったとか不完全な部分も多少あったんですが、3日間かけて行うはずだった全ての会場設営をイベント開始時間の午前10時迄にほぼ完了して下さいました。
このエネルギーを体感した時、僕の中でITAMI GREENJAMを背負う人間としての自覚が明確化しました。
これだけの「地域の愛」が集まり、受け取るイベントを任された以上は、僕にはその頂いた愛をさらに発展させ地域に返し、未来に繋げる責任があると。
なので、大袈裟に言えばGREENJAMと言う物を神様に託されたのは、もう運命。使命なんでしょうと。
だから、ゲロ吐くくらい大変だし、人が人なら頭おかしくなるんじゃないかって時もありますけど、使命を託された以上は、やり切るだけと思って取り組んでいます。

●なるほど。こうやってお話を聞くまで「ITAMI GREENJAMは無料でこれだけの事をやっていて凄いなー」、「行く側としてはラッキーだなー」というのが正直な感想でしたが、完全に見方が変わりました。

いや、でもそうかもしれないですね。来場者の方からすると殆どの方がそう思っていると思いますし、別にそれを悪いとも全く思っていません。
でも、年々規模が大きくなる中で、ラッキー感覚だけで来場される方が増えちゃうと、このイベント自体を成立させる事が難しいなと感じる様になってきているのも事実です。
それこそ「地域のお祭り」をイメージすると分かりやすいと思うのですが、何であれが成立しているのかと言うと【想いの持ち寄り】だと思っていて。

●「想いの持ち寄り」ですか?

『はい。地域のお祭りって、色んな人が関わって形にしていて、たこ焼きとかフランクフルトとか100円とか200円で売ってたりして、絶対収益性なんてなくて、主催メリットなんてほぼ無いわけじゃないですか?そんなイベントを支えているのは、「その地域を想う気持ち」とか「子供や未来を想う気持ち」とかが土台にあって支えている訳です。その根本を理解した上でお祭りに参加している方が殆どだから来場される方も無茶しないし、運営されている方々への「おつかれさまです」「ありがとうございます」って気持ちがあるから成り立っている。
ITAMI GREENJAMも例えたら「巨大なキャンプ」みたいな物だと思っていて、
キャンプってお客さんがいないじゃないですか。全員が何かしらの「表現」や「出来る事」で参加者なわけですよね。
「企画する人」「道具を持ってくる人」「調理担当する人」「レクリエーション考える人」「ただただ子守がてら子供達と遊んでいる人」とか。で、そうやって生まれた「私達のキャンプ空間」を全員で共有し乾杯する訳ですよ。
あれやった人が偉くて、これやった人は偉くないとかの上下関係も無いし、全員が帰る時には「おつかれー」「ありがとー」「またやろうねー」なんて言って帰る訳じゃないですか?それってめちゃくちゃ豊かな世界だなと思っていて、ITAMI GREENJAMもそうやって想いを土台に「表現」や「スキル」を持ち寄る事で成立するイベントでありたい。なので、このイベントにはお客さんは必要ないんです。
そうならなければ継続出来ないと思っていますし、来場者の方を「お客さん」とは一切思ってない。ただ、キャンプでさえ会費制が主流ですけどね(笑)

●来場者をお客さんと思っていないと言い切るのは興行フェスとは完全に異なる考えですね。

実際にうちは興行イベントじゃないので(笑)。
もう本当に来場者も含めた関わる人達の役割が違うだけやと思っています。イベントを成立させる上での役割がそろぞれ違うだけ。僕が「今年もやる!」って言わないと始まらないし、「よし分かった」って動き出す人達がいないと進まないし、「応援するよ!」って言ってサポート下さる方々がいないと形にならないし、「今年も行くか!」って言って来場下さる方々がいないと成立しない事だらけだし、本当にキャンプと一緒です!
そうやって成り立ったITAMI GREENJAMを「乾杯-!」って言って皆さんと共有したい。で、「ありがとうー。来年もやろうねー!おつかれー!」なんて言い合って帰るのが理想です。
去年出演してくれた真心ブラザーズのお二人も言って下さっていたんですが、「これフリーっていうのが素晴らしいね」って。「フリーっていう言葉には自由と無料の2つの意味があって」って言って下さっていて、自由と責任はもはや同意語なので、「無料」と「自由」と「責任」が同居して初めて成り立つのがITAMI GREENJAMなんです。

●良く分かりました。それでは最後に本誌をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。

ITAMI GREENJAMは本当に物凄いイベントだと思います。全国的にもこんな事を行政のサポートも無く市民/民間だけで成り立たせている事例を少なくとも僕は知りません。
凄すぎてもはや僕が主催しているという感覚もありません。
今年もその奇跡みたいな2日間を伊丹市昆陽池公園グリーンジャム町で開催します(笑)。
この町にはどなたでもご入場頂けます。チケットはフリー、「自由と責任」だけがチケットです。
ぜひ足を運んで頂き、2日間皆さんの立場で何かを想って頂いたり、表現して頂いたり、何か感じたり、別にに感じなくても良いし、とりあえず自由におもくそ楽しんで頂き、何かを持って帰って貰えたら嬉しいです。
9月22日(日)23日(祝)、お待ちしています!

●本日はお忙しい中、ありがとうございました!

いえいえ!ジャングルライフさんも「メディア」という役割でグリーンジャム町に参加されたと認識していますが問題無いですか?
(笑)

●勿論です(笑)