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SPECIAL LIVE REPORT 東京初期衝動 “東京初期衝動の全国逆ナンツアー” 2020/7/19@名古屋・今池HUCK FINN

SPECIAL LIVE REPORT 東京初期衝動 “東京初期衝動の全国逆ナンツアー” 2020/7/19@名古屋・今池HUCK FINN


 
 
 
 東京初期衝動の2ndシングル『LOVE&POP』に伴うレコ発ツアー“東京初期衝動の全国逆ナンツアー”は新型コロナウイルスの影響を受け、名古屋(7/19)、北海道(8/2)、大阪(8/10)、東京(8/16)の残り4本は再調整を余儀なくされ、今日の名古屋・今池HUCK FINN公演を皮切りにツアーは再開。とはいえ、現在もコロナ禍の中で予断を許さない状況は続いている。会場に着くと、「前の方に行く方はフェイスシールドを」と店員は呼びかけ、観客は検温した後に入場を許可される。フロア内は観客同士がソーシャルディスタンスを保ちつつ、大半の人がフェイスシールドにマスク着用(全員必須)で参戦していた。以前のライヴハウスとは異なる景色を眼前にして、動揺がなかったわけではない。それでも東京初期衝動のライヴを生で観たくて、みんなこの場所に集まったのだ。
 
 

 
 
 ステージとフロアの間には一定の距離を空けるために5つのテーブルを最前に設置。その状況の中で椎名(Vo./G.)、まれ(G.)、かほ(Ba.)、なお(Dr.)のメンバー4人が登場。「Because あいらぶゆー」で始まるや、場内に轟く爆音にテンションはアガッた。バンドの演奏もブランクを感じさせず、タイトに引き締まったプレイを魅せつける。「STAND BY ME」の演奏中、歌詞をモジッて「ここでつまずくなよ 東京初期衝動!」と椎名が叫ぶシーンにも胸が熱くなるばかりだ。また彼女はステージ両サイドにあるスピーカーに足を置き、フロアと積極的にコミュニケーションを図っていく。観客は大声を出して暴れることはできないけれど、その場でノッたり、手を挙げたりと、今できる最大限のリアクションで応えていた。バンドと観客が熱い気持ちを投げ合う空気は、確かにここにはあった。「行くよ!」という合図を共に始まった「再生ボタン」も情熱的なエモーションを解き放ち、「自分の居場所は自分で守れよ」の歌詞もまた一段とリアルに響いた。
 
 

 
 
 後半、椎名はアコギを持ってステージに現れた。そう、ここで披露されたのは「SWEET MELODY」である。今年4月に出た2ndシングル『LOVE&POP』に収録されたナンバーで、アコギ弾き語りからバンドインする曲調だ。東京初期衝動の持ち曲の中では過去最長の5分41秒もある。気づいた人も多いだろうが、作詞・作曲・編曲はこれまでバンド名義だったが、この曲だけ「椎名」名義になっている。ライヴで聴くと、優しい響きを持つ甘美なメロディにもかかわらず、彼女の歌には一本芯の通った切実なる熱が宿っていた。これまでの楽曲とはちょっと聴き応えが違う。新たな代表曲の誕生であり、今後のライヴでもっと成長していくだろうと確信した。
 
 

 
 
 さらに『LOVE&POP』収録の「東京初期衝動」も椎名の歌に対して、まれ、かほ、なお3人がかりの絶叫コーラスも映え、観る者の感情をぐちゃぐちゃに掻き乱していく。それこそ誰しもが内に秘める"衝動"を叩き起こすようなエネルギーに溢れていた。曲の後半に入ると、なおの苛烈さを増すドラミングも強烈で、音の渦に巻き込まれていく快感があった。60分に及ぶステージングはあっという間に終わった。
 東京初期衝動のツアーはこの後、北海道(※既に終了)、大阪、東京と続くが、今の彼女たちのライヴは絶対に観ておくべきだ。常にこの瞬間が最高に面白い! と心底思わせられる希有なバンドだから。
 
 

 
 
「地下のライヴハウスで見た 君の瞳をわすれられない」(「SWEET MELODY」歌詞より)
 
 ライヴハウスでしか得られない感動と興奮と出会いを求めて、彼女たちは各地へと出向く。バンドとあなたの居場所を何が何でも守り抜くために。
 
 
追記:
新MV「SWEET MELODY」が8/1に公開、それと同時にかほ(Ba.)の脱退が発表された。ショックだった。彼女はベースの腕前はもちろんこと、高音コーラスでも大活躍し、楽曲の燃焼度をグッと高める重要な役割を果たしていた。図らずも、このMVはかほを含む4人体制最後のMVとなった。メンバーの背後には過去のライヴ映像がスクリーンに流れ、どうしても感傷的な気持ちに浸らざるを得ない。そして曲のアウトロに入ると、椎名だけがその場を抜け出し、外をトボトボと歩いていく。映画のワン・シーンのようだと思ったら、まさにエンドロールまで流れてきた。そのBGMにはケータイか何かで録音されたメンバー4人の他愛もない会話。そのやり取りさえも、眩しくて、キラキラした輝きに満ちているように聞こえてきた。甘い記憶は、いつだって涙と共に激しく喚起されるものなのかもしれない。「SWEET MELODY」の旋律は震えるほど圧倒的な美しさを放っている。
 
 
TEXT:荒金良介
PHOTO:留置大輔
 
 

 
 
MUSIC VIDEO 「SWEET MELODY」

プロデューサー/監督:須貝日東史(koe Inc.)
 
 
 
東京初期衝動 YOUTUBE CHANNEL 
https://www.youtube.com/channel/UCKMGVv-5CPazeVsMXKVyNKw
 
 
 

“東京初期衝動の全国逆ナンツアー延期公演”
8/10(月・祝)心斎橋ANiMA(心斎橋Pangeaから変更)
8/16(日) 恵比寿LIQUIDROOM(新代田FEVFERから会場&開場開演時間変更)
 
追加チケット:発売中
プレイガイド:チケットぴあ・ローソンチケット・e+
 
オフィシャルサイト

 
 
 
 
 
 

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