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TAKUMA(10-FEET)×PINKLOOP 奇しくも音楽共通点を持つ京都が生んだ2つの才能

10-FEETのVo./G.TAKUMAが、同じく京都を拠点にして活動を続け8月に待望の新作リリースを控えたPINKLOOPの3人を直撃。互いの音楽を激しくリスベクトし合うミュージシャン同士の、夢の対談が実親した。
 
 
 
 
●10-FEETとPINKLOOPの出会いは何だったんですか?
 
YUKI:10-FEETというバンドはもともと知ってたんですけど、年齢的にはTAKUMAさんと4つ離れてて、ひとつ上の世代なんですよね。だから全然絡むことが無かったんですけど、僕らが古閑さんのマーガレットミュージックから初めてCDを出したときに(2002年10月「025121341」)、古閑さん経由で知ったんですよね?
 
TAKUMA うん。古閑さんとはGREEN MINDとかの関係で何回か会ってて。それからことある毎にPINKLOOPのCDが届いて聴いてみたらめちゃめちゃ良くて。「これは友達になりたい」と思って、PINKLOOPのHPのBBSに書き込みして。
 
●え?BBSにですか?
 
YUKI: BBSに“タクマイザー@10-FEET”って名前で。
 
TAKUMA:連絡の取り方が古閑さんに紹介していただくか、HPしかなかったんやけど、人づてっていうのもどうかなと思って直接連絡取ろうして。それでメールのやり取りして、連絡先を交換して。絶対に仲良うなりたかった!
 
ー同: (笑)。
 
TAKUMA:聴いた感じは爽やかでキャッチーなんやけど「でも実際は絶対にオタクなんやろうな」と思って。そういう、仲良くなれる匂いがした。
 
YUKI:最初はパソコンメールのやり取りで、それからTAKUMAさんが携帯の電話番号を教えてくれて初めて霞話させてもらって。当時の渋谷O-Westで10-FEETがライブ演ってたときに、僕らもDESEOでライブだったから会いに行って。ライブ後に物販のところにファンの人たちがサイン貰うためにすっこい並んでて、その列のいちばん後ろに並んで。
 
TAKUMA:覚えてるわ。ampmの前やんな?
 
YUKI:そうそう。10-FEETは「springman」も出してたし、知名度ももうすごかったし。だから最初に連絡が来たときは僕らが「えー!?」って感じでしたよ。
 
HIRD:「10-FEETの人や! 」って(笑)。
 
TAKUMA:だって、俺ただのファンやもん。PINKLOOPの曲もめっちゃ練習したし、歌詞も覚えたし。
 
YUKI:やめて下さいよ、恥ずかしい(笑)。
 
TAKUMA:それからうまいこと対パンが増えたな。
 
YUKI:10-FEETのツアーに誘ってもらったりもしたし。
 
TAKUMA:俺らのメンパーの中でめっちゃ盛り上がってたよ。KOUICHIもNAOKIもツボやったから。
 
●TAKUMAくんはPINKLOOPのどういうところが好きですか?
 
TAKUMA:古閑さんのレーベルって邦楽も洋楽も関係ないような特殊な視点やと思うんですよ。PINKLOOPは全然不自然じゃないというか、「僕らこういう音楽が好きなんで一す」っていうことを匂わせることもなく、すぐに「ハイ、カッコいい」って思わせるというか。パンドって絶対に“音楽を愛してるフレーバー”が出たりするじゃないですか。でもPINKLOOPはそれを飛び越えた雰囲気とオーラと言葉を持ってたから。これだけ何の不純物も入ってない感じに聴かせるってことは、聴いた感じ以上にプロセスがすこくマニアックなんやろなって。A型っぼいオタク気質でやってそうな気がする。
 
YUKI:(笑)。
 
●自分と同じ匂いを感じた?
 
TAKUMA:うん。あのね、僕は“洋楽っぼくはないけど邦楽っぽくない”というところをすこく意識して作ってたんですけど、PINKLOOPはそこがもう完璧やった。「025121341」に、僕の日本語のレゲエとかダミ声とかラップとか入れた音楽をやりたかった感じなんですよ。そういう感じを国内の人であまり感じたことが無かったから、なんか「絶対にすごい存在になる」と思って。
 
YUKI:そこまで深く言って貰ったの初めてですよ。
 
TAKUMA:でも俺ら実際深く聴いてたし。でも、「あの曲ってこういう考えで作ってんのやろ?」とかって話していったら仲良くなれへん気がして。絶対にありきたりの仲になりたくなかったから、しょーもない話ばかりしてた(笑)。
 
YUKI:何回か長い時間話す機会ありましたけど、一緒に酒飲みながら朝まで映画観たりしてましたね(笑)。
 
TAKUMA:俺、勝手に自分の中でPINKLOOPの音楽的筋肉とかバンド的欲望とかを想像したら、「025121341」の最初の2~3曲聴いたときに「やりたいことめちゃくちやあるんやろうな」って思って。でも最後まで満足して聴けて、しかもほどよいドタパタ感も出しつつ走りきってる内容は美しかったんよね。それで次の「GOODBYE MY LITTLE HONEY」(2003年9月)はもっと広がるかなと思ってたら、ギリギリなところで抑えてて聴く人を満足させる内容で。俺からしたら、もっと暴れまわりたいんちゃうかなって思うんやけど、どうなん?
 
YUKI:やりたいことは無限にありますね。
 
TAKUMA:でも、その自分がやりたいことを全部満たしてしまったら、やっばり不特定多数の人が聴いておもしろい作品ってなかなか出来ひんと思うねんな、自分で音楽やっててもそうやけど。
 
YOS:確かに最初のころ「どこまで(やりたいことを)やってええんやろな?」って言ってたよね?
 
YUKI:うん。どこまでやってええんかわからなかったんですよ。例えば展開とかでも「どこまでも展開していいのかな?」って。自分ではよくても、人に聴いてもらったときにそれがいいものなのかどうかわかんなかったりとか。客観的に聴けないんですよね、自分の耳では。
 
●10-FEETはどうやって客観性を持たせてるんですか?
 
TAKUMA:でも俺らも客観的に聴けるのは(作った)だいぶん後やな。
 
YUKI:わかります。
 
TAKUMA:そういう意味では常に手探りで。どう受け取られるかというのは、時流というか世の中の流行ってる音楽の影響もあると思う。CDの曲順とかと一緒で、前の曲の余韻があるからこの曲はこう聴こえるっていう。普段聴いてる音楽があった上での僕たちの音楽、という見方で。そういう意味では世閻の人がどう聴いてるかを100%理解することなんて出来ないことやけど、リスナーに合わせるわけじゃないけど聴いてくれる人があっての自分たちの音楽、という意識は必要だと思っていて。もちろんリスナーに合わせてしまうと小手先の音楽になってしまうし、やりたいことだけを追求してもそれが万人に受け入れられるとは思えないし。そのせめぎ合いやと思いますね。でもPINKLODPが考えてそうしてたかどうかわからへんけど、そういう部分でも共感出来るところがあって。
 
YUKI:ありがとうこざいます。僕らまだまだですけど(笑)。
 
●ベタ褒めですね(笑)。PINKLOOPは10-FEETのどういったところに惹かれますか?
 
YUKI:なんでああいうノリの素晴らしい楽曲が出来るのかっていう。僕の姉が10-FEETのすごいファンなんですよ。僕らの音楽を聴いても「まあ別にいいじゃん」って感じなんですけど、10-FEETは「すこくいい歌を書く」って言ってて。やっぱり10-FEETは日本語ということもあるし、伝わるんですよね。しかもクールな感じで伝わるっていうか。
 
HIRD:大きい感じというか。英語も上手いし。
 
YUKI:英語もそうやし、ノリもすごい。僕はUKがすこく好きなんですけど、TAKUMAさんはアメリカな感じというか。7人くらいヴオーカルがおるんちゃうかっていうくらい声色持ってるし。
 
YOS:変幻自在やな。
 
YUKI:その上曲の優しさというか緩急がすごいなって。
 
HIRD:出てくるときはバンチがすこいし。
 
YUKI:僕らは緩急が緩やかだと思うんですけど、10-FEETはその緩急がすこく上手くて。歌を唄うニュアンスだったりギターを弾く表現力が素晴らしいような気がしますね。
 
TAKUMA:ああ、そう思ってたんか~。PINKLOOPはライブ好き? なんか、ライブの面白さも面白く無さも、どっち冠敦じてるような気がする。で、その面白く無さは音源作りのときにものすごい力を発揮してるような気がするんやけど…。
 
YUKI:あ、それはそうですね。ライブを意識したCDを作るバンドもいるけど、僕らそれは無いんですよ。音源は音源として成立するように作りたい。
 
TAKUMA:それわかる。そこが「オタクやな」って感じる部分。俺らもそうやで。
 
YUKI:それは感じるんですよ。10-FEETはビック・スクラッチとか飾り物のひとつひとつがすごく洒落てるんですよ。そこも好きなんですよね。
 
●10-FEETがPINKLOOPIこ麗待することはありますか?
 
TAKUMA:前からめっちゃ思ってることがあって…。PINKLOOPが出したどの作品も、どの時代を匂わせることもなく、古い感じもなく、新しすぎたりとか自分を追いすぎることもなくで最高な作品ばっかりやと思うんやわ。
 
YUKI:マジすか!?
 
TAKUMA:だから、もっといろんな人に知らせなアカンと思って「dischordic」のときとかいろいろサンプルを配ってて。
 
YUKI:そう。なんか何も頼んでないのに「キャンベーンやろうや」っていっばい手伝ってもらいましたよね。
 
TAKUMA:そのときもいい感じで反応はあったんやけど、実は全然納得いってなくて。「もっとすごい反応あるはずやろ! どうなってんねん!」って正直思ってた。「PINKLOOPはこんなんじゃダメだ! ちゃんと伝えさえすればとっくに大爆発してるハズや」って。今もそこは…悔しいですね、世間に対して。
 
●ああ、嬉しい言藁。
 
YUKI:ありがとうこざいます!
 
TAKUMA:必す結果は出ると思う。まだまだマニアックなこと知ってると俺は勝手に解釈してて、もっともっといろんなことが出来ると思うし。ただ、ドアをこじ開けるいちばん手っ取り早いのは初期からやってるスタイルやと思うんやけど、絶対にドアを開けて欲しい。
 
YUKI.はい。
 
TAKUMA:今どういう気持ちでバンドやってるのかわからへんけど、絶対に迷わずにやり続けて欲しい。素直な奴に出来る音楽じゃないと思うねんな。頭の中でいろいろ考えてやってるハズやのに、ストレート感を持たせて聴かせるっていうのはストレートな奴には出来ひんと思う。かなりひん曲がってるんちゃう(笑)。
 
YOS: YUKIはアホやのにネガティブなんですよ。
 
ー同:(爆笑)。
 
TAKUMA:いい表現出た(笑)。
 
 
 
 
 
 
 

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