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ROOKiEZ is PUNK’D

“なんとなくで生きてるわけじゃねぇ”…その言葉には彼らの覚悟と強い意志が込められている

 昨年末、ワンマンライブ&全国ツアー“IN MY WORLD TOUR”を大成功で終わらせたROOKiEZ is PUNK'D。

自らの手で道を切り拓いてきた3人は、ツアーの経験を糧に2012年も立ち止まることなく、5枚目となるシングル『ZERO SATISFACTION』を完成させた。

ツアーで初披露したにも関わらず、サビの爆発力とソリッドなサウンドでオーディエンスを熱狂させた「ZERO SATISFACTION」、以前からCD化の声が多かった「ブチアゲミクスチャア」の2曲が収録された今作は、2012年のROOKiEZ is PUNK'Dを占う1枚だ。

Interview

「何かをやり遂げても、その先にまた別の何かが見えてくるって状況なんです。"その先の何か"を見るためには、ちゃんとやらなきゃダメだっていうことがわかってきた」

●昨年12月に"IN MY WORLD TOUR"が終わり、現時点で年明けから1ヶ月が過ぎましたが(取材は2月上旬)、年明け以降は何をしていたんですか?

SHiNNOSUKE:正月3日からレコーディング合宿があったんです。

2RASH:3日の夜に現地入りして16日までやったんだよね。2週間くらいか。

●新年早々みっちりですね。

SHiNNOSUKE:ガッチガチです(笑)。でもそれがすごくよかった。

2RASH:新年っていうのがすごくターニングポイントになっていて、ちょうど気持ちを切り替えることができたんです。いいスタートがきれてちょっと得した気分もあるし。

SHiNNOSUKE:スタートダッシュだよね。この合宿もツアーと同じような濃さだったという実感がすごくあって。年末にファイナルを終えたとき、"もっと行きたい"っていう、現状に満足できていない気持ちがあったから。ツアー後も年末はライブがあったんですけど、その時々で常に課題を追いかけて、ちょっとずつ具体的になってきた課題を踏まえ"ライブで活きるようなレコーディングにしよう"って合宿に挑んだんです。

●ふむふむ。

SHiNNOSUKE:もちろんレコーディングとライブは別のものなんだけど、"ライブに活かせるようスキルを上げていこう"という課題を持って取り組めた。最近のライブでも、レコーディング合宿がちゃんと繋がってるなって感覚がすごくある。

●単純に音源を作るだけじゃなくて、ライブに繋がるスキルアップもやっちゃおうと。

SHiNNOSUKE:下手すると、ツアーに出ていたことよりもライブに活きているかも? って思うくらい。ツアー中とは違う部分を伸ばせた感じがします。

2RASH:ツアーはチームプレイですけど、レコーディングは個人プレイというか。だから合宿中はライブ練習を1回もやっていないんです。既存の曲を3人で合わせるとかじゃなくて、各自が自分のパートを突き詰めていたので、合宿の後スタジオに入ったら「お、前と何か違う」って。まあ、かなりストイックでしたね。

2RASH:ドラムは早くレコーディングが終わるじゃないですか。でも、Uはその空いた時間に練習したり走り込みをしたりしていて。そうなると色んなプレッシャーがあって「俺も頑張らないと」って(笑)。無言ながらも相乗効果があったと思います。

●今年も相変わらずストイックなんですね(笑)。

SHiNNOSUKE:相当ストイックです(笑)。

●今回リリースとなるシングル曲「ZERO SATISFACTION」はツアーファイナルでもやっていましたけど、この曲ができたのはどういう経緯だったんですか?

SHiNNOSUKE:4thシングル『IN MY WORLD』リリースのタイミングでUが加入して、自分たちに新しい可能性が拓けたことが大きかったんです。具体的に言うと、"シングル曲「IN MY WORLD」で拓けたロックの部分を更に凌駕するものを作りたい"っていうところからスタートしたのが「ZERO SATISFACTION」で。

2RASH:「IN MY WORLD」を超えるものができたっていう自負があるからこそ今回のリリースに至ったと思います。バンドの行きたい方向が見えてきた感じもあって。ロックを突き詰めるというか、徹底してみた結果が今回の作品になっています。

●バンドとしてはロック色の強いものが芯にあるという意識なんでしょうか?

SHiNNOSUKE:そうですね。それまでは好きだったメロディック・パンクの影響が強かったんですけど、今の流れ的には"アメリカン・ロック"っていうのが自分たちの中にすごくあって。徐々にシフトしていってるのかなと思います。今の若い子たちって、エモやスクリーモが多いじゃないですか。もちろんかっこいいんだけど、俺らは2000年代がすごくエモい気がしていて。

2RASH:それは「IN MY WORLD」がきっかけになってるのかな。「IN MY WORLD」を作ったことによって僕らの可能性が色々と見えてきて、今までのミクスチャーという概念がなくなってきた感じがある。より"ROOKiEZらしさ"の追求みたいな部分でやりたいことが出てきたというか。

SHiNNOSUKE:きっと俺らの居場所は、アンダーグラウンドなわけでもなくて、"より多くの人に聴いて欲しい"という感覚が常にあって。もちろんどのバンドもそれは同じだと思うんですけど、そうなったときにメタル色が強かったりとか激しくシャウトしてたりというのは、俺ら的にちょっと方向が違うかなって。俺らなりの"エモ"を探していたら、アメリカン・ロックに行き着いた気がします。

●ということは、「ZERO SATISFACTION」は今後のROOKiEZ is PUNK'Dを占う1曲でもある?

SHiNNOSUKE:そうですね。2012年の流れなのかなっていうくらい。

●ずっと感じてはいたんですけど、この曲を聴いて改めて思うことがあって。ROOKiEZ is PUNK'Dというバンドは、サビで必ず爆発したい系の人たちですよね。

SHiNNOSUKE:そうですね(笑)。

●「ZERO SATISFACTION」は、曲の頭からサビの高まりまでがちょっと想像がつかなかったんですよね。曲の最初を聴いたとき、サビはもっとゴリゴリなモノを想像したんです。でも実際は想像と違って、サビはキャッチーさが際立っている。"キャッチーさ"が絶対条件としてバンドの根底にあるのかなという気がしたんです。

SHiNNOSUKE:確実に根底にありますね。どんなジャンルに行こうとしても、軸としてグッドメロディがあるべきだというのが俺らの根本的なスタイル。それが守られた上でいろんなジャンルに飛んだり、ハードな構成が入ったり。

●まずサビから作るんですか?

SHiNNOSUKE:いや、意外とサビから作るのは珍しくて、普段は最初にトラックを仕上げるんですよ。大まかなコード進行とビートを決めて、メロディを付けて、歌詞を乗せていくっていう順番なんです。…あまりバンドっぽくないのかな?

2RASH:そうかもね。

SHiNNOSUKE:でも「ZERO SATISFACTION」は、最初にサビのキャッチーなメロディがあったんですよ。だからトラックに関してはAメロもBメロもポップさをまったく意識せず、「思いっきりロックしていこうよ」って感覚で進めたんです。

●それは"自分たちらしさ"を素直に自覚したと言えるかもしれないですね。無理にいろんな面を見せようとして曲を作るんじゃなくて、自分たちの個性…例えばそれがキャッチーなメロディだったとしたら…それを惜しげもなく出して、後は好きなようにやろうと。

2RASH:そうですね。僕のイメージとしては、ROTTENGRAFFTYやマキシマム ザ ホルモンはヘヴィだけどいいメロを刺してくる印象があって。ああいうかっこよさが好きなんですよ。

●ああ~、なるほど。確かに両バンドともキャッチーさは必ず持っていますね。

SHiNNOSUKE:あれだけラウドでも、絶対にグッドメロディが軸にありますからね。

●あと、この曲の歌詞はまさにストイックなROOKiEZ is PUNK'Dらしい内容で。

SHiNNOSUKE:そうですね。完全に今のバンドの状況っていうか、バンドが向いているベクトルは本当にこの歌そのものだと思います。「2012年の抱負はなんですか?」と訊かれたら「この曲だ」って言えるくらい。俺らは常に満足することなく、もっともっと前を目指す気持ちしかないって状況なので、意識してこういう歌詞を書こうと思ったわけでもなく、自然な形でできました。

●なるほど。

SHiNNOSUKE:2011年って本当にいろいろあったじゃないですか。ムカつくこともいっぱいあったし、納得がいかないこともたくさんあったし、なあなあで過ぎていくことがすごく多かった気がしていて。問題は目の前にあるのに、それを実感できなくて、なんとなく普通に生活しているというか。でも、もっとちゃんと見ていけば、そういうムカつくことや納得がいかないこともちゃんと変えていけるのかなって。俺たちは色んな人に出会えてすごくいい環境にいるのに、なぜか生き辛さを感じていて。大人になっているからかもしれないけど、昔はもうちょっと生きやすい世の中だった感覚があるんです。

2RASH:こういうメッセージを発するのもバンドだからできることであって、音楽で何かを変えることができたらいいなという想いはありますね。

●うんうん。

SHiNNOSUKE:でも、根本にあるのはやっぱり"ブレずに自分たちがやるべきことをやる"っていうことだと思うんです。自分たちの中にあって、自分たちが欲しているものは、何も勘ぐる必要のないものですから。

●取材をするたびにROOKiEZ is PUNK'Dは本当にストイックなバンドだと感じるんですが、なぜここまでストイックになれるんでしょうね?

2RASH:実は最近そういうことを考えてたんだよね。

SHiNNOSUKE:そうそう。

●あ、そうなんだ。

2RASH:「気付いたら人生の半分以上バンドやってるね」という話になって、ツアーの移動中とかに色々考えたときがあって。で、バンドをやっていない生活が想像つかなかったんですよ。周りには辞めていったバンドもいるし、辞めていったメンバーもいる。そういうことを考えると、続けることに意味があったと思うんですよね。そうじゃないと"メジャーシーンで音楽をやる"という高校のときの夢が叶えられなかっただろうし。僕は1回サラリーマンもやっていたので、夢を諦めずに追いかけてきたこと自体が今の糧になっていて。確かによく「ストイックだね」と言われますけど、ストイックになったのは僕的にはごく最近なんです。

●そうなんですか?

2RASH:インディーの頃は"楽しければいいや"って仲間と騒いでいただけだったんですけど、デビューがきっかけとなって色んな責任を感じるようになりましたね。たくさんの大人を巻き込んでやっているから、こっちも本気じゃないとマズいなって。大好きな音楽をやりながら自分も成長していっているから、自分にとってはすごくいい場所なのかなと思います。

●SHiNNOSUKEさんはどうですか?

SHiNNOSUKE:やればやるほど、見たいものがどんどん増えてきているから今もこのバンドをやっているんだと思います。例えばデビュー当時だったら全然想像もしていなかったことが、今は想像できるようになったり、"もっとこういうことをしてみたい"っていうのが増えてきていて。だから続けているんだろうなって。

●なるほど。

SHiNNOSUKE:もちろんデビュー前でもそうですし、いちばん最初は"ガンギマナイト"に出るのが目標だったのかもしれないけど、そこからまた違う目標が出てきて。それはツアーで毎日目標や課題が出てくることとまったく同じで、何かをやり遂げても、その先にまた別の何かが見えてくるって状況なんです。"その先の何か"を見るためには、ちゃんとやらなきゃダメだっていうことがわかってきたというか。

●いいことですね。

SHiNNOSUKE:死ぬまでずっと続けることができたらいいよね。

2RASH:そうだね。

interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:森下恭子

「何かをやり遂げても、その先にまた別の何かが見えてくるって状況なんです。“その先の何か”を見るためには、ちゃんとやらなきゃダメだっていうことがわかってきた」

●昨年12月に“IN MY WORLD TOUR”が終わり、現時点で年明けから1ヶ月が過ぎましたが(取材は2月上旬)、年明け以降は何をしていたんですか?
SHiNNOSUKE:正月3日からレコーディング合宿があったんです。
2RASH:3日の夜に現地入りして16日までやったんだよね。2週間くらいか。
●新年早々みっちりですね。
SHiNNOSUKE:ガッチガチです(笑)。でもそれがすごくよかった。
2RASH:新年っていうのがすごくターニングポイントになっていて、ちょうど気持ちを切り替えることができたんです。いいスタートがきれてちょっと得した気分もあるし。
SHiNNOSUKE:スタートダッシュだよね。この合宿もツアーと同じような濃さだったという実感がすごくあって。年末にファイナルを終えたとき、 “もっと行きたい”っていう、現状に満足できていない気持ちがあったから。ツアー後も年末はライブがあったんですけど、その時々で常に課題を追いかけて、 ちょっとずつ具体的になってきた課題を踏まえ“ライブで活きるようなレコーディングにしよう”って合宿に挑んだんです。
●ふむふむ。
SHiNNOSUKE:もちろんレコーディングとライブは別のものなんだけど、“ライブに活かせるようスキルを上げていこう”という課題を持って取り組めた。最近のライブでも、レコーディング合宿がちゃんと繋がってるなって感覚がすごくある。
●単純に音源を作るだけじゃなくて、ライブに繋がるスキルアップもやっちゃおうと。
SHiNNOSUKE:下手すると、ツアーに出ていたことよりもライブに活きているかも? って思うくらい。ツアー中とは違う部分を伸ばせた感じがします。
2RASH:ツアーはチームプレイですけど、レコーディングは個人プレイというか。だから合宿中はライブ練習を1回もやっていないんです。既存の曲を3人 で合わせるとかじゃなくて、各自が自分のパートを突き詰めていたので、合宿の後スタジオに入ったら「お、前と何か違う」って。まあ、かなりストイックでし たね。
2RASH:ドラムは早くレコーディングが終わるじゃないですか。でも、Uはその空いた時間に練習したり走り込みをしたりしていて。そうなると色んなプレッシャーがあって「俺も頑張らないと」って(笑)。無言ながらも相乗効果があったと思います。
●今年も相変わらずストイックなんですね(笑)。
SHiNNOSUKE:相当ストイックです(笑)。
●今回リリースとなるシングル曲「ZERO SATISFACTION」はツアーファイナルでもやっていましたけど、この曲ができたのはどういう経緯だったんですか?
SHiNNOSUKE:4thシングル『IN MY WORLD』リリースのタイミングでUが加入して、自分たちに新しい可能性が拓けたことが大きかったんです。具体的に言うと、“シングル曲「IN MY WORLD」で拓けたロックの部分を更に凌駕するものを作りたい”っていうところからスタートしたのが「ZERO SATISFACTION」で。
2RASH:「IN MY WORLD」を超えるものができたっていう自負があるからこそ今回のリリースに至ったと思います。バンドの行きたい方向が見えてきた感じもあって。ロックを突き詰めるというか、徹底してみた結果が今回の作品になっています。
●バンドとしてはロック色の強いものが芯にあるという意識なんでしょうか?
SHiNNOSUKE:そうですね。それまでは好きだったメロディック・パンクの影響が強かったんですけど、今の流れ的には“アメリカン・ロック”ってい うのが自分たちの中にすごくあって。徐々にシフトしていってるのかなと思います。今の若い子たちって、エモやスクリーモが多いじゃないですか。もちろん かっこいいんだけど、俺らは2000年代がすごくエモい気がしていて。
2RASH:それは「IN MY WORLD」がきっかけになってるのかな。「IN MY WORLD」を作ったことによって僕らの可能性が色々と見えてきて、今までのミクスチャーという概念がなくなってきた感じがある。より“ROOKiEZら しさ”の追求みたいな部分でやりたいことが出てきたというか。
SHiNNOSUKE:きっと俺らの居場所は、アンダーグラウンドなわけでもなくて、“より多くの人に聴いて欲しい”という感覚が常にあって。もちろんど のバンドもそれは同じだと思うんですけど、そうなったときにメタル色が強かったりとか激しくシャウトしてたりというのは、俺ら的にちょっと方向が違うか なって。俺らなりの“エモ”を探していたら、アメリカン・ロックに行き着いた気がします。
●ということは、「ZERO SATISFACTION」は今後のROOKiEZ is PUNK'Dを占う1曲でもある?
SHiNNOSUKE:そうですね。2012年の流れなのかなっていうくらい。
●ずっと感じてはいたんですけど、この曲を聴いて改めて思うことがあって。ROOKiEZ is PUNK'Dというバンドは、サビで必ず爆発したい系の人たちですよね。
SHiNNOSUKE:そうですね(笑)。
●「ZERO SATISFACTION」は、曲の頭からサビの高まりまでがちょっと想像がつかなかったんですよね。曲の最初を聴いたとき、サビはもっとゴリゴリなモノ を想像したんです。でも実際は想像と違って、サビはキャッチーさが際立っている。“キャッチーさ”が絶対条件としてバンドの根底にあるのかなという気がし たんです。
SHiNNOSUKE:確実に根底にありますね。どんなジャンルに行こうとしても、軸としてグッドメロディがあるべきだというのが俺らの根本的なスタイル。それが守られた上でいろんなジャンルに飛んだり、ハードな構成が入ったり。
●まずサビから作るんですか?
SHiNNOSUKE:いや、意外とサビから作るのは珍しくて、普段は最初にトラックを仕上げるんですよ。大まかなコード進行とビートを決めて、メロディを付けて、歌詞を乗せていくっていう順番なんです。…あまりバンドっぽくないのかな?
2RASH:そうかもね。
SHiNNOSUKE:でも「ZERO SATISFACTION」は、最初にサビのキャッチーなメロディがあったんですよ。だからトラックに関してはAメロもBメロもポップさをまったく意識せず、「思いっきりロックしていこうよ」って感覚で進めたんです。
●それは“自分たちらしさ”を素直に自覚したと言えるかもしれないですね。無理にいろんな面を見せようとして曲を作るんじゃなくて、自分たちの個性…例えばそれがキャッチーなメロディだったとしたら…それを惜しげもなく出して、後は好きなようにやろうと。
2RASH:そうですね。僕のイメージとしては、ROTTENGRAFFTYやマキシマム ザ ホルモンはヘヴィだけどいいメロを刺してくる印象があって。ああいうかっこよさが好きなんですよ。
●ああ~、なるほど。確かに両バンドともキャッチーさは必ず持っていますね。
SHiNNOSUKE:あれだけラウドでも、絶対にグッドメロディが軸にありますからね。
●あと、この曲の歌詞はまさにストイックなROOKiEZ is PUNK'Dらしい内容で。
SHiNNOSUKE:そうですね。完全に今のバンドの状況っていうか、バンドが向いているベクトルは本当にこの歌そのものだと思います。「2012年の 抱負はなんですか?」と訊かれたら「この曲だ」って言えるくらい。俺らは常に満足することなく、もっともっと前を目指す気持ちしかないって状況なので、意 識してこういう歌詞を書こうと思ったわけでもなく、自然な形でできました。
●なるほど。
SHiNNOSUKE:2011年って本当にいろいろあったじゃないですか。ムカつくこともいっぱいあったし、納得がいかないこともたくさんあったし、な あなあで過ぎていくことがすごく多かった気がしていて。問題は目の前にあるのに、それを実感できなくて、なんとなく普通に生活しているというか。でも、 もっとちゃんと見ていけば、そういうムカつくことや納得がいかないこともちゃんと変えていけるのかなって。俺たちは色んな人に出会えてすごくいい環境にい るのに、なぜか生き辛さを感じていて。大人になっているからかもしれないけど、昔はもうちょっと生きやすい世の中だった感覚があるんです。
2RASH:こういうメッセージを発するのもバンドだからできることであって、音楽で何かを変えることができたらいいなという想いはありますね。
●うんうん。
SHiNNOSUKE:でも、根本にあるのはやっぱり“ブレずに自分たちがやるべきことをやる”っていうことだと思うんです。自分たちの中にあって、自分たちが欲しているものは、何も勘ぐる必要のないものですから。
●取材をするたびにROOKiEZ is PUNK'Dは本当にストイックなバンドだと感じるんですが、なぜここまでストイックになれるんでしょうね?
2RASH:実は最近そういうことを考えてたんだよね。
SHiNNOSUKE:そうそう。
●あ、そうなんだ。
2RASH:「気付いたら人生の半分以上バンドやってるね」という話になって、ツアーの移動中とかに色々考えたときがあって。で、バンドをやっていない生 活が想像つかなかったんですよ。周りには辞めていったバンドもいるし、辞めていったメンバーもいる。そういうことを考えると、続けることに意味があったと 思うんですよね。そうじゃないと“メジャーシーンで音楽をやる”という高校のときの夢が叶えられなかっただろうし。僕は1回サラリーマンもやっていたの で、夢を諦めずに追いかけてきたこと自体が今の糧になっていて。確かによく「ストイックだね」と言われますけど、ストイックになったのは僕的にはごく最近 なんです。
●そうなんですか?
2RASH:インディーの頃は“楽しければいいや”って仲間と騒いでいただけだったんですけど、デビューがきっかけとなって色んな責任を感じるようになり ましたね。たくさんの大人を巻き込んでやっているから、こっちも本気じゃないとマズいなって。大好きな音楽をやりながら自分も成長していっているから、自 分にとってはすごくいい場所なのかなと思います。
●SHiNNOSUKEさんはどうですか?
SHiNNOSUKE:やればやるほど、見たいものがどんどん増えてきているから今もこのバンドをやっているんだと思います。例えばデビュー当時だったら 全然想像もしていなかったことが、今は想像できるようになったり、“もっとこういうことをしてみたい”っていうのが増えてきていて。だから続けているんだ ろうなって。
●なるほど。
SHiNNOSUKE:もちろんデビュー前でもそうですし、いちばん最初は“ガンギマナイト”に出るのが目標だったのかもしれないけど、そこからまた違う 目標が出てきて。それはツアーで毎日目標や課題が出てくることとまったく同じで、何かをやり遂げても、その先にまた別の何かが見えてくるって状況なんで す。“その先の何か”を見るためには、ちゃんとやらなきゃダメだっていうことがわかってきたというか。
●いいことですね。
SHiNNOSUKE:死ぬまでずっと続けることができたらいいよね。
2RASH:そうだね。

interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:森下恭子