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THE GOD LIKE CHORD 神ってる旋律に想いを乗せて、全身全霊で放たれる魂の歌。

THE GOD LIKE CHORD 神ってる旋律に想いを乗せて、全身全霊で放たれる魂の歌。


 

“ノンストップ・ライブ”と呼ばれる休憩なし小細工なしの豪速球ライブで話題となっている東京・吉祥寺発のロックンロールバンド、THE GOD LIKE CHORDが1stアルバムをリリースする。結成16年目となる昨年12月に改名し、ゼロからのスタートを切った彼ら。それでも世界が続くならのVo./G.篠塚将行プロデュースによる今作には、このバンドに賭ける覚悟と本気の熱量が溢れんばかりに漲っている。所属レーベルのLow-Fi Records代表でもある篠塚をゲストに迎え、ここまでに至る経緯と偽らざる真摯な想いをメンバー4人に語ってもらった。
 


 
「同じことをずっと言っているんですよ。“それでも行こうぜ!”という気持ちですね。考えてもしょうがないから。とにかく“やりたいと思ったら進む。間違っていても行く”ということで良いのかなって


 
 
●昨年12月に結成16年目となる節目で改名したわけですが、何がキッカケだったんでしょうか?
 
セヌマ:実はそれ以前から“バンドとしてまた新しくやっていこう”という話を、しのさん(※篠塚将行[Low-Fi Records代表/それでも世界が続くなら])やメンバーとはしていて。ヤマちゃん(Ba.ヤマギシ)と僕は16年間ずっと一緒にやってきたんですけど、これまでにメンバーの脱退もあって、今この4人になって3年目なんです。“ここで心機一転、この4人を初期メンバーとして新たにやっていこう”という話になった時に、“じゃあ、バンド名を変えるのが一番わかりやすいんじゃないか”ということで改名した感じですね。
 
●現メンバーになって3年目というところで、バンドとして再出発する準備が整ったという感覚もあった?
 
マツキ:それもありましたけど、しのさんと出会えたということがやっぱり大きいんじゃないかな。
 
セヌマ:めちゃくちゃデカいです。
 
●篠塚くんと出会ったことが、何より大きなきっかけになったと。
 
マツキ:もちろん4人でガムシャラにはやってきたつもりなんですけど、しのさんと去年に出会って色々とアドバイスをもらう中で、メンバー4人にまた火が点いたというか。
 
セヌマ:しのさんはスタジオにまで来てくれたりして、本当に色々と手伝ってもらって。僕らも“メンバーの1人”くらいの感覚でいましたね。その人が言ってくれることだから、ズシンと来たというか。しのさんは“やっちゃえよ!”と、いつも言っていて。“迷ってんなら、やっちゃえよ!”と言われて、本当にそうだなと思ったんです。“じゃあ、バンド名も変えようか!”という感じで、そこは勢いもありましたね。
 
●背中を押してくれたというか。
 
ヤマギシ:そうですね。これまでも応援してくれる人はたくさんいたんですけど、こんなにすごい熱量で向き合ってくれる人はいなくて。ダメなものはダメだと言ってくれるし、痛いところも突いてくれるんですけど、良いものは全力で“良い”と言ってくれた人はたぶん、しのさんが初めてだったんです。
 
●良いところも悪いところもちゃんとわかった上で、向き合ってくれた。
 
ヤマギシ:俺もヨッチン(※セヌマ)も本当にそれが嬉しくて、奮い立たされるところがあったんです。別に漫然とやっていたつもりはなかったんですけど、今もう一度メンバー全員が同じ方向を見てやれていることが楽しいですね。その一環として、バンド名を変えるというのはわかりやすくて良いなと思っていました。
 
●後から加入したメンバーも同じような気持ち?
 
マツキ:前のバンド名の時からずっと知り合いなので、僕も付き合い自体は16年くらいになるんですよね。それこそ自分は途中加入なので、バンド名を変えてオリジナルメンバーとしてやっていくということで気合いの入るところはあって。相当悩みましたけど、本気で頑張りたいからこそ“改名しましょう”という気持ちになれました。
 
マスイ:後から入った僕やゴーくん(※マツキ)のほうが改名に関して“どうしよう…?”という気持ちだったかもしれないですね。逆にヨッチンはもっとドライに“変えよう”という感じでした(笑)。だから僕らも“ヨッチンが言うなら、そうしよう”という気持ちになれたというか。
 
セヌマ:このバンド名を考えたのも、シンさん(※マスイ)とゴーくんですからね。
 
●あ、そうなんですね。
 
マスイ:僕が考えたバンド名とゴーくんが考えたものを合わせて、この名前になったんです。
 
セヌマ:元々は“鳴らせコード”だったんですよ。
 
●“鳴らせコード”?
 
マツキ:熱いライブをするから“鳴らせコード!”みたいなニュアンスが良いなと思って提案したら、みんなも“良いね”と言ってくれて。その後でシンさんが“God Like”というワードを提案してくれたんです。
 
マスイ:アメリカのスラングで、“神ってる”とか“神がかっている”という意味らしいんですよ。それをたまたま見つけて、“CHORD”と組み合わせてみたら語呂的にも良かったので、“THE GOD LIKE CHORD”に決まりました。
 
●バンド名が変わったことで、音楽性にも変化はあったんでしょうか?
 
セヌマ:変わったと言えば、変わったのかな。前はもう少しソウルフルな曲や、“みんな楽しくやろうぜ!”みたいなエンタメ感のある曲が多かったんです。今みたいな熱い曲もあったんですけど、ちょうど半々くらいの感じでしたね。
 
篠塚:“情熱だけでやってんだ”とか“こんなもんじゃない”みたいな歌詞は当時からあったんですけど、その一方でただ楽しいだけの曲やソウルっぽい柔らかな雰囲気の曲もあって。ヨッチンは、心の中にすごく熱いものを持っている人だと思うんですよ。16年間やってきた中でも特に後期はそれを茶化しちゃうところがあって、たまに本気で思っていることを言う程度だったと思うんです。レーベル側の自分としては、その“本気”の部分がグッとくるのになと感じていたんですよね。
 
●レーベルとしては、そこをもっと前面に出したほうが良いと感じていた?
 
篠塚:恥ずかしいくらい真っ直ぐなことを歌える人なのに、ちょっと照れているように僕には見えていたから。そこをみんなで話し合って、“本当に思っているのはこっちなんじゃないかな”という話をして。他のメンバーも熱い人たちなので、“ライブでもそういう部分を照れずに伝えてみたらどうかな?”というところから始まっているんです。だから今のバンド名になってから変わったというよりは、より純度が増したというか。より純粋なところにもう一度戻れたのかなと思います。
 
●ライブでの表現も変わったんですね。
 
篠塚:前から本気を感じられる部分もあったけど、やっぱりエンタメ感の印象のほうが強くて、そのイメージがついちゃうのはもったいないなと思っていたんです。でも今のライブは“めちゃくちゃ上手な、結成したてのバンド”みたいな感じがあるんですよ。“このメンバーの中にまだ初期衝動が残っていたんだな”というのを感じられるんですよね。
 
マツキ:でも最初は俺1人だけ、ライブのやり方が違ったんですよ。
 
●どういうふうに違ったんですか?
 
篠塚:ゴーくんだけは元々エンタメ感が強かった時から、ライブでジャンプしたりしていたんです。
 
マツキ:みんなが笑顔で歌っている横で、俺だけ“ウワァ〜!”っていう顔でギターを弾いていて。
 
セヌマ:1人だけ顔が違う(笑)。
 
●ゴーくんだけは、最初から今に通じるライブをしていた。
 
篠塚:元々は3ピースだったので、そこにゴーくんが入ったというのも大きいかもしれない。本人はあまり変わっていないけど、他のみんなが“ゴーくんに負けないようにしようぜ”という気持ちがまずあったから。バンド内での闘いがあるというか。
 
マツキ:1本1本のライブが闘いなんです。自分たちは全員がフォワードみたいなバンドだから、全員で点を取りに行くみたいなところがあって。その中でも“俺が一番、得点を決めるんだ!”という想いがみんなにある。
 
●全員が前に行こうとするんですね(笑)。
 
篠塚:歌を立たせるために一歩引いてくれるようなバンドではないから。でもそのほうが、ヨッチンのずっと現場で培ってきた歌にはハマっている気がして。昨日今日始めたような(ただ単に)良い声のボーカルでは、こういうバンドはできないと思うんですよ。本当にライブハウスの現場で闘ってきたからこそできる、ライブの形だと思いますね。
 
●歌詞の内容も、ここまでの歴史があるから歌えるものというか。たとえば10代でバンドを始めたばかりの人には歌えないことかなと思います。
 
篠塚:歌えないでしょうね。すごく簡単なことを歌っているはずなんだけど、1周まわって重いんですよ。
 
セヌマ:そうなんですよね。M-1「それに賭けてみたいんだ」は、THE GOD LIKE CHORDをやると決めてから作った曲なんですよ。“このバンドに賭けたい”という気持ちを歌っています。
 
●16年やってきた上で今、そう思えているのが大きいのかなと。
 
セヌマ:そうですね。あとはやっぱり“楽しい”というところがあって。みんなが同じ方向を向いて、“ひとつのことをやっていこうぜ”となれているのが楽しいんですよね。16年間やってきても、バンドでひとつのことに向かって一緒にやれている時ってすごく楽しいんです。でもやっていく中で少しずつ(向いている方向が)ズレてきて、ケンカしたりもして…。
 
篠塚:それをできるのって、一瞬だけなんだよね。でも今はバンド名を変えたり、リリースもあったりして、ひとつになれているから楽しいんだと思います。シンさんはどう?
 
マスイ:楽しいですね。ライブは本当に死にそうになりますけど、後戻りはできないから(笑)。向かう先が単純だからわかりやすいし、ライブでも全く誤魔化せないんですよ。だから、“やるしかない”っていう。
 
●今作を聴いていて、面白いなと思ったところがあって。M-3「トロフィー」では“どこまで行くのか どこまで行けんのか たったそれだけが 知りたいから”と歌っているのに、M-6「この気持ちをなんという」では“どこに行くのか どこまで行けんのか 知ったこっちゃねえ”と歌っているんですよね。
 
セヌマ:ハハハ(笑)。いい加減なんですよ(笑)。
 
篠塚:でも曲順を考える時に、僕もそのことは考えていて。「トロフィー」よりも「この気持ちをなんという」が後に来るほうが良いだろうなと思っていましたね。
 
●言い方は違うけれども、どちらも嘘はついていないというか。
 
セヌマ:そうですね。この“知ったこっちゃねえ”もネガティブな意味ではなくて、“それでも行くわ!”っていうニュアンスなんですよ。
 
●投げやりになっているわけではなく、前向きな気持ちを歌っている。実はどの曲も歌っていることは一緒なのかなという気がします。
 
セヌマ:一緒です。同じことをずっと言っているんですよ。“それでも行こうぜ!”という気持ちですね。考えてもしょうがないから。とにかく“やりたいと思ったら進む。間違っていても行く”ということで良いのかなって。そこはまさに、しのさんが言っていた“やっちゃえ”精神が今でもずっと(胸に)刺さっていますね。
 
●その精神を今は体現できている。
 
セヌマ:間違いなく僕らは燻っていたほうだと思うんですよ。同期や後輩で売れたバンドやすごく才能のあるバンドも周りにいたし、そういう人たちをすごいなと思いつつ、自分は燻っているなと感じているところはあって。でも歳を取っていくにつれて、売れていたバンドも解散したり、才能のある人が辞めてしまうことも数え切れないくらい見てきたんです。そういう人たちを見ていて、“俺はここで辞められない。こんなもんじゃねぇ”と思ってきたんですよね。それは今もずっと、自分の中での原動力になっているなと思います。
 
●メンバーもそこは同じなのでは?
 
マツキ:前のバンドがなくなってヒマしていたら、ヨッチンさんが“(ギターを)弾かない?”と誘ってくれたんです。だから俺も結局、燻っていたという…。
 
マスイ:俺もそうですね。nano.RIPEを辞めて、落ち着いてからまたバンド活動を再開して、今に至っていて。
 
マツキ:燻っていたヤツらの集合体みたいになっていますよね(笑)。
 
セヌマ:“負け犬パワーはハンパじゃないぞ”っていう。
 
●そんなパワーを詰め込んだのが今作なのかなと。
 
ヤマギシ:やっぱり16年やってきたのもあって、自分の中でCDをリリースできるということはすごく大きくて。たとえば自分たちでお金を払って全国流通することはできたかもしれないけど、そういうことじゃないんです。今回はしのさんという熱量の凄まじい人が“CDを出そう。無名でも良い。おまえら、やっちゃえよ!”と言ってくれて、出せたということがすごく嬉しいんですよね。だからこそ自信はあるし、本当にみんなに聴いて欲しいですね。この熱量だけは嘘じゃないと思うから。
 
●本気の熱量を感じられる作品になった。
 
マスイ:今回の音源はこれまでやったことのない曲調や録音の仕方だったので、初めてのレコーディングみたいな感覚があったんです。そういう面でも、本当に心機一転という感覚がかなり強くて。長く音楽をやってきた中でも、今回は全く新しいものができたなと感じています。
 
●そして12/2には、渋谷TSUTAYA O-WESTでの自主企画も予定しているわけですが。
 
マツキ:O-WESTは憧れの場所なので、とても楽しみですね。僕もずっと燻っていた人間なのでやっと今、憧れていたようなバンド活動をやれているということがすごく嬉しくて。もちろん大変なこともいっぱいあるだろうけど、今はワクワクする気持ちがすごくあるから、それでもやっていけるんじゃないかなと思っています。
 
セヌマ:ライブもCDも同じで、今できることを全てブチ込んでいて。今ある限りの情熱で、“今”を表現したいというか。これまでずっと燻ってきた歴史も背負った上で今があると思うので、それを今回のCDでも爆発させているんです。12/2のO-WESTまでの1本1本のライブも毎回“勝負”という気持ちでやっていきたいですね。

 
 
Interview:IMAI

 

Member
Vo./G.セヌマヨシヒロ
Ba.ヤマギシヒロアキ
G.マツキゴー
Dr.マスイシン
 
リリース情報
1st Album
『THE GOD LIKE CHORD』

Low-Fi Records
LFRR-0013
¥2,000+税
2019/5/29 Release
ライブ情報
THE GOD LIKE CHORD 1st ALBUMリリース記念・デビューイベント2MAN LIVE
“ゴライコーフェス -Planet K編-”
6/25(火) 東京・吉祥寺Planet K
W/ユタ州、BUZZRAPTOR(O.A.)
6/26(水) 東京・吉祥寺Planet K
W/絶叫する60度、アラウンドザ天竺(O.A.)
 
THE GOD LIKE CHORD 1st ALBUMリリースツアーファイナル
“ゴライコーフェス -渋谷O-WEST編-”
12/02(月) 渋谷TSUTAYA O-WEST
W/それでも世界が続くなら / アラウンドザ天竺
絶叫する60度 / ユタ州 / BUZZRAPTOR

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https://thegodlikechord.com/