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SPECIAL LIVE REPORT :KENG10th Anniversary ライブの原風景“KENGモノクロームの軌跡”

モノクロームの軌跡 〜KENG唄のつづれ織り〜

2019.11.24SUN@十三GABU【opening guest】tanalata

冬の訪れを感じる少し肌寒い日曜日、大阪は十三GABUで開催されたシンガーソングライターKENGのソロ活動10周年記念ライブ&新譜リリース公演におじゃました。本公演前のBARスペースでは、盟友、真田柊太、岸本丈夫、かしもとゆかのウェルカムソングでスタート。
カレーマニアのKENGらしく、有名カレーショプからspice32、アメリカルイジアナ州の家庭料理Gamboの出店ブースも設置された。オープニングアクトを任されたtanalataは、当日発売のKENGニューアルバムの制作にも深く関わった大阪高槻出身のポスト・ロックバンド。浮遊感漂う”まりこ”のVoにツボを得た繊細なギターリフがストーリーを刻む。ポスト・ロック、シューゲイザーの王道バンドらしく凛とした空気を創りだしていた。
インターバルを挟んでオープニング映像が始まる。淡いスモーク照明の中にKENGのシルエットが浮かび上がる。この日のために1年間全国を駆け巡り、たくさんの仲間、支援者に支えられながら活動を刻んできた、その想いと緊張感がヒシヒシと伝わってくる。ギター、ベース、ドラム、キーボードに加え、トロンボーン、クラリネットの管楽器が楽曲の表情を更に上質なサウンドへと昇華させ、KENGの唄を、表情を豊かにする。バンドセットの後に、ピアノ・ソロで歌い上げる姿は笑顔と自信に溢れている。MCでは、「オリジナル曲をつくるきっかけは友人の結婚式です。カバーをやるつもりでしたが、せっかくならオリジナルをつくろう!!そして、初めてのライブは、オリジナル曲をレコーディングしてその発売記念にしました。しかも、CD-Rの音源を500円で販売。今考えると、すごく恥ずかしいです」また、恒例のカレーコーナーのエピソードでは、「今回のツアーグッズはオリジナルカレースプーンですが、ある会場では、CDが1枚の販売に対してスプーンは15本売れましたww」さすが、大阪のミュージシャンだけに笑いのツボは押させてくる。
そして、2部のバンドセットが始まると会場の一体感は一気に高まり、掛け声、コーラスが自然と増し、エンディングへとなだれ込んでいった。KENGのステージは決して派手な演出があったり、仕掛けがあるわけではない、ごく自然に流れていく時間の中で、オーディエンスは知らない間に自身の時間軸を浮遊している気がした。それは、モノクロームの世界にこそ存在する真実の時。唄が繋ぎ、心が紡いでいくものこそがKENGを醸成させている。
大阪編集部:PJ