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SPECIAL LIVE REPORT:2019/3/15@下北沢CLUB251 JUNGLE☆LIFE × CLUB251 presents “Whiteboard Jungle”

SPECIAL LIVE REPORT:2019/3/15@下北沢CLUB251 JUNGLE☆LIFE × CLUB251 presents “Whiteboard Jungle”

異なる色の輝きを放つアーティスト同士が紡いだハーモニー。

 JUNGLE☆LIFEと下北沢CLUB251による恒例の共催イベント“Whiteboard Jungle”が、3/15に開催された。2019年第2弾となる今回はpugcat's、FUZ、高高-takataka-による3マンライブだ。
 

 まずはオープニングアクトを務めるHard Birdsが“みなさん、こんにちは〜!”と快活な挨拶と共にステージに現れる。テレビ東京系アニメ『妖怪ウォッチ シャドウサイド』の第1期オープニング曲にして、彼らのメジャーデビュー曲でもある「時を待とう」でスタート。黒系の衣装で揃えた男女ツインボーカルが、アッパーなサウンドに乗せてフロアのテンションを高めていく。全3曲と短い時間ながらも、爽やかなインパクトを残していった。

 イベント本編の幕開けを飾るのは、高瀬亮佑と高田歩が放つ革新的なアコースティックプロジェクト、高高-takataka-。序盤から全く違う世界観を持った2人の歌が絡み合いながら、独自の空気を創り出していく。エフェクティブなギタープレイは幻想的かつアーティスティックなムードをもたらし、観る者たちを一瞬で引き込んでしまう。単に聴き入らせるだけではない、身体を揺さぶるビート感があるのも彼らの特徴だろう。4/24には初の全国リリースも決まったという2人が最後に奏でたのは、その1st EPの表題曲「It's too late?」。“覚悟の歌”と述べたとおり、これから上昇していく2人の強い意志を感じた。

 同じく男性2人組のデュオでも、また違ったパフォーマンスで魅了したのはFUZだ。INZ(メガマソ)とTAMATE BOXという特別な相性を持った2人のヴォーカリストの声が、美しいハーモニーを紡ぎ出していく。2018年12月にリリースした1stフルアルバム『philosophy』から、「流星のメロディ」「Starry flight」「アゲハ」といった至高の楽曲たちを小気味良く披露。唯一無二の個性を互いに持った2人の歌声が重なることで、より魅力を増しているのはまさに“特別な相性”ゆえだろう。ラストはライブ会場限定シングルとしてリリースする「so what?」で締め括った彼らの、今後もさらに楽しみになるライブだった。

 盛り上がりを見せるイベントに、大トリで登場したのはpugcat's。アニメ『イナズマイレブン』シリーズのテーマ曲を1作目から担当してきた元T-Pistonzのトン兄と、元第一興商カラオケマスコットボーイ“DAMとも”の岡本幸太の2名からなるボーカルユニットだ。テレビ東京系アニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』のオープニング曲「てっぺんへダッシュ!」でド派手に幕を開けると、お揃いの黄色いユニフォームを着た2人のエネルギッシュな歌とパフォーマンスに場内のヴォルテージはどんどん上昇。2018年12月にリリースしたアルバム『イナズマ爆OPソングス』収録曲を軸に爆アゲな曲を連発し、オーディエンスを一体感で包み込んだ。

 オープニングアクトも含む全4組がいずれも同じ2人組の編成でありながら、個々に全く異なる色の輝きで魅せた本イベント。これまでにない組み合わせのアーティスト同士が奏でたハーモニーは、初体験の衝撃をもたらしたに違いない。

Text:IMAI / Photo:YOSHIHITO_SASAKI

 
 
 

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