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LOW IQ 01

10代から変わることのない芯を抱きつつ遂げてきた進化の軌跡 “LOW IQ 01”という生き様を映した奇跡のドキュメントDVD

 LOW IQ 01がこれまでの音楽活動の軌跡を辿るドキュメントDVD『MASTEROAD 2』をリリースする。

膨大なストックの中から選び抜かれたライブ映像に加えて、レコーディング風景や楽屋裏といった普段は見ることのできない映像も収録。また今作のために、昨年4月にリリースした5thアルバム『MASTER LOW GO』収録曲の中から、LOW IQ 01 & MASTER LOWのメンバーと共に新録したライブ映像も収められている。
さらには音楽活動を始めたばかりの10代に撮られた超貴重な写真から、中学生時代の卒業文集といったものまで、まさに“LOW IQ 01”の歴史を網羅するような1枚となった。

10代から始まったその長い音楽キャリアの中で常に進化を遂げつつも、その芯にあるものは決して変わっていないことは今作からも明白だ。音楽を心から愛し、真っ正面に向き合ってきた“LOW IQ 01”という生き様をここから感じて欲しい。

Interview

「やっぱりアイデア勝負なんですよね。普段からどういうことをやれば面白いかなと考えているので、色んなアイデアが今作にも出ていると思います」

「変化はしつつ、芯の部分は変わっていないんじゃないかな。いつだって誰もやらないようなオリジナルのLOW IQ 01であるように、心がけてはいて」

●今回の映像作品『MASTEROAD 2』をこのタイミングで出そうと思ったキッカケは何だったんですか?

LOW IQ 01(以下、01):ライブの映像とかがいっぱい貯まってきていたので、そろそろ面白いものが出せるんじゃないかなと思って。これ以上時間が経っちゃうとフレッシュじゃなくなるし、自分の歴史も振り返られたらなとは思っていましたね。

●構想はいつ頃から?

01:かなり前から構想はありました。素材は早めに集まっていたんですけど、"あれも入れたい、これも入れたい"っていう欲がどんどん出てきちゃって…。それで思った以上に時間が掛かっちゃいました(笑)。すみません。その分、すごくボリュームも見応えもある作品になりましたね。

●今作は2006年にリリースした前作『MASTEROAD』に続く、続編という感じでしょうか?

01:そうですね。そこに入れていない映像がまだまだあったんです。しかも前作を出したのはもう6年前だから、最近僕のことを知ってくれた人もいるわけですよ。そういう人たちにも「イッチャン(LOW IQ 01)は昔、こんな感じだったんだ」というのを知ってもらいたくて。

●01さんのファンは若い人もすごく多いですよね。

01:ひょっとして、観ている人たちが生まれた時くらいの映像もあるんじゃないかな(笑)。15歳くらいの時に撮った写真や映像も今回収録していて。自分でも「うわ! こんなのあったんだ!」みたいなものも結構あるんですよ。

●中学校の卒業文集も今作の中で公開されていますが、あれはヤバいですよね…。

01:書き出しからいきなり「ぼぐは…(※ぼくは)」ですからね! (笑)。

●「ぼぐ」って(笑)。

01:あの文集について、自分ではずっと普通だと思っていたんですよ。でも17歳くらいの時、友だちに見せてみたら「これ、ヤバいね!」と言われて。

●そこで初めて気付いた。

01:自分では意味がわからなくて「なんで?」って訊いたら、「これは中学3年生が書く卒業文集じゃないよ」って言われたんです。そこで初めて"これはヒドいんだ"と気付いたんですけど、逆にすごいなとも思って(笑)。それがLOW IQ 01という名前の由来にもなっているんですよ。そんなヤツでも、何とかなるんだぞっていう想いはありますね。

●卒業文集や昔の写真を他人に見せるのは、恥ずかしかったりしません?

01:普通は中学の卒業アルバムとかを出すのは恥ずかしいと思うんですよね。でも僕は大丈夫! 出します!

●ハハハ(笑)。

01:「普通はこんなことやりませんよ」と他人から言われそうなことも、自分では気付いていない場合が多いんですよ。今作の撮影で川崎CLUB CITTA'で演奏した時にも映像監督さんに、「普通のアーティストにはできませんよ」と言われて。お客さんが入っていない状態だとテンションの上げ方がわからないアーティストも多いみたいなんですけど、僕は全然関係ないんですよね。

●お客さんがいなくても、テンションは変わらない?

01:お客さんがいる時のテンションと、いない時のテンションはまた別物だと思っていますから。PVと生演奏の間みたいな感覚かな。だから僕はその時に初めて"そういうものなんだ"と知って、逆に驚きましたよ。僕は「緊張しなくていいな」って思うくらいですからね(笑)。

●今作にはLOW IQ 01 & MASTER LOW(以下、MASTER LOW)で、その川崎CLUB CITTA'でライブ収録した『MASTER LOW GO』の楽曲も入っているんですよね。

01:『MASTER LOW GO』収録曲も、ライブ映像で見せたかったんです。今作にはライブ映像がたくさん入っているけど、今までにやったことがないようなものを入れてみるのもいいかなと思って。この日は会場を借り切って普段のライブと同じセットを組んで、「はい、スタート!」から一発勝負でしたね。

●何か特別なテーマを決めていたりもしたんでしょうか?

01:いや、いつも通りです。メンバーにも「いつも通りにやって欲しい」と言ったんですけど、みんな緊張していましたね(笑)。普段は僕がライブ前に緊張していても、メンバーはニコニコしながら「そんなに緊張しなくていいっすよ!」という感じなんですよ。でも今回に関しては、逆にメンバーのほうが緊張していて。

●それはなぜなんでしょうね?

01:ライブももちろん責任感はあるし結局はどっちも一発勝負なんですけど、作品として残すとなるとメンバーには相当なプレッシャーになったみたいですね。

●でも01さんは緊張しなかったと。

01:カメラが好きなんでしょうね(笑)。色んなインタビューでも話しているんですけど、僕は自分が大好きなので。だから、自分に関するものを取っておくのも好きなんです。

●取っておいたからこそ、今回の作品に収録できたものもあるわけですよね。

01:僕は物持ちがいいんですよ。LOW IQ & THE BEAT BREAKERをやり始めた頃から、自分で三脚を立ててライブを撮影していて。お客さんから「いつも撮っているけど、どこで出すつもりなんですか?」とよく訊かれていたんですけど、ここでやっと出します(笑)。

●いつか作品として出すことも想定して撮っていた?

01:まさにこういった作品集として出すためですね。あとは、自分を振り返るための記録用っていう意味も大きくて。「こんなことをやっていたんだ!」とか「これは面白いからまたやってみようかな」というふうに自分を再確認できるんです。実は『MASTEROAD』で出し切れなかったものも多いので、それより前の映像も今作にはたくさん入っていて。2000年頃の映像なんて、見たことがない人も多いんじゃないかな。色んな時代の映像を見ることができます。

●自分で見ていても刺激になったりするんでしょうね。

01:「こんな時代もあったのか」と思えるし、やっぱり面白いですよ。カラオケで自分の曲を歌っているアホらしい映像もあったりして(笑)。他にも足でリズムを刻みながら1人で「T.O.A.S.T」を演奏している映像やアコースティックライブとか、レアなものがたくさん入っています。

●ドラムを叩いているシーンやKORGシンセを弾いているシーンもあって、01さんの多才さも伝わってきます。

01:やっぱりアイデア勝負なんですよね。普段からどういうことをやれば面白いかなと考えているので、色んなアイデアが今作にも出ていると思います。基本はライブありきなんですけど、今までにライブDVDはたくさん出しているので、そことは違った面を見せられたら面白いなと。今回はヒストリーDVDとして、色々な部分を見せたいと思っていたんです。

●レコーディング風景を映像で見られるのも、ファンにはうれしいかなと。

01:レコーディング中も必ず撮っているんですよ。そういう普段は見られない姿も入っていますね。

●仲がいい他のアーティストも出てきて、01さんの交友関係が垣間見れるのも見どころですよね。

01:TOSHI-LOW(BRAHMAN)やホリエくん(ホリエアツシ/ストレイテナー)、大木くん(大木伸夫/ACIDMAN)とか、色んな人が出てくるのも面白いでしょうね。いつもライブに飛び入りで出てくるような人がみんな、今作にも出ています。2000年頃のライブ映像では難波(章浩)がステージに上がって、みんなでワイワイやっているのが映っていたりもして。本当に色んな人が出てきますね。

●TOSHI-LOWさんはよく01さんのライブに飛び入りで参加されていますが、BRAHMANとしてステージに立っているイメージとは全然違う気がします。すごくファニーな感じというか。

01:BRAHMANでは全然違いますからね。BRAHMANでステージに立っている時は"TOSHI-LOW"だけど、僕のライブに飛び入りしてくる時には(本名の)"宮田俊郎"なんですよ。こっちのほうが、素に近い姿なんじゃないかな。

●それもそういうノリで参加できる雰囲気があるからこそでしょうね。

01:みんな僕のライブには、遊び半分で来ているから(笑)。そういう意味では"パーティーバンド"なんでしょうね。普通のバンドだと外部の人をシャットアウトするような入りづらい空気を作ったりもするんだろうけど、ウチは誰が入ってきてもOKみたいな空気にしちゃっているので。

●MASTER LOWが同じメンバーで長く続いているのも、そういう雰囲気があるからでは?

01:MASTER LOWのメンバーとは、良い距離感なんですよね。職人的というか、僕の好みの味付けをわかってくれているので全部を言わずともわかってくれる。バンドのメンバー同士ほど関係が密接すぎないし、ソロアーティストとバックメンバーというほどには遠くない。付かず離れずで、本当に良い距離感なんですよ。

●バンドとソロの中間的な絶妙の距離感というか。

01:バンドだと、やっぱり徹底的にスクラムを組んでやらなきゃいけないんですよね。もちろんウチらもやってはいるんだけど、バンドって個性のぶつかり合いだから。MASTER LOWの場合は、メンバーが「最終的には01さんがいてくれたら大丈夫ですよ」と言ってくれる。それもメンバーにとってはプレッシャーがなくて、いいんじゃないかな。

●01さんという芯があるから、メンバーもプレッシャーなくやれるんでしょうね。信頼関係はあるけど、友だちという感覚ではない?

01:僕はそういう感じでもいいんですけど、メンバー全員が先輩だと言ってくれるので…やっぱり気を遣ってくれているのかな(笑)。前作の『MASTEROAD』にも今の原型となるLITTLE MASTER LOWでの演奏が入っているんですけど、その時は完全に撮影用だったので今ほどはライブ活動もしていなくて。でもその時に「こういう動きもできるんだ」と気付いて、MASTER LOWを本格的にやり始めたんです。

●前作の時点からも進化しているというのは、ジャケットの車に翼が生えていることでも象徴しているのかなと。

01:もし車自体がハイテクな形になっていたら自分が変わっちゃったみたいに思われるんだけど、ローテクのままで飛んでいるから。芯は変わっていないけど、今回は空を飛んじゃっているっていう。別に最新音楽をやっているわけじゃないけど、成長して飛びましたよと。その進化した部分を今作で見せられたらなと思います。

●映像で見るからこそ、より進化もわかりやすい。

01:僕の場合は"本"っていう感じでもないし、自叙伝よりは1枚のDVDに凝縮された映像で見てもらいたいなという想いがあったんです。

●ファッションの変遷がわかるのも面白いと思いました。

01:"あの時代があったから今がある"みたいな感じですね。今作の中では自分が使っているギターやベースを紹介する他に、帽子やスーツを紹介している場面もあって。いつ頃に使っていた/着ていたかを説明しているので、音楽だけじゃなくファッションの部分でも僕の歴史を見てもらえる。LOW IQ 01を知ってもらうための、色んな要素を紹介できているんじゃないかな。

●衣装の紹介なんかも、ここでしか見られない映像というか。

01:衣装をそんなふうに説明するのは、今回が初めてじゃないかな。せっかくなので他とは違うものを作りたいなっていう気持ちで少し斜めというか、みんなと違った目線から作っている。それが僕らしいのかな。"LOW IQ 01"というものをわかってもらえる、すごく良い1枚になったと思います。

●過去まで含めた"LOW IQ 01"を知ることができる作品。

01:過去の姿も入っているからこそ、面白いんじゃないかな。僕は今年42歳になるんですけど、たとえば今15歳とか20歳の人が当時の僕を見て「イッチャンって、私と同じ年の時はこんな感じだったんだ」っていう感じで見られるのが面白いと思う。「イッチャンって、25年前はこんな感じだったんだ」とか、「私が生まれた頃のイッチャンはこんな感じだったんだ」っていうふうに楽しんでもらえたらいいですね。

●それだけ長い期間にわたって活動しながら、ちゃんと若いファンもついてきているのが01さんならではですよね。

01:それは自分が音楽をやっていて、すごく幸せなことですね。僕は新しいか古いかということを考えて、音楽を作っているわけではなくて。最先端のものや流行りを意識して作るんじゃなく、自分なりにこだわった音楽を出せるようになったから老若男女に受け入れてもらえているのかなと思います。こだわったことで、逆に間口が広くなったというか。

●そうやって作るようになったのはいつ頃から?

01:やっぱりメジャーに行ってからじゃないかな。たとえば『MASTEROAD』を出した頃だとまだ"知る人ぞ知る"でもいいという感覚だったんですけど、今はたくさんの人に届いたほうがいいなと思えていて。こっちから間口を狭める必要はないんじゃないかと思うようになってから、素直に広げられるようになりました。

●メジャーに行ってから、心境が変わった部分もある。

01:届けたい気持ちが、より前に出てきたんです。フェスに呼んでもらったり、色んなイベントに出させてもらえることもうれしくて。たくさんの人に観てもらえる機会を作ってもらえているんだから。色んな音楽も知って幅が広がったとは思うんですけど、根っこの部分は変わらないですね。

●ファッションの変化や音楽的な幅の広がりはあるけど、芯にあるものはずっと変わっていない。

01:やっぱりコロコロと変化はしつつ、芯の部分は変わっていないんじゃないかな。いつだって誰もやらないようなオリジナルのLOW IQ 01であるように、心がけてはいて。時代時代でテーマはあるけど、どこか1ヶ所は独特な感じを残したい。そういう部分はいつも気にしていますね。

●色んな要素を取り入れたり時代の空気と呼応しつつも、常に自分らしいものであるというか。

01:無意識の内に、そういうことができるようになりましたね。全く意識していないと言っちゃえばウソになるけど、前ほどはなくなったかな。"LOW IQ 01はLOW IQ 01でいいんじゃないの"っていう、自信が出てきたからだと思います。

●そんな進化も感じられる1つの集大成的な映像作品となった今作を経ての、新しい音源も楽しみにしています。

01:そこに向けてもう動き始めているし、良い曲ができていますよ! 楽しみに待っていてもらえたらと思います。

Interview:IMAI
Assistant:Hirase.M