今回も個性的なコード進行を取り上げます。
コード自体はシンプルですが、コード進行には的を得た転調が多く使われています。
相性の良いメロディーが乗るだけで、キャッチーかつ斬新な感じに聴こえる可能性大。
昔の洋楽(サイケデリック、プログレ、ソフトロックなど)にも通じる、しかし現在でも色あせない「通な」コード進行だと思います。
普段邦楽を好んで聴き、邦楽チックな楽曲制作をしている人にとって、このようなコード進行は音楽の間口を拡げる絶好のネタになるのではないでしょうか。
【今月のちょいレア】CONISIS 1805(キューボックス)
現存する既製品キューボックスの中でも、トップクラスに位置する逸品。音質がとにかく良く、うまくバランスが取れれば、ワンランク上の演奏がしやすくなることだろう。
【Sight Seeing】
注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します。
初めまして、NEREUS JAPAN代表の大内です。
2012年頃からDTMで楽曲制作をするようになり、写真のような環境で日々制作活動をしています。
海外のアーティストとのレコーディングや国内のグループのプロデュース、バンド活動や楽曲提供など、サウンドトラッククリエイターとして活動しています。
元々ギターリストだったので、アコギでポロポロ弾いて楽曲の輪郭を創ってから、LogicProに落とし込んでいくのが作業フローになってます。
様々な楽曲がここから飛び立っていきました。
あなたの耳にも届く日が来ることを願っています。
<使用機材>
プリアンプ
TF Pro P2 - Dual Channel
マイク
SE ELECTRONICS sE2200a II
ギターアンプ
Hughes & Kettner Edition Tube 20th anniversary チューブアンプ
キーボード
Alesis Quadrasynth plus piano
オーディオインターフェース
TASCAM US-2x2
ギター
Gibson SG
FENDER USA Telecaster
aNueNue BirdGuitar
PC
Mac Stadio
使用ソフト
LogicPro
モニター
FOSTEX NF-01A
ホームページ
https://www.nereusjapan.com/nereusjapan
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
3月分の放送は3月13日(水)27日(水)
出演 樫村治延 サイエンスライター荒舩良孝氏 フリーアナウンサー荒舩裕子氏
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
Marckintoshu 「Life Check」
HipHopのルーツに迫る音場感と、素材の臨場感がベストマッチングした作品。ビギナーから玄人まで幅広く楽しめる内容になっている。
odd 7th 「odd 7th」
パワーポップ、ギターロック、メロコアそして多少のオルタナティブさが絶妙にクロスオーバーしたシングル。
今回は、ネオアコやスウェディッシュ・ポップ、ネオサイケなどにも応用できる洋楽的コード進行です。
いわゆる【A】―【B(サビ)】といった2部構成の曲です。
一つ一つがほぼ転調になりますが、コード進行は流れるように聴こえるのがポイント。
このパターンであればどう転んでも洋楽的になります。
【今月のMV】RISKY MELODY「PHOENIX」
https://www.youtube.com/watch?v=QuTj7ZM4-yA
多くのライブ本数をこなし、実力経験共に充実してきたガールズバンド。よりメロディアスなラウド路線に磨きがかかる作品。
【今月のちょいレア】YAMAHA QY300
シーケンサーの名機QY700の弟分にあたる機種。ステップ入力のしやすさは、どの最新DAWソフトにも決して負けない。電源を切っても本体にデータが残るのが特徴。
【Sight Seeing】
注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します。
「例えばあなたと私の関係について」というシティファンクバンドで作詞、作曲、ギターを担当している、サウンドプロデューサーのNoyaと申します。
コンポーザーとしては、アシッドジャズやR&Bを多く制作しており、その他にも、V tuberさんやゲーム等のBGM提供をしています。
*全体像
*デスク環境
DAWソフトはPro Tools、オーディオインターフェースはRMEのBabyface Pro FS、手元のコントロールは主にPreSonusのFaderPortを使用しています。
*アウトボード
上から
Joomeek threeQ (1chチャンネルストリップ)
Roland INTEGRA-7 (音源モジュール)
DENON DN-F650R (マスターレコーダー)
音源は、音質を大切にするため「INTEGRA-7」を中心に、様々なご要望やジャンルに対応できるよう、一般的な音源だけではなく、和楽器を含むエスニックなプラグインソフトも多く揃えて制作しています。
そして、書き出しはDENON「DN-F650R」を使用しています。
バウンスとは比べられないくらいの音で仕上げてくれるので、是非お勧めです!重宝しています!本当に!
*マイク
CAD Equitek E350
CAD EquitekⅡ E300
sE Electronics sE2200
ボーカルRECの際は、Joemeekのthree QにEvidence AudioのLyric HGのケーブル、CADのマイクを使用することが多いです。
特にメローな曲の時はJoemeek + CADという組み合わせがどうしても好きみたいで、ほとんどこの組み合わせになってしまいますね。
まさに、前回のノハラユーキさんも仰っていた「一家に一台、YES , joemeek!」ですね(笑)
*ギター
ギターは、様々なご要望に添えるようアコギにエレアコ、エレガット。
エレキギターは、FENDERのストラトやGibsonのレスポール、Gretschを揃えており、変わり種としてOOPEGGのTrailbreaker Mark-Ⅰも使用しています。
このギターは音を繊細に表現してくれるので、プレイヤーとして日々鍛えられています(笑)
*その他楽器
ギター以外にも、ベースやウクレレ、ハーモニカの用意があり、最近祖父より大正琴を受け継ぎました。
その名も弁慶(SUZUKI)!綺麗に響いてくれます。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
2月分の放送は2月14日(水)28日(水)
出演 樫村治延 サイエンスライター荒舩良孝氏 フリーアナウンサー荒舩裕子氏
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
RISKY MELODY「いたいいたいあい」
2024年2月14日発売、メジャー第1弾シングル。CDはタイプAとタイプBの2形態での発売、相川七瀬作詞の表題曲に加え、それぞれ違うカップリング曲を収録。当スタジオではVo.レコーディングを担当。
ざ・まろうど
青春パンクと R&Rをベースにした3ピースバンドの、疾走感全開の配信音源。オリジナリティーの出しにくいジャンルにおいて、しっかりそれが出せている点に脱帽。
今回も「シューゲイザー、オルタナを中心としたコード進行」を紹介します。
前回とは違うパターンです。
このようなコード進行であれば、シューゲイザー、オルタナに限らず「洋楽チック」なコード進行になること間違いなしと思います。
【今月のMV】パノラマとラボラトリー
エマージェンザJAPAN2022で優勝、ドイツの大型フェスにも出場したポップフリークトリオのトレイラー。
【今月のちょいレア】インシュレーターDMSD 50Pro
従来のインシュレーターとは根本から違う、優れた分離感を演出する逸品。
【Sight Seeing】
注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します。
茨城県在住、Cuicks (クイックス)というエレクトロポップユニットでvox ,Guitar ,Computerを担当している
ノハラユーキと申します。
ネオアコ·シンセポップ·シューゲイザーなどをベースに、タイムレスな音楽を目指してマイペースに活動しております。時々、リミックスや楽曲提供も致します。
写真① 全体像
my bloody valentineやNUMBER GIRLに触発された名残で、愛用ギターはfender jazzmasterやtelecasterがメインです。
電源タップは、ロンドンのメトロポリススタジオの元エンジニアさんお手製のものです。
電気のグルーヴを扱う人にとって非常に有難い品です。
写真② アウトボード
上から
ENSONIQ SQ-R plus (音源モジュール)
Roland JV-2080 (音源モジュール)
DENON DN-500R (マスターレコーダー)
SONY DPS-V77 (マルチエフェクター)
KORG DRV-1000 (デジタルリヴァーブ)
WAVES L2 (マキシマイザー)
dbx376 (1chチャンネルストリップ)
386 (2chプリアンプ)
ALESIS microverb4 (マルチエフェクター)
KAWAI MAV-8 (MIDIパッチベイ)
写真③ YAMAHA AW2400
こちらはMTRですが、最近はオーディオインターフェイスTASCAM US16×8からアナログアウトしたソースをまとめるミキサーとしての用途が多いです。
ステレオトラックはマスターレコーダーのDENON DN-500Rにインプットし、リアルタイムRECします。AW2400本体に録音することもあります。
いずれにせよ、この方式で書き出す事を始めると、DAWの内部で書き出すミックスダウンが子供騙しのレベルとしか感じられなくなるのでおすすめです!
また、YAMAHAのMTR内蔵のコンプ·EQその他エフェクター類はマジで有能です。YAMAHAのMTRシリーズは、もはやハードウェアエフェクトのバンドル製品です。
写真④ joemeek three Q(1chチャンネルストリップ)×2台とMIDI鍵盤
joemeekのthree Qのなにが良いって、ボーカルマイクやギターやベースにかましたときの「出したい音の感触にスムーズにアクセスできる」良さ!
ドラムのキックやスネアにかませば、「あらゆるビート音楽のグルーヴ感が肌で感じられる」点です!
一家に一台、YES , joemeek!
【Cuicks】
◼︎ALBUM
"warp"
https://open.spotify.com/album/5hBD9QT2jn5MLdJhoC0Cco?si=XDgAUeq_QG-VEFZdn1oRfw
◼︎compilation
"total feedback2022"
(「Swells and Waves」で参加)
https://open.spotify.com/album/2qHjweZ73YJOKRC9uXyY15?si=1braqQ-oQjOZxiqzr-s1CQ
◼︎single
"neo teenagers"
https://open.spotify.com/track/2OyyMGP9bsA7upUkdac6IE?si=AbO71ae6RnOJ8GJCH-dNOw
https://youtu.be/q_MHyjz1QSE?feature=shared
↑2022年3月に水戸sonicで行われたライブの映像です。
湯ノ浦ユウくんという映像作家が撮影チームとして協力してくれました。
【主な楽曲提供·参加作品】
兎白えむ/玉兎帰還 (作曲·編曲)
https://booth.pm/ja/items/3505893
Ander/Szczególne Nasilenie Przemocy
(ポーランドの音響系アーティストAnderの作品にギターで参加)
https://youtu.be/ocHgO31YCkQ?si=OJuxX8ajfuhKEn7Z
cruyff in the bedroom/I'm floating into your seventh heaven(特典盤remix)
inorganic or mineral matter/tric K(KANECO SCREAMING OR DIE!!! remix)
https://youtu.be/UdtSG-rkhno?feature=shared
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア·サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
ラジオ川越 第2·4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
1月分の放送は1月10日(水)24日(水)
出演 樫村治延 サイエンスライター荒舩良孝氏 フリーアナウンサー荒舩裕子氏
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
前回、前々回とシューゲイザーの代表的な音響面に触れましたが、今回はシューゲイザーの「コード進行を中心にした作曲的な側面」を取り上げます。
国内では「シューゲイザー、ドリームポップ、ニューウエーブ、オルタナティブ」と呼ばれるジャンルは、アンプやエフェクター、ギター、ベース、キーボードなどに偏った焦点が宛てられがちで、楽曲の土台となるコード進行については二の次になっていることがままあります。
特にシューゲイザー、ドリームポップは、転調や分数コードをうまく絡めないとあの不思議な感じが出ないことが多いのです。
シューゲイザーの代表的なコード進行例を下に示します。
ポップな要素がありがちな進行に見えますが、J-POP、J-ROCK的な邦楽要素はなく、メロディーがハマれば洋楽的な雰囲気を醸し出すはず。更に轟音ギターを加えれば、たちまちシューゲイザーチックになる可能性大です。
【今月のMV】cruyff in the bedroom「Lazy Sugar Doll」
https://www.youtube.com/watch?v=MbyAKxIdFsM
シューゲイザーをベースに、サイケ、グラム、R&R的エッセンスが交わり、新境地を招いているcruyff in the bedroomの代表作。クールな映像も素晴らしい。
【今月のちょいレア】Joemeek JM47
グリーンボディーのアウトボードで有名な英国中堅ブランドJoemeekのコンデンサーマイク。名前からすると、あの名門ブランドマイクを意識したように思えるが、実は良い意味で全然違う。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
12月分の放送は12月13日(水)27日(水)
出演 樫村治延 サイエンスライター荒舩良孝氏 フリーアナウンサー荒舩裕子氏
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
CANDELASTAR 「20TH CENTURY NOSTALGIA」
従来のエレポップ路線から、よりバンド路線に行きつつもコード進行にこだわり、より洋楽チックに仕上がっている。ライブでの音圧はとにかく圧巻。
カカシカシカカ 「満月」
ブラックミュージックを根幹に、常に洋楽と邦楽の中間を行くギリギリのセンスが素晴らしい。演奏力、アレンジ力が常にブラッシュアップされている点にも注目。
A'monster 「卒業式の帰り道」
元みならいモンスターのリーダー的存在であった、あやの氏のソロプロジェクト。セルフカバーだが、オリジナルとはまた違うテイストが好印象。
前回は80年代中期~90年頃までの、シューゲイザー音像の代表例を記しました。
今回は90年~第一次シューゲイザーブームの終わる96年頃の音像に触れます。
90年代に入り、グランジ、オルタナ、ミクスチャー、ポストロック、デジロック、エレクトロニカ、ブラックメタル、ネオハードコアなどといった新しいジャンルが乱立し、シューゲイザーにも様々な影響が及びます。
個人的な記憶によれば「シューゲイザー」という名前が付け始められたのは、93~94年頃だったと思います。
80年代後半の音像と異なる点は、ギターを重ねる本数が格段に増え、ボーカルもリバーブ、ディレイをはじめ、フランジャー、フェイザー、オーバードライブ、ディストーションといったエフェクターをガンガンかけるようになったこと。
そのことにより、音域ごとの歪んだギターの壁と、ボーカルも歌詞がわかるかわからないかといった感じで「楽器の一部」と化していき、現在のシューゲイザーの源流になっていきます。
ボーカル、コーラス(たまにシンセなど)にはホールリバーブ2.5m sec~3.0m secをマストでかける
↓
さらにコーラス、フェイザー、フランジャーなどをインサートでかける
↓
ディレイ、オーバードライブ、ディストーションなどをセンド&リターンでかける
↓
ギターには前回同様、下地にアーリーリフレクションをかけてから、必要に応じてホールリバーブをセンド&リターンでかけて、深くしていくのがポイント。
【今月のMV】髙岩大輝「台風前夜」
https://youtu.be/COXjkDWLhaY?si=FleMvYOsLpuTWHIN
ロック系をルーツに持つアコースティックギターの弾き語り、髙岩大輝氏の意欲作。聴き手が自然に引き込まれる魅力にあふれている。
【今月のちょいレア】ACOUSTIC REVIVE RPC-1KM
これは一体何?と思ってしまう独特のルックスだが、このRPC-1KMを部屋の壁コンセントに挿すだけで、部屋全体の電源事情が向上するインパクトのある製品。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
11月分の放送は11月8日(水)22日(水)
出演 樫村治延 サイエンスライター荒舩良孝氏 フリーアナウンサー荒舩裕子氏
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
おどるアナグマ「I Don’t Need A Lover」
ギターロックを基盤に、少々チルでオルタナ、かつハイアーなサウンド。自然に耳に入ってくる心地よさと彼女たちの個性が両立した作品。
NOODLES 「NOODLES」
スタンダードロックを中心に、メロコア、パワーポップ、ノーマルパンク的要素が縦横無尽に交差する作品。等身大の間口の広さが好印象。
Markintosh 「Evil Street Fushidara – opp – feat . March On The Real (Ready or not remix)」
オールドスクールHipHopに、現在進行形のネタが心地よく垣間見られる小粋な作品。ミドルクラス~ハイクラスリスナーに刺さるであろう。当スタジオではマスタリングを担当。
メキシコサラマンデル 「旅マンデル」
「何も足さず、何も引かず」という言葉がもろに当てはまるMix CD 。サンプル盤なのに完成度が高いだけでなく、ユニークなアイデアも乱発している点に注目。当スタジオではマスタリングを担当。
SLINGRIM 「飛行船」
静と動を巧みに使い分ける、繊細なセンスとアイデアに満ちているオルタナティブサウンド。ポップ過ぎずマニアック過ぎず、なサジ加減が好印象。
今回より「シューゲイザーのMIX」について取り上げていきます。
シューゲイザーの元を辿ると、80年代中盤のイギリスを中心に、サーフ・ガレージ、New Wave、ネオアコ、エレポップなどが変型した音楽ジャンルであると言われています。当時はまだシューゲイザーという呼び名はありませんでした。
その頃ギターを何十本も重ね録りするバンドは多くなく、ボーカルのリバーブも全開とまではいかず、ダブリングやハモリも多いにせよ、歌詞は何とか聴きとれる曲が程々あったと思います。
その時期のシューゲイザーの、代表的な音響配置図です。
全体の配置に対して、アーリーリフレクションとホールリバーブの使いこなしがポイントでした。
1988年発売のYAMAHA SPX900、SPX1000のプログラムがモロにハマったパターンです。
90年代に入り、オルタナ、グランジ、ミクスチャー、ニューメタル、デジロック、ポストパンクなどの要素が加わり、バリエーションを増やしながらシューゲイザーも進化していきます。音響的な変化も様々になっていきました。
【今月のMV】COLLAPSE「PATH」
https://www.youtube.com/watch?v=izaFGpN1uTU
国内を代表するシューゲイザーバンドの一つであるCOLLAPSE。スローからミディアムテンポの楽曲が多い彼らにしては珍しい、アッパーな一曲。例えるならMy Bloody Valentineの1stアルバム「Isn’t anything」の後半曲に、4AD色が追加されたとでも言うべきか。当スタジオではマスタリングを担当。
【今月のちょいレア】Better maker Mastering Equalizer
アナログのマスタリング用アウトボードでありながら、質感は意外にクール。内部Mixをプラグインでマスタリングするプロセスでは成し得ない、正確なリッチさが堪能できる逸品。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
【告知】コミュニティFM「ラジオ川越」にてラジオ番組始動
10月分の放送は10月11日(水)と25日(水)23:30~24:00より(第2・第4水曜日に放送)
番組タイトルは「Music Translation」
出演者はチャプターハウス代表 樫村と、サイエンスライター荒舩良孝氏、フリーアナウンサー荒舩裕子氏です。
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます。
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
cruyff in the bedroom 「lazy sugar doll E.P.」
ジャパニーズ・キング・オブ・シューゲイザーと称されるクライフの、数年ぶりとなる新曲。ポストグラム、R&R、ニューゲイザーがバランスよく融合した、存在感ある作品。当スタジオではマスタリングを担当。
RISKY MELODY「Reflection」
CLUB CITTA' 川崎でのワンマンライブを大成功させ、2024年2月にメジャーデビューが決定しているRISKY MELODYのフルアルバム。前作よりもラウド路線にシフトし、自らの本質を見出した意欲作となっている。
KamaShow 「Soul Love」
テレ朝系特撮ドラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』主題歌で歌手・鎌田章吾としてメジャーデビューし、2020年改名、再デビューしたKamaShowのフルアルバム。洋楽をこよなく愛する彼の本音が詰まった自信作。当スタジオでは、ほぼすべての楽器隊のレコーディングを担当。
DEAD STOCK 「Changing Scenery」
従来のフューチャーレトロパンク路線から、ポストパワーポップ的要素を加味した挑戦作。攻守のバランスが素晴らしくコントロールされている点に注目。
MONSTER Gann 「MONSTER Gann其ノ壱」
ロックの様々な要素を取り込み、メンバーそれぞれのフィルターを通して、こだわりを出しながら構築されているGoodTune。何々風、とカテゴライズしにくい点に好感が持てる。
今回から取り上げる話題は「ミックスダウンとマスタリングの同時作業について」です。
20年くらい前までのレコーディング作業においては「REC→MIX→MASTERING」という流れが必須でした。現在においてもこのパターンが主流なのは変わりません。
しかし年々ハード、ソフトは凄まじい勢いで進歩している上に、マスタリングの在り方の解釈も変化しています。
同じアーティストが、同じスタジオ、同じエンジニアを使って完結している現場なら、やり方によっては
MIXとMASTERINGの同時作業が可能になるかもしれません。
また、個人やバンドにおいても、REC作業全般に長けていて、全曲を同じ環境で遂行している場合は可能になる確率が上がりそうです。
【今月のMV】おどるアナグマ「ひとりごと」
https://www.youtube.com/watch?v=-w5BHs-9pyM
フォーキーでソフトなオルタナティブさが漂う、3ピースガールズバンドのMV。
ありそうでなかなかない「エクセレントなポップネス」が全体から感じ取れる。
【今月のちょいレア】ORANGE ROCKERVERB100 MKⅢ & TH100
数あるギターアンプの中で一番見た目のインパクトがあるブランド「ORANGE」の、2強アンプヘッド&キャビネット。このROCKERVERB100 MKⅢとTH100それぞれの特徴は、似ている部分5割、違う印象5割といった感じだろうか。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア·サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
Alter「Re:TieTrust」
ロックバンドのアナログ感と、時代に左右されないプログラミングから成る、ハイブリットサウンドが特徴の3ピースバンド。どちらにも偏らないバランス感覚が聴きどころの一つ。
マルジナリア団地sisters
80’s NewWaveやソフトサイケデリックでもなく、単なるオルタナ系でもない、良い意味でカテゴライズ出来ないユニット。一度聴けば脳裏に焼き付くことは間違いない。
unskilled 「START / OVER」
ロックバンドの典型的パターンを巧みに少しずつ変化させ、One & Onlyなサウンドを構築しているバンドの最新作。地元千葉の中規模音楽フェス出演など、ライブ活動もますます勢いづいている。
TOY「SUN」
従来のTRAP、HIPHOP路線から、少々R&BやTRIPHOP的な要素も増え、良い意味で聴き手を選ばなくなってきているように感じるTOYの新作。フィーチャリング、コラボも充実してきており、ますます目が離せない。当スタジオではMix、Masteringを担当。
307.(temporary named) 「What We Lost Hold On」
パワーポップ、メロコア、エモロック、ギターロック的な要素が自然に絡み合う作品で構成されたフルアルバム。前作よりはJ-ROCK寄りのような感じもするが、聴き手を広げるという意味で良い作用が起きそうだ。
当スタジオでは数曲分のドラムレコーディングを担当。
【告知】コミュニティFM「FM川越」にてラジオ番組始動
第1回放送は2023年10月11日(水)23:30~24:00より(以降、隔週水曜日に放送)
番組タイトルは「Music Translation」、出演者はチャプターハウス代表 樫村と、サイエンスライター荒舩良孝氏、フリーアナウンサー荒舩裕子氏です。
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます、ぜひお聞きください。 https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
CHAPTER H[aus]エンジニア樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第 104回
今回はMixdownについて熟考してみます。
この連載でもMixdown(以下、Mix)について、いろいろと実践的に解説してきました。
セルフRECの場合は、そこそこの機材が揃っているメンバー宅で行うことが多いかと思いますが、メンバー立ち合いのもとで行うか、オンラインで行うかの2つに分かれるところでしょう。
レコーディングスタジオでMixを行う際、ここ20年くらいの傾向として、立ち合いMixよりオンラインMixが選ばれることが多くなってきているように感じます。
レコーディングエンジニアの方からオンラインMixを提案されることが多く、バンドマン側もそれが当たり前だと思っている、といった話をよく聞くようになりました。
例えば10年以上活動しているバンドで、過去7回のレコーディング経験のうち「ゼロから立ち合いのMix」経験が1回もない、といった事が結構あるのです。
改めて「立ち合いMix」「オンラインMix」それぞれのメリット、デメリットを考えてみました。
オンラインMixでよくある事例として
*とりあえずエンジニア1人で1回Mixをして、アーティスト側にネット経由でデータを送る
↓
*アーティスト側から電話やメールなどで、1回目のMixについて感想、指示がくるが、同じ空間でリアルタイムでやり取りしていない分、お互いの説明がうまく伝わらなかったり、的外れな指示が来たりする
といったことが日常茶飯事に起こります。
同じ部屋で立ち合いMixをしていれば、5~10分で終わってしまうような説明や指示も、オンラインだと説明の行き違いや、お互いデータを確認するのに時間帯がすれ違ったりすることで、完成形になるまでに思った以上の日数がかかってしまうこともあるのです。
【今月のMV】羊が眠ル夜に「空想タクシー」
PUTIT PETITのメンバーによる別バンドのMV。パワーポップ、シティーロックなどを軸に、クールにまとめ上げられたセンスの良さに着目したい。アーティスティックなモザイクもユニーク。
【今月のちょいレア】Elektron analog RYTM 8Voice Drum Computer
スウェーデンの電子楽器メーカーElektronによる、アナログドラムマシンとサンプラーのハイブリッド機材。キャラクター、クオリティー、価格、そして目を引くデザインなど、国産ドラムマシーンとは全てにおいて相違点がある。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
日々かりめろ「SeventhHaven」
日々かりめろ通算7作目にあたるオリジナルフルアルバム。内容的には前作を踏襲しつつも、彼らにしか出せない味わいと余裕が随所からにじみ出ており、頼もしさすら感じさせる一枚である。
深川隆成 「流れ星」
様々なメディアに取り上げられ注目を集めるジャズシンガー。タイトル曲と、残り2曲とのコントラストも素晴らしい。
カカシカシカカ「ATRAS」
タイトルからイメージされる、大平原が基軸となったエスニック風ビート。それらに連なる上モノとの辛みが実に音楽的だ。
深川隆成「愛の絆」
彼の代表曲と呼べそうなタイトル曲をはじめ、「As Time Goes By」「素敵な恵み(Amazing Grace)」のスタンダード2曲を収録。全ての世代に受け入れられそうな作品。
羊が眠ル夜に「空想タクシー」
王道のギターロック、パワーポップ、シティーロックを中心としたポップスの黄金律満載のリード曲。ボーカルとコーラスのシルキーなコンビネーション、バックサウンドの混ざり具合が素晴らしい。
CHAPTER H[aus]エンジニア樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第 103回
今回取り上げるのは画期的なマスタリング系アウトボードT.C.electronic のFinalizerシリーズです。
Finalizerシリーズのアウトボードは、宅録ヘビーユーザーでも「一体何なのか」と疑問に思うことが多いようです。
1996年ごろリリースされた初代Finalizerは、この一台の中にEQはもとよりマルチバンドコンプ、ノーマライザー、エキスパンダー、リミッターが凝縮された画期的な機種でした。当時の定価で35万円ぐらい、購入層もプロが中心だったこともあり「ハイエンドな実力を持った逸品」と言われていました。
この頃はプラグインもそこそこ出始めてはいましたが、ほとんどがオモチャレベルで、プロの現場では正直相手にされておらず、故にこのFinalizerに期待する人が玄人ほど多かった記憶があります。
翌1997年には更に機能を追加したFinalizer Plusをリリース。
さらにその翌年、96K対応フラッグシップモデルFinalizer 96Kがリリースされました。
前モデルと比較すると「AD・DAコンバーターの強化」「ディザーが3倍に増えた」「ダイナミックEQなど強力な項目の追加」など、シリーズ最高峰にふさわしいリッチな内容になりました。
また、廉価版にあたるFinalizer Expressもリリースされ、手の届きやすい価格設定も相まって、アマチュア上級者からセミプロあたりのユーザーの注目を集めました。
どの製品も現在では生産完了となっていますが、興味のある方は中古市場をぜひチェックしてみてください。
【今月のMV】YAPOOL 「レイトショー」
https://www.youtube.com/watch?v=j33zm3Qf6Q0
ショートストーリーの中からYAPOOLというバンドの本質が垣間見える。
【今月のちょいレア】Fostex T-7
安価ながら上位機種と同レベルの音響製品を数多くリリースしてきたFostexが、20年くらい前に発売していたヘッドフォン。とにかくフラットでワイドレンジ、最新のハイエンドヘッドフォンと肩を並べられる実力が堪能できる。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
STAY FOR WELL 「Until The Summer Ends」
パワーポップ、メロコア、エモロックの中間を行く、新進気鋭バンドのシングル。どの楽曲も適度に攻めつつ、背伸びはせず等身大で勝負している点に好感が持てる。
The Sticamor 「AMORMEALS」
クールジャズ、コンテンポラリーフュージョン、ネオアシッドジャズなど、どこを切っても近未来的サウンドが楽しめるナイスなアルバム。常にイノベーター的感覚で新路を切り開いていく姿勢に脱帽だ。
Fumiya Kimura 「Intangible」
とにかく玄人受けに振り切ったOne & Onlyなサウンド。縦横斜め、すべてに計算しつくされたフューチャーアンビエントミュージックは、最低限の音数で最大限の魅力をアピールしている。
深川 隆成「 STAND BY ME(そばにいて)」
BEN E.KINGの名曲であり、ジョン・レノンをはじめ世界中のミュージシャンがカバーしているSTAND BY MEを、深川 隆成が絶妙な日本語詞に翻訳、歌いあげた作品。
YAPOOL「Imagination」
王道R&Rにナイスな不純物が絡み合う作品。既存のロックに飽きてきた人にこそ聴いてほしい。
CHAPTER H[aus]エンジニア樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第 102回
今回取り上げる機材はALLEN & HEATHのデジタルミキサーSQ-5です。
ALLEN & HEATHはアナログ、デジタル問わず、クオリティーの高い様々なグレードの製品をリリースしています。PA、レコーディングのどちらにもいける製品も数々存在し、写真のSQ-5もその類に属する実力機です。
マイクプリはもちろん、ADコンバーター(アナログ信号をデジタル信号に変換する重要なパーツ。カメラに例えるとレンズにあたる部分)やリバーブを始めとするエフェクター全般の実力は、内臓エフェクターと一言で表現できないくらい音楽的なクオリティーを誇ります。その優秀さは最新型プラグインを圧倒するほどです。
インターフェース機能も充実しており、USBケーブル1本でPCと接続して簡単に作業出来ます。
さらに特筆すべきは、32ch分までDAWとのパラ出しが可能、つまりハイスペックなデジタルのサミングアンプとしても使用できる点です。
DAW内部でのミックスは飽和状態になりがちで、この点でもSQ-5の実力には抜きんでる優秀さが感じられます。
サミングアンプを使用したことのある人にしか理解しにくいかも知れませんが、このミキサーはゆとりのある立体感的音像が演出しやすくなる、ハイクオリティーに直結するワークフローだと確信しています。
「録り音は結構良いのにミックスがうまくいかない」とお悩みの方に、まず試してほしいプロセスの1つと言えそうです。
【今月のちょいレア】Bettermaker MASTERING LIMITER 2.0
大好評だったMASTERING LIMITER 1.0の後継機。1.0よりも、かゆいところに手が届く製品に仕上がっている。アナログ機とは思えないほど細かな設定をPCからコントロール出来るのだが、2.0ではより多くのコントロールが可能となっている。
【今月のMV】YU-DAI 「Not A Husler」
https://www.youtube.com/watch?v=MhtrQNrD7FY
今どきのシティーポップ、R&Bをベースに、最先端トラップやEDM要素を一度分解後、再構築するようなハイエンド作品に仕上がっている。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
TOY 「Loyalty」
変わらず安定したハイクオリティーなHipHopを提供してくれる、TOYの意欲作。トラップ、HipHop、New R&Bの要素が交差する点が印象的。
MASHIRA 「思考回廊」
もろ主流ではないが、サブでもないHipHop系アーティストMASHIRAのシングル。楽曲の展開やリリック、声色の絡みが絶妙な作品。
おどるアナグマ 「ひとりごと」
多少強引な言い方をすると「少しフォーキーな“赤い公園”」といった感じか。どこか新鮮でなつかしいサウンドが印象的。平凡な歌詞の中にもさりげなく個性が光る。
星野由美子「 Chocolate Revolution」
2023年2月に開催されたイベント「MITO世界チョコレートフェスティバル」のテーマ曲に起用された。少しジャジーなPOPSで、これまでの彼女の音楽性にはない新局面となっている。
ZERo 「graffiti」
ロジャーニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズを筆頭に、ソフトロック、渋谷系エッセンスが随所に散りばめられたニューポップチューン。当スタジオでは、作曲、レコーディング、マスタリングを担当。