茨城発80年代日本のハードコアパンクリスペクトバンド「経血」フルアルバムをリリース

経血（読み：ケイケツ）

（写真時計回りに） まり（vo）タサキ（gt）ツトム（dr）刺激（ba）

2014年結成。80年代の日本のハードコアパンクを基盤に、現代らしい不満や生き辛さを歌にする。

2017年にメンバーのツトムが運営する悲観レーベルから、1st フルアルバム「scapegoat」発売。

その後も経血、EYESCREAM、NO NO NOのスプリット作品「Croon a Lullaby」ヴァイオリン・ピアノ奏者ゆいゆをゲストに迎えた単独EP「double bind」を発売。

現在は全てソールド。日本だけに留まらず海外でも評価が高い。

今回完成したフルアルバムのRec、Mix、マスタリングの全行程に関わった、スタジオチャプターハウスエンジニア樫村治延が、メンバーに質問を投げかけた。

①　経血にとって、一番バックグラウンドになっているであろう「80's New Wave」についてお伺いします。

個人的には、特に「戸川純」や彼女が率いるヤプース、ゲルニカ、ハルメンズ、アーント・サリー（Phew率いる伝説のバンド）のフレーバーが随所に感じられます。実際に、どれくらい影響を受けていますか？

まり：戸川純との出会いは高校生の時でした。南條あや「卒業式まで死にません」と言う本に出てきて、興味があったので学校のパソコンで調べて。ロリータでパンクと言う無敵の佇まいに一瞬で恋に落ちましたね！そこから戸川さんが参加しているヤプーズ・ゲルニカ・ハルメンズなどを聴き、深掘りしてアーント・サリーに行き着きました。音楽面もですけど戸川純と言う人間をお手本に生きていきたいです。

②　上記以外にも影響を受けているアーティスト、バンドを教えてください。

まり：80年代日本のパンクならばTHE STALIN・奇形児・あぶらだこ・INU・GAUZE・ガセネタ・THE COMES・赤痢・THE NURSE・キャ→・ZELDA・嘔吐処女団でしょうか。

③　リーダーのツトム氏は本格的なレーベルを運営されていますが、経血以外のバンドをどのような基準でセレクトされていますか？

ツトム：日本の80年代パンク、ハードコア・パンク、ニューウェーブ、ポジティブパンクなどをバックボーンに持っているバンドがメインになりますね。野晒という神奈川のバンドは、パンクの他、トランスレコード辺り好きな人にもアプローチできる音です。今年の春にはcomputer fightという東京のバンドをリリース予定ですが、東京ロッカーズのフリクションみたいで最高です。それとアナログが大好きなので、レーベルのタイトルは半数が7inchレコードでリリースしています。

④　今回のアルバムの聴きどころを教えてください。

まり：曲の流れに凝ってみたので、とりあえず最初から最後までノンストップで聴いて欲しいです。私が書いた"obsession"と"論理ness"は、韻を踏む事に拘ってみました。それを踏まえて色々と考察してみると面白いかもしれません！

ツトム："蒼い彼岸花"という曲は、ハードコア・パンクに歌謡曲要素を捩じ込んで面白い曲に仕上げました。メロディ共に自信あるので、まず聴いて頂ければと思います。

⑤　経血の今後の展望を教えて下さい。

まり：まだ行ったことの無い都市でライブがしてみたいです。北海道と沖縄は特に行ってみたいですね！またジャンル関係なく、色んなバンドと対バンもしてみたいです。

ツトム：1/29（土）ディスクユニオン新宿パンクマーケットにて、15：00からリリースイベントを行いますので、お時間ありましたらよろしくおねがいします。それと4/16（土）早稲田ZONE-Bにてレコ発ギグを行います。詳細は悲観レーベルTwitterで更新しますので、引き続きよろしくおねがいします。