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REAL REACH

“夢”を叶える、本気でバカになれる強さと勇気

プリント本気でバカになれる強さと勇気。同じ“夢”と“目標”を共有できる仲間達。ワンピースのキャラクターにも通じるREAL REACHの人間臭さは、人間として忘れてはいけない、無くしてはならない“大切なモノ”を呼び覚まし、その唄と共に心に響く!! 「新しい船を手に入れて この先の海へ おれ達は進む!」理想のワンダーランドを目指す、REAL REACHの新しい船出が“今”始まる!!(PJ)

 

「あれはびっくりしましたね。“動いたらスペースができるから、そのまま止まっとけ!”と思いましたよ(笑)」

●REAL REACHは今回初めてJUNGLE☆LIFEの表紙を飾ってくれるんだよね。今まで全然からんでくれへんかったからさぁ〜。

政雄:いやいやいや! ちょっとレコーダー止めてください!

●政雄くん、パンクバンドが自分を守りに入るなよ。

政雄:ここはカットでしょう(笑)。

●二日酔いみたいな顔で、しかも遅刻して来るなんて、JUNGLE☆LIFEナメてるでしょ! ここまでないがしろにされたのは、REAL REACHが初めてですよ!

ys:遅刻は…ほんまにすいません(笑)。場所を間違えてまして…。

政雄:そうなんです…。でも、JUNGLE☆LIFEの表紙を飾るというのは、お世辞抜きにバンドのステータスやと思うんで。SMASH UPやROTTENGRAFFTY兄さんとか、回りのバンドはみんなやっていたから、嬉しいですね。

●今までもインタビューには登場してくれていたけど、大阪での取材は初めてなんだよね。大阪のバンドの割に、渋谷のタワーレコードさんの前に座って関東人のフリをしたアー写とか撮ったりして。

政雄:すべて前までの事務所の意向ですからね(笑)。

●とうとう自主制作となって新しいスタートを切ったわけですが…せっかくなので今回はREAL REACHを知らない人達にもっと知ってもらえたらなと思います。まずは、簡単にプロフィールやバンドの沿革を教えてください。

政雄:まずは2001年に、「暇やしバンドでもやろうか」ということで始めたんです。

●完全にバンドをナメきった動機やね。

政雄:そうですね、完全にナメてる奴らでした(笑)。そこから3年くらいは波風も立たずに、高いノルマを払ってライブをしてました。

一同:あはははは!

ys:リアルな事実ですね。

政雄:「どうやって名前を広めたらいいんやろう?」ってみんなで試行錯誤した結果、ライブをやりまくるしかないなと思ったんです。その頃からライブばっかりやっていたんですけど、巡り巡って2005年に良い出会いがありまして。ファーストミニアルバムを出して、デビューさせてもらったんですよ。

●どこのレーベルから出してたんだっけ?

政雄:LIMITED RECORDSさんからです。locofrankが1年上の先輩で、同期にムラマサ☆がいたんですけど、ムラマサ☆は売れるわREAL REACHは売れへんわで…会社を挙げてムラマサ☆を売るというね。

●あははは(笑)。それは肩身が狭いわ。

政雄:その時から、全てのことを自分たちでやるしかなかったんですよ。自分で音源を送ったり電話を掛けたりしてブッキングして。1回ツアーに出たら半月くらい帰って来れない時もあったし、中には5連チャンや3日オフがあったりとなかなか上手く組めませんでしたね。そこで3枚リリースしたんですけど、ビックリするぐらい売れなかったですね。そこから事務所を移籍しまして、また3枚出して。この頃から、車の中で寝ることがなくなりました。

●小金が溜まって来た?

政雄:といいますか、体を酷使するのは良いライブに繋がらないなと思って。頑張って奮発してホテルに泊まりちゃんと体を休めるようにし始めたんですよ。そのおかげか、この頃からライブも人が来てくれるようになりました。それが2007年ぐらいです。そしてまた2009年に移籍するわけですよ。

●3年毎に移籍してない? というか、一応事務所あったんや。

政雄:(笑)。そこでも3枚リリースしました。

●また3枚出したんや!

政雄:そしてバンドを10年やらせてもらって、すべて自分たちの温度と一緒になってくれる人とだけ絡みたくなったんです。閉鎖的になったというよりは、気持ちを汲んでくれるような、人達とやりたくなってきたんですよね。じゃあ、“絶対に同じ温度なのは誰や”と考えると、他でもないメンバーですよね。

●このメンバーは結成当時から全然変わってないもんね。

政雄:友達歴で言ったら15年になりますからね。そこから、「原点回帰で、4人だけでやってみようぜ」と。

●もの作りからプロモーションも含めて?

政雄:そうですね。今までだったら、こうやってインタビューしてもらっていても、流れがまったくわかっていなかったんです。でも今回は、ここでインタビューをして欲しいというところから始めているわけで。

●お! さすが、人を喜ばすのが上手い。その割に髪の毛をセットはしてこないわ、遅れてくるわで真実味がないけどね(笑)。

政雄:文字だけやったらそっちの方が信憑性ありますやん! ちゃんとセットしてますんで!

●JUNGLE☆LIFEはアーティストの言葉をそのまま書くから、そういう部分もちゃんと伝えないとね。

政雄:じゃあちゃんと伝えてくださいね。バリバリやってますから!

●で、3年毎に女性を変えるというお話でしたが。

政雄:いやいやいや! PJさん、話聞いてました!?

●心変わりして喧嘩別れしていったと。

政雄:間違ってはない気もしますが、比喩がだいぶ乱暴なんですけど!

●知らない人にちゃんと伝えないとね(笑)。そして今に至るわけやけど、正直に言うと事務所に入ってたとは思わへんかった。自分達でやっている人達ってイメージがあったから。

政雄:確かに、そんな感じではありましたね。あんまり過保護な扱いをされたことはないです。

●政雄くんももっと怖い人やと思ってたもん。“何で暴走族がバンドやってんねん”ってイメージしかなかったんやけど、意外と好青年な感じやね。

政雄:あはは(笑)。

●あと、どんなバンドでも「あ、売れてるな」とか「売れてないな」っていうのは、なんとなく肌で感じるやん? REAL REACHはそれがさっぱり伝わって来ないバンドやなと思って。イケてるのかイケてないのかわからへん。僕がそんなイメージを持っているくらいやから、周りのみんなそうなんちゃう?

政雄:それ、SMASH UPにも同じこと言われたんですよ。「お前等ってどこにも属してないけど、何か息長くファンがおるよな」って。「イケてるのかよくわからないけど、よくワンマンやってるしな」みたいなことを言われていたんですよ。

●でもHPを見ていると、大阪らしいというか、REAL REACHらしい潔さがある。“O-WESTでワンマンをやって370人動員で喜んでいたら、ハコにはもっと入ることがわかった”とか。

政雄:みんなが一斉にモッシュを始めたら、後ろが空きましたからね。

一同:あははははは!

政雄:“動いたらスペースができるから、そのまま止まっとけ!”と思いましたよ(笑)。こんなにデカイとは思ってなくて、あれはびっくりしましたね。よく心斎橋クアトロでいっぱいやらせてもらいましたけど、その時は友達を100人くらい呼んでいたので。

●それで来てくれるのがすごいやん。やっぱり人間性やな。

政雄:そこでいっぱいお客さんがいる様子を撮影して、DVD化するわけですよ。

●売れてると思わせておいて、いたいけなファンに売りつけるんや。

政雄:そういう手法でしたね!(笑)。

●上手く満杯にできるハコを選んでSOLD OUTと書くREAL REACHのセコさっていうのが素敵やと思うんですけど。

政雄:前の事務所のマネージャーが頭良かったので(笑)。ビーイングさんにすごくお世話になってたんです。

●そうなんや。ちょっと意外やった。

政雄:確かに、ちょっと一匹狼で走って来ている感はすげぇあって。だから、2012年の9月から自分達でやってるんですけど、そこから最近一緒にやれてなかった人からの誘いを全部OKするようになったんです。これからまた宜しくお願いします、と。

●顔が見えるというか、自分達がどういう状況でやってきているのかが手に取るようにわかると。でも性格的に言ったらREAL REACHはフランクな人が多いから、もっと人の繋がりが広がっていけそうな気がするけどな。

政雄:本当にそうですね。自分等でやっている方が何倍も良いです。

●いろいろと失敗もして来たけど、それを経て今に至るわけですから。前回の号はREAL REACHを慕う兄弟からのメッセージを頂きましたけど、その仲間達についてかいつまんでエピソード等々を語ってもらっていいですか。

政雄:PANとSABOTENは、僕らがバンドをやる前からチケット代を払って観に行っていたバンドなんで、今やこうやってコメントをもらうことだけで感無量というか。感慨深いものがあります。

●何となくREAL REACHの方が先輩っぽい雰囲気あるけどね。「お前等書いとけよ」的な。

政雄:ほんまですか(笑)? 全然そんなことないですよ、みなさん大先輩ですから。SABOTENのキヨシさんに関しては後半何言ってるかわかんないですけど(笑)、「これで良いかなぁ?」って言われたら「良いですよ」って言うしかないですからね。キヨシさんっぽいなとは思いましたけど。でも本当に、昔の僕らから考えたらコメントを貰える事自体が嬉しいというか。

●弟分として可愛がられている感が、コメントに現れているよね。

政雄:同じ関西やったんで、PANやSABOTENはすぐに打ち解けたりしていたんですが…THE BOOGIE JACK先輩は、ライブもよく観に行っていたんですけど、どうしても構えてしまってぶっ込めない時期がすごく長かったんですよ。よく「CD持ってます!」とかいう会話があるじゃないですか。それが言えなくて。

●何で? 一緒にやっても声が掛け難いもんなの?

政雄:掛け難かったですね。昔聴いてた人だっただけに、何か緊張していたんですよね。今となってはすげぇ仲が良いんですけど「俺達一緒にやってたのに全然仲良くならなかったよね」みたいなネタになってます。

●あと、とろサーモンとかも絡んでるみたいやけど。

政雄:この頃、とろサーモンさんがよく出入りする飲食店で働いていたんですよ。肉巻きおにぎりやさんなんですけど、そこから「PVに出て頂けませんか?」って言ったら快くOKしてくれて。そのお店がPV撮影の場所にもなったんです。初めは1分半の尺の予定だったんですけど、大幅にオーバーして3分半しゃべられるという。もうプチドラマみたいになってるんですよ。

●イケてる漫才師やから、簡単にカットするわけには行かないもんね。

政雄:そうですね。しかもそれが面白かったんですよ。撮影中も笑いをこらえるのが大変なくらいでした。

●上手いこといろんな人を使ってるんやね。

政雄:ちょっとちょっと! 他に言い方あるでしょ!

●でも、いろんな先輩達の名前が挙がったけど、REAL REACHの方が古いんちゃうかなという感覚はあるよね。

政雄:先月号でコメントを貰った中で後輩なのは、KNOCK OUT MONKEYとかSPLASHとかですね。

●なるほど。このインタビューを読んだ人は、ぜひ先月号もチェックしてくださいね!

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 「“こんなアホでもしっかり生きれてるんやったら、私ももうちょい頑張ろう”って思って欲しいなと」

●ざっくりと10年を振り返りましたけど、政雄くんが個人事業主になってから、小銭をかき集めるかのごとく2枚同時にベスト盤をリリースするわけですが…どこまで政雄商店は集金するねんって感じですよね。

政雄:本当に(笑)。みなさん買ってくださいね! 頼みます!

●2枚同時っていうのはどういう発想で?

政雄:僕達は結構な枚数を出してますんで、ベスト2枚に収めたので許してくださいくらいの気持ちなんですよ。レコードショップに行っても、幅を取るようなバンドになって来たなと思いまして。

●枚数だけならサザンオールスターズ並やもんね。

政雄:いやいやいや! サザンとREAL REACHじゃ格差が(笑)!

●でもインディーな活動をしているバンドで、2枚同時でベストっていうのはそうそうないでしょ。

政雄:なかったですね。サプライズと言うか、良いアクセントになればと思っていましたし、純粋に持ち曲も多かったんで。

●REAL REACHらしい売り方というか。フルアルバムでタオルを特典に付けて売ったりとか、なんせ小銭をかき集めようというミエミエの戦略が気持ちイイよね。

政雄:サービス精神旺盛と言ってください(笑)。タオルを付けた時は大赤字でしたからね。

●とか言いつつ、これからどうなるかわからへんよ。

政雄:そうですね。ここまでベンツに乗って来ているっていうことは、みなさんは知らないですからね。

一同:あはははは!

●似合いそうな感じやもんね(笑)。でもREAL REACHって、よく見たらみんなエエ顔してるよね。

政雄:ほんまですか(笑)? 昔はちらほら言うていただいた時期もあったんですけども、もうみんな30、31歳になりましたんで。

●30歳だからってどうってことないでしょ。まだイケイケでしょ? 政雄くんがハットを被った姿は、もうモデルでしょ。

政雄:あははは! どこをヨイショするんですか(笑)。

●ysくんだって、もっとちゃんとした格好したらイケメン風にできるのにな。

ys:(笑)。

政雄:僕らが24歳くらいの頃は、僕らの周りではREAL REACHがイケメンバンドでしたから。

●まあそんな話は置いておいて(笑)、2枚同時リリースのベストアルバムを聴き込んでみましたけど、イメージ的に色にすると、REAL REACHってパステルカラーな印象なんだよね。

政雄:と言いますと?

●色がハッキリしてるとか薄すぎるとかじゃなくて、淡いいろんな綺麗な色があって、とりとめのない感じやねん。例えば「Never Ending Story」みたいなカッコ良い曲で始まってんのに、ラストのボーナストラックは気怠いというか…絶対初期の頃に作った曲だと思ったんだけど?

政雄:おっしゃる通り、結成から1枚目に作ったデモCD-Rの曲なんですよ。それをそのまま入れました。ヘタクソなあの時代と、10年経った今を比べて欲しくて。まだ「レコーディングってどこで出来るねん」って思ってた頃で、家の近所のレコーディングスタジオに飛び込んだら、結構な値段がかかったりね(笑)。

一同:あはははは!

政雄:何から何まで手探りで作った1枚だったんですよ。それを聴いてみんなに笑って欲しかったというか「こんなバンドが、10年後にこんなに立派になったのか!」っていうのも楽しんでもらえたらと思って。タイトルは「ロンド」と「感情」です。

●高校の時に衝動でつけるバンド名みたいやな(笑)。

政雄:本当にそうですよ(笑)。

●初めて聴いた時“ほんまに同じバンドがやってるん?”って思ったもん。

ys:10年前は、それが100%の力だったんですよ。

政雄:あれを自信満々に300円で売ってましたからね。

●そんな曲を入れられる勇気もREAL REACHらしいけど…このベスト本気で売る気あるの?

ys:まあ、あくまでおまけですからね(笑)。

政雄:“最後まで聴いてくれてありがとう。10年前はこんなんでした”みたいな。

●そういう説明も入れて欲しかったわ。音圧の綺麗なギターのフェードアウトから、いきなりあれが聴こえて来た時は「はぁ!?」って感じだった。知ってる人はええけど、初めて聴く人からしたら「え!?」って感じやもん。もしこのインタビューを見て“REAL REACH聴いてみよう”って思っても、このベストを買った人がボーナストラックのことを知らずに買ってみ? 「ナメとんのか!」ってなる可能性もあるやん。

政雄:そんな気苦労をさせてしまってすいません(笑)。ボーナストラックもあるということです(笑)。

●でも、ボーカルが3人いるから1曲の中でも変化があるんだよね。ひとりひとりの声の特徴って、自分達ではどう思う?

政雄:ysは一番声が高いんで、高いところやハモリは全部ysに任せてますね。Yo-sukeが高すぎず低すぎないスタンダードな綺麗な声で、メロディーライン担当です。僕ががなり声担当ですね。

●メロディックパンクの王道と言われるようなサウンドの作りにはなっているけど、3人の個性が混じり合ってポップスっぽいノリもあれば、ラップっぽいところもあり、レゲエやスカのテイストも入り…いろんな要素があるんやけど、これがまた中途半端やねんな。

ys:(笑)。

●でも君達に関しては、中途半端って褒め言葉やと思ってるねん。

政雄:その表現が合ってるかなって感じですね。

●その中途半端さをメロディックパンクで包んでくれていて、自分なりに吐き出しているから、これがまたオリジナリティを出してるやん。それが不思議やなと思って。

政雄:ありがとうございます。それぞれ聴いてきた音楽が全然違うというのもあって。僕は高校の頃からずっと山嵐が大好きだったんですよ。

●あの天王寺動物園にいる?

政雄:ちゃうちゃう! 触ったら危険なあの生物と違います(笑)。湘南の山嵐が大好きなんで。その影響で今もこんな声出してるくらいだから、そういうテイストは僕が担当します。

●山嵐と対バンしたことは?

政雄:実は結成8年目にご一緒させて頂いたんです。僕の家にある山嵐グッズ全部持っていきましたよ。楽屋で「あれもこれも持ってます! 後でサイン下さい!」って言って。そしたら恥ずかしがってみんながひとりずつ楽屋から出ていくという。

一同:あはははは!

政雄:最後に残ったSATOSHIさんだけ捕まえてましたけどね。でも、ライブを観て頂いて「今日は久し振りに良いモノを観た」って、すごく褒めてくれて。本当に嬉しかったですね。

●でも、REAL REACHも今は逆の立場になっていると思う。

政雄:なっているかもしれないですね。「高校の時によく聴いてました」とか言われることがあるんですよ。“今も聴かんかい!”って思いますけどね(笑)。

ys:それ、めちゃくちゃ思うな(笑)。

政雄:まだまだ頑張りが足りないんですね。でも、その子達がバンドを始めているんですよ。今度デビューも決まっていて、良い意味でケツに火がつくというか負けてられへんなと。良い背中を見せないといけないですもんね。まだまだ“フレッシュに頑張ってるな”という風に思わせられたらなと。PANやSABOTEN、UZUMAKIも、今でもイケイケやなと思いますもん。ああいう姿を見ていると、悔しい以上に嬉しくなりますね。

●REAL REACHの立ち位置なら、新しいものを作って牽引していけると思う。自分達でベストを出して、2013年を走るというのは、中長期的にどういう活動をイメージしてるの?

政雄:続けて行きたいというのはもちろん思っていますし、その中で“次のライブで何をすればいいんだろう”っていう目標を立ててはそこに向かっていく、というのは止めたくないと思ってます。その目標は、常に頑張らなければ無理な目標でありたいと思うし、気を抜いたら成功せえへんぞというものを常に持っておきたいというのはあります。

●具体的に、何か目標がある。

政雄:この作品のツアーでは東名阪のクアトロが決まっているんですけど、それが終わったらクアトロより一段大きいとこでやりたいと思っているんです。一発出してどーんと売れても、土台がしっかりしていないものに何を積んでもすぐに崩れてまうじゃないですか。その土台をしっかりするのが好きなので、そのサイクルをしっかりやっていけたらなと。BIGCATが成功すれば、次はなんばHatchという風に段階を踏んで進んでいきたいと思っていますね。

●そういう意味では、このベストで10年の区切りをつけ、2013年の頭に出すという意味があるよね。

政雄:そうですね。発売までの流れも全部見えてるし、協力してもらっている人の名前も全部知っている状態でベストなものを出せる最高の状態なんで、これを良いアクセントにしてより大きいものをやっていきたいですね。

●政雄くんやysくんは詩を書いたり曲を書いたりしているけど、ソングライティングは2人がメインで?

政雄:Yo-sukeも曲を作ったりしています。曲を作った時に、ysのジャッジで「これはこいつが書いた方が良くなりそうだな」っていうのを決めるんです。

ys:で、歌詞は曲によって誰が書くか振り分けて。

●言わずもがな4人がわかりあえているのはわかるし、過去の作品タイトル自体も“4”という単語が入っていたりして、4人でひとつといった意味合いを込めてる気がするけど、メンバー同士とかでケンカしたりしないの?

政雄:必要やなと思った時はふっかけてます。僕は未熟ながらリーダーをやらせてもらっているので、“ちょっとたるんでるな”と思った時は、わざとケンカさせて気を引き締め直していますね。

ys:でも、基本的にはほぼないですね。

●3人ボーカルで、それぞれがソングライティングもやっているということは、ひとりひとりの個性があると思うんだけど。

ys:歌の部分では結構考えています。政雄だったらラップ部分をやってもらおうとか、Yo-sukeは僕よりもキーが低いんで、出だしの音をここに持ってこようとか。バンド内での僕の立ち位置は…雑用です。

政雄:しっかりやり遂げてくれるんですよ。

ys:舵取りに関しては一切文句を言わないし、お前に任せるくらいの気持ちでやっているんで。

●そういう意味では、4人が無理せず自然体だよね。そういう出会いってなかなかないと思う。メンバーの好きな所というか、セールスポイントをを挙げれば。

政雄:Yo-sukeはすごくノリが良いんですよ。アホなんですよね。すげぇ頭悪いんですけど、疲れていてもノリに付き合ってくれるタイプです。悠-sukeはこれがまた豪快なアホなんですよ。打ち上げではライブと同じくらいの輝きがあるんで、すごく助かってます。僕は彼のことを“バンドの宝”と呼んでいます。ysについては、僕が自分の感覚で話した時、同じくらいの感覚でわかってくれるタイプですね。

●ysくんはどう? 政雄くんの素敵なところというか。

政雄:リーダーなんで、一番REAL REACHのことを考えていて。バンドが行くべき道というか、するべきことを見据えていて。かつ、それをわかりやすいように僕らに伝えてくれるんで、僕らも何を頑張れば良いのかが明確に見えてくるんです。舵取りを全部任せられるなという感時です。

●全権の信頼を置いていると。

ys:はい。

●政雄くんがそんなにしっかりしてるとは思わへんかったわ。よくポジティブにものを考えるというのを言っているけど、自分達の心の中で理想の人生像や恋愛観についてはどう? 発しているメッセージというか。

政雄:プラスしか発信したらあかんバンドというのは意識しているんですよ。元気な奴はより元気に、悩んでる奴は元気にみたいなパワーを持っているバンドかなと思っているんで、それを発信していきたいです。

●でもさ、30歳になったら自分以外のことでいろんな付帯するものがあって、背負わなきゃいけないことも出てくるじゃないですか。自分が立ち上がれないこともあると思うし、ずっとポジティブにするのが嫌になる時もあるよね。自分のケアはどういう風にするの?

政雄:その答えにはなってないかもしれないですけど…僕はライブでもべらべらしゃべるし、お客さんよりもメンバー4人が一番笑ってるんちゃうかっていうような雰囲気になるんですよ。カッコつけるというよりはユルい感じでやってるんですけど、“こんなアホでもしっかり生きれてるんやったら、私ももうちょい頑張ろう”って思って欲しいなと。お客さんがそう思ってくれることを、自分の栄養にしているんです。僕だって真面目に考えていたりするんですけど、そういう面ではアホっぽさを全面に出しているんですよ。

●アホを演じているんじゃなくて、自分が持っているアホさを出し切きって、アホになりきろうという自分がいるわけ?

政雄:そうですね。「アホになりきるぞ」というスイッチも入れるし。それが出来た手応えを快感にしてます。

●とことんやってみて、返ってきた反応で“これでいいんだ”って実感するタイプなのかな? それを自分にフィードバックすると。

政雄:そうですね。そういう意味では0か100かの勝負をしたいタイプなんですよね。よくファンの人が「ライブで話が面白い」とか「嫌なことを忘れられる」って感想を言ってくれてるから、それを見て“よしよし”と思っているんですよ。

●すごくREAL REACHらしいね。でも、アホってすごく大事やと思う。年齢を重ねてきたら、なかなかアホになりきられへんのよ。アホやったらいらんこと考えへんから、揉めたり嫉妬したり妬みがあったり…そういう人間のマイナスなところがない。そこがREAL REACHの売りやったら、とことん追求して欲しいな。

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「売れる=万人受けしないといけないという考えがずっとあったんで。でもREAL REACHはそうじゃないっていうのが、10年経ってわかってきました」

●続けていくうちに、前と変っていった部分ってある?

ys:今まではめちゃくちゃ売れたかったから、100人が聴いて100人の背中を押せないとダメだっていうスタンスで書いていたんですよ。今も売れたいのは変わらないですけど、最近は、続けることにほんまに意味があるなと思って。そう思ってきたら、歌詞を書くのがすごく楽になってきたんです。“万人受けしなくても10人の背中を押せたらいいや”とか、“自分がテンション上がればいいや”みたいな感じに切り変わってきたんで、自分的には最近の歌詞は良い感じですね。

●ysくんの場合、売れたいという気持ちの裏返しには、万人受けしたいという気持ちがある?

ys:そうですね。売れる=万人受けしないといけないという考えがずっとあったんで。でもREAL REACHはそうじゃないっていうのが、10年経ってわかってきました。

●逆にその方が受け入れやすかったりするのかも。これからもysくんの歌詞の変化を紐解くと面白いと思うし。

ys:自分の中でも、“変わりそうやな”っていう自覚はありますね。

●これからが楽しみやね。ベストで今までのREAL REACHを体感してもらって、2013年のリリースに関しては、ysの新しい世界観や気持ちの変化を含めて届けたいね。新しいファンというか、“REAL REACHってどんなバンドなんだろう?”って思っている人達に向かって言葉を発すると。

政雄:今回はベストアルバムなんですけど、気持ち的には新譜くらいの気持ちで発売しているんです。そういう意味ではREAL REACHの大百科が出るというか。これがキッカケでまた僕達と遊んでくれたら嬉しいです。

ys:右に同じです。

●最後に、今日参加できなかった悠-sukeくんとYo-sukeくんの代わりに、2人になりきったつもりでメッセージをください!

政雄:たぶん悠-sukeはこういう時「サンキューベリー」って言います。

●え?

ys:口癖なんですよ。みんなに苦笑いされるんですけどね(笑)。

●こんなくだりでは正直終わられへんわ。

政雄:そうですよね(笑)。Yo-sukeは普段はアホなのに、こういう時だけ真面目なこと言うんで、「CDを聴いて、ライブに遊びに来てください」って言いますよ。

●そのコメントはハッキリ言って禁止や! 面白くない。

政雄:しかも2人は、このインタビューに来てないくせに、この後の食事会には来ます。

一同:あははははは!

●やっぱりREAL REACHはJUNGLE☆LIFEをナメとるんや!
政雄&
ys:ナメてないですって!

●もう終わりや! 終わり! ちゃんちゃん。

一同:え〜え〜。

Interview:PJ
Edit:森下恭子

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