音楽メディア・フリーマガジン

ポジティブシンキング SABOTENキヨシの詩の世界〜“君と歩いた”すばらしい日々は〜 第一章


拝啓SABOTENキヨシ様
青葉繁れる好季節を迎え、SABOTENキヨシ様におかれましては、ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
松原裕が旅立ち、はや2ヶ月になろうとしています。
(魂が肉体から離れただけで、彼はカミコベに、太陽と虎にいますが)
裕が一番気になっているバンドは、紛れもなく、SABOTEN。
その歌詞に心を打たれ、メンバーの生き様が大好きだった裕。
1999年門真で結成され、2004年にはSony Music Recordsより華々しくメジャーデビューを飾ったSABOTEN!!デビュー当時より、JUNGLE☆LIFEにはレギュラーで登場。幾度となくその表紙を飾ってくれました。あの頃から、少しも変わらないキヨシのリアルで、ポジティブな詩世界は、もっと広く、もっと多くの人に感じてもらいたいと思っていました。
この度、松原裕の指名を受け、この企画を実施推進いたします。
JUNGLE☆LIFEは、ワンダーワンダーからこぼれ落ちる、愛と勇気を毎月JUNGLE☆LIFEのWEBサイトより発信して行きます!!
盟友SABOTENの進路を照らす、シリウスとなった松原裕の悲願を達成するために!!

JUNGLE☆LIFE PJ


拝啓 JUNGLE☆LIFE PJ様

熱い気持ちをありがとうございます。
PJにはSABOTENの結成当初からいい時期も悪い時期も知っくれていて、更にSABOTENと松っちゃん(松原裕)との関係性を深くまで知る、音楽関係者の中でも数少ない特別なお方です。
そんなPJから頂いたこの企画、是非ともお受けさせてください。
今年で結成20年のSABOTENですが、間違いなく今のSABOTENが一番だと自負しています。
松っちゃん(松原裕)は生前「SABOTENが売れなかったら死んでも死に切れない!SABOTENがバカにされたら悔しくて発狂する!」と言ってくれていました。
と言う事は松っちゃん(松原裕)はまだまだ安心出来ていないと言う事。
これでは恩返しどころか親不孝者のまま。
ここはひとつ挽回をはかり、音楽のバンドの素晴らしさをもっと広く、もっと多くの人に届け、SABOTENの快進撃を始めたいと思います!

第一章

「24/7」
歌詞

壊されていく古い街並みは
コンクリートの塊に変わる
それでも何も変わらずにいつも
空を見上げて今も生きている

あの雑草の様に
何度でも立ち上がれ
あの雑草の様に
何度でも這い上がれ
あの雑草の様に
傷を重ねて磨け
ずっとずっとずっと

生まれ変われるなら海の底の
ヒトデか空に浮かぶ星がいい
君のその言葉は疲れながら
それでも真ん中を見つめている

あの雑草の様に
何度でも立ち上がれ
あの雑草の様に
何度でも這い上がれ
あの雑草の様に
傷を重ねて磨け
ずっとずっとずっと

いつまでも変わらないものは
いつまでも走り続けている
涙を隠すためにいつも
笑ってる

飛べないカイトの様に
何も言わずに待って
飛べないカイトの様に
涙は見せないまま
飛べないカイトの様に
諦めず空を見て
ずっとずっと

あの雑草の様に
何度でも立ち上がれ
あの雑草の様に
何度でも這い上がれ
あの雑草の様に
傷を重ねて磨け
ずっとずっとずっと

24/7
その想いとメッセージ

この曲はアルバムに収録されている曲の中で一番最後に制作された楽曲です。
ワンダーワンダーの制作期間は3年以上に及んでおり、その中で約70曲以上の楽曲を作りました。
最終レコーディングの数日前、数ある曲の中から厳選された楽曲が揃っていたにも関わらず、まだ何か引っかかりを感じ胸の中がモヤモヤしたままだった。
このままでは良く無いと思い、家の外に出て生まれ育った大阪の門真市という街をひたすら歩き続けた。
幼少期から中学生まで住んでいた長屋があった場所には家は無く工場が立ち並び一面コンクリートに変わっていたけど、
当時の家の前には学校のグランドのような地面が広がっており毎日日が沈むまで泥だらけになって遊んでいた。
そんな子供の頃の思い出に浸りながら歩いていたら、コンクリートの割れ目から力強く伸びる雑草を見つけた。
良く見る光景ではあったけど、その雑草は今まで見た事無いような綺麗な花を咲かせていた。
それを見て思わず涙が出た。
雑草という言葉は人が勝手に決めた言葉であって、どんな植物であっても自分を蔑んだり生きることを諦める植物は存在しない。
それは動物にも当てはまること。
地球上で唯一それに当てはまらないのが人だと気付いた。
人は常に誰かと比べたり、妬み合う事もあれば傷つけ合う事もある。
しかし目の前で咲く雑草はただただ日の差す方へ向かって誰かに自慢するわけでもなく、
この世のものとは思えないほど美しい花を咲かせている。
思わず溢れる涙の理由に気付き、もっと自分自身と向き合おうと思った。
「24/7」と言うタイトルには“1週間24時間ずっと”という意味があり、
いつも自分自身を見ているのは誰でも無い自分自身だと言うメッセージを込めています。
この曲が、
“何度でも立ち上がる力”
“何度でも這い上がる勇気”
“傷を重ねる事で輝ける希望”
に変わることを願い、
長期の制作期間の中で最後の最後に生まれたこの楽曲を、ワンダーワンダーの一曲目に収録させていただきました。
あなたを一番近くで見ているのはあなた自身。あなただけの素敵な花を咲かせてください。


「M3105」
歌詞

振り返りは
しないしないしないしない
と決めて走る
誰にも誰にも一切抜かされずに
世界の端まで行き着いたら
それも超えてやる

止まらない思いは加速して
託された願いを見せてやる
走れ走れ届くまで走れ

後戻りは
しないしないしないしない
と決めて走る
誰にも誰にも一生邪魔させずに
夢にまで見てたこの舞台も
軽く超えてやる

止まらない思いは加速して
託された願いを見せてやる
走れ走れ届くまで

にじむ夢も

刻まれた言葉を握りしめ
残された時間も超えるだろう
走れ走れ届くまで走れ

M3105
その想いとメッセージ

まずは、この曲のタイトル「M3105」の数字の部分をそれぞれ
M→M
3→E
1→L
0→O
5→S
に変換する事が出来る。
すると「MELOS(メロス)」と言うワードになる。
この曲の歌詞に多く出てくるキーワードは“走れ”
“走れ”と言えば誰もが一度は耳にしたことのある物語「走れメロス」
「走れメロス」は、大切な友の為、そして世の間違いを正す為に、様々な葛藤の中、走り続けると言う物語。

今この時代にも、様々な人達が、様々な理由で、様々な環境の中で走り続けている。

我々バンドマンは強くない。
きっとメンバーだけでは走り続ける事は出来ないと思う。
自分達メンバーだけではなく、いつも近くで支えてくれる事務所スタッフや、活動を更に大きなものにしてくれる音楽関係者の方々、そしていつも応援してくれているお客さんが居る。
そんな人達に支えられ、期待に応えたいと言う一心事で走り続ける事が出来ている。
辛く苦しい時間もあっても頭の中に浮かぶ顔と言葉によって心を奮い立たす事が出来ている。
これはバンドマン含む音楽関係だけに限らず、サラリーマンから力仕事をする方はもちろん、
職人、絵描き、デザイナー、俳優、タレント、医者、公務員、政治家など、どの様な人もに当てはまる事だと思っている。
一人では走り続ける事が出来なくても、誰かがいるからこそ持っている力を出しきり時に超える事が出来る。
この曲を聴いた人が、今の自分を超えていける力になる事を願ってます。
感謝を込めて。

 


 

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