小さな爆発を繰り返し昂った胸には、熱意と失意が同居している。
気付いてないフリだけ上手くなってしまった僕達はまた「フリ」をして、熱意と失意の狭間で起こるもっと小さな爆発には気付けない。
溶けた脳みそと体はそよ風に流されて空に消えた。
いつかの亡霊たちを引き連れてまた熱意と失意の中に眠る。
悪夢がメロディーに変わる頃、時計の進みが少しだけ緩やかになる。
研ぎ澄まされたのか尖ってしまったのかわからない感覚が雨上がりを彩って揺れる。
居ても立っても居られなくなって、何も無い夜明けに飛び出した。
泥だらけの足と悴んだ手、通り過ぎる始発列車、薄くなってしまった恐怖、そして形だけの唯我独尊。
これが拗れた愛の住処。
君とのいつかのサウンドスケープ。
早足で遠ざかる日常に逆らうことしかできなかった僕たちはビルの隙間を潜り抜けた。
肌寒くなり始めた新宿の夕方に飽和する雑踏とレクイエム。
目を背ける事で、躱し合うことで、愛し合うことでしか確かめられないから破滅的な自分を誇りに思うしかなかった。
本当は、うるさい街を全部取り込んで、投げ捨てた空き瓶に願いを込めて、誰もいない部屋だけは嫌にざわめいて、吐き捨てた言葉に色を付けて。そうしていたいだけ。
さよならはいつだって寂しいからずっとすれ違っていたい。
足りなさを愛していたい。
生活の果てに辿り着くのはいつも地下だけだった。
そこには肯定や否定はなく、不透明な秩序、轟音と黄金が浮かぶ。
そして叩きつけられる生と死。
あっという間にすぎる時の中に人生が垣間見え、張り裂けそうになりながら魂を削る様をこの目に刻む。
飛び散る汗は七色に光り、血走った目玉は全てを語る。
そして艶やかな照明は生き様を映し出し、目一杯あげたボリュームは君を連れて行く。
ぐしゃぐしゃになった青春やはっきり見える暗黒と言える今が滲む場所。
今日もハウリングが響く。
君に悪魔は見えているか?
いつだって冷酷で残酷でずる賢くて、でもだらけきった自分には優しくて。
そばにいるようで離れていて、離れているようでそばにいるから離れることも出来なくて。
泣き疲れた夜に散らかった部屋、倒れたギターと君のいない朝。
君に悪魔は見えているか?
答えは、NOだ。
全てが真実となり寄り添う。
すり減らした優しさと朧げな喜怒哀楽を積み重ねた命が凌駕する。
その時を君は生きている。
そして、その君を僕は知っている。
嘘も本当も開いてしまえば同じなのだ。
もし忘れてしまったならまた歌を歌おう。
有り余る焦燥を忘れない為に。
さあ、今日もライブハウスからまた、半端者の勝負が始まる。
サンキューHighなロック、バイバイ廃なロック。
石川蓮 (いしかわ れん YAPOOL ヴォーカル)
昨今世を賑わす若手ロックンロールバンドYAPOOL(
2021年結成、2025年に1stアルバム「Nouvelle Vague」等をリリース。
激しいライヴと、メロディアスな楽曲に定評がある。
2026年11月25日渋谷CLUB QUATTROでワンマンライヴ。
2026年11月25日(水)
“YAPOOL ONE-MAN LIVE” at SHIBUYA CLUB QUATTRO
-tickets-
前売 ¥4000 / 前売り非売品Tシャツ付チケット¥7500
e+:https://eplus.jp/yapool/
ローソン:https://l-tike.com/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/yapool-