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TëKMO+連載コラム「サウンド設計室」 第5回|教材は『伝えられてないメロディ』

今回は、TëKMO+の楽曲『伝えられてないメロディ』を教材に、
“切ないのに、なぜか体が揺れてしまう音楽”を分解していきます。

 

1)今月の問い

「悲しい歌なのに、どうして心地よくのれるんだろう?」

『伝えられてないメロディ』は、大切な人との別れを描いた曲。

でも、聴いてみると、ただ沈み込むようなバラードではありません。

「切ないのに、どこか温かい。
悲しいのに、重すぎない。」

こんな風に聞こえる理由は、曲の土台にあるシャッフルのリズムあります。

シャッフルとは、簡単に言うと、
少し跳ねるように「タッタ・タッタ」と揺れるリズムのこと。

歩いているというより、少し身体を横に揺らしながら進んでいく感じです。

この曲では、その心地よいハネたリズムの上に、
“本当は伝えたかったのに、伝えられなかった想い”が乗っています。

だから『伝えられてないメロディ』は、ただ泣かせる曲ではなく、
泣きながらも前に進んでしまう曲になっています。

2)結論

『伝えられてないメロディ』の魅力は、主にこの3つです。

① 心地よく横揺れする、ノれるシャッフルバラード
② ホーンと鍵盤が作る、大人っぽくソウルフルな質感
③ 「言えなかったこと」を小さな日常で描く歌詞

この曲の最大の特徴は、歌詞だけ見るとかなり切ないのに、
サウンドはずっと温かく、前へ進んでいる
ところです。

泣き崩れるのではなく、涙をこらえながら笑おうとしている。

その感情の揺れが、シャッフルの横揺れとぴったり重なっているんです!

3)設計ポイント3つ

① リズム:ゆっくりなのに体が揺れる“シャッフル”の気持ちよさ

この曲の一番大きな特徴は、リズムです。

テンポは速くなく、いわゆるバラードのはやさですが、

ドラムとベースが作っているリズムには、
ただゆったりしているだけではない“ハネ”があります。

このハネがあることで、曲が前に進んでいるように感じさせるのです!

悲しい歌詞なのに、音楽としてはずっと前へ進んでいく。
ここが『伝えられてないメロディ』の核です。

 

② ホーンと鍵盤:切なさを華やかに見せるアレンジ

この曲では、トランペットやサックスのようなホーンの音が、
感情の山を作る大事な役割をしています。

でもこの曲のホーンは、ただ派手に鳴っているわけではありません。
歌の気持ちが少しあふれそうになるところで、

後ろからそっと背中を押すように鳴っています。

言葉では言い切れない感情を、楽器が代わりに持ち上げてくれる感じ。

そして、そこにピアノの響きが乗ることで、
曲全体に大人っぽい丸みを与えているんです…!!

ただ悲しいだけではなく、少しおしゃれで、

少し余裕があって、でもちゃんと寂しい。

このバランスが、シティポップやAORに通じるポイントになります。

③ 歌詞:「大事件」ではなく「くだらない話」が胸を刺す

『伝えられてないメロディ』の歌詞は、別れを描いています。

でも、劇的な言葉で泣かせにいく歌詞ではない。

むしろ刺さるのは、大きな約束や運命の言葉ではなく、
もっと日常的な後悔です。

-

相手がどんな季節を好きなのか知らなかった。
もっとくだらない話をしていたかった。
「さよなら」とは言えず、「また明日な」で終わらせたかった。

-

この曲の主人公は、
最後までかっこよく別れられる人ではありません。

寂しいと言ってしまったら笑えなくなる。
泣かないようにしているけど、涙を隠せていない。
まだわかりたくないのに、時間は進んでしまう。

この未完成な感じが、生身の人間を表しています。

言えなかったことを、音楽にして届けようとしている曲です。

そこに、TëKMO+がこの曲を歌う意味があります。

4)今日の“懐かしい音”の正体

今日の“懐かしい音”の正体は、
Toto『Georgy Porgy』

AORのメロウなシャッフル感!

https://www.youtube.com/watch?v=EWIgEtkE3GA&list=RDEWIgEtkE3GA&start_radio=1

AORとは、大人っぽくて、演奏が上手くて、都会的で、心地よいポップスのこと。

派手にロックするというより、グルーヴ、コード、演奏の気持ちよさで聴かせる音楽です。

Totoの『Georgy Porgy』は、ゆったりしているのに、リズムが深くハネている名曲です。

ドラムのグルーヴ、ベースの揺れ、鍵盤のメロウな響き。
その上に、少し切ないメロディが乗っている。

『伝えられてないメロディ』にも、そこに近い感触があります。

6)まとめ

『伝えられてないメロディ』は、切ない別れの歌でありながら、
心地よく体が揺れるシャッフルバラードです。

ドラムとベースが作る横揺れのグルーヴ。
鍵盤とホーンが生む大人っぽい華やかさ。
そして、言えなかった想いを小さな日常で描く歌詞。

この3つが重なることで、曲はただの悲しいバラードではなくなっています。

「ありがとう」と言いたい。「もっと一緒にいたい」とも言いたい。
でもうまく言えない。
だから、その気持ちをメロディにする。それが『伝えられてないメロディ』という曲です。

TëKMO+の音楽では、おしゃれなサウンドだけではなく、
ちゃんと人の弱さや未練が入っています。

でも、それを重く閉じ込めないで、リズムで揺らして、
ホーンで光らせて、メロディで前へ進める。

『伝えられてないメロディ』は、
“のれる哀愁”というTëKMO+の強みがよく出た、
大人のポップ・バラードです。


【作品とライブの案内】

3rd Album:『CONTINUE?』全国発売中!
『navyblue』を収録したアルバム。全曲はこちら:
(配信で聴く→https://pcim.lnk.to/continue

(全国のCDショップにてお買い求めいただけます。)
(販売元購入サイト:https://pcimusic.com/s/pec/item/detail/TKMO-0003?ima=4016

(タワーレコード:https://tower.jp/search/item/T%C3%ABKMO%EF%BC%8B

(楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/18420063/?l-id=artistpage-item

 

ONE-MAN LIVE 情報

8/21(金) 月見ル君想フ

TëKMO+ ONEMAN LIVE ”Summer pulse”

〜テクモと騒ぐ夏〜

https://7057.zaiko.io/e/tekmo0821


 

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