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Nothing’s Carved In Stone Studio Live “Navigator” 2020/6/27@Streaming+ 潜入レポート

Nothing's Carved In Stoneの配信ライブがめちゃくちゃ素晴らしかった件

昨日、Nothing's Carved In StoneのStudio Live “Navigator”が開催された。今回は、その配信ライブが行われた都内某スタジオに潜入し、どのようにしてあの素晴らしい配信ライブが実現したかをレポートする。
 
 
 
 
 メンバー入り時間は15時の予定だったが、その前からスタジオでは着々と準備が行われていた。広いスタジオとブースに所狭しと楽器や機材が運び込まれ、サウンドチームと映像配信チームそれぞれがチェックを行っていく。
 
 
 配信ライブが行われたのは、Nothing's Carved In Stoneが普段からレコーディングで使用しているスタジオであり、要するに今回はレコーディングさながらの音作りで行われるということ。更に映像配信に於いては、使用するカメラはなんと合計7台(ハンディ4台+固定3台)。ブースの中で4人が向かい合うようにセットが組まれ、その間を縦横無尽にカメラマン4人が動き回って撮影するというもの。音作りはもちろんのこと、映像作りでも入念な準備がなされていた。
 
 
 
 

 
 
 
 
 メンバーがスタジオに入る。4人は久々のライブにも関わらずリラックスした様子で、スタッフの準備が終わるのを思い思いに待っている。Vo./G.村松は買ったばかりのギターを持参し、スタッフと打ち合わせ。その会話を盗み聞きすると、もしかしたら今日の配信ライブで1〜2曲そのギターを使うかもしれないとのこと。
 
 
 
 

 
 
 
 
 そしてリハーサル開始。メンバー1人1人がそれぞれ入念にチェックし、4人合わせてのリハーサルがスタート。更に映像チームも入り、その場での導線や配置も確認していく。準備は万端だ。
 
 
 
 

 

 

 

 

 
 
 
 
 今回の映像チームで監督/スイッチャーを担当したのは、古くからNothing's Carved In Stoneをよく知っている人物。ライブ序盤「Spirit Inspiration」でのカメラワークでは同曲のミュージックビデオを思い出してニヤリとした人も多かっただろうが、もちろんあのカメラワークはミュージックビデオのオマージュ。曲やバンドに対する想いが音だけではなく映像からもにじみ出ていたのは、そういったスタッフとの信頼関係に依るところも大きい。
 
 
 
 
MV「Spirit Inspiration」

 
 
 
 
 配信がスタート。スタジオがピリッとした程よい緊張感で満たされる。メンバーがそれぞれ気合いを入れ、ブースへと入っていく。いよいよだ。
 
 
 
 

 

 

 

 
 
 
 
 ライブ開始予定の19:00を5分ほど過ぎたところでいよいよライブがスタート。ライブの内容についてはこういった企画では野暮になるので詳しくは書かないが、各メンバーの細かい動きがシューティングされた映像であり、各メンバーの鳴らす音が粒立てて聴こえる素晴らしいサウンドだった。
 
 
 2/26のイベント自粛要請以降、音楽シーンでは様々な議論がなされてきた。今までライブハウスを主戦場としてきたアーティストや業界人たちは、配信でライブを行うことへの課題や葛藤と格闘してきた。6月に入って配信ライブの数が一気に増えてきたのは、業界全体がひとつひとつの課題や葛藤と格闘してきた結果が少しずつ形になってきたからなのだろう。そんな中で、自分たちの音やライブへのこだわりとプライドを持って今まで一歩一歩進んできたNothing's Carved In Stoneがたどり着いた答えのひとつが、今回のスタジオ配信ライブだったのだ。
 
 
 メンバー1人1人の表情。光る汗。序盤は少し堅かったとMCで自らを語った村松の気持ちが爆発した瞬間を垣間見れた「Red Light」や「Milestone」。超絶的なプレイで魅せるメンバーの手元や足元。アイコンタクトして笑顔を見せる4人が、呼吸を合わせて音をぶつけ合う瞬間。演奏中の4人の中に入ってみないと味わえない発見や瞬間がたくさんあった。潜入レポートとはいえ筆者もブースの中でライブを観ていたわけではなく、スタジオとは別の部屋のPCで配信ライブを観ていたのだが、まるでその場に居るような感覚に何度も襲われた。それはライブでも映像作品でもCDでも味わったことのない、新しい感触だった。
 
 
 
 

 

 

 

 

 
 
 
 
 ライブは会場に来た観客に向けて行うものなので、こんなに近くで、こんなにも様々な角度からメンバーの映像を撮影することができないだろうし、ミュージックビデオでは、こんなにも緊迫感に溢れ、感情がむき出しの演奏シーンを観ることができなかっただろう。そしてCDではメンバーの表情や動きを追うことができない。Studio Live “Navigator”で我々が体験したものは、ライブでもミュージックビデオでもCDでもない、アーティストの表現の新しいひとつの形だったのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Nothing’s Carved In Stone Studio Live “Navigator”
チケット:¥2,500(税込)
アーカイブ期間:6/29(月)20:00まで
申込専用URL:https://eplus.jp/ncis-st/

 
https://www.ncis.jp/
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

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