全国15万部を誇る日本最大級のミュージックフリーマガジン on Web!!

twitter instagram

世の中は気づかないうちに刻々と変わっているのよなアの巻

はい、もうすっかり初夏でございますなあ。あっという間に夏だよ夏! まあ僕は例によって例のごとくレコード買ったりグズグズと過ごしておりますが、皆様はどうおすごしでしょうかね。最近のマイブームは下北沢のレコード店、「フラッシュ・ディスク・ランチ」で100円300円シングル盤を買ってきて、同じくフラッシュで売ってるアナログ洗浄液でのんびり拭いて聴くことですかねえ。

この100円300円シングル、かなりボロッボロなものが多いんだけど、国内ではリリースされてない曲も多いのね。で、それを買ってきて拭いてある程度汚れを落として聴いてみて、ああ、この盤は割と奇麗になったとか、この盤は拭いてもちょっと駄目かあ、とか考えながら、仕事とか心配事とかそういう雑念を一切考えずにのんびり過ごす、と。そうするとストレスが飛ぶんですよね。もはやストレス発散のためにこの安っレコを買っていると言っても過言ではございますまい…とほとんどオッサンの域でございますが、まあいいんだよ! アナログ・フリークの贅沢でございますよ、ほんと。もうねえ、100円だから音がシャリシャリしててもこの際いいの! オモロいことにシングルなら許せるんだよなあ、ノイズも。あ、フラッシュのアナログ洗浄液は安いしオススメですよ、皆さん。もう某AB液とか使ってないもんね(とまあこれはハードなアナログ・フリークしかわからないネタ)。
あと、パソコンを買い替えました。新しいパソコンは初のノートパソコン、初のMac。Mac book proに限界ギリギリまでメモリを増設してもらい、HDも積み替えてもらって。そうしたらなんだよ、この快調さ! なんだよこのスピード! 一体なんだったんだ、今までのパソコンの鈍重さは! きわめて快調なパソコン生活になっておりますよ、ええ。使い慣れないMacということもあって最初は心配したけど、1ヶ月も触ってたら慣れましたわ。もうあまりストレスを感じたりしないね。さっさと早いうちからMacにしときゃよかったね、なんて思いましたわ。今着々と書き込んでいるこの原稿もMacに搭載したWordでやってますがねえ、フォントが美しいわ、Macは。よほど革新的なことがない限り今後Windowsに戻ることはなさげだね。さようならWindows、こんにちは、Mac。別にMacの回し者じゃないんだけどさあ。
とまあそんな楽しげな時間は過ごしているものの、実際は楽しくない話もいっぱい。いわゆる「不景気」話も多いねえ。でもね、先日参加するのは2回目なんだけど、「M3」というイベントに参加してきたんだな。このジャングルライフ読者の皆さんは「M3ってなあに?」っていう人も多そうなので軽~くしますと、東京流通センターで年2回行われている「音系・メディアミックス同人即売会」のことでございますよ。音に特化した同人即売会。詳しくはM3で検索するとおそらくトップに出てくるのでそれを読め(ざっくりした説明でスマヌ。まあ http://www.m3net.jp/ を見てみたらよいよ)。要は同じ志向を持った人が集って同人サークルを作り、音楽や映像作品を制作してそれを音盤化してこの場で売っているんだけど、本当にたくさんのサークル、たくさんのお客さんが毎回来場しているんだな。参加サークルは1000以上、参加者は1日1万人を超えていると思う。昨年初めて行った際には圧倒されている間に1日終わってしまったけど、今回は幾分冷静になってあちこち散策、楽しませていただきました。M3に行ったことのある人はみんなきっと思うだろうこと、それは「CDの売り上げが不調って言ってるけど一体なんだよ?」っていうことでしょうなあ。大勢のお客さんがわいわいと来場し、それぞれがお目当てのCDを買い、1FにあるコンビニのキャッシュディスペンサーにはCDを買って足りなくなったお金をおろす長い行列ができ、昼過ぎには人気サークルの作品が売り切れて早々に店じまい。夕方くらいになると今度は宅急便で買った大量のCDを家に送る人がいっぱい(宅急便業者さんも会場内にコーナーを作っているし、配送用の段ボールも売ってます)。とにかくこの場所では、たくさんのお客さんが皆CDを買いにきている。こんな風景、見たことがない。まあそんな話をすると、中には「マニアックなジャンルだから…」っていう人もいたりするんだけどね、あのー、いわゆるロックのインディって今やCD作っても500枚売ることができない、流通しても通販やっても売り上げ数百枚が限度だったっていうバンドを僕はいっぱい知っていて、もちろん売り上げがすべてではないけれど、少なくともたった1日で数百枚の売り上げをこのM3で作る、そういうものがあるものをマニアックと言い切ってしまっていいのかねえ? 敵を作りそうな発言しちゃいますが、僕はもはやロックっていうものもマイナーになりつつあるという認識を皆持った方がいいと思うんだけど。もちろん売れてるものもある、でも以前よりずっと作った作品を売ることが難しいジャンルになりつつあるんだもの。そしてその選んでいるプロセスが実はかかったお金の回収率がきわめて悪い方法を選んでいるんだよなあ。これについてはまたの機会で。
で、あらためていろんなことを考えたね。いわゆる「CDの売り上げ不調」とか「これからはライヴの時代」とかそういったよく目にする文章は果たして本当かもう一度みんな考えてみた方がいい。果たしてこれはすべてのジャンルに対してそうであるのか? 少なくとも全てではないんじゃないかなあ。目の前の状況を見てたらそう思うよ。もちろんこういった同人音楽がすべて素晴らしい! と手放しで褒め上げるつもりはないし、実際様々な問題も聞いております。でもね、こういうジャンルもあって、そこでは媒体で言われていることが当てはまらないものもあるという事実は認識しておくべき。そう考えれば、今音楽が抱えている様々な問題も考えようだよね。最近呑みの席で良く口走ってしまうんだけど、僕は2000年代のやってきたことを敢えて否定したい。否定して違うやり方をしたほうがこの先も残っていられるんじゃないかな、と。もちろん好きなものはそのまま好きなんだけど、一度否定して新しいことに飛び込んでいかないとずっと同じ悩みを抱えたまま時間が過ぎていくんじゃないかなあ、と思う。よく考えて、というのは当たり前だけど、よくよく考えすぎて時間をかけてしまうなら失敗覚悟で違うやり方で飛び込んで行く方が僕はいいと思うんだな、特にアマチュアは。失敗上等じゃないスか、アマチュアなんだもの。少なくとも今の方法よりはいいものが生まれるかもね。最近ネットを中心に様々な新しいメディアやらSNSやら出てくるじゃないスか。いろいろ勉強しなきゃあとか皆考えてると思うんだけど、新しいものの恩恵を大きく受けられる人って新しいものを時間をかけてあれこれ様子見しながら理解する人じゃなくて、実は面白いと思ったらいち早く飛びついて使いながら覚えていく人、なんだよね。誰かが使ってみて、その具合を聞いてみて、それから、なんて様子見をちんたらやってたら当たり前に使えるようになるだけで、大きな恩恵は受けられないという認識をしたほうがいいね。で、一番恩恵が受けられる人はもちろんプログラミングをしてアプリやソフトを開発しちゃう人。先日かつてインディレーベルやマネージメントをしていた方と久しぶりに昼ご飯を食べて、今何やってるんですか? と聞いてみたら「成功するかどうかはわからないけど、あるアプリ企画を思いついたので知人のプログラマーに頼んでソフト開発をしてもらっているんですよ」とのこと。音楽は? と聞いたら、「もう自分がこれまで関係を持っていたジャンルで生活基盤を作っていくのはなかなか難しいので、そこに予算を投下するんじゃなくてこのアプリに…」とのこと。うーむ、かつては有名バンドのマネージャーさんだったんだけどね。でもとても納得できるお話だったなあ。
余談だけどその時出ていた話で、日本の音楽関連の人は未だにsxsw(サウスバイサウスウエスト)を「音楽のお祭り」と思っている人がいっぱいなんだけど、それは一部正しいけど、全体では間違っていて、2000年代後半以降sxswは「IT・音楽・映画のお祭り」になっております。特にIT関連は世界最大規模ということでIT関連企業の人がいっぱい当地に行っているんだけど、皆さんはこれを知ってました? 大きさからすると音楽よりむしろそちらのほうが規模はずっと大きい。かつての新人ミュージシャンを紹介したりするためのイベントは、今や新しいアプリやソフトを紹介するイベントに変貌しているのでございます。日本でかつてのsxswに影響を受けて始められた都市型のイベント(ライブ・サーキット)がいくつかありますが、じゃあ現在の姿であるITと音楽と映像のイベント、という切り口でやっているイベントが日本であるのか? といえばそれは音楽事業がやっているものじゃなくて僕は「ニコニコ超会議」じゃないの? と思っておりますよ。仕事柄音楽を中心とした状況を見てるけど、書籍、映像、そのほかあらゆるものの状況が変化をしているなあ、といよいよ実感ができるようになってきてるね。数年前に今は変化の途中、てな話をこのページで書いた記憶があるけど、もう皆が目に見える形にいよいよなってきているのですな。だからもう変化は完了しつつあるのかもしれないね。その変化を感じて理解しているなら、敢えて旧態のやり方を選びコツコツやっていくということもありかもしれない。でもなんだかよくわからないままいつの間にか乗り過ごし、もう後を追いかけていくだけということは絶対に避けたいね。でも、どうやらそうなりつつある会社や個人がいっぱいいそうな気配。
これは皆さんももちろん関係のある話。個人個人それぞれが考えるべき話ですよ。友達やミュージシャン仲間や様々な人と酒でも飲みながらいろいろ討論してみたらいいと思うよ。そうやって身近にどんどんしないとね。
そんなことを思いつつ、今回はこれまで。また次回!!

banner_228 new_umbro banner-umbloi•ÒW—pj