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モルグモルマルモ

ハローCQ、CQ、CQ。こちら『もうひとつの地球』。

191_morug京都の“ホイチョイチョイ”バンド、モルグモルマルモが新譜を出した。アルバム『もうひとつの地球』は、どキャッチーなフレーズがリフレインする曲、モルグらしいヘンテコなコード進行の曲、ラーメン屋『京都駅ビル拉麺小路』のタイアップ曲などなど…従来のファンにも新しい層にも響く、売れそうなかほりがプンプンしている作品。果たして彼らは、このアルバムを契機にミュージシャンとして食っていくことができるのだろうか!?

 

●新譜『もうひとつの地球』だけど…“完全に売れにかかりやがったな”って匂いがプンプンするね。

藤谷:今作はあんまりふざけなかったなと思います。“真面目に生きた1年間が出たな”という感じです。

●じゃあ、今まではふざけてたん?

藤谷:おちょくったりしてました。前は売れ線の音楽に対して反骨心があったんですけど、今回は“人は人、自分は自分”というスタンスで好き勝手に作りました。

●なるほど。M-1「ビートルジュース」のPVを観たけど、ある意味バンド以上に映像が面白いよな。

深田:本当ですか!? あれは僕が脚本を考えたんですよ。「ビートルジュース」にインスパイアされて「PVでやらせてくれ」って言って。

●どことなく、三流映画の流れを組んだ雰囲気だよね。

藤谷:僕は「スター・トレック」っていう映画が好きで。セットも本当にしょぼいんですが、逆にチープさが良かったのでその感じを上手く出してもらいました。

深田:PVって、だいたい真面目でカッコ良いやつばっかりじゃないですか。良くも悪くも、評価が別れるものを作りたいなっていう気持ちがありました。

●M-8「私を拉麺小路に連れてって〜Take Me Out to the Ramen-Koji〜」は、『京都駅ビル拉麺小路』10周年のテーマソングだし、“大人の力を借りていこう”的な意図が見え隠れしてるな! ところで、この拉麺小路って?

深田:僕がバイトをしているお店です。去年『おなかのなかみ』を出したときに「聴いて下さい!」ってチラシを渡したら、拉麺小路の人がライブを観にきてくれるようになって。それで「お店が10周年だから、曲を作ってほしい」って言ってくれたんですよ。

●君たちの感性を気に入ってくれる人が増えてきたんだ。モルグは確固たる独自性があるし、友達が少ないから、変に他の人に似ることもなくて良かったね。

一同:アハハハ!

●逆に友達がいないから、来てくれる人は純粋なお客さんってことじゃない?

深田:あ〜、確かに。バンドマンでいっぱいのライブとかではないですね。

藤谷:バンドマンにも聴いてほしいですけどね。俺の曲を聴けば勉強になると思う。

一同:ワハハハ!

●こういう発言が、随所に漏れてるんじゃないですか。

藤谷:人の曲を聴いた感想も素直に言っちゃうんで。良くないと思ったものを「良かったよ」とは言えないし、気に入った人には、感動したからこそ「こうした方がもっと良くなるんじゃない?」とか余計なことを言っちゃうし。揉める人とはとことん揉めますね。

深田:でも、けんかした人とは大抵仲良くなってます。

藤谷:こっちは好きだから言ってるんだし、ぶつかってきてくれたらちゃんと話ができるから。だからどんどん揉めたいよね。上っ面や慣れ合いは嫌ですし。

●そこがモルグの魅力なんやろうな。俺は、藤谷はこのままで良いと思う。

深田:こういうやつほどオモロいんですよ。

●今回“こういうテーマでやってみた”っていうのはあるの?

藤谷:“一曲一曲嘘がないように”と思いながらやりました。本当に、真面目に生きた1年間が出た作品です。

●藤谷が言う「真面目」の定義って?

藤谷:ちゃんと歌に相応しい人になるというか、人に相応しい歌詞を書く感じですね。自分の暮らしと歌詞に距離があると、嘘くさいものしか書けないんですよ。

●そもそも、藤谷くんは何で歌っていたいの?

藤谷:たぶん、僕しか経験できないことがあって、それを切り取れるから。文字通り“アルバム”みたいなものですね。

●“何のため”っていう目的はないわけか。

藤谷:そうですね。“いっぱい売れてお金持ちになりたいな”って気持ちはありますけど。僕が売れるものは音楽しかないですし。僕は今、夜勤で働いているんですけど、本当は夜に狭い部屋でしょんぼりしていた方が歌詞が書けるんですよ。だから、できれば曲を作っている昼間の時間が時給になって、昼に曲を作って夜に歌詞を書く、というサイクルができれば良いなと思います。もっと言えば、存在が給料になれば良いな。

深田:長くなりましたけど、要は売れたいんです。

●そういうことやな(笑)。『もうひとつの地球』っていうタイトルには、何か深い意味があるんやろ?

深田:まっ〜たくないですね。

藤谷:「スター・トレック」のエピソードタイトルに『もう一つの地球』っていうのがあって。「アルバムタイトルはどうする?」って相談しているときに、「もうひとつの地球は?」「あぁ! 良いんじゃね?」みたいな(笑)。

●…深く考えた俺が馬鹿だった。

深田:(笑)。ただ、『もうひとつの地球』って聞いたら、リスナーのみんなはいろいろ想像するじゃないですか。だから“それぞれの楽しみ方で楽しんでください”っていうことで良いんじゃないかな。
石像:例えば曲の一個一個が別の世界であったストーリーだと捉える人もいるかもしれないし、歌詞が抽象的でそれぞれの解釈が出来るものなので、聴いた人が自分なりに想像できた方が面白いと思ったんです。

深田:「ビートルジュース」を聴いて僕がああいうPVを作りたいと思ったように、いろんな人が聴いていろんな絵が浮かべばええなと思いますね。

藤谷:すごい、いろいろ考えてるんだ。じゃあ、そういうことにしとこう。

●今日の取材でよ〜くわかった。モルグは真剣にインタビューするバンドとちゃうよな。

一同:アハハハハ!

Interview:PJ
Edit:森下恭子

※G.宇宙とKey.野菜は、記事にできるようなことをほとんどしゃべらなかったため、PJの判断で割愛しました。何しに来たんだ〜!

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