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STANCE PUNKS

最低で最高の衝動を燃やし続ける15年目の胸の内

187_スタパン01今年結成15周年を迎えたパンクロックの体現者・STANCE PUNKS。2011年、問題作として話題を集めたライブ会場限定シングル『stay young/原発ソング』はどのような想いで作られたのか? ライブハウスで衝撃的かつ圧倒的なステージを展開し、すべてのクソッタレたちの魂を揺さぶる彼はどのような心境で生きてきたのか? 6/5にベスト盤がリリースされる今回、STANCE PUNKSのボーカリストにしてパンクロックを地で行く生き方を続けているTSURUに単独インタビューを行った。

 INTERVIEW #1
「始めたてのバンドでも30年やっているバンドでも対等なジャンルって他にないですよね。それがパンクロックだよ」

●まずは、ライブ会場限定シングルとしてリリースされ、今回のベスト盤に収録された「stay young」について訊きたいんですが、この曲は“音楽で人生を変えられた”という曲ですよね。幸か不幸かわかりませんが。

TSURU:もちろん不幸です、パンクロックで人生台無し系ですからね。

●ハハハ(笑)。TSURUくんのブログを遡って見ていたんですけど、「stay young」の背景が伺い知れると言いますか。19歳までは水泳で本気で頂点を目指していて、急に「パンクロッカーになりたい」と思って人生が狂ったと(笑)。そういう初期衝動を改めてこのタイミングで歌いたいと思ったのは、なにか理由があったんですか?

TSURU:2年前、STANCE PUNKSもだいぶ長くなってきたから…もともとからスタンスはまったく変えていないんですけど…「歳を取ったら歳を取っただけのものがある」とか「パンクロックはガキだけのものじゃない」とか、そういうのが俺は嫌いで。もちろんベテランで好きなバンドはいっぱいいるけど、結局のところ13年目にして“パンクロックはガキのもんでしょ”っていうところを敢えて打ち出したかった、というところからの曲ですね。

●改めてそう思ったんですか?

TSURU:そうですね。スタンスは変えたことがないんで、自分たちがそう思いそうになったことはないんですけど、なんかすごく嫌だったんですよね。ベテランばっかり活躍しているなと思って。ベテランは元気じゃないですか。それはすごく良いことだし、全然最高なことだと思うんですけど、心の中に常に“stay young”という言葉があって。なぜかと言うと、STANCE PUNKSはパンクロックバンドだから。パンクロックバンドじゃなかったら別にいいし、ブルースとかだったら歳を食った方がかっこいいと思うんですよ。パンクロックのかっこよさを自分の中で改めて見直したときに、パンクロックって音楽の中で唯一“最初からかっこいいもの”って思ったんです。

●経験とかがなくても、最初からかっこいいと。

TSURU:そう。“始めたときからかっこいいでしょ”ていう。そこに尽きますね。ギターとかが弾けなくても、鏡の前でジャンプしているだけでもかっこいいでしょ。始めたてのバンドでも30年やっているバンドでも対等なジャンルって他にないですよね。それがパンクロックだよと。そうあり続けなきゃならないし、そう思わなきゃならないって実感が自分の中であったんじゃないですかね。

●でもそういう想いがあるということは、歳を取って恐さや失敗を知っていくことが、パンクロックにとってはマイナスに働くことも多いという実感があるんでしょうか?

TSURU:多いですよ、とっても。マイナスでしかない。マイナスを重ねていく音楽ですからね。

●ハハハ(笑)。

TSURU:簡単に言うと、パンクロックにとって大切なのは大人にならないことですよ。ガキの頃って、誰でも“大人になんてなりたくねえ”って思っているじゃないですか。でもだんだん成長してくると、そういうことをいうのが恥ずかしくなってくるじゃないですか。

●「いつまで言うてんねん」みたいな感じになりますよね。

TSURU:そんなん全然いらないです。なりたくないです。

●自己暗示みたいなものですかね?

TSURU:いや、本当になりたくないです。

●ハハハ(笑)。そういう思考自体を排除している、ということなんですか?

TSURU:そうですね…なりたくないものはなりたくないっていうだけだから「俺たちもいつまでも子どものままじゃいられねえし、大人になっていく中でいろいろ〜」っていうのに、全然美学を感じないっていう。

●あぁ〜。どこに美学を感じるかという話なんですね。

TSURU:俺、音楽に限らず昔からそういうのがあるんですよ。男が不良に憧れたりしていても、大人になるとだんだんそういうのが出し難くなったりするから、自分の中で曲がっちゃったりすることもあるし。むしろ「大人になんかなりたくない!」とか言ってるとモテないとかあるけど…そういうのは関係ない(笑)。思うがままです。

●思うがままやってきて、13年目でそういう曲が生まれたという。

TSURU:そうです。“あ、俺なんにも変わってなかった”っていう(笑)。

●その美学についてですけど、ブログに“パンクロッカーはいつまで経ってもかっこいい”と書いていると同時に、“アスリートはかっこいいとずっと思う”とも書いてましたよね。アスリートが戦う姿に惹かれる理由って何なんですか?

TSURU:まだ出ようと思ってるからじゃないですか?

●え? 今も? 水泳でオリンピックに?

TSURU:ちょっと出ようと思ってます。平泳ぎで、北島を倒して出ようと思ってます。

●なるほど…ちょっとアホなんですか?

TSURU:アハハハ(笑)。

●でもTSURUくんは、19歳までは本気で金メダルを獲りたいと思っていたんですよね?

TSURU:思っていましたね。金メダルを獲って、世界記録を出したいと思っていました。

●クラブチームにも所属していて、結構なところまで行っていたとか。

TSURU:オリンピックに出れるほどじゃないですけどね。もともと上京したのも、大学に入ってオリンピックで金メダルを獲るためだったんです。全然無理でしたけど(笑)。まあ水泳に限らず、スポーツ全般感動しますね。昔から、パンクロッカーか金メダリストにしかなりたくないです。

●ずっと夢を追い続けていると。そういうところが「stay young」に通ずるんでしょうね。

TSURU:単純に人生のロック的なものの体験が、ジェームズ・ディーンだったんですよ。だからかもしれないです。彼は俺よりずいぶん年下だし。

●24歳のときに亡くなったことで“永遠の若者”みたいな象徴になってますもんね。

TSURU:若かりし頃に閃光を放ってブッ飛んじゃうみたいな感じが、いくつになってもかっこいいと思っちゃう。みんな若い頃はそう思っていても、どこかでシフトチェンジしちゃうんですよ。ロックのデッドゾーンである27歳を越えちゃったりすると、“こうなったらやり続けるしかない”と思う。俺は、そういうのは全然要らないです。“いつでもブッ飛んでやるぜ”って感じです。

●自分に対する破壊衝動があるんでしょうか?

TSURU:あります。俺は常にありますよ。100%どうなってもいいと思っているかというとわかんないですけど。死ぬのは普通に恐いし、生き残んなきゃダメだって思う。特に震災以降はその意識が強いですけど。意図せずに、生きたかった命がたくさん失われていったから、その分生きてるんだから生きなきゃなって思う。でも破壊衝動は常にあります。ライブ中にも自分で“このまま真っ白になって死んじゃえ!”とか思いますもん。それでいいじゃないかって。

187_スタパン02

INTERVIEW #2
「後で“しまったな”と思ったとしても、それはそのときの想いでしかないから。そのときに感じたことを歌ったことに、なんの後悔もないです」

●ライブ会場限定シングルとしてリリースされ、今作にも収録されたM-18「原発ソング」という曲があるように、震災は思うところがあったと想像するんです。震災後はすぐにライブをされていましたけど、当時はどういう気持ちだったんですか?

TSURU:最初、テレビがあまり観れなかったですね。俺、結構ガラスのハートなんで。

●え? 嘘?

TSURU:強烈にガラスのハートっすよ。まったくそういう風に言われたり見られたりしないんですけど。

●まったくそういう風に思ってませんでした。例えば津波の映像とか?

TSURU:うん。観れなかったです。吐きそうになっちゃって。暫くはなかなかキツかった。

●そこから気持ちはどう変化したんですか?

TSURU:3〜4ヵ月後に、岩手にギターを持って弾き語りに行ったんですよ。そこで自分の目でいろいろ見て、多少は整理されていましたけど、まだ全然な感じで。言葉も出ず“どうしようかな”って。俺がどうしようとかじゃないのに、ずっと考え込んで座っていたんですけど、人間って沈み過ぎたらダメだから“ちょっと面白いものを探そうかな”という思考が出てきたりして。

●ふむふむ。

TSURU:語弊があるかもしれないですけど、流されちゃった瓦礫とかの中にCDがあって、それが後藤久美子のCDだったりしてそれが面白かったとか。決してふざけているわけじゃないんですけど、こういうのってすごく大事だなと思って。その中で、流されまくった瓦礫の中に小さいひまわりが咲いていたんです。おそらく震災後に芽が出たであろう、細くて小さなひまわりが咲いていて、そのひまわりにいたく感動して。“これだ”と思いました。“何度倒れても立ち上がるしかない”と思ったところから気持ちが復活しましたね。

●特に震災直後は、音楽シーンは過敏になっていましたよね。

TSURU:なってましたね。自粛し過ぎて、そのままやんなくなったバンドとかもいましたし。でも俺たちは“命を懸けてやっていることを止めるのは、この先の日本のためになんかなるのか?”って単純に思いました。怒られるかもしれないですけど。でもそこでライブをやって、みんなにも必要だし、自分にも必要だなと思いました。

●そのガラスのハートを保つためにも。

TSURU:本当にそうですよ。ガラスのハート過ぎて、なにかをやっていないと生きていけないですね。

●夢を追いかけていないと生きていけない、ということ?

TSURU:そういう質ですね。一生懸命やれるものがあればいいんですけど。

●何もなかったら不安で仕方がないと。

TSURU:そうです。まさに不安です。でもこのガラスのハートを紛らわせてくれるものは、そうそうないですよ。

●どんだけチキンやねん(笑)。

TSURU:ライブかデートくらいしかないですね(笑)。

●「原発ソング」という曲は、いつ生まれたんですか?

TSURU:震災があった年です。おそらくこの先、いちばん問題提起されることだろうなとは思っていたんですよ。デリケートな問題だから、すごく難しいですけどね。俺は原発を作った人じゃないし内部のこともわかんない。もちろん、いろいろ本を読んだり話を聞いたりはしていたんですけど、「必要だ」と言う人もいるだろうし「要らない」と思う人もたくさんいるだろうし。単純に、政治とかもそうだけど、テレビが本当のことを言っているかもわかんないじゃないですか。何が本当で何が嘘かわからない。もちろん考え方が変わっていく可能性はあるんですけど、直感でしかないんですよ。

●判断基準みたいなものが。

TSURU:原発評論家と“なぜ不要なのか”を討論して言い負かせるほど原発のことは知らないし、でも“歌わなきゃいけないんだ”と思ったんです。

●専門的な知識はないかもしれないけど、心が大きく動いたわけですね。

TSURU:そう。それで自分なりにいろいろ見たり聞いたりした状態で、“要らない”という判断が自分の中にあったので。“だったら俺はパンクロックをやっているから歌うしかない”と。そうじゃなきゃパンクロックなんてやっている意味ないですからね。でも聴いて気分が悪くなる人もいるだろうし、ライブ会場限定にせよ前の日はやっぱり夜にいろいろ考えました。“本当にこのまま出していいのか?”って。朝まで考えて、そのライブの1曲目でやりました。

●そこから2年弱経ちますけど、今作で初めて流通盤に入るわけじゃないですか。この曲に対して、今はどういう気持ちですか?

TSURU:時間が経っちゃったから振り返ることになるけど、出してよかったなと思います。あのとき歌いたいことを歌って、それでいいんですよ、歌っていうのは。例えば後で“しまったな”と思ったとしても、それはそのときの想いでしかないから。そのときに感じたことを歌ったことに、なんの後悔もないです。

●コーラスで子供の声がたくさん入っているのが印象的で。

TSURU:知り合いの知り合いの子たちなんですけど、子供に歌ってほしいなと思ったんです。だって未来に直接関係する話だから。自分らで作って自分らで楽しんで自分らでブッ壊れちゃった世代の人たちは、少しは仕方ないなっていうところもあると思うんです。でも今小さい子たちにはまったく関係ない。俺には子供がいないから“そこまで気持ちがわかるのか?”って言ったら正直わかんないですけど、“子どもたちには要らないでしょ”って思う。でも結局なかったらなかったで“電気をどうするのか?”という問題もあるじゃないですか。だけどない方がいいなら“なくしてどうするか?”を考えるのが人間だし、みんなで一生懸命考えればいいじゃないかと思うんです。なぜ目先のことだけに捕われるんだっていうのはすごく思いました。それはパンクロック的な考えと反比例するところではあるんですけど、そういうことを初めて思いました。常に刹那的な生き方しかしてこなかったし、未来のことなんて考えてなかったけど、そのときは初めて考えた。

●最高だと思ったのが、この曲の終わり方なんです。非常に強いメッセージが込められた楽曲ですけど、終わり方がすごくいい。しかも、それをいたいけな子どもに言わせているっていう(笑)。

TSURU:あれ言ってるの4歳ですからね(笑)。

●そこがスタンスを崩していない“らしさ”をすごく感じたし、痛快だったんです。重すぎない。

TSURU:真面目なのと重たいのとは違いますからね。俺的に“重たいもの”というのは、あまり自分にいいものを運んで来ないんです。だから自分がくたばるときは「お疲れ!」って言ってくたばりたいね。「じゃあねー! 楽しかったよー!」って。

●しんみりと重くなるのは自分には合ってないと。

TSURU:最低ですね、そういうのは。死んだらそのまま死体を胴上げしてほしいですね。

●超ブラックジョークじゃないですか(笑)。

TSURU:本当にそれでいいんですよ(笑)。だからこの「原発ソング」も、重くしたくなかった。すごく真面目に真摯に考えるのはいいけど、重たいっていうのは俺は嫌いなんです。疲れるし。ガラスのハートには要らないものなんです。そういう歌は、重たいものが好きな方に歌って頂ければと思います。

●「stay young」も「原発ソング」も、曲の生まれ方は同じなのかもしれないですね。心の中に生まれるいちばん初めの純粋な気持ちというか。

TSURU:そこでしかないんですよね、パンクロックっていうのものは。歌いたいことを歌いたいときに歌わないと、やる意味がないですよね。

187_スタパン03

INTERVIEW #3
「ライブは楽し…くはないですね。ライブ始まりとか、大抵の場合はわけがわかってないです(笑)。思考が出てくるのはしばらく経ってから」

●今の音楽シーンは、TSURUくんの目にはどういう風に映っているんですか?

TSURU:話してみると、若者にも骨太な奴はいっぱいいるんですよね。若い奴とかとライブをするのが好きなんです。いつの時代も「最近の若い奴らは…」という言葉があるじゃないですか。あれはすごくくだらない。そうやって言うようになったら、パンクロックなんて辞めた方がいい(笑)。絶対にいつの時代にも頭のおかしい奴がいると思うんですよ。「最近の若い奴らは…」ってよく聞く言葉ですけど、若者にパワーがなくなってきたなんてことは絶対になくて、ただ形が変わっているだけ。それを若者たちがもっともっと出していって、何かをやらかしちゃえばいいのにと思います。人見知りなので、自分からはあまり積極的に話しかけたりはしないんですけど、でもエネルギーの有り余っている若者はたくさんいるだろうし、そういう人間を見ているのは好きですね。

●「若いバンドと対バンするのが好き」とおっしゃいましたけど、それはわけのわからないエネルギーに溢れている感じが好きなんですか?

TSURU:そうですね。本当にわけがわかんないですからね。わけのわかる感じのバンドになっちゃダメですよ。ギターウルフとかわけわかんないじゃないですか。だからかっこいいんだと思いますよ。いくつになっても、酔っぱらって路上で寝ていたいです。

●ハハハ(笑)。それが美学に通ずると。ところで最近のライブの感覚はどうですか?

TSURU:相変わらずわけがわかんなくなります。だからライブが終わってホッとしたりすると、熱が出たりすることもあって。

●緊張が解けて?

TSURU:いや、緊張はしないんです。ライブで緊張したっていうことが1回もなくて。ライブで緊張する意味がわかんない。

●緊張する意味がわかんないのか。

TSURU:スポーツの試合とかはすげえ緊張しますよ。だから“緊張”という感情が欠落しているわけではないんですけど、ライブではない。

●スポーツとは感覚が違うんですか?

TSURU:まったく違いますね。ライブには勝ち負けがないし。失敗がかっこよかったりするし。15年やってて緊張したことは1回もないですよ。

●人に観られることを気にしていないということ?

TSURU:そんなことないですよ。カラオケボックスとかめちゃめちゃ緊張します。滅多に行かないですけど。

●でも、1回も緊張したことないってすごいですね。

TSURU:したいと思ってますね、いつも。ワァー! ってなっちゃってるから、緊張というものが出てこないんです。

●頭の中がイッちゃってるんですか?

TSURU:イッちゃってますね。その感覚は変わんない。

●楽しいんですか?

TSURU:ライブは楽し…くはないですね。ライブ始まりとか、大抵の場合はわけがわかってないです(笑)。思考が出てくるのはしばらく経ってからですね。

●そういう感覚はライブだけですか?

TSURU:そうですね。この前もフワァーッとなり過ぎてて、ステージに出ていってそのまま転落しました。自分でもびっくりしましたよ(笑)。

●え? ステージに出ていってそのまま転落したんですか?

TSURU:そうです。どこまでがステージか全然見てなくて、そのまま落ちちゃったんです。

●周りが見えてなさ過ぎですね(笑)。

TSURU:落ちたときはさすがにびっくりしました(笑)。意識が「シュッ!」って戻ってきました。

●しばらく宙を歩いていたくらいの勢いで落ちたと(笑)。

TSURU:たぶん歩いていたと思います(笑)。落ち方が良かったから良かったというだけで、頭から落ちてたらヤバかったと思いますよ。アホですよね。

●本物だなぁ(笑)。ライブをやっているときは、あまり楽しいという感覚がないんですね。

TSURU:特に最初はないですね。始まったときは興奮のるつぼに包まれちゃってる。

●そのライブですが、ツアーが7月中旬から始まりますけど、ベストを出した後のリリースツアーですから、そのような内容になるんでしょうか?

TSURU:ベストアルバムを中心に、新曲をちょこっと織り交ぜていこうと思っています。

●新曲はできているんですか?

TSURU:結構できてますよ。今年の末にはアルバムを出そうと思ってるので。

●だって、オリジナルアルバムは3年以上空いてますもんね。

TSURU:「大御所か!」って感じですよね(笑)。

●ツアーの合間に制作もやっていくという。

TSURU:秋口には終わらせておこうかなという感じです。うちはなかなかアルバムを出すための曲作りができない人たちだから、時間がかかるんです。

●次はどういうアルバムになりそうですか?

TSURU:2010年に6thアルバム『ザ・ワールド・イズ・マイン』を出したとき、真っ白になって“次出せるかな?”と思ったんですよ。アルバムを出すたびに“次出せるかな?”と毎回思うくらい、それまで持っていたものを全部吐き出すような感じで。だからシングル『stay young/原発ソング』以降の自分の人生が詰まったアルバムになるんじゃないですかね。

●なるほど。

TSURU:結局アルバムを聴くと“自分がそのときに何を思っていたか”っていうのが一発で思い出せるんです。それはアルバムとしてまとめられた後、自分で聴けば一発でわかる。あまり自分のCDは聴かないんですけど、聴いたときにはすぐ思い出せるというか。

●その時の想いを閉じ込めていると。

TSURU:“この曲は自分がああいうことを思っていたときに作った曲だ”とか“あいつらのために歌った曲だ”とか“あの女の子に捧げた曲だ”とか。2011年以降のそういう感じが詰まったアルバムになるんじゃないですかね。

●そういったアルバムが近々リリースされると。楽しみです。

TSURU:でも毎年嘘を吐いてきましたからね。2011年から(笑)。「今年は出すぜ!」と毎年言っているので。

●毎年言ってたんですか(笑)。

TSURU:いや、毎年”出すぞ”とは思っているんです。それが結果、嘘になっただけ。

●思っていることは嘘じゃないと。出すかどうかは置いといて。

TSURU:そうそう。思ったことは言う。やりたいときに「俺はこれがやりたい」と言う。好きなら「好き」と言う、みたいな。

●恋愛もそうなのか。

TSURU:そうですね。どんな状況でも言います。マズい状況でも言いますよ(笑)。

●“この人と恋愛してはいけない”という関係性でも言うんですか?

TSURU:余裕で行きますね。

●衝動の塊か(笑)。でも、直感で動くことがいちばんいいと思ってるということですよね。

TSURU:もちろんです。そうじゃなきゃ生きている意味がないです。

interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:森下恭子

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