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LIGHT BRINGER

無限の彼方へ届く可能性を秘めたニューアルバム完成!!

187_LB_Aメタル・シーンでも一際の存在感を放つ紅一点のシンガー・Fukiを擁する5人組バンド、LIGHT BRINGERがニューアルバムをリリース。メジャー1stアルバム『genesis』(2012年1月)から約1年半の間に進化を遂げてきたことを証明するかのように、新作ではメタリックな強度を増したサウンドとキャッチーに振り切ったメロディを聴かせてくれる。DOLL$BOXXでの活動でも表現力の幅を広げたFukiのボーカルに加えて、新メンバーを含む男性陣の掛け声やコーラスも新たな試みとして導入。バンドとしての可能性にさらなる期待を抱かせる1枚が完成した。

 

「自分の中で枠を取り払ったというか。“LIGHT BRINGERでこれはやっちゃダメ”というものを全部取り払って、新しいメンバーで作れた」

●前作のメジャーデビューアルバム『genesis』から約1年半ぶりの新作となりますが、メタリックさが増した感じがします。

Hibiki:“よりメタリックに”というのは、音に一番よく出ていると思いますね。毎回違うタイプのアルバムを作ろうとは思っているんですけど、今回はファンが欲しがる音を提供してみようと思って。前作の『genesis』では若干物足りなかったという意見も聞こえてきたので、「じゃあ、激しいのを作ってやるか」と(笑)。

●前作を物足りないと感じているファンを満足させるような曲ということで、よりメタリックになった。

Hibiki:前作はそこまでに2枚アルバムを出した上での3枚目だったということもあって。過去の2枚を受けて“キメ曲の間に入るような曲を”という構想があったので、ああいう曲調になったんですよ。でも今回はリードトラックを総入れ替えするくらいの気持ちで作ったアルバムなので、作品としてキャラクターの違いは大いにありますね。自分たちとしてもいい加減、過去のキーになっている曲に飽きてきたというのもあったから。そこをリニューアルしないとなということで、今回はハード目の曲をかなり入れたんです。

●ハード系の新たなキラーチューンを投入したと。

Mao:ダウンチューニングも使っているので、かなり重みがあって聴き応えのある曲が多いんじゃないかな。

Hibiki:(収録曲の)半分くらいはダウンチューニングですね。あと、新メンバーのプレイスタイルを活かそうと思ったら、自然とこういう方向に行き着いたというか。

●今回は新メンバー2人が入ってからの初アルバムになるんですよね。

Hibiki:元々、JaY(G.)は2011年からサポートをしてくれていたんですが、去年の4月に正式加入となりました。Yumi(Dr.)はオーディションを経て、去年12月に加入を発表した感じですね。特にYumiは以前に札幌のSABER TIGERに所属していたので、ウチよりさらにストロングな音を出していたわけですよ。そういう音が欲しくて加入してもらった部分もあったので、自然とこういうメタリックなサウンドになりましたね。でもポップに聴かせるところは、もっとポップにと思っていて。M-7「Hydrangea」はそっちの方向に振り切った曲ですね。

●この曲は歌謡曲っぽいメロディが印象的です。

Fuki:これはモロに歌謡曲っぽいメロディですね。“さつき雨”とか日本語独特の表現も、“ザ・歌謡”という感じがして(笑)。

Hibiki:仮タイトルは「歌謡どうでしょう」でした(笑)。最初から、そういう方向性で作った曲ですね。

●M-10「Venus」もポップに振り切っていますよね。

Mao:振り切りました。

Hibiki:これはもう、おちゃらけたハードロックをやろうと思って(笑)。自分の中で、前作までのメンバーとこういう曲をやるというのは考えられなかったんですよ。わりと優等生的な部分があったので、自分の中では“はっちゃけているけど、バカじゃない”という部分があって。…でも今回のメンバーはバカだから(笑)。

●ハハハ(笑)。

Hibiki:だから掛け声とか、最後には芝居みたいなのも入れてみたりして。そういうものも出せるようになったんです。自分の中で枠を取り払ったというか。“LIGHT BRINGERでこれはやっちゃダメ”というものを全部取り払って、新しいメンバーで作ることができたからこういう曲を入れられたというのはありますね。

Mao:メンバーが掛け声を入れるのも初めてだったし、M-8「Tales of Promise〜天国に寄せるポエトリー〜」ではメロディをコーラスしていたりもするんですよ。

●そういった変化には新メンバーのプレイスタイルだけじゃなく、人間性も反映されているのでは?

Hibiki:それは間違いないですね。今のバンドの状態がよく表れているんじゃないかな。みんな呑み仲間みたいな感じですから(笑)。

Mao:すごく仲が良いんですよ。

●メンバー間の距離が前より近付いた?

Hibiki:今までのメンバーとも仲は良かったけど、“音楽以外のプライベートはプライベートで”というところがあって。新しいメンバーとはそういうものも取っ払って、一緒にバカをやっている感じというか。

●Fukiさんから見ても、バンドの雰囲気は変わった?

Fuki:バンドの雰囲気はかなり変わったかもしれないですね。JaYくんはサポート時代が長かったので改めて“新加入”という感じはないんですけど、酒癖が…。

●酒癖が悪いんですか?

Hibiki:素行不良です(笑)。良く言えば、古きスタイルのロッカーっていうことですよ。

●そういった新メンバーのロックっぽさも音に反映されていると(笑)。サウンド面とは別で、歌詞として作品全体のコンセプトはあったんでしょうか?

Fuki:アルバムを通してのコンセプトは特になかったです。でも『genesis』の時とは違うやり方で書くということは、自分に課したルールとしてあったんですが。

●自分に課したルールというのは?

Fuki:今回は全部、ファンタジーにしようと思って。種族が違うもの同士の愛情とか憎しみといったものを描こうと思っていたので、言ってしまえば全てがラブソングなんですよ。たとえば人と天使とか、紫陽花と人とか、人形と人とか、孔雀とカナリアとか、雪女と人とか。最後の「Venus」は、タヌキに化かされちゃう男の子の歌なんです。ラブソングかつファンタジー、そして全てフィクションでというのが今回の隠しテーマですね。

●M-1「Hyperion(ヒュペリオン)」はギリシャ神話の太陽神を表す言葉だそうですが、これもそのテーマに沿って出てきたんですか?

Fuki:曲を聴いた時に、壮大さを感じて。人間と人間じゃないものとの愛情というテーマで考えた時に、太陽とか神様とか銀河みたいなイメージが浮かんできたんです。そこから色々と探して、この言葉を見つけました。曲中にも“Hyperion”という言葉が出てくるんですけど、「この部分にタイトルが来るとカッコ良いだろうな」と思ったのでメロディと文字数がハマるものにしましたね。

●M-6「Eau Rouge(オールージュ)」というタイトルも聞きなれない感じがします。

Fuki:これはJaYくんが付けたんですよ。

Hibiki:“赤い水”という意味らしくて。JaYがこの曲を作ってきた時に「付けたい名前があるんですよ」と言ってきたんです。

●ちょっと調べてみたら、有名なF1のコースに関連する言葉みたいですね。

Hibiki:それです! 彼はF1好きなんですよ。元々この曲は歌モノとしてJaYが作ってきたんですけど、「歌モノにするにはパンチが足りないな」と思ったのでインストに変えちゃったんです(笑)。

●勝手に変えちゃったんだ(笑)。

Hibiki:歌モノは個性的なものが既に揃っていたので、その中でこの曲を入れる意味を見出すにはインストだろうということでした。ライブでインストがあると(Fukiが)衣装を変えたりもできるし、演出の幅が広がるだろうと思って。

●今作の曲順自体も実際のライブをイメージさせる流れになっていますよね。

Hibiki:そうなんですよ。最後の「Venus」はアンコールなんです。M-9「Infinite Fantasy」で本編は完結して、あとはもう好き勝手にやるみたいなイメージですね。そういう1本のショーケースとしてのライブをイメージした流れになっています。だから逆にライブのセットリストを組む時に、この曲順から崩すことが自分の頭の中ではなかなかできなくて。しかも過去の曲とも組み合わさなきゃいけないから、それがちょっと大変なんですよね。

●『genesis』の曲はライブでやるのが大変そうだと話していましたが、今回はどうですか?

Hibiki:今回も相変わらずです。

Mao:結局、大変なままですね…。そもそもギターが1本減って体制が変わったので、音も全然違うんですよ。

●前はツインギターでしたからね。かと言って、音の厚みが減ったわけではない。

Hibiki:それはもちろんです。色々と細かいことをやっているんですよ。今まではライブで6人いるということを前提に曲を書いていたので、キーボードを前に出すところはギターのフレーズをおとなしめのコード弾きやキザミにしていて。でも今回はライブで5人だということもあって、今まで以上に各パートで隙間を埋めていくようなフレーズ作りをしているので、どのパートも休みなく動いていますね。

Mao:本当に休みがないです。常に何かをやっているというか…。

●1曲の中でも展開が多いし、ソロパートもたくさん盛り込まれていますよね。

Mao:M-3「if」なんて、キーボードソロが3回出てきますからね。

Hibiki:Aメロ〜Bメロ〜サビでおしまいじゃなくて、ギターソロが2回も3回もあるっていう曲ばかりなので、みんながかなり弾きまくる感じですね。やっぱりバンドなので、歌だけ頑張っても、楽器隊だけ頑張ってもしょうがないわけで。どちらも立たせようと思ったら、こうなったということだと思います。

●歌もこれまで以上に存在感が際立っていますね。

Fuki:私はDOLL$BOXX(ドル箱)をやったことで、メタルへの愛が深まったんですよ。ドル箱ではボーカルとしていつもとは違う自分の一面を見せたことで、やっぱりメタル・シンガーとしての自分をもうちょっとファンに聴かせないといけないなと思って。だから今回は常に自分がメタルシンガーであると思いながら歌ったので、歌でもメタルっぽさが強まっていると思います。もちろんそれだけじゃなくて、逆に「Venus」みたいなポップな曲が歌えたのは、ドル箱のおかげですね。

●今までの魅力も増しつつ、一緒に歌えるパートも加わったことでライブはさらに盛り上がりそうですね。

Hibiki:今回はメンバーの掛け声やコーラスを入れたりして、ライブで一緒に歌えるシンガロングパートを作ったんですよ。やっぱり一緒に歌うことで、ライブがより楽しくなるから。身体を動かして、声を出して、一緒に楽しめるようにアルバムを覚えてきて欲しいですね。

Mao:今回は楽器隊もかなりフィーチャーされていて。特にギターとキーボードのユニゾンはライブで上手くいくと、かなりカッコ良いと思います。CDを聴いて、ライブを楽しみにしていて欲しいです。

Fuki:メタラーにはたまらない、ライブで聴くとすごく楽しい曲ばかりだと思うんです。やっぱり楽しいライブにしたいので、みなさんも一緒に楽しんで下さいね!

Interview:IMAI

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