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Jin-Machine

常識外れの進化を続ける自称“日本一面白いヴィジュアル系バンド” 真夏よりも熱いロングインタビュー & INKT対談・2本立て大特集!!

PH_JinMachine_main自称“日本一面白いヴィジュアル系バンド”として常に独自の路線を突き進むJin-Machineが、ニューマキシシングル『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』をリリースした。タイトルのとおり“夏”をテーマに制作された表題曲は、楽曲自体のインパクトもハンパではない。1曲の中でメタル、レゲエからプログレまでジャンルを縦断して展開していく“ヴィジュアル系組曲”とも言える大作だ。限りなく音楽的でありながら、底知れぬ“ばかばかしさ”と“面白さ”が共存する本当に“変な曲”だが、メロディは絶対的にポップでキャッチー。まさにこの季節にピッタリの“タオルぐるぐる熱笑系サマーチューン”が誕生した。“かき氷”をテーマに【宇治金時盤】【いちご練乳盤】【ブルーハワイ盤】【みぞれ盤】という4形態でリリースされる今作は、それぞれに異なる楽曲を収録したカップリングも破壊力抜群。ヴィジュアル系楽曲から爽やかサマーチューン、受験戦争をテーマにしたメロコア曲や切なさが心を打つミディアム曲、“夏”感全開の軽快なロックチューンまでヴァラエティ豊かな楽曲で、音楽的な幅の広さを見せつけてくれる。さらに【宇治金時盤】【いちご練乳盤】には、今年2月に赤坂BLITZで開催したワンマンミサ“おげれつ戦国ハナクソ相撲〜優勝決定戦〜”の映像まで付いてくるという…(※しかも、それぞれ別編集)。そんなシングルとは思えない盛りだくさん過ぎる新譜リリースを記念して、JUNGLE☆LIFEでは遂に表紙&巻頭特集が決定した。新作についてのメンバー全員インタビューはもちろんのこと、弊誌主催のイベントで共演も果たしたINKTとの対談も実現。笑いに溢れつつも、音楽への真摯な姿勢も垣間見える2本立てインタビュー&対談をたっぷり楽しんで欲しい。

Jin-Machine #1
『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』- LONG INTERVIEW

「だって『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』って言ってるんだから、うちらが好きって言わなかったらダメじゃないですか(笑)」(水月)

「よく“音楽はもう終わった”みたいなことを言われますけど、“いやいや、待って下さい。まだ音楽ボケが残っていますよ!”と私は言いたいですね」(16)

●今作は『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』というタイトルですけど…、そもそもヴィジュアル系は本当に夏が好きなんですか?

メンバー全員:(ざわ…ざわ…ざわ…)。

ひもり:…いきなり核心を突きましたね(笑)。

●いや、イメージ的にはちょっと違うかなと…。

水月:自分自身は好きなんですけどね。でもヴィジュアル系は夏が好きじゃなさそうに見えるって、よく言われるんですよ。

16:イメージ的には確かにそうなんですけど、自分たちで「夏が大好きである」と言ってしまった以上、実行しなくてはならないんです。

ひもり:使命みたいな(笑)。

●あ、使命感からなんですね。

水月:だって『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』って言ってるんだから、うちらが好きって言わなかったらダメじゃないですか(笑)。

16:今後ヴィジュアル系の人々に「夏を好きになって下さい!」と布教していくことも、このCDのリリースに際して我々がすべきことの1つなのではないかなと。それによって、もしかしたら仲良くなれるかもしれないし…。我々は元々、ヴィジュアル系バンドとの関わりが苦手なところがあるんです。でもこのCDをヴィジュアル系のイベントで会ったバンドに渡した時に、「好きじゃねーよ!」って言われるようなコミュニケーションが生まれたら良いなとは思いました。

●ツッコミ待ち的な(笑)。そもそも他のヴィジュアル系バンドとの関わりが苦手な理由とは?

16:共通の話題があまりないっていう。最近はロックバンドとの関わりが増えてきて、そういう人たちとはちゃんと話せることに気付いたんですよ。“ロックバンドとは話せたんだから、ヴィジュアル系バンドとも仲良くなれるはず!”というのを踏まえた上で、このCDを渡すことで仲良くなれたらなと。かといって、そんなにすごく仲良くしたいかといったら別にそういうわけでもなくて、ある程度の距離感を保って仲良くしたいなっていう…。

●あくまでも距離感は保ちたいと(笑)。

16:“仲が良いから対バンする”みたいなのが良いなと思っていて。そういう関係性にまずなりたいんです。

●それって、普通のことだと思うんですけど…。

16:普通のことがヴィジュアル系相手にはできていなかったんです。せいぜい変なグループの、変な人たちとしか仲良くなれていなくて(笑)。ちゃんとしたヴィジュアル系の人たちとも、これを機に仲良くなって一緒にイベントをやりたいなと。

●そういう気持ちから今回の曲を作り始めた?

16:いや、そこは完全に後付けですね。

●後付けなんだ(笑)。まずは夏をテーマに曲を作ろうというのがキッカケでしょうか?

ひもり:始まりはそこだったんですけど、こんなに面白いことができるとは思っていなくて。“夏をテーマにしよう”と決めてから作った曲が、いかんせんあまりパッとしなかったというか…どれも普通に良い曲ばっかりだったんです。「このままではいかん!」という話をメンバーとしていた時に、16さんが「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」っていうワードを言ったところから始まりましたね。

●始まりはタイトルを思い付いたところからだった。

16:タイトルからできるっていうパターンはあまりなくて、最近は後付けすることが多かったんです。でも今回は「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」っていう言葉が面白いんじゃないかというところから始まって、「それを曲にしたらどうなるんだろう?」というのでイメージを広げていって。まずはデモを作って「こんな歌詞を載せてみようか。じゃあ、ちょっと録ってみよう」という感じで、ある程度のところまではポンポンとできました。

●このタイトルから、こんなムチャクチャな組曲的展開が浮かんだんですか?

ひもり:そうですね。“こんな曲があったら嫌だな”っていうのを、実際にやってみました(笑)。

16:“こんなヴィジュアル系バンドは嫌だ”みたいな(笑)。

●あえて他のバンドがやらないようなことをした。

ひもり:誰もやれないと思います。むしろ、やりたがらない(笑)。

●ハハハ(笑)。今までの楽曲の中でも、特にこの曲には色んな要素が詰め込まれている気がします。

ひもり:詰め込みましたね。ズバ抜けてフザけているというか。大真面目にフザけるというのを形にしたら、こういうことになるのかなと思います。

●ひもりくんの中では、こういう展開が夏っぽいイメージなんでしょうか?

ひもり:いや…、夏っぽくはないですね。でも一般的には“夏=レゲエ”みたいなところがあると思うので、その要素を入れることによって目立ってやろうと。結果としてライヴで盛り上がれば、他の部分で好きなことをやっていても大丈夫かなという希望的観測も込めて作りました。

●レゲエパートだけは夏に擦り寄ったと。

ひもり:そこだけは、夏だと思います。

●歌詞の内容的には、夏休みや夏のイメージ?

16:そうです。歌詞は曲ができた後でみんなのいるところで書いていたんですけど、1番の歌詞はほぼ思い付きでできたんですよ。

ひもり:さらさらっと書いたものをその場で歌って、「面白かったからOK!」みたいな。

木村:サビ前までは、だいたい3分くらいでできました。

●イメージが明確に浮かんでいた?

16:というよりは、大喜利みたいなものですね。その場で「お題はこちら!」って提示されて、それに合う言葉を思い付いたら言っていくようなデモ録りだったんです。その場で歌詞を作っていくのは、初めての試みでした。

●即興に近いわけですね。

16:その場で面白かったものは基本的に全部残しているので、みんなが笑ったところはそのまま入っていて。その時の熱というか、“面白かった!”という“生(ナマ)”感が入っていれば良いなと思いますね。

●その場で自分たちが盛り上がった時の熱量が閉じ込められている。

16:完成した当時は、すごく不安でしたけどね。“自分たちが面白いと思ったものは、本当に面白いのか? ちゃんと伝わるんだろうか?”っていう不安はありました。

●面白さがリスナーや外部の人にも伝わるかという不安があった。

16:ボーカル以外のパートでも、レコーディングの時に「こんな面白いものを入れてみよう」という色んな試みをやっていて。でもその場では面白かったものが、本当に面白いのかどうかはわからないから。仕掛けはたくさんあったほうが良いけれど、もしかしたらその仕掛けが全部外れるかもしれない。下手したら歌詞もドスベりするかもしれない…って思うと、すごく不安でした。最近ライヴでやって初めて“大丈夫だ。これくらいはウケるんだな”っていう安心感が生まれたところはありますね。

●歌詞の内容的にもイメージが浮かびやすいので、伝わりやすいと思います。

16:歌詞はかなり説明的なので、わかりやすいですね。

水月:MVを作るにあたっても“こうなるのかな”という想像がある程度はついたんですよ。曲を聴いて“どういうのが良いんだろう?”っていうイメージが浮かばない場合もあるんですけど、今回はすぐにわかりました。抑揚が大きいので、テンションの上げ下げが難しかったりはしますけど…。

●曲展開でいうとホラー調からレゲエ、そこからメタル〜プログレ、そしてまたレゲエと慌ただしい。

ひもり:そこも遊び心で、“普通はこう来ないだろう”っていう展開にしていますね。レゲエからメタルっていう展開はあまりないだろうし、メタルからプログレっていうのはあるかもしれないですけど、こういう曲で間奏が長いっていうのもなかなか珍しいだろうなと。

16:レゲエの曲かと思ったら、ギターソロがメチャクチャ長いっていう(笑)。

●しかも急にメタル〜プログレですからね(笑)。

ひもり:「夏、関係ないじゃん!」っていう。そこで「これしかない」って思いました。あと、バイクの音が入っていたりもして。

●あれは夏のイメージから?

ひもり:いや、ちょっとイライラしていたので、何か面白い音を入れたいなと思って。たまたま(サンプラーを)押したらバイクの音が出たんで、“これ使おう!”と。

16:何も考えずに聴いていると耳に突然入ってきて、メチャクチャ笑いました(笑)。

●【ブルーハワイ盤】のジャケットにバイクが写っていますが、そのイメージからではない?

ひもり:そこはたまたまですね。

16:タイトルが決まってから、夏っぽい画像を集めてきたんです。どちらかと言えば、クラブミュージックのコンピレーション盤のジャケットみたいなイメージでした。

●あ〜、チャラい感じのヤツですね(笑)。今回は【宇治金時盤】【いちご練乳盤】【ブルーハワイ盤】【みぞれ盤】という4形態それぞれでカップリング曲が異なりますが、どの曲も夏をテーマに作ったんでしょうか?

16:「Me-Ssi-Ah」(【宇治金時盤】収録)だけは違いますね。

ひもり:他の5曲は夏がテーマです。

●「Me-Ssi-Ah」だけは、夏がテーマではない。

16:ヴィジュアル系にはライヴでの“煽り曲”というのがあるんですけど、気付いたら我々はもう5年くらい作っていなかったんですよ。5年前のMVに映っているメンバーもほとんどいないし、昔の曲に頼るのも嫌だから新たに作ろうとなって。それがこのタイミングだったという感じですね。

●歌詞の内容も夏とは関係ないんですか?

16:そうですね。ただただヴィジュアル系っぽい言葉を選んでいます。

●もしかして、“Messiah”と“飯屋”をかけていたりする…?

16:正解です。当初はこういう歌詞じゃなかったんですけど、言葉が過激すぎてNGが出てしまって。REC直前の数時間前で急遽書き直すことになった時に、“Messiah”と“飯屋”をかけた曲を作りたいと思っていたのを思い出したんです。そこからはすぐに書けましたね。

●サウンド的にもヴィジュアル系をイメージして作ったんでしょうか?

木村:ヴィジュアル系っぽさをテーマにしつつ、暴れられる曲っていう。ヘヴィなロックっぽいサウンドのヴィジュアル系バンドのテイストを取り入れたつもりです。とにかく“ザ・ヴィジュアル系”っていう感じの曲を作りたかった。イントロのボソボソ喋っている部分も、90年代のヴィジュアル系をイメージしていますね。

●自分たちで“ヴィジュアル系”を名乗りつつも、どこかそれをオマージュしているところがありますよね。

16:やっぱり、よくわかっていないんですよ(笑)。我々なりの“ヴィジュアル系”っていうところですね。

木村:“こんな感じなんだろうな”っていう(笑)。

●自分たちの考える“ヴィジュアル系”を凝縮したのが、この曲だと。他の曲はどれも夏をイメージして作ったんですか?

ひもり:他の曲は、完全に夏をイメージして作りましたね。そこにJin-Machineのテイストをどうやって入れるかというところで苦労はしましたけど、やってみればできるもんだなと(笑)。自分が思い浮かべたのは、夏の終わりくらいに車屋の近くで聴く音楽っていうイメージで。音の悪いスピーカーから流れてくるような想像をして、浮かんだものを曲にしていきました。

●車屋っていうところに、微妙なマイルドヤンキー感を感じます(笑)。

16:田舎は中古車が多いんですよ。

ひもり:だから、車屋がいっぱいあるんです。

●そういう自分たちの育った環境のイメージも投影されている。同じく【宇治金時盤】に収録の「サマータイムラバー!」はどういうイメージで?

ひもり:“高校生くらいの若い男の子は、こういう経験をするだろうな”っていうイメージですね。“夏に好きな子ができたんだけど、彼氏がいたから諦めよう”っていう歌で。“みんなもこういうことあるよね?”みたいな感じで書いてみました。

●ひもりくんの実体験を元にしている?

ひもり:これは実体験ではないですね。僕はもっと肉食系だったんで(笑)。

●肉食系だったのか…(笑)。

16:彼は当時からバンドをやっていて、高校くらいの時がピークだったんですよ。そこからは転落人生なんですけど…。

ひもり:落とすな! 勝手に決めないでくれ(笑)。でもみなさん、1回はこういう経験があると思います。

水月:俺はない。

●メンバーからの同意すら得られない(笑)。

水月:学生時代、恋愛とは無縁でした。角刈りでしたからね。

ひもり:それはしょうがない(笑)。

●あっつくんは?

あっつ:ないですね。男子校だったので周りの男友だちと遊んでばかりで、そういうのはなかったです。

●男同士でとか…。

あっつ:そういう“BL”的展開もなかったです(笑)。

●残念(笑)。「サマータイムラバー!」や「受験WAR」(【いちご練乳盤】収録)の歌詞は、青春っぽいイメージもあります。

ひもり:やっぱり夏と言えば、青春だなと思って。青春っぽいテイストは、かなり取り入れました。

●「受験WAR」の歌い出しなんて、まるで青春パンクのような…。

ひもり:まさにそれです! あのテイストをふんだんに取り入れました。自分はちょうど高校生くらいの時にMONGOL800とかがすごく流行った世代で、青春パンクブームのまっただ中を生きていたから。

●そういうルーツも垣間見えるものになっていると。受験もある意味、夏のテーマなわけですよね。

16:受験って、やっぱり中学生や高校生がメインじゃないですか。その世代の“夏”と言えば、高校野球やみんなでお祭りに行ったりだとか…大人にはないものがいっぱいあるんですよね。夜が楽しみだったりもして。

●確かに夜のワクワク感は、若い時ならではかも。

ひもり:我々がもう失ってしまった感覚ですよ。

16:今なんて何もなくても、夜ふかししていますからね。

ひもり:夜になったら、酒を呑むだけですから。

16:祭があっても酒を呑むし、甲子園をTVで見ながら酒を呑むし…。

●ただのダメな大人じゃないですか(笑)。ちなみに「受験WAR」のような曲を書こうと思った理由とは?

16:この曲で大きな影響を受けたのが、TOKYO FMの『SCHOOL OF LOCK!』という番組で。その番組を聴くようになってから“中高生はこんなにいっぱい悩んで、頑張っているんだ”と知ったんです。そこで我々にもそういう曲が作れないだろうかというのが、1つのテーマとして浮かんだんですよね。あと『SCHOOL OF LOCK!』に出たいっていう…。

●このエピソードが番組関係者の耳に届いて、ゲストに呼ばれるのを狙っていると(笑)。

16:そのために作った曲です。

ひもり:あわよくば出たいですね。あと何曲か作ろう。

●ハハハ(笑)。実際に中高生が聴いても、共感できるものになっているのでは?

16:共感してもらえたら良いですね。私たちにとっては10年以上も前の話で、渦中の人間ではないのでわからないところもあって。ただ単純に自分が大きくなって過去を振り返った時に、応援したいものではあるなというところからでした。あと自分たちができなかったから、“ちゃんとやったほうが良いよ”っていう(笑)。

水月:そこに気付いて欲しいですね。自分の場合、夏はサボってずっと遊んでいましたから(笑)。

●自分の過去を悔やみつつ…なわけですね。

16:私はちゃんと勉強していましたよ。部活を引退してから勉強を始めて、ギリギリで大学に受かった感じだったんです。家庭教師の先生がいたんですけど、その人の存在がなければ大学に行っていなかったと思いますね。これを聴いた人が“ちょっとやってみるか”となるキッカケになれば良いなという気持ちはあります。

●同じく【いちご練乳盤】収録の「夏のわすれもの」はどんなイメージ?

ひもり:これはわかりやすくてシンプルなバラードですね。この曲については、音にすごくこだわったところがあって。テクノ要素をバンドサウンドの中に入れたかったんですよ。ずっと鳴っているシンプルなパッドがあって、メロディの譜割も同じリズムでずっと流れていくといったところを意識しています。その中でも歌詞とメロディで場面展開をしつつ、なるべく早く終らせようというのは考えていて。結果的に3分少々くらいになって、上手くいったなと。

●歌詞はどうやって書いていったんですか?

16:最初にまずストックしていたカッコ良い言葉をメロディに当てはめていって、そこから“この言葉にはどんなストーリーが合うかな?”と考えていきました。この曲は自分が昔経験したものを膨らませて書いていった感じです。

●この歌詞は実体験に基づいているんですね。

16:昔、夜に海でBBQをしていたら、そこに2人の女の子が突然やって来たんです。今考えれば幽霊だったんじゃないかとも思うんですけど(笑)、とりあえずその時は一緒に遊んでいたんですよ。私は途中で飲みすぎて、その辺で寝てしまって。パッと目が覚めたら、片方の女の子が介抱してくれていたんですよね。

●ほうほう。

16:「あっちに行きなよ」と言ってまた寝ようとしたんですけど、その時にキスされた気がして。“ん?”と思ったけど、具合が悪かったので寝ちゃったんです。その後は起きてから帰ったということしか覚えていないんですけど、“そこからもし恋愛に発展していたら、こんなストーリーになったのかな?”と想像して作りました。

●なるほど。“目を開けたら君と出会い 目を閉じたら君は消えていった”っていう歌詞は、そういうロマンティックな逸話からだったんですね。

16:ただ、これがキレイな話じゃないところは、実は寝ていた時に私は一度起きてリバースしているんですよね。しかもそれを隠すために、砂を掘って埋めたんです。だから、キスしてくれた時にもしかしたら※※の味がしたんじゃないかっていう…(汗)。

ひもり:最悪だ(笑)!

一同:ハハハハハ(笑)。

●ひどいエピソードでしたね(笑)。そして「SUMMER BEAT」(【ブルーハワイ盤】収録)は、90年代のJ-POP感を漂わせている曲だなと。

16:曲がそういうちょっと古い感じを意識していたので、歌詞もカッコつけているんだけど古臭い感じが良いのかなと思って。“古臭いものって何だろう?”と考えた時に、“バイクと男の友情って、今時ないよな”と思ったところからストーリーをつけていきました。

●“バイクと男の友情”的な実体験はあるんですか?

16:大学の時に友だちと「海に行こうぜ!」と言って、何のあてもなく行ったことはありましたね。そういうテンション感や友情を書いたんです。実際はバイクじゃなくて原チャリでしたけどね。

●そこまでカッコ良くはないと(笑)。作曲は木村くんですが、この曲はどんなイメージで?

木村:俺が曲を作る時は、情景からイメージするんですよ。これは夏の曲ということで、それこそ【ブルーハワイ盤】のジャケットのようなバイクや空をイメージしていて。夏の爽やかな空の下をバイクで走っている感じや空を飛んでいるようなイメージをしつつ、曲調としては90年代くらいを思い浮かべて“あの頃は良かったよな”みたいな感じを出しています。

●あえてちょっと懐かしい曲調にしている。

木村:キメとかも16分音符を使わずに8分音符のシンプルなものにして、わざと懐メロっぽい雰囲気を作りたかったんですよね。この曲は、ラジカセで聴くAMラジオから流れているようなイメージがあって。

●“あの時代”の空気感を表現しているわけですね。【宇治金時盤】と【いちご練乳盤】には今年2月に赤坂BLITZで開催したワンマンミサ“おげれつ戦国ハナクソ相撲〜優勝決定戦〜”の映像も収録しているわけですが、あの日は自分たちにとって大きなライヴだったのでは?

16:大きなライヴのはずだったんですけど、既に“通過点”というか。今では“そういえばやったね”くらいの感じになっています。

水月:今までで一番念入りに準備をしてきたので、終った時に“あぁ、終った〜”っていう感じはあって。でも“さて、この後どうしよう?”っていう部分もあったんです。“ここで終わりじゃないし、これから先のことを考えなければ…”と思いましたね。

●終わった瞬間にもう次のことを考えていた。

ひもり:達成感はもちろんありましたけど、そこから先のことばかり考えていましたね。脳が休まるヒマもなく、今回の作品制作に取りかかったというところもあって。

あっつ:あと、ワンマンの2ヶ月後にはまた次のワンマンの発表があったので、“早く頭を次に切り替えなきゃ”という感じでした。

●今作がその次の一歩を見せるものにもなっている?

ひもり:まず第一歩にはなったでしょうね。

16:特に前作のシングル(『NEVER SAY NEVER』/2016年1月)は真面目な感じだったので、そこから今回ではガラッと変わっていて。制作でも新しいやり方を試してみたり、曲についてもみんなで考えたりして、今までとは違うやり方で違うものができたというのは大きなことなんじゃないかなと。もしかしたらBLITZとかを経たことで、“みんなで考えて練らなきゃいけない”というものも出てきたのかもしれない。

●あの経験があったからこそ生まれた作品だと。

16:去年の12ヶ月連続ワンマンツアーでは、たとえば「演奏にジャズの要素を入れたい」とか言って色んな楽器や演出を入れたんです。その時に“音楽にはまだまだ笑いの才能が眠っているぞ”と思えたことが、こういうものをやりたいと思うキッカケにもなったなと。だから、去年のワンマンは無駄じゃなかったなと思います。最初はすごく嫌だったんですけど…。

●嫌だったんだ(笑)。

16:“何でジャズとかやらなきゃいけないんだよ! そんなんだったら、みんなでトークしたほうが良い”とか思っていました(笑)。でもそれをやったことで、“音楽でこういうボケもできるんだ”というのがわかって。そういうものが、ここにも反映されているんじゃないかな。

●特に今回のタイトル曲では、音楽でボケ倒していますからね。

16:よく「音楽はもう終わった」みたいなことを言われますけど、「いやいや、待って下さい。まだ音楽ボケが残っていますよ!」と私は言いたいですね。

Interview:IMAI
Assistant:森下恭子

 
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