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SPECIAL LIVE REPORT:O-WEST × JUNGLE☆LIFE presents “JUNGLE ☆ WEST”

互いの比類なき音と存在感を際立たせて魅せた奇跡の3マンイベント

2013/6/07@Shibuya O-WEST

JUNGLE☆LIFEとShibuya O-WESTの共催イベント“JUNGLE☆WEST”。これまでにも異色の組み合わせでオーディエンスを楽しませてきた本イベントだが、今回はまさに“他では見られない”こと間違いなしのレアな3組の対バンが実現した。CASCADE、nano.RIPE、そしてTAKUYA and The Cloud Collectorsという世代もジャンルも異なる3アーティストに共通する点があるとしたら、それぞれに比類することなき独自の音楽性と存在感を持っているというところだろう。この3者が同じ舞台に立って音を奏で合うことで、どんな化学変化が生まれるのか? 全く予測できないからこその興奮が、開演前からフロアに漂っていた。
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先陣を切ったのは、3組の中で最年少となるnano.RIPE。インディーズ時代から温めてきた名曲にして、遂にシングルとして今年3月にリリースされた「影踏み」からライブの幕を開ける。一瞬で会場全体へと広がるように突き抜けていく、Vo./G.きみコの歌声。この日初めて彼らのライブを観たという人の心もあっという間に掴んでしまう、フックに満ちたメロディと疾走感のあるバンドサウンド。4人が一体となって放つパワフルな音は、数多のライブを積み重ねてきたことの証明と言えるだろう。「ノクチルカ」「ナンバーゼロ」「リアルワールド」といった最高のライブチューンで盛り上げつつ、最後は「架空線」を情熱的に歌いあげて、続く先輩たちへと最高の形でバトンを渡す。

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そのバトンを受け取って登場したCASCADEも、いきなり必殺の1曲を披露! 誰もが聴いたことであるであろう大ヒットシングル「FLOWERS OF ROMANCE」から始まる展開に、フロアは一気に興奮の渦と化す。ステージ前方に駆けつけて熱狂的に踊るカスケードのファンだけでなく、会場中のオーディエンスが身体を揺らさずにはいられない。結成20年という長いキャリアを全く感じさせないほどに、Vo.TAMAの歌声は唯一無二の魅力を放ち続けている。G.MASASHIとDr.HIROSHIの2人も心から楽しそうに、ステージ上で躍動。きらびやかなバンドサウンドはラストの名曲「YELLOW YELLOW FIRE」までまばゆく発光しながら、会場中の人々を虜にしていった。

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トリを飾るのは、TAKUYA and The Cloud Collectors。言わずと知れたJUDY AND MARYのギタリストであり、ROBOTSやソロでも活躍するTAKUYAによる新バンドだ。どんな音が鳴らされるのかと期待に満ち溢れた観客たちに向けて放たれたのは、男気のある骨太なロックサウンドだった。クールかつカリスマティックなオーラをビシビシ漂わせるTAKUYAだが、そのギターと歌声を軸に生み出されていく音はどこまでも熱い。ソロ作品からの楽曲やROBOTS時代の名曲も交えて会場を盛り上げつつ進むライブは、まさに“本物”とは何かを体感させてくれる。アンコールではフロアに向かって呼びかけ、集まったオーディエンスを1つにしてイベントの幕を閉じた。

それぞれに自らの持つ魅力を遺憾なく発揮したと言える3組のライブは、いずれ劣らぬ輝きを放っていた。世代もジャンルも異なる3者だからこそ、互いの比類なきオリジナリティを際立たせることができたのだ。最初から最後まで観る者の心と身体を揺さぶり続けた本イベントが、アーティスト・オーディエンスの双方にとって新たな何かの始まりへとつながっていくことを願っている。

TEXT:IMAI
PHOTO:佐藤寧花(SHIi)

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