音楽メディア・フリーマガジン

STUDIO CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延のPAST & POST MASTERS#64

*イチオシ音源、こだわりの機材を新旧問わずご紹介するコーナーです*


<特集アーティスト>

ポスト・ネオアコを提示するCuicksの現在とこれから

Cuicks

写真左より Yuki NoharaVo,G,Computer)、Hiroto Nishino(G)


*普段聴いているアーティスト

【ノハラ】

かつては、アナログレコードやCDをYAMAHAのミキサーに繋ぎヘッドホンで聴いていましたが、生活の変化により、最近は主にサブスクで国内外の音楽を探して聴いてます。

ここ1年くらいで良いなと感じたのは、アメリカの「After」というアーティストで "マッシヴアタックmeetsミシェルブランチ"と形容される通りの音楽ですごく面白いです。

「300 dreams」という2025年3月リリースの楽曲が特に逸品で、Saint Etienneとかにも通じる爽やか、かつビートが心地良い名曲!

あとは、夏になると無性にreggae/dubを聴きたくなるので、UKのHollie Cook (この方、なんとSex Pistolsのドラマー・Paul Cookの娘さん!) も良く聴いてます。

イギリスの音楽って昔からレゲエとの繋がりがあって、それこそmassive attackしかり、それを独自で消化してアウトプットするセンスが本当に魅力的だなと感じるので、これからも、もっといろいろ知りたいと思います。

最近観に行ったライヴとしては

1月のrockin' on sonic 

(weezer、Jesus and Marychain、death cab for cutie、Lemon Twigs等を観に行きましたが、トップバッターのMonoblocに心を撃たれました!)

2月のNew Order×電気グルーヴ×Mark Reeder

(オープニングで、Mark Reederが電気グルーヴ"虹"のTen Forward Remixをスピンしたのが熱かったです。

また電気グルーヴのライヴも、これほどまで感動的な"N.O"は後にも先にもないのでは、と感激しました)

4月のFEEDER×ELLEGARDEN

(FEEDERで2回、エルレで2回ずつ号泣しました…)などです。

どれも20年以上聴き続けているアーティストばかりなので、感慨深い体験でした。

【ニシノ】

最近は、国外なら「quickly,quickly」というエレクトロニカとかインディーポップとかやる人が好きで、よく聴いています。

国内なら「汝、我が民に非ズ」というアヴァンギャルド?なロックバンドをよく聴いています。

 

*対バンしたいアーティスト

【ノハラ】

どのようなスタイルであれ、あらゆる音楽が好きな人とご一緒してみたいです!

【ニシノ】

stomp talk modstoneというバンドと対バンしたいです。

「Linger in someone's memory with a Lurid glow」というアルバムが、個人的にとてもお気に入りのシューゲイザーのアルバムでした。

基本的には音楽が好きな人であれば、どんな人と対バンしても楽しいと思っています。

 

*これからの音楽シーンはどうなっていくと思いますか

【ノハラ】

どうも日本の音楽シーン、ひいては音楽情報や作品を発信する人たちというのは、まだまだ"日本人ファースト"みたいなところが多くあると感じます。

ほぼほぼ邦楽からのみ影響を受けた人が台頭しており、メディアでも音楽的な内容としては日本語歌詞に関する言及が多く「不思議だなぁ」と常に思ってます。

こんなふうに感じている人は自分ばかりではないはずなので、そういう人たちによって新たな音楽的な場が少しずつ増えていくのではないかなぁと思います。

【ニシノ】

あまり予想が出来ていませんが、実はどんどん世界が繋がっていくのかなとも思っています。

国内で言えば、日本と欧米と韓国の音楽が人気があるけど、東南アジアだったりインドの方からもフェスに来てくれたりして、話題になったり…お互いに新しい刺激を受け合えたら楽しそうと思っています。

 

*今後の展望

【ノハラ】

Cuicks名義の最新リリース(2022年)の翌年に娘がリリースされまして、現在はstereolabやHi-STANDARDのTシャツを着用しつつ、児童館やショッピングモールを中心に娘を連れ出す活動してます。

そんな中で、Cuicksの新作をどうやって産み出してゆくか?を模索しながら日々を過ごします。

ちなみに今現在、新曲デモ制作中です。

【ニシノ】

中々仕事が忙しいですが、曲を作ってアルバムを作りたいです。

あとレコーディングをより良くするためには、最近楽器の演奏スキルも向上させないと、と思っているので、練習がんばっています。

【Cuicks プロフィール】 

2011年よりノハラユーキ(vox, guitar, computer)のソロユニットとして始動

2013年 「blue sonic ep.」をリリース 

2016年 全国流通盤1stアルバム「warp」をリリース 

2017年 ニシノヒロト(G)が加入し、現在の編成になる

2019年 配信シングル「neo teenagers」 

同年12/4 全国発売 V.A「Sunday Monday」に「indie pop fan club」収録

2021年1月より、3ヶ月連続シングル配信リリース

2022年 V.A「Total Feedback 2022」に未発表曲「Swells and Waves」で参加

音楽的進化を目指し、シューゲイザー、エレポップ、ネオアコ・渋谷系ギターポップ、アンビエント等を独自の実験精神のフィルターを通して消化し、 breakbeats pop/neo-abstract/post-neo acousticのキーワードを掲げ、他の追随を許さぬ作品づくりに注力している 

 

●----------主な経歴------------● 

・Lemon's Chair presents JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014(O.A) 

・サウンドデザイナー2015年6月号 「音を大きくする」曲の仕上げ方 サンプル曲 提供(アルバム[warp]収録 「The Pastel Song」) 

・Lemon's Chair presents JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2016出演 

・カラオケJOYSOUND×JUNGLE LIFEコラボ企画 アルバム[warp]収録曲「honey bee,green time」配信 

・Sound&Recording Magazine2017年1月号にてアルバム[warp]レビュー掲載

 

official site

https://cuicks.tumblr.com/

Twitter

https://x.com/cuicks_info?s=21

Facebook

https://www.facebook.com/cuicks/

Cuicks/Chinese Disko【MV】

https://youtu.be/wZ8lvwS81ng

『Total Feedback 2022』

/ V.A.(最新作 M8「Swells and Waves」で参加)

2022年6/22リリース

フォーマット:CD

レーベル:Only Feedback Record

カタログNo.:JCSS14-23

01.sphere「only time will tell… (spring ver.)」

02.re:lapse「timeless melody (alternate ver.)」

03.Whale Done!「Love Speeder」

04.killmilky「ルーという女」

05.The Giraffe Told Me In My Dream「H」

06.Optloquat「Primal」

07. シバノソウ「使い道のない風景」

08.Cuicks「Swells and Waves」

09.cachet「appleblossom」

10.synker「Mortal (city ver.)」

11.bokunofune「dark blue」

12.Lune「lies」

 

Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/total-feedback-2022/1632563582

Spotify

https://open.spotify.com/album/2qHjweZ73YJOKRC9uXyY15?si=UtnIzfq3RP--dUzGTvg-PA

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