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松原の出張 MUSIC ZOO!! JUNGLE園 Vol.26

先日家の近くに出来たインド料理屋に行ったんだけど、チキンとかが入ったランチを注文したらフォークがついてこなくて「あ、本格的な店なんだ」とか思って手で食ってたら、半分くらい食った時にインド人の店員が奥からすげー申し訳なさそうな顔してナイフとフォークを持ってきたよ。はい、ど〜も松原です。名前だけでも覚えて帰ってください。

という事で2011年の幕開けな訳で年々年賀状が減ってメール年賀状が増えているこの昨今。激動する音楽業界。目くるめく時代の移り変わりにツイていかないとダメ。という事で松原は今まで避けて来たtwitterを始めてみた。周囲に猛烈に勧められたもの始めるや否や「松原さんのつぶやき楽しみっすわ〜」や「まっちゃんやったら絶対オモシロいやろ!」など無責任な一言がドンドン恐怖をかきたてる。怖くなった松原は「俺は500フォローされるまで絶対つぶやかない!」とプレッシャーを後回しにする最も子供じみた逃げ作戦に出た。しかし悪魔の様な知人や関係者がその事をツイートしまくってドンドン拡散していく…日に日に増えるオモシロ半分なフォロワーはまるで死の宣告のカウントダウンの如く、松原のプレッシャーをプクプク肥やして行く。もう数時間に一回はフォロワー数を確認しないと怖くてしかたない状態にまで。500に近づくにつれイジ悪な関係者は「そろそろやな」「初ツイート楽しみや〜」などの追い込み。もうこれは立派な暴力で立証出来る。精神的にドンドン追い詰められていく松原。(自業自得) 分単位で増えるフォロワー。一瞬の隙に500を達成。「な、なにかつぶやかないと…」キーボードを叩く手が小刻みに震える。必死で考えるがきっとtwitterの世界ではスベる空気が用意されている。もしかするとこの500人は全員繋がっていて松原を落としいれようとしているのでは?そんな掻い潜りまでしてしまう。twitterの鳥の絵もハゲ鷹に見えてくる。そんな鎖に絡まれた精神ではどう絞っても粒だったつぶやきは浮かんで来ない。そもそもこの恐怖感は「つぶやき」の定義に違反する論理破綻。そんな中でも「松原がつぶやくぞ!」「500を超えたぞ!まもなくだぞ!」など傷口に塩を振る愉快犯が氾濫。これは一種のメディアリンチ状態。もう時間は無い。

悩みぬいた松原は住所と電話番号を記載して個人情報漏洩と言う体を張ったギャグツイートを投下する!もはやコレは「つぶやき」では無い。悪い警官の激しい取調べに耐え切れず無実の罪を認める容疑者の「ぼ、ぼくがやりました」と同じジャンルである。矢吹ジョーの燃え尽きた有名な描写の如く、松原は自分のデスクで放心状態となる。しかし!あのタチの悪い輩は続いて一斉に松原の個人情報をリツイートして沢山の人間に広めていくでは無いか!!!【拡散RT】にも拾われ全く松原の事を知らない人にまで住所と電話番号が広まる。しかし松原はその様を見守るしかない。まるで自分の家が火事になって行く様をどうすることも出来ず立ちすくむかの様に。ネットの網に絡まり身動きの取れない松原。

翌日目が覚めると松原の携帯は未登録着信14件、番号登録着信28件。まず登録している番号に掛けなおすと、「あの番号ってホンモノかな?と思って」say。未登録の着信にかけなおすと「うわ!ホンマに出たで〜」と女子高生らしき数名がキャッキャと騒ぐ。全く知らない地方のバンドマンからバンドの相談を受けたり、「○○の大ファンなんですがどうしたら○○さんに会えますか?」など「俺は行政が運営する国民相談ホットラインか!」と突っ込まずにはいられない。精神は追い込まれ電話の音やアメトークに出ていたつぶやきシローまで敵に見えてくる。しかし仕事熱心な松原は1%でも仕事の電話の可能性があるなら全ての着信に折り返し電話をしていくしか無い。そんな日々を送り翌月、携帯電話会社から多額の請求書が届く。そこで初めて気付く!「シマッター!」 そう!これがあの有名なインターネットによる見に覚えの無い高額請求の実態である。自分に限ってと思いのみなさん、インターネットトラブルにはくれぐれも気をつけてくださいね。(全員無視)

【訂正とお詫び】前回掲載の「当コラムに「なんで名前載せないねん!」って怒って来たランキング」にて1位ニューロティカと記載されておりましたが、正しくはニューロティカあっちゃんの間違いでした。関係者にはご迷惑をおかけしました。と書けと本人からメールが来ましたので掲載致します。。

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