音楽メディア・フリーマガジン

~関東・東北地方音楽シーンの現状報告~ Vol.26

loxograph Vo./G.山田航太郎

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たくさんの悲しみ、だけどその分生まれた絆。
立ち直そうとする想い。失敗を繰り返さない事。
子供達の未来は誰が作る?

音楽を作る、歌を歌う。聴く。音楽には人の心に訴えたり、価値観を変えてしまったり、人と人とを繋げたりする魔法の様な力を持っていると信じています。この力を信じて素敵な未来を待ちましょう。

僕は福島県の富岡町で生まれ育ちました。子供の頃は原発がある事が当たり前で原発で働く人達がたくさんいて、それが普通なんだと思っていました。少しずつ大人になるにつれ、それが普通ではない事をわかってはいきましたが危険なものだとは思っていませんでした。
先日、福島第一原発で働いている友人と久しぶりに会う機会がありたくさん話をしました。その時に彼の発した言葉の中で一番多かった言葉が「家族」でした。彼は僕と同い年で結婚し子供は二人います。震災後、一緒にいる時間がとても少なくなったと話していました。しかし、家族の絆が強くなったとも話していました。「絆」震災後にこの言葉を掲げた方は素晴らしいと思います。3月11日の震災でたくさんの人が亡くなって、たくさんの人が悲しんで、たくさんの涙が流れました。そしてそれはまだ続いていて立ち直れない人もたくさんいます。しかし、立て直そうとしてる人達もたくさんいます。僕達は、その人達に乗っかり少しでもその人達の想いや言葉を人から人へ伝えていく事、そして自分の考えを発信する事をすべきだと考えています。そしてこの震災は絶対に忘れてはいけない、忘れないように想いを形にして残していこうと思います。僕達はRe:Lightという復興支援の音楽イベントに何度か参加させていただきました。彼らのやっている事は素晴らしいし本物だと感じました。そして彼らのような人達はもっといる。東北は必ず復興する、と確信しました。
原発事故。自分達が制御できないものを使い続けた人類への罰。私達人類が償うべきだと思います。そして絶対に繰り返さない事です。これからの未来に生きる子供達、生まれてくる子供達にとっては僕が生まれてきて感じたのと同様にこれからが当たり前になります。その当たり前をどうするかは今を生きている私達が考え作っていくものです。もし今、3月11日と同じ様な事が起きたらあなたはどうしますか? どうなると思いますか?

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