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Maison book girl 長い夜が明けた朝、新しい世界の始まりを告げる唄。

Maison book girl 長い夜が明けた朝、新しい世界の始まりを告げる唄。


Maison book girl(通称・ブクガ)が、ニューシングル『SOUP』を4/3にリリースした。これまでも音楽家・サクライケンタのトータル・プロデュースにより、その独特かつ前衛的な音楽性と比類なき世界観で注目を集めてきた彼女たち。昨年11月発売のメジャー2ndアルバム『yume』も音楽マニアから高い評価を受け、全く内容の違う公演を3回行うという異例のワンマンライブ“Solitude HOTEL 6F hiru / yoru /yume”も各所で絶賛された。そんな中でまた新たなフェーズに突入したことを感じさせる新譜について、メンバー4人に訊く最新インタビュー。


「“長い夜が明けてゆく”と書かれているのを見て嬉しかったのと同時に、最後に“夜が無い世界が始まってゆく”と書かれているので“今までとは全然違うことになっちゃうのかな…?”とソワソワする感じもあって。この曲をキッカケにして、“今後ブクガはどうなっていくのかな?”と今も考えています」


 
●昨年11月にメジャー2ndアルバム『yume』をリリース後に“Solitude HOTEL 6F”の“hiru”・“yoru”・“yume”という3公演を開催されたわけですが、そこで何か見えたものもあったのでしょうか?
 
和田:3公演それぞれで違うことをしたので、自分たちの得手不得手がよくわかったというか。個人的に“これからどこを伸ばせば良いのかな”という目標みたいなものが何となく見えましたね。
 
●今後の目標が見えたと。井上さんはどうでしたか?
 
井上:私は、達成感がすごくありました。全公演で違うことをやったので、覚えることがすごく多かったんですよ。特に“hiru”・“yoru”は、1日2公演でそれぞれ違うことをやったので大変で…。でもちょっと前だったら1公演でコンセプチュアルなことをやるというだけでもいっぱいいっぱいになっていたところが、今回はそれなりに心の余裕を持って色んなことを考えられたので、そこは積み重ねてきたことの結果だなと思いましたね。
 
●3公演とも違うことをやるとなると、確かに準備が大変そうですね。
 
コショージ:3公演がセットになっている感じで見せたいけど、“1公演ずつ観た人もちゃんと楽しめるように”ということも考えていて。そこをすごく意識するあまり、“hiru”・“yoru”公演の時は曲数をどうするかといったところでギリギリまで悩んでいたんです。その点、“yume”公演では“これ!”というものがあったので、すっきりできたというか。終わり良ければ全て良しではないけど、“yume”ではちゃんと見せたいものが見せられたかなと思っています。
 
●1本1本の内容にもこだわってできた。
 
矢川:3公演で色んなことをしたけれど、つながりもちゃんとあって。どれも『yume』というアルバムの曲を軸に表現した中で、色んな側面を見せられたかなと思っています。次にワンマンをやる時は、3公演でそれぞれ表現していたものを1公演の中で全て見せられれば、もっと良くなるかなと思っていて。次がすごく楽しみになる3公演でしたね。
 
●“yume”公演では、ほぼアルバム『yume』を再現するものだったわけですが。
 
和田:『yume』というアルバムは、それ自体で1つの完成した作品だったと思うんです。でもライブでは物を使ったり、ダンスや生歌で表現したりすることで、音源とはまた別の見せ方ができて。“こういう表現もできるようになったんだな”という実感が、自分の中ではありましたね。
 
井上:『yume』では曲間にインストも入っていたので、それをライブでどう表現するかというところも1つの見せ場だったと思うんです。“yume”ではステージにベッドを置いたり、バックにVJの映像を流したりしながら、音源とはまた違うものを見せられたんじゃないかなと思います。
 
●確かにインストがどうライブで表現されるのかは、気になるところでした。
 
矢川:インストに関してはライブのリハーサルで照明やVJの映像と一緒に流れているのを見て、“こういうイメージだったんだ!”と自分たちも新鮮な気持ちになりましたね。目で見てわかるイメージをちゃんとお客さんに見せられたことで、“yume”が終わってからもう一度アルバムを聴いた時にライブでの光景を思い出せるのも良いなと思いました。
 
●“yume”公演ではアルバムの曲順と違って「夢」から始まり、また最終的に「夢」に戻って終わるという流れのセットリストでしたよね。
 
コショージ:“yume”というタイトルが付いていたので、お客さんもアルバムの曲をやるだろうなと想像はしていたと思うんですよ。でも単にアルバムの曲を同じ順番でやるのはつまらないので、(実際のライブでは)アルバムの中盤から順番にやったんです。そのことに途中からお客さんが気付くという面白さもあったんじゃないかなって思います。
 
●最初と最後の「夢」は、実は構成が少し違ったわけですが。
 
コショージ:最後にやった「夢」ではラストのサビをループして歌ったんですけど、元々の「夢」とは違う歌詞だったんです。今まで出てきていなかった謎の歌詞を、ずっとループで歌い続けるという形で終わっていて。そこは今回のシングルにつなぐようなイメージでやりました。
 
●あの時点で、今回のシングル『SOUP』のことも考えていた?
 
コショージ:そうですね。今回のシングルの雰囲気は、その時点でもう決まっていたから。それを踏まえた上で、サクライ(ケンタ)さんに(「夢」のラストの新たな歌詞を)書いてもらいました。
 
●M-1「鯨工場」の“夢の中のあの話、本当は何処かで続いていた”という歌詞も、『yume』から続いていることを暗示しているというか…。
 
井上:ああ〜、本当ですね…!
 
●そこは気付いていなかったんですね(笑)。最初にこの曲を聴いた時の印象は、いかがでしたか?
 
矢川:私は前作の『yume』がすごく気に入っていたので、“こんなに良いアルバムができちゃったら、次はどうなるんだろう?”と思っていたんです。でも「鯨工場」は今までとまた違った雰囲気もありつつ、ブクガらしさは残っていて。“2019年もブクガをやっていくぞ”というサクライさんの気合いも感じられて、すごく良い曲だなと思いました。
 
井上:今までのブクガらしさもある曲だけど、次のストーリーに進んだ感じがして。第2章というか、新たな幕開けを感じましたね。
 
●今までにない感じもある。
 
矢川:歌詞(の表現)が今までよりもストレートになっていて、私たちのことを歌っているような曲になっているんです。
 
井上:実際に“ある意味、ブクガのことを歌っているんだよ”とサクライさんから言われたので、歌により感情が込めやすいところもありますね。
 
●“本の家の少女たち”というのは、まさにブクガのことですよね。
 
井上:本当にそうなっていますね。
 
和田:“今、ブクガが周りで話題になっているよ”とか人から又聞きすることはあるんですけど、(歌詞中の)“僕らの唄はどこに届いているんだろう”というのが本心だったりもするから。そういうことをお客さんの前で歌うというのは、今までにない経験なんです。そういった面でも“これから新しいことをやっていくんだろうな”と感じられるので、“始まりの曲だな”という印象がありました。
 
●新たな始まりを感じられる曲になっている。
 
和田:この曲だけにとどまらず、これから先また何かが始まりそうな予感を私は感じました。
 
矢川:今回のアーティスト写真も結成して最初に撮った場所と同じところで撮影したり、その時に着ていた衣装の写真がコラージュされていたりして。もう結成から5年目になるので“初心に返って、またスタートする”という意味も込められているのかなと感じました。
 
●なるほど。M-2「長い夜が明けて」も、「鯨工場」と世界観がつながっているように感じたのですが。
 
コショージ:「鯨工場」の最後で“僕らの朝は次の唄で明けてゆくの”と書かれていて、その次の曲が「長い夜が明けて」なので、1枚のシングルの中でもつながりをはっきり感じられるものになっていますね。
 
和田:私たち自身も「鯨工場」を先に聴いていて。“僕らの朝は次の唄で明けてゆくの”という歌詞を見ていたので、“次はいったいどんな曲を書いてくれるんだろう”と期待していたんです。
 
●まさにそこに出てくる“次の唄”が「長い夜が明けて」なんですね。
 
和田:だから(歌い出しで)“長い夜が明けてゆく”と書かれているのを見て嬉しかったのと同時に、最後に“夜が無い世界が始まってゆく”と書かれているので“今までとは全然違うことになっちゃうのかな…?”とソワソワする感じもあって。この曲をキッカケにして、“今後ブクガはどうなっていくのかな?”と今も考えています。
 
●ここからさらに変わっていく予感もある。
 
井上:「長い夜が明けて」は「鯨工場」とはまた違う曲調で、今までにはないものになっていて。でもちゃんとブクガの曲になっているんですよね。この前、ツアーの初日(※3/16@福岡DRUM SON)で初めてやったんですけど、“音源だけを聴いていた印象とライブを観た印象とでは、熱量が全然違うね”とスタッフの方も言ってくれたので、ライブ映えする曲なのかなと思っています。
 
●音源とライブでは、印象が違うかもしれないと。
 
矢川:単純に曲がすごく難しくて、今まで以上にレコーディングで苦戦したんですよ。サクライさんも“もっとできると思う”と励ましてくれたので、みんなで頑張って録って。完成した曲を聴いた時に、“すごくカッコ良くなったな”と思ったんです。でもライブでやっていく中でだんだん慣れてきて、もっと上手に歌えるようになっていくと思うから。これができたことで、また次に難しい曲が来ても挑戦できるだろうなと思えています。
 
●漫画家の富沢ひとしさんの描き下ろしによるジャケット写真も『yume』より明るいイメージになっていて、音源の開けた雰囲気と重なる気がします。
 
井上:そうですね。まさに夜が明けた感じで、また広がった1枚だと思います。サクライさんがジャケット写真のラフ画を見た時の感想として、“イメージにピッタリだった”とツイートしていて。サクライさんのイメージ的には、こういう感じなんだなと思いました。
 
●メンバー自身はジャケットを見て、どんなイメージを持ちましたか?
 
矢川:鯨のお腹的なものと工場と私たちっていうイメージですね。
 
和田:今回はイラストですけど、ジャケットに私たちの姿が出ているのは初めてのことで。4年間やってきた中でこれだけ作品を出してきても、まだ新しいことがどんどん出てきていることに希望をとても感じています。
 
●次に向けての期待感も増しているのでは?
 
井上:『yume』まではわりと色味が一貫していたんですけど、今回の『SOUP』ではもう少しイメージが変わった気がしていて。“じゃあ、次はどうなるんだろう?”と思っています。
 
矢川:毎回“良い曲ができたな。次の曲はどうなるんだろう?”と思っていても、また良い曲が来るという経験を繰り返していて。だから、“次もきっと大丈夫だろうな”と心のどこかで思っているんですよね。
 
●自分たちの想像や期待を超えたものが、次も来るだろうと。
 
コショージ:そんなに上から目線ではないですけどね(笑)。私たちが今回の曲をライブで完璧に表現することで、サクライさんの創作意欲を刺激したいという気持ちはあります。
 
●メンバーが進化することで、サクライさんの創作意欲も増していく。
 
和田:サクライさんは歌の面やライブの演出面でも“もっといけるやろ?”っていうマインドがある人なので、その高いハードルを超えるために私たちも頑張っていて。私たちが変わっていくことで、サクライさんにも“もっとこういう曲が書けるんじゃないか”とか“こういうこともできるんじゃないか”と考えてもらえると思うんです。そういう感じで、お互いに上へ上へと行けたら良いなと思っています。
 
●リリース後の4/14には“Solitude HOTEL 7F”公演も控えていますが、どんなライブになりそうですか?
 
コショージ:前回はアルバム『yume』を意識したライブだったので、今回は『SOUP』の鯨の壁を突き破るようなライブができたらと思っています。…って、“何を言っているんだ?”と思いますよね(笑)。
 
●そうですね(笑)。
 
コショージ:“この鳥はこっちには行けない”とか、そういう話をサクライさんとずっとしているんですよ。今言えるのは、そういうことだけですね。
 
矢川:いつも照明や映像の制作を担当してくれているhuezのとしくにさんという方が、Twitterで“今度のSolitude HOTEL 7Fもヤバいものになりそう”とつぶやいていて。きっとまたすごいことをやってくれるんだろうなと、私自身も期待しています。
 
コショージ:ライブをやるのは、自分たちなんだけどね(笑)。
 
一同:ハハハ(笑)。
 
●どんなものになるか予測不能だけれど、とにかく面白いものになりそうな予感はします。
 
井上:ブクガのライブは私が今まで行ってきたライブとは全く違うものなので、本当に想像できないんですよ。“よくこんなことを思い付くな…”って、毎回思います。
 
和田:私たちを知ってくれている人の中には前回のワンマンを観てくれた人もいれば、対バンライブで観てくれた人や、まだ音源でしか聴いたことのない人だったり、色々いると思うんです。自分たちとしては、いつでも最新のライブが最高だと思いながらやっていて。“これまでのブクガよりも良いものが見せられるように”という気持ちで毎回ライブをしているので、ぜひ観に来て欲しいなと思います。

Interview:IMAI

Member
井上 唯
和田 輪
矢川 葵
コショージメグミ

リリース情報
New Single 『SOUP』

PONY CANYON
【初回限定盤(CD+BD)】
PCCA.04771
¥3,704+税
【通常盤(CD Only)】
PCCA.04772
¥1,204+税
2019/4/3 Release

ライブ情報
Maison book girl tour 2019 spring
Tour final [ Solitude HOTEL 7F ]
4/14(日) 昭和女子大学 人見記念講堂

more info→
http://www.maisonbookgirl.com/

 
 
 

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