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心斎橋VARON

開店から3ヶ月経過した イケてるライブハウス 心斎橋VARONの実態を暴く!主要人物・要注意人物へのパーソナルインタビュー

Key Person File① 店長 永野 稔幸

●始まったばかりということもあって、怒濤のような3ヶ月だったと思いますが、オープンしてから今までの感覚はどうですか?

永野:バンドさんにもお客さんにも想像していた以上の好評を頂けまして、音についても照明に関しても、良い反応が多くて嬉しく思っています。

●様々なイベントがあって、本当にジャンルレスな出演者たちですよね。8月号のインタビューで「今までフォローできなかった人たちも対応していきたい」とおっしゃっていましたが、自分の中での達成度は?

永野:まだ達成度を感じる余裕がないというか…(笑)。日々のことに追われている状態なので、実感できるのならもっと先だと思っています。続けて来た中で“この店ってこんな雰囲気だな”とか“スタッフの子たちは、こういう子なんだ”という風に、見えてきたものもあり、そう言った所は実感する部分も有ります。

●例えば?

永野:まず店が本当に綺麗で、大阪では珍しい雰囲気のハコやなと思います。スタッフについては、バンドマンが多いんですけど、裏方の仕事はやったことがない子ばっかりなんです。バンドマンじゃないスタッフも、初めて現場の仕事に携わるような新人を揃えたので、その“青臭さ” みたいなところが良いというか。

●経歴の長い方が珍しいくらいなんですね。

永野:そうですね。他店からヘルプで経験豊富な子も入ってもらったりしているんですけど、こういう仕事の経験をした事がない子が多い故に、仕事に励んでくれていると思うんです。“ちょっと特別な感じの場所で働いてる”的な感覚を持ちながら楽しんでいるんじゃないかな。

●あえて「そういう子を揃えた」ということは、初めからそういった意図を持っていたということ?

永野:はい。まっさらだから1から教えやすいし、素直やし、いい子ばかりですよ。

●本当に幅広いイベントをされているから、日によってお客さんや出演者さんの雰囲気も違いますよね。

永野:公演によって全然違いますね。でも、良いライブはめっちゃ多かったです。

●永野さんから観て“良いライブだな”と思うのは、どんなライブですか?

永野:活動をして来た過程が見えるライブですね。下手でも良いんですけど、“しっかり練習してきたんだろうな”とか、“ライブを重ねて力をつけて来たな”だとか、自分たちがバンドに対してやって来たことが見えるライブは良いなと思います。

●成長の証が見えるというか。

永野:そうですね。やっぱりそういうライブを観ると、心が動かされます。

●そんなライブに関われるというのは、やりがいにも繋がるのではないでしょうか。

永野:おもいっきり繋がりますね。“もっと応援したい”と思いますし。

●なるほど。話は変わりますが、相変わらず打ち上げで脱いだりしてるんですか?

永野:はい、ガンガンに脱いでます(笑)。

●打ち上げの本数だって、決して少なくはないですよね…?

永野:だいたい、月に20本ちょっとくらいあります。飲み過ぎて記憶がない日もよくありますけど、覚えてる限りではオープンしてから10回くらいは脱いでるかなぁ。

●覚えている限りで10回ということは、実際はもっと多いのかも…(笑)。なんというか、お店のイメージ的に大丈夫なんでしょうか(笑)?

永野:TwitterもFacebookも、最近はそういう写真が上がっていると勝手に削除する機能がついているらしくて。だから大丈夫です!

●来た人だけにしかわからない、と(笑)。今年もそろそろ終わりですが、振り返った感想と来年への抱負を教えて頂ければと思います。

永野:スタッフのみんなが頑張ってくれたおかげで、モチベーションやイベントの内容もひっくるめて、想像以上に良いモノができたというのが素直な感想です。来年はさらに裾野を広げて、もっと個性を出しながら、スタッフもお客さんも出演者もひっくるめて楽しい場所を作っていきたいですね。

Key Person File② ブッキング 妹尾 善雄

●以前の特集記事(179号参照)で「おれたちにはできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!』って言われるようなライブハウスを目指す」とおっしゃっていましたが、評判はどうですか?

妹尾:ライブのやりやすさや設備の良さという点で、“環境が整っているハコ”というイメージを持って頂けています。嬉しいことに、ほぼ全出演者に気に入って頂けている感じですね。

●私自身、お客さんとしてライブに来たことがあるんですが“フロアが広くて動きやすいな”と思いました。

妹尾:スカバンドさんみたいに編成の多いバンドさんでも「やりやすい」と言ってくれますね。それに、フロアとステージとの間に隔たりがないから、お客さんの目線をダイレクトに味わえるというか。

●出演者との距離感が近いんですよね。それにしても事務所を見ていて思ったんですが、ちょくちょくゲームやアニメグッズがありますね。

妹尾:僕はサブカルチャー的なことも好きなんです。2年くらい前から“ファミ痛”っていうゲーム音楽をフィーチャーしたイベントをしているんですけど、時にはDJにコナミの社員さんが出演されたりするんですよ。会場にはゲームを置いていて、誰でも遊べるようになっているんです。

●面白そう! 他にはどんなイベントがあるんですか?

妹尾:9月の最終日に、“さよならGood-Bye”というバンドがお祝いを兼ねてイベントを企画してくれたんですけど、その時は会場の隅から隅まで使って催し物をして、お祭みたいになったんです。例えば、ロッカー前のテラスを使ってイベント中に焼き肉パーティーをしたり、ライブの合間にちょっとしたコントを挟んだり。しかも、コントには僕もそれに参加して(笑)。ハコ側の人間とバンドとが一緒に楽しんでイベントを作るという、本当に良いイベントができました。

●何でも出来ちゃうんですね。

妹尾:そうですね。“リクエストにどれだけ答えられるか”っていうのは、常々考えている課題でもあります。

●一緒になって盛り上げてくれるから、出演者も楽しいでしょうね。

妹尾:来年は、さらにしっかりとしたイベントが出来ればと思っています。毎日が「良いベントやな」と言えるよう頑張りますよ!

Key Person File③ 小山 亮

小山:むちゃくちゃ良いハコですね。スタッフ・設備・立地…全てにおいて恵まれているし、なにより仕事をしていてすごく楽しいです!

●いちユーザーとしても、駅から近いのは嬉しいです。

小山:場所が分からず迷ってしまって、会場に着いたらお目当てのアーティストさんが始まってしまってた! とかの経験されたことのある方もいらっしゃると思うので、それを緩和できてるんじゃないかと。バンドさん自身もお客さんから「場所分からん!」て本番前に言われまくることも減ればステージに集中できるでしょうし。場所的にも買い物する場所や、飯屋、居酒屋なども多いので、ライブの前後も時間を有意義に使って頂けるかと思います。

●VARONさんのTwitterを見ていても、評判の良さが伺えます。今までお客さんや出演者の方に言われた中で、特に嬉しかった一言ってありますか?

小山:う〜ん…「綺麗」とか。

●そこですか(笑)。

小山:まあ、それは冗談として(笑)。バンドさんに「また出たってくださいね!」って話をした時に「いやむしろ是非呼んで下さい!」って言ってくれる方が多いんです。それはむっちゃ嬉しいですし、有難いですねー!「ここでなんかしたいからとりあえず名刺くれ」、もむっちゃ言って頂けますし(笑)。

●ところで小山さんは、以前の特集(179号参照)で「皆と仲良く悪口言い合ってます」と書かれていましたが、その後スタッフ間の関係はどうですか?

小山:最近、スタッフ同士でモノマネし合うのが流行り出しましたね。。。僕もマネされるんですけど、すごい似てるらしくて。。。あー俺こんなキモい感じやってんなー。俺最高やなーって傷ついてます。

●仲が良いんですね(笑)。VARONのスタッフさんと話すと“バンドへの愛が溢れてるな”と感じます。

小山:ありがとうございます。個人的には、“バンドさんの次のステップになるイベントにしたい”というのを常々考えていて。ジャンルや先輩後輩といった隔たりを越えて、何ならハコさえも越えて、繋がりのきっかけになれるようなことをVARON全体で出来たらと思っているんです。そういった部分を意識して、これからイベント制作を行っていきたいと思います。

 

Key Person File④ 音響 鳥生 健雄

●PA卓は最新鋭のものを使われているそうですが、この機材の魅力は?

鳥生:こんなにコンパクトなのに、チャンネル数が72もあるんです! ステージからの回線が多くても対応できるので、すごく便利ですね。

●どういう時に“便利だな”と感じますか?

鳥生:常に感じます!

●ははは(笑)。

鳥生:初めは“小さいし、ちょっと不便なんじゃないかな…”って思ったんですけど、それによって困ることは全然なくて。PA卓はどうしてもスペースを取っちゃいますけど、小さく収まって良いですね。

●他にも、こだわりの機材はありますか?

鳥生:プロセッサーですね。普通のプロセッサーはハードとして取り付けるんですけど、これはパソコンに入れられるんです。簡単に調整できるし、画面が大きいから見やすいんですよ。

●その利便性が、ステージワークの良さに繋がっているんですね。VARONさんはいろんなジャンルの方が出演されていますが、イベント毎に気をつけていることはありますか?

鳥生:バンドさんが好みそうな音を出しつつ、細かく相談しながら音を作っていくことです。何か問題があれば、口と耳で解決しますね。とにかく大事なのはヒアリングです。

●相手の性格や好みをしっかり掴んでいないと、納得のいく演出ができませんもんね。他にもステージワークで気をつけていることや、自分にしかできない売りってありますか?

鳥生:もう7年くらいやってるんで、この経験を活かした演出ですかね。

●出演者の方も、安心して任せられますね。

鳥生:今年はただただがむしゃらにに頑張って来たんで、来年はもっと計画的に行きたいと思います。出来ることはなんでもやりますから、何でも相談してくださいね!

●頼もしいです! ちなみに鳥生さんはフットサルチームのキャプテンをされているそうですが、ぶっちゃけこの仕事とフットサル、どっちが大事ですか?

鳥生:フットサルです!

●言い切った(笑)!

 

Key Person File⑤ 照明 浦中 慎之介

●照明担当として、おもいっきり照明自慢しちゃってください!

浦中:僕が組んだプランをほぼそのまま活かしてもらえたので、いろんな種類の灯体を仕入れました。この辺りでは珍しいムービング系のライトやレーザーもあって面白いんじゃないかと思います。

●VARONさんの照明は、素人目にも充実しているのがわかります。

浦中:ただ量が多い分、少し困ったこともあって。機材を買って“さあ、セッティングするぞ”という時に、場所によっては人がぶつかっちゃいそうな部分もあったんですよ。そういうところを避けていくうちに、“好き放題買ってもらったのに、もしかしたら全部は設置できないかも…”って焦った時がありましたね。結果的に全部設置できて安心しました(笑)。

●(笑)。バリエーション豊富なだけあって、イベントによって幅広く使い分けできそうですね。

浦中:LEDランプをとハロゲンランプの使い分けは特に意識しています。最近ではLEDが増えてきていますが、ハロゲンにしか出せない色味や暖かみ、光の力強さもあるので、その辺を考慮して使い分けています。

●具体的に、どういうイベントの時にどういう演出をされるんですか?

浦中:昔ながらのライブハウスが似合う音楽…例えばロックンロールやメロコアのバンドだと、ハロゲンの方が良いですね。そういう人たちには、カラーフィルターを入れない生の明かりが好まれるんです。逆にクラブやエレクトロみたいに、キラキラした音楽をやっている人たちの場合は、いろんな色が出せるムービングやLEDをメインで使ってますね。もちろん音も大切ですが、お客さん的には目に見えて変化がある照明の方がわかりやすいと思うんです。照明はお客さんにとっての“ステージ”を構成する大きな役割だと思うので。

●照明効果でよりアーティストの世界観に惹き込まれる経験って、誰しもあると思います。

浦中:特に今は、珍しい機材が多いので、目新しさで“綺麗だな”と思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。だからこそ、見慣れた中でも「すごい!」って言われるように頑張ろうと思います。

●目新しいからじゃなく“この人たちがやっているからすごいんだ!”って言ってもらえたら嬉しいですよね。

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