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The Jikens

胸をドキドキ高鳴らせる魔法のバンドサウンド

メンバー全員が曲を書き、それぞれがリードボーカルも取るというビートルズ・スタイルが特徴的な4人組バンド、The Jikens。2007年に仙台で結成された彼らだが今作にも収録の「(きみは)クラウディアイズ」が話題となり、昨年は“ARABAKI ROCK FEST.11”にも抜擢された。そして今回、満を持して発表されるデビューアルバム『今夜なにかがおこりそう』。ここには、胸を高鳴らせるバンド・マジックが存分に詰め込まれている。

 

 

●The Jikensはメンバー全員が曲を書いて、それぞれがリードボーカルも取るんですよね。そのスタイルは結成当初から?

ハッスー:最初からですね。各々が曲を作ってくるので、作った人がまず歌ってメンバーに聴かせていたら、そのままその人が歌うようになって。そこから出来上がったのが、このスタイルだったんですよ。

タツヤ:曲を書いた人が歌うほうが、想いも伝わりやすいのかなと。気付いたら、みんなが歌っていました(笑)。

●基本的に、曲を作ってきた人が歌っている?

タツヤ:メインボーカルは、ヒロエさんが多いですね。ハッスーが作詞作曲をしていても、歌うのはヒロエさんという曲もあって。

ハッスー:歌詞の内容的に“これはヒロエさんに歌ってもらいたい”と思ったものをお願いしている感じです。ドラムを叩きながら歌うより、センターの人に歌ってほしい曲ってあるじゃないですか。ライブでも、ヒロエさんが7割くらい歌っています。

ヒロエ:逆にコーチャンが歌うのは、レアだよね。

コーチャン:僕はとりあえずギターに専念していて、今作では1曲だけ歌わせてもらいました。

●それはどの曲なんですか?

タツヤ:M-8「悲しみのヒロインきどり」です。

コーチャン:ライブでもちょこちょこやっているんですけど、初の試みとして僕が歌わせてもらっています。

●コーラスワークからは、ビートルズやビーチ・ボーイズといった60年代の音楽からの影響も感じました。

ハッスー:そういうものから影響を受けている部分はあると思います。

タツヤ:単純に好きなんです。メンバーの好きな音楽が似ていることもあって、こういう感じになっているんでしょうね。でもコーチャンだけは、ちょっと違うんですよ。

コーチャン:僕は最近の日本のバンドも聴くし、ギターを始めたキッカケはハードロックだったりして。他のみんなは60年代の音楽が好きなんですけど、僕はザ・ストロークス以降のロックンロール・リバイバルのバンドも好きなんです。もしかしたら僕が後から加入して、そのあたりがハマったのかもしれない。

●The Jikensの音がコテコテの60sじゃなくて、今っぽい感覚もあるのはコーチャンの要素が大きい?

タツヤ:それは大きいと思います。

ハッスー:ギターの音やフレーズも今っぽいんですよ。

コーチャン:逆にコテコテのギターが弾けないから、申し訳ないなとは思いますけどね。

●でも、それが良い方向に作用している。

ハッスー:正直、最初は“合わないんじゃないの?”と思ったんですけど、やっている内に“The Jikensの音”というものがみんなの中でできていったのかなと。僕ら3人が固めた曲の上に、コーチャンのギターが香ばしいスパイスを加えてくれていて。“薬味”的な感じでリードギターの役割を果たしてくれているから、今っぽさが出ているんだと思います。

タツヤ:コーチャンがいなきゃ、M-11「マイルームテスコ」みたいな浮遊感のある曲はできなかったですね。

ヒロエ:きっと「俺には弾けないよ」と言っちゃうギターです。そういう意味でも、なかなか稀なギタリストだと思います。

●コーチャンが加入したことで、音楽性も広がった?

ヒロエ:今の4人になってからのほうが、音楽を受け入れる器が広くなっている感覚はあるんですよ。60年代のバンドが好きだと言いながらも、それぞれに聴いている音楽は他にもあって。ハッスーは70年代以降のフォークや80年代以降のネオGSとかも聴いているし、日本のロックにも精通しているんです。お互いに刺激を受け合いながら、色んな曲をやれるようになってきました。だからこそコーチャンみたいなギタリストが入ったことで、やりやすくなっている部分があるのかもしれないですね。

ハッスー:コーチャンさまさまですよ!

コーチャン:今日はホメるねぇ(笑)。

タツヤ:仙台は元々バンド人口が少ないので、土地柄も関係あるのかもしれない。東京だと60sを好きな人だけが集まってバンドも組めるんでしょうけど、僕らは仙台だったからこそミラクルが起きたのかもしれませんね。

●60sの要素をちゃんと活かしつつ、コテコテになりすぎていないスタイルは他にあまりない気がします。

ヒロエ:あまり意識はしていないんですけど、ツアーに行くと珍しがられたり面白がられたりします。どこへ行っても珍しい存在みたいで、「The Jikensみたいなバンドは他にいないから」と言われることが多いんですよね。自分たちとしても、ジャンルは関係ないんです。色んな人に観てもらえるのなら、何でもいいというか。

タツヤ:とにかく人の多いイベントに出たいし、そこでも“勝ちに行く”という気持ちでやっています。

●自分たちにしかできない音楽をやる。

タツヤ:最近は共通する“The Jikens”像みたいなものがあって、そこから逸れないように曲を作っている気がします。前はそういうイメージを作らない方がカッコ良いと思っていたんですけど、考え方が変わってきて。

ヒロエ:“The Jikens”というフィルターを通して、自分の曲をやりたいんです。

●違った個性を持った4人が一緒にバンドをやることで生まれる化学変化やドキドキ感を、今作のタイトル『今夜なにかがおこりそう』は表している気がします。

ヒロエ:「ドキドキしたいね」っていう気持ちが現れたんじゃないかなと思います。バンドってドキドキするものだし、「なにかがおこりそう」というだけでドキドキするところもあって。でも今は今回のアルバムを色んな人に聴いてもらえるということに、一番ドキドキしていますね。

コーチャン:渾身の1枚になったので、色んな人に聴いてもらえたら嬉しいです。

●曲調もバラエティ豊かなので、色んな人に聴いてもらえそうです。

ハッスー:バラエティに富んだ作品になったと、自分でも思います。

ヒロエ:今までも聴いてくれていた人にはベストアルバム的な内容になっているし、初めて聴いてくれる人には入門編になっていて。でも今作の曲だけで全てじゃないのがThe Jikensで。まだまだ曲はいっぱいあるので、このCDを聴いて気に入ってくれたらぜひライブにも来てほしいですね。観るなら、今しかないぜ!

Interview:IMAI
Assistant:Hirase.M

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