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“キュウソネコカミ 社会のしがらみ番外編” 連載第11回 エキセントリックレコーズはいからの「マネージャー兼、社長です」

PH_Haikara_JL214どうも。9月は私の誕生日月! はいからです。9月で37歳になります。アラフォーですよ! アラフォー! 厄年まであと5年…! 人生八十年とは申しますが、もう半ばに差し掛かっていると考えるとゾッとしますね…。というわけで、残すところこのコーナーもあと2回となりました。皆様、2年にも亘る中、読んで頂きありがとうございます。残すところ2回については、私の持論をツラツラと述べさせて頂こうかなと思います。

まず、その一つ。「ロックはラーメンである」。

もちろん厳密に言えば違いますが、少なからず近い点が多い。ラーメンにも色々な味と種類があるわけで、ロックもまた然り。様々な音楽が『ロック』と称されております。ロックと同じく、ラーメンも様々なものが「ラーメン」とカテゴライズされており、その要素は様々です。THE BLUE HEARTSの甲本ヒロトさんが“一番売れているものがいいなら、世界一うまいラーメンはカップラーメンになっちゃうよ”という名言をおっしゃったとか。カップラーメンとラーメンを並列化することへの異議はさておいて、この指摘はとても重要な示唆を含んでおります。

「ポップである」ということは、「分かりやすさ」であり、それは「デフォルメ化」でもあります。その追求の一つがインスタントラーメンというのも決しておかしいことではなく、いわゆるラーメンでもまた同じです。「強烈な印象を、インパクトを残して、もう一度食べたいと思わせる」というその過程は、音楽でも同じなのではないかと思うのです。

ここで、何故「ラーメン」なのか? という疑問に繋がるかと存じます。それは、ラーメンという外来文化の一つが日本に根付いてる状況と、そのラーメンが様々なジャンルのモノに発展している状況がロックが根付いている状況に近いと介しております。何より、ラーメンの本質は「ワクワクする」モノ(これは漫画『ラーメン才遊記』より抜粋)であって、その感じがロックの本質ととても近いな、と思うのです。ラーメンの「ヒキ」を作って「デフォルメ化」を行い、一点集中で作り上げるその過程は、まさにロックそのもの。

「ワクワク」というのは各人によって千差万別ですが、流行り廃りとブームみたいなものがあって、その内容は時代とそれを求める人によって変わります。現在はどうなのか? というと、私は四つ打ちダンスロックという「インパクト」がとても求められている状況から少しずつ移行しつつあるものの、やはりその力はまだ強い状況である、と考えます。次は「歌もの」とか「インディーっぽさ」という流れもあるかもしれませんが、やはり「ポップさ」というものから離れるのはとても難しい、と思うのです。

とはいえ、別にそれだけがロックの良さではないですし、私個人的にもそういう音楽だけが好きというわけではありません。ただ、音楽でメシを喰っていくということはそのことに目を背けるのもちょっと違いますし、、なによりラーメンとの共通感はかなり近いものがある…と密かに想っております。

さて、実はこの「ワクワク感」と対に成り得る「フムフム感」というものもあったりするのですが、文字数が限界なので、それはまたどこかで。

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