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THE SLUT BANKS

確かな感触を音にした死霊たちが全国のライブハウスで暴れまくる

1996年に結成、ソリッドかつ激しいサウンドと哀愁感のあるメロディ、聴く者の記憶に突き刺さる歌を武器に、メジャーから5枚のシングルと4枚のアルバムをリリースして多くの支持を集めてきたTHE SLUT BANKS。2000年に解散するも、2007年見事に蘇生(再結成)した彼らは、約12年ぶりとなる待望のフルアルバム『チクロ』を今年3月にリリースし、全国各地のライブハウスで音楽ファンの魂を鷲掴みにした。そんな彼らが早くも新作『ドクロ』を発表、現在全国ツアー真っ只中で、夜な夜なライブハウスで熱く激しいライブを展開している。今回はVo.TUSKとBa.DUCK-LEEの2人に、前回のツアーについて、そして今作『ドクロ』に込められた想いを訊いた。

「やっぱり実際に行って感じることとかが多くて。それでまた曲を作り始めるとなると、やっぱりツアーで感じたこととかが歌詞になるよね」

●今年3月にアルバム『チクロ』をリリースし、ツアーファイナルとなるワンマン(5/19@吉祥寺ROCK JOINT GB)を拝見したんですが、あのファイナルとかで感じたのは、非常にファンの人たちが温かいというか、会場全体に愛情が溢れている感じがあって。

TUSK:溢れてるよね〜。

DUCK-LEE:ファイナルに限らず、どこも同じようなテンションでできました。

●どこの会場も愛情が溢れていたと。

DUCK-LEE:うん。客の入りは置いといて(笑)、愛情の量はたくさんありました。だからツアーは楽しかったですね。だからこそ、もっともっとがんばらないといけないなと思いました。

●前作『チクロ』は久々のリリースだったわけですが、ツアーで反響みたいなものはありました?

DUCK-LEE:最初はあまり思わなかったんだけど、出してみて思ったかな。みんな待っていてくれたんだなって。

TUSK:それにツアーは震災直後のスタートだったじゃないですか。仙台とか行ってリアルな話とかも聞いたりするんだけど、そういう土地ごとの人たちがみんな“地元愛”っていうかさ、そういうものが強くなってるよね。

●ああ〜、確かに。全体的に“地元愛”が強くなっている感じはありますね。

TUSK:そういうことをなんか肌で感じて。だから俺たちも昔は地方に行ったりすると「来てやったぜ!」みたいな感じがあるんだけど、このツアーでは「おじゃまします」っていう感じっていうかさ(笑)。それは俺たちが歳を取ったからとかじゃなくて、なんか…時代だよね。

DUCK-LEE:うん。それはそういう気がするね。

●色々と感じるものがあったと。

TUSK:それに、こういうツアーじゃないとライブに来れない人も居るしさ。そういう人が熱狂的に想ってくれていたりするとこっちも燃えるしね。うん、そういうのがわかった旅だったのかもしれないですね。

●さっき言いましたけど、THE SLUT BANKSのお客さんはすごく独特というか、本当にバンドへの愛が溢れている感じがあって、それは他のバンドのライブではなかなか感じないものだったんですよ。

DUCK-LEE:たぶんね、スター目線では見られていないからだと思うんですよ。なんとなく最近そういう感じがするな(笑)。距離感が近いわけでもないんだけど、別に入り待ちとかするわけでもなく、リハとかしていて“今日の客入りは大丈夫か?”とちょっと不安になったりするんだけど、でも本番が始まってみればウワーッとお客さんが居て。

●お客さんはTHE SLUT BANKSの見た目やラウドで激しいサウンドとかだけじゃなくて、人間臭いところに惹かれているような気が僕はするんですよね。

TUSK:そういえば前のインタビューでもそれ言ってたね。もうそっちが色濃く出ちゃってるかも(笑)。

DUCK-LEE:ハハハハハ(笑)。

●歌詞の内容も含めて、人間性みたいなものがお客さんに伝わっていると思うんですよ。

TUSK:そうだね。

DUCK-LEE:それはそうかもしれない。

TUSK:曲とかはイケイケなんだけど、ライブが終わったらみんなでバーベキューやりたいっていうか(笑)。そういう雰囲気はあるかもしれないね。

●そして前作からあまり期間を空けずに今回ミニアルバム『ドクロ』がリリースとなりましたが、またすぐにリリースしていこうと考えていたんですか?

DUCK-LEE:うん。まずはツアーをやりたいっていう気持ちがあるじゃないですか。だから手土産くらいはあった方がいいだろうし。そんなに何年も間を空けることができるほど大きなバンドじゃないから、出せるうちはポンポン出しておこうかなと。曲作りは常にやってるから。今はもう次に向けてガンガンやっていますよ。次の作品ももう大丈夫(笑)。だいたい目処は立ってる。

●今作『ドクロ』は作り貯めている中から6曲を選んだんですか?

DUCK-LEE:うん、そういう感じだね。まあ実は1曲いい曲があるんだけど、それは次のアルバムの1曲目にしたいから置いてるんですけどね。そういういやらしい計算なんかもあります(笑)。

●温存していると(笑)。

DUCK-LEE:まあいい曲かどうかは別にして、やっぱり1曲目はポップさだったり、イントロのギターが鳴っただけで伝わるような力強さが必要っていうか。俺はこのバンドに限らず、いつも1曲目ができたら「今回は大丈夫だ」って安心できるんです。今作でいうとM-1「二日酔いのラプソディー」とか、イントロのジャーンっていうギターで掴む感じがあるじゃないですか。だからあの曲ができて大丈夫だなと思った。

●今作の歌詞なんですけど、背中を押してくれるようなイメージが全体的にあったんです。上から「がんばれよ」と言うのではなくて、等身大の目線で背中を押しているというか。

TUSK:それは特に意識したわけじゃないんですけど、『チクロ』のツアーで全国をブワーッと旅することなんて随分なかった話で。

●はい。

TUSK:やっぱり実際に行って感じることとかが多くて。それでまた曲を作り始めるとなると、やっぱりツアーで感じたこととかが歌詞になるよね。今作でいちばん最初に書いたのはM-5「泥沼ダンサー」なんですよ。「まあ色々大変だけど行くぜ!」っていうかさ(笑)。

●「泥沼ダンサー」は非常にわかりやすい形でバンドの心情が表れていますよね。

TUSK:ぐっちゃぐちゃだけど行ってみようっていうね。だからさっきの話でいうと、俺は「泥沼ダンサー」が1曲目になると思ってたんですよ。

DUCK-LEE:言っていたもんね。「これ1曲目がいい」って。

●メッセージ性もあるし。

TUSK:そうそう。「二日酔いのラプソディー」なんて“酔いつぶれて眠った”が歌い始めですからね(笑)。まあそれも俺たちらしくていいんだけど。

●でも、切り口は違いますけど「二日酔いのラプソディー」も「泥沼ダンサー」もメッセージ性が強いと思うんですよね。仲間というか自分が大切にしている人たちに対する、THE SLUT BANKSなりのメッセージ。それがサウンドの力強さと相まって説得力になっていると感じるんです。

TUSK:5人でガチッとなってツアーをまわれたのも大きかったんですよね。ツアーの経験がいい感じに繋がっていけばいいなと思います。

●「二日酔いのラプソディー」とか「泥沼ダンサー」って、現場をわかっていないと作れないというか、全国のライブハウスをまわっていないと出てこないメッセージだと思うんですよね。テレビの中からは生まれてこない。

TUSK:ああ〜。

DUCK-LEE:そうですね。

TUSK:隊長(DUCK-LEE)はリーダーだからさ、動員がどうだとか気にしなきゃいけないんだろうけど、俺なんかは割と気楽なスタンスでやらせてもらっていて。「とにかく楽しくいっちゃおうよ!」っていうのは今年はずーっとありますよね(笑)。

●それはすごく大切なことですよね。ロックの根源的な力というか。

TUSK:そうそう。

●さっきDUCK-LEEさんがおっしゃっていましたけど、ギターをジャーン! と鳴らしたらテンションが上がるようなエネルギーというか。だから「楽しもうよ」というのもTHE SLUT BANKSのメッセージだと思うんです。

TUSK:ただ、俺たちだけで疲れちゃうからさ、みんながワーッ! って周りで騒いでくれないとね(笑)。

DUCK-LEE:ハハハ(笑)。

●あとM-2「ACROBATIC MAN」はすごくシンプルでライブでも威力を発揮するタイプの曲だと思うんですが、間奏がかなりカオティックで。ガラッと雰囲気が変わるという。

DUCK-LEE:昔からああいうのは得意なんですよね。当初は、平メロと同じテンポで間奏も作っていたんですよ。もうちょっとゆっくりで、リフとかも今とは少し違ったんです。当初のイメージとしては、AメロBメロはザ・フーの「My Generation」みたいなガレージっぽいことをやろうと思っていたんです。真ん中でストーンズの「Gimme Shelter」みたいになって、最後は四人囃子の「一色触発」みたいになってという感じでやろうと思っていたんです。

●そういう意図があったわけですね。

DUCK-LEE:でも全然そういう風になんねぇから(笑)、「じゃあ速くしちゃえ」って速くした結果、真ん中がまとまらなくなったので「じゃあ変えちゃえ」っていう感じでやったら、ああいう感じでおもしろい間奏になったんです。

●ということは、最初に比べたら全然形が違うんですね。

DUCK-LEE:全然違う。バンドで合わせたときに「ダセェなこれ」とか思うと、その場で「ああやって」「こうやって」っていう感じでどんどん変わっていきます。

●M-6「綺麗な悪戯(Alternative Version)」もそういう感じで?

DUCK-LEE:そうですね。この曲は『チクロ』に入っている曲の別バージョンで。『チクロ』をリリースしてアコースティック・セッションみたいな感じのライブもやったんですけど、「綺麗な悪戯」はTUSKのアコギ弾き語りの感じがすごくいいと思ったんです。だから今作で別バージョンにして収録しようと。

●この曲を前作のバージョンと聴き比べて思ったんですけど、THE SLUT BANKSってやっぱりメロディなんだなと。バックのサウンドやアレンジが変わってもメロディが全然損なわれないというか、THE SLUT BANKSは独特なメロディが多い気がしました。

DUCK-LEE:メロディはコードとかで構成音の中にいい感じで入るように持って行こうという感じで作っていて。M-3「My lullaby」とか、意外とsus4とかを使って実は緻密に作ったりしている曲もあるんです(笑)。

TUSK:独特な感じはありますね。歌詞の都合上「ちょっとメロディを変えちゃおう」とか思って変えると、「お前あそこ勝手に変えただろ?」とか言われたり。

●怒られると。

DUCK-LEE:いやいや、怒りはしないですよ(笑)。大事にしてほしいところは大事にしてもらって、好きなところは歌い手として歌いやすい風に変えてもらって。そっちの方が絶対にいいですからね。

●「独特なメロディ」と言いましたけど、それは全曲から感じることで。ちょっと感情が動く感じというか、哀愁というか。
2人:やっぱり哀愁でしょ〜。

●あ、そういう自覚はあるんですね。

TUSK:DUCK-LEE節ですよ。

DUCK-LEE:人生の哀愁が出てるのかな(笑)。

TUSK:哀愁のギャンブラーだからね(笑)。

Interview:Takeshi.Yamanaka

RESPECT FOR THE SLUT BANKS
FROM MERRY Vo.ガラ
「ACROBATIC MAN」の
♪俺の愛を感じろ 噛み締めながら感じろ 寝ても覚めても感じろベイベー♪
この歌詞最高です!!
TUSKさんの甘く切ない唄、そして張り裂けそうな
魂の叫びがヒリヒリと骨身に染みる…。
死霊 VS 羊
ぜひいつか狂宴を!!

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