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VELTPUNCH

普遍的なサウンドを鳴らし続けてきたVELTPUNCHの集大成

1997年の結成以来、その類い稀なるライティングセンスとストイックに研ぎ澄ませたライブで音楽ファンを何度も唸らせてきたVELTPUNCH。

現在までにオリジナルアルバム7枚をリリースし、普遍的な輝きを放つ楽曲で常に我々を魅了してきた彼らが、その歴史の集大成といえるベストアルバム『GOLD ALBUM 1997-2012』をリリースする。

同作には待望の新曲2曲に加えて超レア音源も収録。15周年を迎え、バンドとしていよいよ充実度を増した彼ら。この4人でしか作り得ない極上の音を存分に堪能してほしい。

Interview

「VELTPUNCHは当時からバンドとして強くはなかったんですよ。“何で勝負するか?”といえば楽曲のクオリティでしかなかった」

●まず最初に、改めて15年前のことを訊きたいんです。VELTPUNCHを結成したきっかけは何だったんでしょうか?

長沼:高校のときからバンドをやっていて、大学でも同じメンバーで続けようと思っていたんですよ。でもみんなが遊びの方に夢中になって「このままじゃあダメだ」ということで、音楽サークルの先輩であるアイコさんとThe Smashing Pumpkinsのカヴァーバンドを始めたんです。それがすごくいいバンドだったので「オリジナルもやらない?」と声をかけて始めたのがVELTPUNCHですね。

●当初はどういう音楽性だったんですか?

長沼:アイコさんはMy Bloody Valentineが好きで、俺はDinosaur Jr.とかが好きだったんですけど、VELTPUNCHの最初はノイズが結構すごくて。アンプも2台繋げて、1台は「ギャアアアアアーン!」ってフランジャーとかディレイとかかけまくって、もう1台はクリーントーンで、みたいな感じだったんですよ。ツインヴォーカルで浮遊感のある感じとか…実験的な曲が多かったですね。本当はストレートなものが好きなんですけど、俺はもともとギタリストで、メインのバンドは別にヴォーカリストを立ててやろうと思っていたんです。あくまでVELTPUNCHはヴォーカルが見つからない間のサイドプロジェクトという位置づけで。

●それが15年も続いたんですね。

長沼:思ってもいなかったですね。売れないと思っていたし(笑)。でも、"自分が好きな音楽ができればいいや"と思ってスタートしましたけど、人前で演奏して、CDを作ってそれがCD屋さんに置かれてということになり、"たくさんの人に観て欲しい"とか"たくさんの人に聴いて欲しい"という欲求が強くなってきたんです。そこで、リスナーが求めていることと自分がやりたいところ…その両方のいちばんいいところを作りたいなという気持ちに変わっていったのかもしれないですね。

●15周年を迎えた今回、ベストアルバム『GOLD ALBUM 1997-2012』がリリースとなるわけですが、収録曲はオフィシャルサイトでの投票を元に決めたんですよね?

長沼:そうです。2枚組みで28曲(新曲2曲含む)入っていますけど、投票の1位から15位までの曲は入れて。後はレア音源とか再収録音源、新曲、それと自分たちの好きな曲をちょいちょいっと入れました。俺の独断と偏見で(笑)。と言っても、ちゃんとグラフ化したりして考えたんですけど。

●え? グラフ化?

長沼:エクセルで、それぞれのアルバムから何曲入っているかとかのバランスを分析したり。勢いのある曲は赤色にして、まったりした曲は青色にして、そのバランスとかを見たり(笑)。マーケティング的な観点で。

●ハハハ(笑)。

長沼:VELTPUNCHの各時代と、色んなキャラクターを出せるように万遍なくやりました。

●今作を聴いて思ったんですけど、曲の完成度やクオリティは1stの頃からすごく高いですよね。音楽性とか曲が持つ雰囲気はその時々の色が出ていると思うんですけど、曲が持つ普遍性はどれも高いというか。一緒の作品に入ったとしてもまったく違和感がない。常に高いレベルで15年間ソングライティングをしてきたということなんでしょうか? …とか訊いて「うん」と返事しにくいでしょうけど(笑)。

一同:(笑)。

長沼:でもね、その返事は自信を持って「うん」なんですよ(笑)。VELTPUNCHは当時からバンドとして強くはなかったんですよ。最初に言いましたけど、僕自身ギタリストでヴォーカリストがいないから歌い始めて、当然歌は上手ではなかったし、自分の声がいいという意識もなかったので、"何で勝負するか?"といえば楽曲のクオリティでしかなかったんです。

●はい。

長沼:だから1stのころからクオリティにはこだわって作ってました。それに「なんで1stのころはあれだけ高いハードルで作っていたのに、3枚目4枚目になるとクソみたいな作品を出すんだよ?」とか思うバンドっているじゃないですか。あれが俺は許せないんですよ。だから"絶対にクオリティは前作を上回る"ということを常に意識してきたし、上回ることができなければ辞める、もしくは出さない、というくらいには思っているんです。そこはもう、ものすごーく意識してます。

●あと、イントロに対するこだわりの強さも15年間ずっと変わってないように感じたんですけど。

長沼:イントロにこだわるのはもちろんなんですけど、でもイントロに関しては結構どのバンドもそれなりに意識が高いんですよね。で、実はVELTPUNCHがものすごく気を付けているのはアウトロなんですよ。

●ほう。

長沼:アウトロっていうのはそれなりに意識しないと似たような終わり方になっちゃうんです。いちばん最初のドラマーで、サークルの先輩だった三浦さんという女性がいるんですよ。ミートローフが好きな人で。

●その情報要りますか?

アイコ:ミートローフが好きだからあだ名が"ミート"だったんです。

一同:(笑)。

長沼:曲を作り始めたとき、そのミートさんに「アウトロの作り方をもっと考えた方がいいかもね」と言われたんですよ。それで結構ショックを受けたというか「ギクッ!」としたんです。確かにそうだと。アウトロの終わり方ってこれまであまり意識していなかったと。そこから15年間…アウトロは超こだわってます。

●ミートさんのひと言を15年間も…(笑)。

長沼:あと、The Smashing Pumpkinsのカヴァーバンドを始めたとき、アイコさんに「ギターが走ってる」と言われたんです。僕は高校からバンドを始めたんですけど、仲間内ではいちばん上手かったんです。

●要するに、誰かにプレイについてダメ出しされたことがなかったと。

長沼:そうそう、井の中の蛙だったんです(笑)。そんなまま大学に入って、音楽サークルの先輩に「長沼くんギターが走ってる」と言われて「は?」って。その瞬間はすごくカチンときたんですけど、ダメ出しをされたことがすごく悔しくて、15年間以上ギターが走らないようにめちゃめちゃ気を付けてます(笑)。

一同:(爆笑)。

●それが今のVELTPUNCHの音楽性にモロ影響しているという(笑)。

アイコ:結構根に持つタイプなんです(笑)。

●そんなトラウマがあるので、アウトロへのこだわりが強いんですね(笑)。

長沼:実は毎回アルバムを作るときも、イントロだけを聴き比べたり、アウトロだけを聴き比べたりもしています。1枚のアルバムの中に同じ手法をあまり入れたくないんです。

●それもエクセルでグラフ化して?

長沼:そうですね(笑)。

●あと、今作には待望の新曲も2曲入っていますよね。DISC1の「造花の街」とDISC2の「Birthday」ですが。

長沼:「Birthday」は姫野さんが作った曲ですね。

姫野:「Birthday」は…宿題が出ていたんですよ。「ベストを作るから新曲考えてください」と言われていて。でもその宿題を持ってくるのが遅くなっちゃた(笑)。そこで、時間がなかったのを逆手に取ったわけじゃないですけど、とことんシンプルに作ってみた曲ですね。自分がVELTPUNCHに提供する曲は、VELTPUNCHの真骨頂というよりバンドの別の側面というニュアンスで書いてくることが多いんです。長沼くんがメインで曲を書いているので。だから俺は常に"過去にはない感じの曲を"という意識があるんですけど、この「Birthday」もかなりテイストが違う曲になってると思います。

●「造花の街」はどういう経緯でできたんですか?

長沼:これは完全にセッションで作ったんです。

●あっ、そうなんですか。なんか意外。

長沼:イントロにギターリフがあるんですけど、あのリフだけ僕がパッと浮かんで、メンバーには何の説明もせずに「こういう感じの曲が作りたいんだけど」ってその場で弾いて。後は各メンバーが合わせて、それを録音していたんです。「用意スタート!」で始めて、7~8分セッションして、その時点で結構曲の核となる部分はできていて。そこでちょっとだけイメージを伝えて、2回目に合わせてほぼ完成したんです。最終的には整理しましたけど、素材という意味では10分くらいで出来上がってましたね。

●そんなに短時間で曲ができるケースは今までもあったんですか?

長沼:1リフだけからできたのは初めてかもしれないですね。

●今までもVELTPUNCHにはキラー的なリフを繰り返すタイプの曲があると思うんですけど、「造花の街」もまさにそういうタイプの曲ですよね。

浅間:リフが印象的だったので、そこから感覚だけで合わせてっていう感じでした。

姫野:俺はいつも、セッションのときは相当自由に演奏するんですよ。でも、いつも俺が暴走しちゃったりして、後から「ここは削ってください」みたいな修正が入ったりするんですけど「造花の街」はそれがなかったんですよね。だからちょっとびっくり。「あれでいいの?」って。だからレコーディングもあまり考えなくて済んだ。自分が弾いたものを完コピするだけですからね。

●ハハハ(笑)。

長沼:直紀が入ってからアルバムを1枚しか作ってないですけど、あの1枚を作ったことによって今のVELTPUNCHのサウンドというものはそれぞれが既に持っていて。更に、僕が最初に曲のイメージを持っていなかった分、各自の"VELTPUNCHはこういうのかな?"というアプローチの仕方と、各メンバーのバックボーンがより自然に出てきて、それが瞬間的な化学変化になったんでしょうね。

●とてもVELTPUNCHらしい新曲2曲ですね。そしてリリース後は待望のツアーがありますが、最後にツアーに向けてひと言ずつお願いします。

浅間:楽しいツアーにしたいですね。美味しい物も食べて、ライブも楽しく。楽しいツアーにしたいです。

アイコ:前回のツアーは割と趣向を凝らしたんですけど、「楽しかった」という声をたくさんいただいて。だから今回も色々と織り交ぜてやろうと思ってます。お客さんも楽しく、自分たちも楽しいツアーにしたいです。

長沼:15年の集大成的なベストアルバムを出してのツアーなので、楽しいものにしたいのはもちろんなんですけど、1曲1曲を大事に演奏していきたいです。

姫野:出し切ります!

Interview:Takeshi.Yamanaka

JUNGLE☆LIFE@USTREAM

当インタビューは、JUNGLE☆LIFEがZOOM社のビデオレコーダー「Q2HD」とコラボして7月から開始したUSTREAMチャンネル『JUNGLE☆LIFE@USTREAM supported by ZOOM』の第1回目として、7/20(金)21時30分から配信したものの編集版です。アーティストのありのままの姿を生配信する同チャンネル、今後もガンガン配信していく予定なので要チェックです! 配信に関するお知らせはJUNGLE☆LIFEのTwitterで随時行なっていきます! フォローミー!

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