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カルティヴェート大作戦 第47回

“北海道らしいバンド”と言えば真っ先に浮かぶ存在がsleepy.ab(スリーピー)である! それは道内音楽ファンからの熱い支持や愛され具合からも一目瞭然であるが、札幌をこよなく愛し、拠点を中央に移す事無く札幌から全国へ発信し続ける姿勢や、類いまれなる音楽世界感から受ける“北海道らしさ”は、北海道民より、むしろ道外の音楽ファンの方が強く“それ”を感じているのではないだろうか。今月はsleepy.ab自身が2年振りのニューアルバム『neuron(ニューロン)』を紹介してくれる。そして、北海道を愛する彼ららしい“お薦め”も紹介してくれつつ、sleepy.abを育んだ一端も垣間見れる注目の内容に!

札幌の雄、sleepy.abが放つ2年振りのニューアルバムが遂に完成!
脳内宇宙(neuron=ニューロン)を遊泳する14編の旅。かじかんだこころ、ほどくように溶かします。

sleepy.ab
G.山内憲介、Vo./G.成山 剛、Ba.田中秀幸

neuronアー写札幌在住の3ピース・バンド。接尾語の"ab"が示す通りabstract=抽象的で曖昧な世界がトラック、リリックに浮遊している。シンプルに美しいメロディ、声、内に向かったリリック、空間を飛び交うサウンド・スケープが3人の“absolute”な音世界をすでに確立している。“FUJI ROCK FESTIVAL”、“SUMMER SONIC”、“ROCK IN JAPAN”、“ARABAKI ROCK FEST.”,“RISING SUN ROCK FESTIVAL”,“RUSH BALL”,“JOIN ALIVE”などの大型フェスにも出演。

 

 

メンバーによるニューアルバム
『neuron』セルフライナーノーツ!

今回のアルバムは2年ぶりなんですが大きく二度のレコーディングに分かれていてその過程の中でテーマが宇宙から脳内宇宙へと変わっていきました。外へ向かった楽曲と内へ向かった曲作りのバランスがすごく良かったと思います。今までは自分でメロディを付けてたんですが今回はG.山内がM-2「euphoria」、M-4「undo」のメロディを作っていてそれがアクセントになってますね。バンド自身もDr.脱退など色々な環境が変わったんですが制作過程の中でもう一度自分達を見つめ直す機会が多くなりました。そういったことも作品の中に昇華できたと思います。(成山)

 

食事中アニメを観るのが日課なのですが、今回のアルバム制作時は北斗の拳を観ていました。メンバーにも言ってないんですが、言えなかったんですが、もしアレンジャーが北斗三兄弟(ラオウ、トキ、ケンシロウ)だったら。と考えながら制作していました。ここはラオウの豪快なギターで! いや待てよ? トキだったらもっと柔らかい感じにするかな、、。ケンシロウっぽく真っ直ぐな感じに行くのもアリか? とか考えながら楽しみながら作る事が出来ました。どの曲も納得いく楽曲に仕上がったので、この曲は三兄弟の誰が作ったんだ? という聴き方も面白いかもしれませんよ!(山内)

 

どの曲もお勧めなのでたくさん聴き込んでほしいんですが、あえて「この曲のここを聴け!」という話にしますが、「torus」という曲には僕が弾いたギターが入ってるんですね。今まで何枚もアルバムを出してきましたが、僕が弾いたギターの音が世に出るのは初なんですよ。アルバムを聴いてもらう時にそんな話を頭の片隅に置きながら聴いてもらえればと思います。(田中)

 

おいでませ北海道!
メンバーお勧めスポット

芦別という街を知っていますか? 札幌から1時間30分くらいの場所です。星の降る里とも呼ばれています。大好きな小説『カシオペアの丘』重松清.著の舞台だろうと推測される街。ここは昔、遊園地があったのですがその遊園地に100m近くの巨大観音像があります。これが結構すごくて車で行くと急に観音像が横から現れるんです。初めて見た時はショッキングでぎゃーって叫びました。なんかこっちに向かって歩いてきてるような気がして、怪獣とかいたらこんなかんじだなって。小説を知っている方は特に見る価値ありです。札幌だと藻岩山か。よく登りますね。標高500mくらいの山なんで一時間くらいで登れるので散歩におすすめです。夜景が素晴らしいです。街に近い事もあって光が迫ってくる感じです。ここの夜景は日本一だとspitzの草野正宗さんも言ってました。直に聞いたので確かです。(成山)

 

モエレ沼公園はオススメです! 昔からよく『ボ〜ッ』としに行ってた気持ちのいい場所なんですが、ザックリ言うとガラスのピラミッドみたいな建物で現実世界から離脱出来ます! 他にもダムみたいな大きな噴水があったり、丘があったり、そしてはライブもしました。思い出深い場所です。あとは、箱館山の夜景は最高です! 上級者には裏夜景と言うのも数カ所あります! 函館へ行ったら是非行って下さい!(山内)

 

バンド結成当初はメンバーみんなで色々な遊びをしていまして、キャンプなんかもよくしました。僕の地元・岩見沢にはオートキャンプ場(なのかな?)の大正池という場所があります。そこで2回ほどテントを張ってメンバーも楽しそうにはしゃいでキャンプをしてましたが、実際は地元民は誰も行かないような場所なんですよね(笑)。けど、将来の音楽活動を色々夢見て話し合った思い出深い時間だったので、sleepy.abスポットと言っていいのではないでしょうか? “JOIN ALIVE”の会場から近いこともありますので、機会があればぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか?(田中)

 

うまいっしょ!
メンバー北海道お勧めフード

ジンギスカンですね。家で食べることが多いです。ジンギスカンはL-カルニチンという燃焼を上げる成分が入っていてダイエットにも効果的です。その中でもおすすめなのは北海道のスーパーに売っている冷凍の丸くスライスされているものです。よくあるのは生ラムなんですが、このスライスされたものは一度色んな部位をミックスさせてからカットしているのです。なので独特でくせが強く上級者向けといえばそうなんですが旨味が比べものになりません。今でも大人数で焼肉やろうっていえばジンギスカンです。難点が一つあって部屋の匂いが一週間は消えません。なので自分の部屋ではジンギスカンパーティーはやりません。(笑)。なかなか観光では食べられないんですよね。調べときます。(成山)

 

北海道といえばやはり海産物ですね! 自分は函館生まれなので小さい頃からよくイカ刺しを食べていました。鮮度の良いイカは透明で、刺し身を盛ったお皿の柄が透けて見えます! 鮮度が良いとヌルッとしてないです! 生姜醤油で食べると最高です! あとはやっぱりラッキーピエロです。チャイニーズチキンバーガーは里帰りしたら必ず食べます! 好きすぎて一度ラッキーピエロTシャツ着てライブしました! あとは焼き塩辛です。意外とみんな知らないのですが自分は、おじいちゃん家でこの味を知ってしまいました。冬にストーブの上でアルミホイルのカップ(お弁当に入ってそうなやつ)を置いて暖まりながら焼くのです! 思い出の味です。イカ塩辛と言ってもたくさん種類がありますが、カネサクのいか塩辛が好きです。(山内)

 

札幌といえばスープカレーやラーメン、美味しい物はたくさんありますね。しかし、ここで紹介するのは「Jimbay(ジンベイ)!!」僕達が通っていた専門学校の近くにあるお弁当屋さんです。ここのお弁当は手作り感が半端なくてですね、昔バンド練習していたスタジオが近くにあったこともあって毎週のように通ってましたね。美味いのはもちろんのこと、店主のおじさんがなかなかのキャラをしてまして、当時僕達がハマっていたプロレスの話をしていると、聞き耳を立てていたのか「何〜、プロレス好きなの〜?」という話から始まり、ついには「長州力VS大仁田厚」のビデオテープを半ば無理矢理貸してくれるという、そんなこともありました。思い出の味といえば間違いなくこのお店になるので、みなさんもぜひ。お勧めはパワフルランチです(笑)。(田中)

 

neuronジャケ写 『neuron』
SLP-1002(通常流通盤・紙ジャケ仕様)
¥2,500(税込)
SLP-1003/1004(オフィシャルweb shop限定販売 BOX入りアートブック仕様盤DVD付き)
¥4,000(税込)
2013/2/6 Release

 

 

 

 

neuron tour

4/11(木) 金沢 vanvan V4
4/13(土) 名古屋 APOLLO THEATER
4/14(日) 大阪 JANUS
4/16(火) 福岡 VIVRE HALL
4/17(水) 岡山 Crazymama 2nd Room
4/20(土)・21(日) 東京 キネマ倶楽部
5/06(祝) 札幌 PENNY LANE 24
5/10(金) 仙台 HooK

 

 

 

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