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~関東・東北地方音楽シーンの現状報告~ Vol.40

∞Z

jackethttp://zerozeroz.jp/

時間が経てば経つほど、関心を持ち続けることは難しいかもしれない。
それでも、3.11で辛いことがあったたくさんの東北人が、前を向いて生きていることを忘れないでほしい。

震災から3年半の月日が経ちました。
音楽ではお腹は満たせないけど、心は満たせる。
辛いことがあっても、前を向いて頑張っている人々の背中を音楽で押していけたらいいなと思います。

 

震災当時、福島市内にある事務所で打ち合わせをしていました。これまで経験したことのない大きな揺れとともに、壁に大きな亀裂が入り、「中にいたらやばい」と直感的に思い、外に避難しました。

福島市街地がパニックになっていたことを今でも覚えています。すぐに安全な場所でスタッフとニュースをTVで見ていると、よく知っている宮城と福島の海岸沿いに津波が押し寄せ、街が人が車が飲み込まれる、信じられない映像が流れていました。

その後すぐ、放射能汚染で避難指示が出ました。私が住む福島市は自主避難区域でしたが、放射能の数値は異常でした。「マスクをしていれば大丈夫」と報じられていましたが、信じられるわけがなかった。目に見えないものだし、あまりにも想像を絶する出来事がおきてとにかく恐かったです。

こんな状態で音楽ができるのか、やっていいものか、悩みました。音楽の道を決意したのに、音楽で被害にあった場所を元に戻すことはできないし、放射能をなくすこともできない、空腹を満たすこともできない。音楽で物理的に満たせるものは、何一つないんだと痛感しました。

生き残った自分が今やるべきことは何か。せめて、近くにいる人たちだけでも、元気づけられないか、そう思い立ち、ゼロゼロゼットのメンバーと一緒にアコースティックギターとカホンで弾語りの動画を作りYoutubeで配信しました。震災後、放射能や停電の影響でイベントスペースやお店もしばらく稼働できず、野外はもってのほか、人が集まれる場所がほとんどありませんでしたが、大変なときだからこそ助け合ったり、励ましあったりできるように、福島市のアイヴィー楽器がお店を開放していたので、みんなでそこに集まろう! と呼びかけました。音楽をやっている人もやっていない人も、通りすがりにお店にきて、コミュニケーションをとることができました。

来てくれた人のためにメンバーと弾語りをしたり、お話したりしました。そこで震災のいろいろなお話を聞きました。中には津波で家族や友人を失った人、故郷に帰れなくなってしまった人もたくさんいました。みんな辛いはずなのに、みんな会って話したり、歌を歌えばみんな笑顔になりました。その笑顔を見て、自分自身もとても励まされました。とても小さな活動だったかもしれませんが、音楽は物理的に何かを満たすことはできないけど、人と人を繋いで、心に灯りを灯すことができるんだと確信しました。

今も当時の動画がたくさんアップされたままになっています。全部福島に住んでいるミュージシャンが大変なときに集まって演奏したり、語ってくれたりしたものです。おちゃらけているものもありますが、震災後の辛い時期に、動画を見た人が少しでも笑えたり、元気になれたなら、それに越したことはことはなかったはずです。
そして、震災から3年半経った今、当時の動画が、3.11のことを思い出したり、考えるきっかけを与えるものになればと思います。

震災後、放射能の情報が錯綜していて、何が正しいのか、何を信じればいいのか、非常に難しいです。福島のテレビでは天気予報で放射能の数値が当たり前のようにニュースで流れます。ふるさとに帰れない人々もたくさん、離ればなれで暮らす親子もたくさんいます。様々な事情で子どもを福島で育てることに迷い、不安、責任を感じて心身共に疲れ果ててしまっている親御さんもたくさんいらっしゃいます。

それを見た子どもも、不安を口に出せないまま、暮らしていることも事実です。エネルギーは人に豊かさを与えてきましたが、福島原発の件で豊かさの裏にある闇が明るみにでました。にもかかわらず、一部の利害関係で原発を廃炉を妨げる勢力を許してはなりません。みんなで関心を持ち、見張って、ダメなものはダメ! と言っていきましょう。

これまで地元のライブハウスはもちろん、小学校、復興イベントや街のイベントに出演してきましたが、震災から4年を迎える来年に福島で大きなライブイベントを企画しています。福島の方々はもちろん、県外の方々に実際に福島に足を運んでもらい、楽しんでもらいながら、福島の現状を見てもらいたいという気持ちから、そういった考えに至りました。まだまだ微力ですが、私は音楽を信じてこれからも福島を拠点に歌っていきます。

「福島のバンド∞Z」が全国、世界中に名前を轟かせて、福島で頑張っている人たちに勇気を与えていけるように頑張ります。

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