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CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第49回

今回は、当コラムで1年前に(第37~39回)ご紹介した英国の高品位アウトボードメーカー「Joemeek」について、再度スポットをあててみようと思います。
<Twin Q2>

マイクプリ→EQ→コンプを実装した、現行機種の2chチャンネルストリップ。
第37回で取り上げたTwin Qcs の後継機種で、さらに細かい調整が可能になっています。

<Twin Qcs>

Twin Q2とTwin Qcsを比べてみると、先代であるQcsの方が中音域に粘りがありロックぽい感じ、後継機種のQ2は全体的にシルキーでフラットという印象。ロックも当然いけますが、ポップスやジャズにも向いていると思います。

<VC2>

90年代初頭から約10年ほど販売されていた、当時のフラッグシップモデル1chチャンネルストリップ。真空管を搭載しており、マイクプリ→コンプ→EQ&エンハンサーというユニークな仕様。先ほどの2機種とはキャラクターも違い、設定によってはオールドNEVEを彷彿とさせる逸品です。
今回の3機種は、ステップアップトランスで115Vに上げて使用した方が本領発揮出来そうです。


<フラットな音像を演出するベーシックなノウハウ : モニタースピーカーの配置を考える>
前回は、共振を防ぐためスピーカー底辺に敷くインシュレーターと、フラットな音場にするためにマストなスピーカースタンドについて話をすすめました。
今回はモニタースピーカーを部屋に設置する際の基本ポイントについて検証します。

日本の場合、プライベートスタジオに使用する部屋の広さは6~8畳程度、天井高は2.5m程度、長方形の形状が一般的なようです。
スピーカーを、長方形の部屋の長辺に設置するか、短辺に設置するか迷うところですが、私は短辺(縦向き)に設置することをおすすめします。

壁の材質や、部屋に置いてあるものなどとの兼ね合いもありますが、横向きに設置してスピーカーから離れる距離が短いと(1mくらいとか)細かいところはチェック出来ても、全体像がわかりにくい傾向があります。(例外もあるので断定はできませんが)

スピーカーから約2mくらい離れてモニターした方が、低音から高音まで音全体がチェックしやすいと感じます。

部屋の縦向きにスピーカーを設置し、うまく距離をとってセッティング出来たら、スピーカーの後ろ側にも気を配ると良い結果が得られやすくなります。
例えば、後ろがガラス窓だと音が反射するので、窓にカーテンなどをつけて吸音するなどの工夫は必要でしょう。
また、左右のスピーカーの間にはパソコンモニターを置かないようにすると、音の乱反射が防げたりもします。


【今月のちょいレア】 TASCAM DM 3200
TASCAMが2005年頃リリースした、中型デジタルミキサーのフラッグシップモデル。96Hzでも48chフルに使える優れもの。U2のプロデューサー、ダニエル・ラノワがメインで使用していたことでも有名である。



【今月のMV】CloudyRoom 「 COLORLESS 」

透明感と力強さがバランスよく共存している、ギターロックの佳曲。サビのインパクトは聴き手を「クラウディーワールド」に引き込む独自な魅力にあふれている。


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

Aki Kitagawa & Shoya Kitagawa 「 Blooduo 」

プロジャズボーカリスト北川アキと、昨年メジャーデビューを果たしたフュージョンプログレバンドDEZOLVEのギタリスト北川翔也の親子デュオによるミニアルバム。ジャズをベースに、曲ごとに印象が変幻自在に変わってゆく。個人的にはジャズ界の名ボーカリスト、ホリー・コールを彷彿とさせる「Cry」がイチオシ。

DEAD STOCK 「 FINE GEARS 」

新旧織り交ぜたパンクの名曲たちが自由に羽を伸ばしているかのようなフルアルバム。全体的にストロングポイントのみが目立つ「フューチャーレトロパンク」とも呼べそうな勢いを感じる。特にUSパンク好きにおすすめしたい。

眠らない兎 「 Blue 」

冬をテーマにした、透明感あふれるマキシシングル。切なさの中にも控えめなアカデミックさが散りばめられており、聴き手を選ばないマルチフルワークスと言える逸品。季節によって作品を作り分けているセンスにも脱帽する。

mouse-unit 「 三原色 」

一聴して中性的な声質が印象的な、洋楽テイストを含むエモロックバンドのマキシシングル。ギター、ベース、ドラムのそれぞれのリフやパターンはノーマルであるが、組み合わせの妙で良い意味であまり聴いたことのないサウンドに仕上がっている。今後の活躍に期待。

THE MILES 「FRAGMENT 」

「New Order+Silver suns pickups」vs.「Chainsmokers」といった80年代ニューウエーブ、90年代オルタナ、2000年代以降のトロピカルハウスなどのいいとこどりとでも言うべき、ミニアルバム。これらの洋楽好きには是非聴いてほしい。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第48回

今回も当スタジオでアルバムを制作した、個性的かつ活動レベルの高い2つのバンドをご紹介します。

【than】

大阪を拠点に主に西日本で精力的な活動を行い、海外にも進出しているオルタナバンド。
世界最大のインディーズバンドコンテスト「エマージェンザジャパン2018」で優勝。
エマージェンザ日本代表としてドイツの大規模音楽フェスTaubertal Festival に出演、世界第7位入賞。逆輸入バンドとしての第一歩を踏み出した。
http://than-web.com/

【極悪いちご団】

国内でも稀にみる独自路線を探求し、他の追随を一切許さない展開を続けている「お江戸歌謡ファンクバンド」。
全国リリース作、メディア露出も多数。高い完成度の中にもユーモアたっぷりのMVは一見の価値あり。結成10周年を迎えワンマンライブ、全国ツアーも敢行。2019年に向けネクストブレイクの予感。
http://www.aj-group.co.jp/ichigo/info.html


【モニタースピーカーの重要性と、そのポイントについての考察】
今更ながら、レコーディング、MIX、マスタリングにおいて一番大切なものはなんでしょう?

多くの人が「DAWソフト、プラグイン」「パソコン」「オーディオインターフェース」「マイク」「アウトボード」などと答えるのではないでしょうか。
「モニタースピーカーと、それらを取り巻く部屋の環境」も、上記の最重要項目に是非入れていただきたい、と私は思います。
<写真↓YAMAHA MBS7 STUDIO>

健全なモニタースピーカー環境を構築することは、プロエンジニアでも一筋縄とはいきません。

バンドマン、ミュージシャンが自力でモニター環境を構築する時も、良い音・良いバランスで鳴っている「気がする」という状況に陥っていることが多いのです。
理由は「各部屋のモニター環境を聴き比べるプロセス経験」を積むことが少ない、加えて「プロスタジオのフラットなモニター環境を体験した経験がない」人たちが増えていることにもあると思います。

モニタースピーカー選びの基本は「部屋の大きさに合わせる」事から始まります。
初めての方は前回触れた「パワード(アクティブ)スピーカー」を最初の一台に選ぶと良いかと考えます。
プライベートスタジオの大きさは、大体6畳程度が平均のようです。スモールモニターが、大きさ、値段的にもちょうど良いのではないでしょうか。
一例を挙げますと
YAMAHA MSP5↓

FOSTEX DM0.4n↓

SONY SMS-1P↓

などが、クラス的に最初の一台としてお勧めです。

モニタースピーカーが決まったら、ある程度の部屋の吸音とセッティングする位置、そしてインシュレーター、スピーカースタンドなどのアクセサリーも重要になってきます。

<インシュレーターとは?>
スピーカーの下に敷いてスピーカー自体の共振を防ぎ、クリアーな音像を創り出すアイテム。
一般的には3点または4点、スピーカーの四隅やリアパネルの真ん中に設置する。
日本においては地震の影響もあるので4点設置することをお勧めします。

オーディオテクニカ↓

AET↓

ISO ACOUSTICS↓

<スピーカースタンド>
インシュレーター同様スピーカー自体の共振を緩和するアイテム、
ULTIMATE↓

ZOAR↓


【今月のちょいレア】TASCAM SX-1

2001年にリリースされたTASCAM製ハードウエアDAW。デジタルミキサー部はもとよりCDドライブの音質も極上で、パソコンのCDドライブとは次元が違う高品位な質感が楽しめる。


【今月のMV】 DEAD STOCK 「OVER AGAIN」
イギリスの初期パンクと、アメリカの90年代メロコアが合体したような「レトロフューチャーパンク」といった呼び名がぴったりな名曲。


 
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

極悪いちご団 「 十年鴉 」

バンド結成10周年、自前の江戸前歌謡ファンク路線をまい進する極悪いちご団の最新作。ヤンチャさの中にも、渋さや深みも自然とにじみ出ており、時代劇のテーマ曲にもなりそうな和の究極を突き詰めている。2019年1月全国発売。

than 「 see line -single- 」

世界最大のインディーズバンドコンテスト「エマージェンザジャパン2018」優勝の、大阪在住オルタナ・エモロックバンドの新譜。言葉の壁をぶち破る、端正かつダイナミクスな世界観が素晴らしい。2019年1月全国発売。

Yamashita Kazuki with five 「 Blessing of Snow 」


動と静の対極にあるエネルギーを巧みにコントロールし、1つの作品の中であらゆる局面を表現する山下一樹流ネオジャズの決定盤。前作より演奏、作編曲ともにスケールアップしている。JAZZ Vo.&ピアニスト星野由美子のフィーチャリングも話題。

the Barometz 「 Judgement EP 」

ジャズフュージョンギタリスト矢堀孝一氏のサポートベーシスト星野李奈をはじめ、スタジオミュージシャンで結成されたテクニシャンぞろいのバンドのアルバム。2000年頃のNYジャズを今風に昇華させたような、新しい試みが随所で堪能できる。

みならいモンスター 「 桜の花が咲く頃に 」

地元茨城県阿見町の観光大使を務め、年間平均100本のライブをこなす三姉妹ロックバンドのシングル。短いスパンでリリースしているが、作品の完成度、バリエーションなどどんどん進化している。アルバムの完成も楽しみだ。

          

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第47回

今回も、活動レベルが高く個性的なアーティストを一組ご紹介します。

The echodek

フレンチダンスロック( ex. PHOENIX / Justice )、UKチルウエーブ( ex. Temples / Foals )、そしてブルックリン勢( ex. Animal Collective / WASHED OUT )のハイソなエッセンスがバランスよく散りばめられているバンド。

*劇団キャラメルボックスの公演CMに楽曲提供
*FM802のヘビーローテーション曲に採用&ゲスト出演
*月刊Sound&Recording Magazine、月刊SOUND DESIGNERに各3回記事掲載
*タワーレコード情報誌ZINE SPICE2018年7月号に記事掲載
などの経験を持つ彼らが2018年12月、2ndフルアルバムを全国発売します。

ジャングルライフ252号p28・29およびWEB版に、The echodekの3人と私の対談が掲載され
ています。是非ご覧ください。


【大学生バンドのセルフREC】
今回は番外編としてモニタースピーカーについて考えてみたいと思います。

MIX、マスタリングにあたって「プラグインを購入する前に」まずモニタースピーカーの環境構
築をしっかり行います。

モニタースピーカーは、大きく二種類に分けられます。

① パワーアンプ内蔵タイプ
パワードモニターもしくはアクティブモニタースピーカーなどと呼ばれ、種類も多く現在の
主流と言ってよいでしょう。
パワーアンプを別に買う必要がないので、省スペースかつケーブル配線もシンプルなのが特徴です。
最初に買うモニタースピーカーとして打ってつけとも言えるものを挙げてみましょう。
*YAMAHA MSP5 STUDIO
*YAMAHA HS5
*JBL 305 PMKⅡ
*ADAM T5V
*TASCAM VL-S3
*FOSTEX PM0.4n(写真↓)


*SONY SMS-1P(写真↓)生産完了品ですが中古市場でたまに見かけます。

② パッシブモニタースピーカー
最近はピュアオーディオ系が中心になりつつあり、プロオーディオ部門の製品が少なくなってきているようです。パッシブモニターの代表的なものの一つにYAMAHA NS10M(生産完了品)が挙げられます。世界中で今でも現役で活躍する名機です。
パッシブモニタースピーカーは、パワーアンプを別に用意しなければならないこともあり、最初の一台に向いている、とは言いにくいようです。

モニタースピーカーの次は、専用のスピーカースタンドとインシュレーターは最低限用意したいところです。スピーカーを置く角度や振り方もしっかり整え、環境構築を行うことが出来てこそ、良いMIX、マスタリング作業につながると思っています。

余談ですが、今月発売の月刊SOUND DESIGNER(2018年12月号)でモニタースピーカーのレビューを担当させていただきました。文中にも登場したADAM T5VとFOCAL SHAPE50について執筆しています。(P79・80)


【今月のちょいレア】TASCAM TM-D1000
TM-D4000(TASCAM初期のデジタルミキサー)の流れを汲む、コスパ充実の名機。


【今月のMV】Cuicks 「blink,blink,blink,blink」

80年代後半のR&B~現代のニューウエーブ的な要素が巧みに絡む名曲。


 
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

フラスコテーション 「 イノセントユートピアE.P. 」


神戸在住エモ・パワーポップ系ギターロックバンドのシングル。平均年齢19歳でありながら、ハイスピードな作曲力、年間約100本のライブをこなすフットワークの軽さなど、これからの活躍が大いに期待できる。Eggsでの上位ランキングや2018年Minami Wheel出演など話題も豊富だ、2018年11月全国発売。

The echodek 「 Nothing but you 」

国内の洋楽系バンドとは一線を画する、フューチャー・オルタナ・ポップバンドのセカンドフルアルバム。フレンチダンスロックとブルックリン勢のベストマッチングが心地よい。当スタジオレーベルWhirlpool Recordsより2018年12月全国発売。


ザ・ビールス 「 酔。 」


“酔っぱらいのためのR&R”というキーワードを掲げた、オールドスクールを少し匂わせる3ピースバンドのシングル。まさにビールを片手に、余計な邪念を取り払って聴くことをおすすめしたい。ライブパフォーマンスも一見の価値あり。


marbh 「 crack of dawn 」


90年代グランジを現代風に昇華させた、ネオ・グランジバンドのシングル。オルタナ、ハードロック、シューゲイザー好きの琴線に触れそうな硬派サウンドが魅力的。逆輸入バンドの王道を行きそうな勢いを全方位から感じる。


みならいモンスター 「 REAL 」


以前発売した人気曲を新たにリテイクしたシングル。いつもの彼女たちよりも、ハードロック寄りのパワフルな仕上がりとなっている。ハードロック系有名音楽雑誌「WE ROCK」のコンピレーションにも参加。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第46回

今回はまず、私がレコーディングで関わっているバンド・アーティストの中でも、特に活動レベルが高く個性的な3組をご紹介します。

★Andare(アンデア)

「国吉亜耶子and西川真吾Duo」名義で活動、年間100本以上のライブやフェス、サーキットイベントに出演。フジテレビ系ドキュメンタリー「Nonfix」エンディング曲を担当。
2016年「Andare」に改名し、サポートメンバーに下上 貴弘(アルカラ)星 直旗(僕とモンスター)佐藤 学(おいおい教バンド、ロックンロールサービス)を迎え、Andare名義での1stアルバムを発売する。
*JUNGLE LIFE 251号WEB及び誌面P26・27にインタビューが掲載

★S.H.E(Struggle-Head,Emergence)


世界最大のインディーズバンドコンテスト「EMERGENZA MUSIC FESTIVAL 2011」で優勝、並びにベストベーシスト賞を受賞。日本代表としてドイツで開催されたEMERGENZA INTERNATIONAL FINALに出場し4位入賞。渋谷O-WEST、新宿ロフトでワンマンライブ、岩手県の音楽イベント「いしがきMUSIC FESTIVAL」にゲスト出演。その他にもチバテレビ「応援美女子」エンディング曲担当、月刊サウンドデザイナー2015年3月号に企画素材曲を提供。
この度6枚目となるフルアルバムを全国発売する。
*JUNGLE LIFE 251号WEB版及び誌面P24・25にインタビュー掲載。

★川嶋志乃舞(かわしましのぶ)


東京藝術大学卒、三味線日本一に四度輝くなどの経歴を持ち、自ら作詞作曲もする才能あふれる彼女。数か月前にフルアルバムを発表、間髪を入れずに今回4曲入りE.Pをリリースする。氷川きよし「見えんけれどもおるんだよ」(アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』新章「西洋妖怪編」新EDテーマ)に津軽三味線と長唄三味線で参加、西日本最大のフェス「MINAMI WHEEL 2018」に出演。年末には台湾、来年春にはロシア公演も予定されており、音楽ジャンルや世界を越えた活躍が期待されている。


【大学生バンドのセルフREC】
セルフRECもいよいよMIXにとりかかったが「どこから手をつけたら良いのか」に迷うメンバーたち。

↓【MIX完成予想図】

どのパートから手をつけるのかは、プロのエンジニアでも様々であり、曲調によっても変わることがあるのだが、大きく分けると
① ドラム、ベースから
② (歌ものなら)歌から
③ 全体を少しずつ
のいずれかが多いようだ。

MIXを行う上で一番大切なことは「モニタースピーカーのフラットな環境」だ。

「モニタースピーカーから出る音がすべてフラットで正しい」ということを大前提に音をいじっていくので、この基準にかたよりがあると仕上がりが微妙になる。
例えば海外製のパワードモニターは国産のものより低音が強く出る傾向があるので、これをそのままMIXに使ってしまうと他のモニターで聞き比べた時「低音が少なめ」になっている、ということにもなりかねない。

また「良いヘッドフォンがあるからモニタースピーカーは必要ない」という考えもあるようだが、基本は「モニターから出てくる音が空気を伝って耳に入り、バランスをチェックする」のが一番自然である。

細かいノイズチェック、エフェクトのかかり具合のチェックにはヘッドフォンは最適だが、全体のバランスを聴くには向いていない。

理想はかたよりのない良いモニタースピーカーと、細かい部分もしっかりチェックできる良いヘッドフォンの両方を持っておくことだ。



【今月のMV】 極悪いちご団 「 追え!御江戸町娘 」

千葉県ニューマッドシティ(新松戸)が生んだファンキー演歌歌謡バンド。洋楽ファンクロックをベースに、歌謡曲、演歌、80年代J-POPの要素も見え隠れする独自の音楽性を持つ。2018年12月に新譜をリリース予定。


【今月のちょいレア】 Forcusrite Mixmaster
T.C.electronic Finalizer96kやDBX Quantamのライバル機種でもあるマルチバンドコンプの名機。
ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンが愛用していたことでも有名である。生産完了品。


 

【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
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S.H.E(Struggle-Head,Emergence) 「 AtoZ-Anxiety to Zillion- 」


オルタナティブロックという範疇を軽々と飛び越え、5人の個性が1つの大きなベクトルの中でせめぎあいながらまとまっている。サウンド的にも余裕を感じる、現時点での最高傑作と言えよう。2018年11月britttfordレーベルより全国発売。

Andare 「 鏡に映る花のように 」

以前からの流れを踏襲しながらも、一回り大きくなった彼らの新作。国吉の攻めのピアノ&Vo.と、西川の紳士的ながらもアグレッシブなドラムとのバトルが頼もしい。歌声や歌詞から少し尖った安堵感もある。サポートベースに、アルカラの下上貴弘氏が参加しているのも話題の1つ。2018年10月ベルウッドレコードより全国発売。

川嶋志乃舞 「 ラブハイウエイE.P. 」

数か月前にフルアルバムをリリースしたばかりだが、インターバルの短さとは反比例して、演奏・作詞作曲ともにますますスキルアップしている。今回も新進気鋭のドラマー渡邊シン氏(ex.映画「坂道のアポロン」、ジェジュンコンサートツアーに帯同など)アレンジャー宮野弦士氏(ex.フィロソフィーのダンス)が参加、楽曲の魅力を最大限に押し上げている。

ハルヨリ


栃木在住ギターロックバンドのシングル。楽器隊はもとより、歌と歌詞を大切にするピュアな精神と、彼らの一番根底にある熱量が沸々と伝わってくる。ライブパフォーマンスも魅力的であり、今後ますますの活動を期待する。


GROANING BARBARIAN 「 沈む箱舟 」


キャリア10年超のベテラン勢で結成された、モダンヘヴィネス系バンドのシングル。全体的にダウナーでありながらも、等身大の疾走感がにじみ出ている。デスボイスの絡み方がナチュラルな雰囲気を醸し出しており、ラウド系リスナー以外からも支持されそうな可能性を感じる。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第45回

日本を代表するシューゲイザーバンド、cruyff in the bedroomが毎月最終日曜に開催している
シューゲイザー特化イベント「Total Feedback」が10周年を迎え、10年ぶりとなるコンパイルアルバム第2弾をリリースします。当スタジオもcruyff in the bedoroomの楽曲レコーディング、ミックスと、参加12バンド全曲のマスタリングを担当させていただきました。12バンド中4組が海外勢ということも大変話題になっています。

イベント主催者であるcruyff~のハタ ユウスケ氏をはじめ、参加バンド4組よりメンバーなど5名、進行役にdisk unionの小野氏を迎えたJUNGLE LIFE SPECIAL TALK SESSIONに、私 樫村も参加させていただきました。この対談の模様はJUNGLE LIFE本誌250号P22・23とJUNGLE LIFE WEB 9月更新分に掲載されています。ぜひご一読ください。

「Total Feedback 2018」2018/10/10 Release
Only Feedback Record JCSS14-19 ¥1,500+税

参加バンド紹介およびライブ情報は公式youtubeチャンネルをご覧ください。


【大学生バンドのセルフREC】
セルフRECも終盤に差し掛かっているが、MIXにはまだ1曲も手を付けていない。全6曲中2曲は全てのパートを録り終わっているので、今回は【4つ打ちダンスロック】をとりあえずMIXしてみようということに。

MIXにおける重要なポイントは「完成形がある程度、頭の中で描けているか」。
ゆえに一連のRECでは、常に完成形を想定して録音してきた。

【4つ打ちダンスロック】のMIX完成予想図

また、どういうシステムでMIXをするべきかを考える。通常ならPCとインターフェースだけで完結するところを、下記のようなセッティングで進めることにした。

数あるトラックをある程度グループ分けして束ねることを「ステムミックス」と言うが、今回が8系統に分け、オーディオインターフェースのパラアウトからアナログミキサーに出力。いわゆる「サミングミキサー」的にアナログミキサーを活用する。これによりPC内部でのMIXでは実現しにくい、ファットでリッチな質感が演出しやすくなる。

裏面

次にアナログミキサーのステレオアウトを、Finalizer96kまたはDBX Quantum、ForcusriteのMIXマスター系のマルチバンドコンプなどのアウトボードに通し、音圧を少々稼ぎつつリミッター的に使用しピークを抑える。
マルチバンドコンプ

その信号をマスターレコーダーなどに入力し、アウトプットの音を聴きながらMIXをすると、バウンス時における音の変化を極力抑えることが出来る。

また、スピーカーも専用スタンドやインシュレーターを使用し、しっかりと音像が見えるよう努力することを忘れてはならない。

これらを実行するには予算、スキル、根気、センスなどの全てが必要になるのだが、やっただけの価値が充分にある。


【今月のちょいレア】 MACKIE DESIGNS CR-1604


【今月のMV】 S.H.E(Struggle-Head,Emergence)「hiria」
トリプルギターをフィーチャーした、女性Vo.オルタナ・エモロックバンド。マニアックだがノーマルすぎない落としどころが印象に残る。年内に2年ぶりとなる新作を発売予定。


 
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

V.A 「Total Feedback 2018」

シューゲイザーバンドcruyff in the bedroomがオーガナイズする、アジア4か国のハイエンドシューゲイザーコンピの決定盤。濃密な内容にネクストステージのあらゆる可能性を感じる。2018年10月、日本およびアジア圏で発売。

Jam en drop 「MONSTER」

80~90年代のアメリカンハードロックを基調とした、女性Vo.ロックバンドのシングル。常に攻めているSAXの存在が、バンドサウンドに絶妙にマッチして素晴らしい。ワン&オンリーな世界観が、着実に構築されつつある。

LITTLE RED PUZZLE 「TREBLY」

15年のキャリアを誇る、ベテランR&Rバンドのミニアルバム。Vo.YUのハスキーな歌声に磨きがかかって、更に全方位に存在感を増している。大御所バンドとの対バン経験の多さにも目を引かれる。

Beadroads 「SUNSHINE」

70年代アメリカンポップスに現代のフィルターを通すことにより、モダンJ-POPなるジャンルを確立させた活動歴20年Beadroads。シュガーベイブの進化形とも解釈できる意欲作。良質なポップスを求める人に特におすすめ。

Boyish 「めざめ」


90年代ソフトオルタナティブを通過した、はっぴいえんど系ポップグループのアルバム。バックグラウンドの広さと深さが自然とにじみ出てくる、等身大のマスターピース作品。2018年10月全国発売。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第44回

【dbxシリーズ第4弾】
今回取り上げるのは、2000年初頭にdbxが満を持してリリースしたデジタルマルチダイナミックプロセッサーQuantumです。
【表面】

【裏面】

Quantumは「デジタルマルチバンドコンプ」「シングルコンプ」「EQ」「Normalize」といった機能を備えた、いわゆるマスタリング用のアウトボードです。
当時プラグインとしてリリースされていたマキシマイザーやマルチバンドコンプと比較しても、相手にならないくらいのクオリティーを保っていました。

また、ハードウエアのライバル機種としてはT.C.electronic Finalizer96kや、Forcusrite MixMaster、そしてタイプは異なりますがWAVES L2(ハードウエア)などが挙げられ、Quantumと比較検討されていました。

【T.C.electronic Finalizer96k】

【WAVES L2】

この時代のアウトボードは、アナログ、デジタルのインプットとアウトプットの使い勝手の良さが秀逸です。例えばエントリーモデルのオーディオインターフェイスとつないで使用しても、かなりの威力を発揮します。

2018年8月現在、上記に挙げたようなアウトボードの現行機種はほとんどなく、中古で探すしかない状況です。レアで状態の良い物はなかなか入手困難ではありますが、Quantumでしたら3万円台(発売当時18万8千円)、Forcusrite MixMasterが5万円前後、Finalizer96kは6~8万円(発売当時30万円前半)、WAVE L2は10万以上といったところでしょうか。

QuantumとFinalizer96kを比較すると、音のレンジとワイドさはFinalizer96kが、ノーマライズでの音圧の上り具合はQuantumがやや勝っていると感じます。

DAコンバーターとワードクロックに関しては、個人的にQuantumの方が好みです。特にパンク、メタル、オルタナ、グランジ、シューゲイザー系に合うと思います。

マキシマイザー、マルチバンドコンプ系のプラグインは、この10年で相当の進化を遂げていますが、最新プラグインと2000年初頭のアウトボードを比較しても、ほとんどの面で10数年前のアウトボードに軍配が上がります。
アウトボードならではの「ガシッとした感じ」、音像の面積、体積がよりナチュラルに広がる感じは、実機を体験していただかないとわからないのですが、気になる方はぜひ手に入れて検証してみてください。

Quantumの進化系、QuantumⅡというモデルも2005年くらい?にリリースされていました。こちらもたまに、中古で3万円後半くらいで目にします。


【大学生バンドのセルフREC】
録りもいよいよ終盤、数曲のコーラス録り、Key録り、ソロも含むリードギター録りを残すだけになった。全部のパートを録り終わりミックスに取り掛かれる曲もあるのだが、残っているパートを録り進めたのちに、ミックスを同時進行で行うことにした。

今回は【4つ打ちダンスロック】のキーボード録り。
定番の音色(ピアノ、オルガン、エレピ、ストリングス、クラビネットなど)ではなく、アナログシンセのリフ2音色を、Bメロとサビに入れることにした。
【使用シンセ:Roland JD-XA】

打ち込みで同期パートに入れてもよさそうなパートなのだが、アナログシンセ特有の「音色の時間変化に伴う予測不可能な効果」を狙うため、あえて手弾きにした。

Bメロ①アナログシンセのフィルターがかかったリード系音色のリフ。弾く強さによって音色が目まぐるしく変わり、打ち込みでは実現しにくい偶発的なサウンドが期待できる。
弾いてみると音色の変化は良いがリズムがイマイチ。音色のうねり具合を調節し、2テイク目。
3テイク目でOK。音色の波形を少しエディットし、2Bと3Bにもコピペした。3Bは最後2小節のコードが変わるので、ここのみパンチインで対応。

サビは、音色は同じだがリズムのシンコペーションが間違いを引き起こしやすい。テイクを重ねるたびシンコペーションには慣れてきたが、それでもつまづく。なんとかOKのでたテイクをエディットし、2サビ3サビにコピペ。3サビは2回しあり、アウトロ前の2小節は違うコードなのでここはパンチイン。

次にモジュレーションのかかったシンセブラスのリフ。サビのみに使う音色だ。シンコペーションに左右されないフレーズなので比較的大丈夫かも。数テイクを録って、とりあえずOKに。それぞれのサビのフレーズが少しずつ違うのでコピペは使えない。順調に録音を進めていくが、急にアウトロにもブラスの音色を入れることになる。いきなりだったので間違いも多いが、やはりこのフレーズをアウトロにも入れた方が効果的だと意見が合致し、テイクを重ねることにした。間違った箇所をパンチインしたり、音色のうねりがつながらない箇所は通して弾きなおして、キーボードを録り終えた。
これで【4つ打ちダンスロック】は全パート録音を終えることができた。



【今月のMV】The Echo Dek 「Sister On The Family Bed」

PHOENIXにも通じる、フレンチダンスロックのキラーチューン。近々新作音源をリリース予定、今後の活躍が期待できる。



【今月のちょいレア】T.C.electronic 2240

2chのプリアンプ&EQの名機。2Mixを通して音作りが劇的に改善出来る、高品位な逸品。


 
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

GREEN EYED MONSTER 「 1minute match 」


スペインをはじめとするヨーロッパツアーを敢行する、メロコアバンドのミニアルバム。最近では少数派になってきた硬派なパンク精神が、サウンド全体から感じ取れる。
   
music makes me... 「 ひかりを描きつけるもの 」

ネオアコ、ソフトロック、アノラック、スウェデッシュポップの有機的なエッセンスが堪能できる名盤。ポップスの真髄が凝縮されている。

CHIERI SUZUKI 「 - TONE 002 – 」


ネオフュージョン、映画音楽、ヒーリングミュージックあたりにカテゴライズできる、ファンタスティッ
クなインストゥルメンタルの決定盤。前作よりもブラッシュアップされた内容にも注目。

いこち 「 化物屋敷に灯が点る 」


ニューハーフVo.蠍ちか子率いるR&Rバンドの自信作。オーストラリアツアーも敢行経験あ
り、グローバル感覚みなぎる作品だ。全国発売中。

スキャナーズ 「 世界の裏側 」

R&Rの大御所との対バンも数多くこなす、スリーピースバンドのアルバム。コミカルな歌詞と
独自のボイスの絡みが耳から離れない。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第43回

<dbx特集 第3弾>
今までシルバーシリーズと呼ばれるdbx3シリーズと5シリーズについて取り上げてきました。


今回は最新機種dbx676についてです。
<dbx676フロント面>

<リア面>

ブラックボディーが高級感を醸し出す676は、1chのチャンネルストリップです。
シルバーシリーズと比べ、マイクプリアンプ部はワイルドさが少し治まり、レンジが広くなってより幅広いソースに対応できるようになりました。
コンプ部はガッツ具合も少々残しつつ、よりナチュラルになりオールマイティーに使えます。
特にEQの音楽的な派手なかかり具合は特筆ものです。さすがは上位機種、と言えるでしょう。
DI部も秀逸で、特にベースRECに大活躍します。

一生使える手頃なチャンネルストリップは何か?と聞かれたら、迷いなくこの676をお勧めします。Neveをはじめとする最上位機種と肩を並べる実力機です。実機だからこそ出るこのキャラクターは、プラグインでは無理なのでは?と思います。

2018年7月上旬現在の実売価格は11万円前後といったところです。興味のある方はぜひ探してみてください。


<大学生バンドのセルフREC>
勢いにのってきたセルフRECのコーラス録りは、2曲分が終わり、次はテンポチェンジ有りのオルタナロックのコーラスだ。
サビのみのハモリだが上ハモ下ハモがあり、コーラスを担当するのはVo.ではなくギターとベースのメンバーだ。歌詞が違うのでコピペは使えず、テンポチェンジもあるのでリズムの変化にも気を付けなければならない。

使用する機材は前回と同じ。
<マイク:SE Electronics SE2200aⅡc>

<マイクケーブル:KLOTZ Titanium>

<チャンネルストリップ:TOFT Audio Designs EC-1>

<電源ケーブル:オヤイデ ブラックマンバ>

まず録りやすい3サビから、モニターチェックを兼ねて取り掛かる。
上ハモ2テイク目で、ピッチを少々直せば使えるレベルのものが録れた。保留して3テイク目で満足いく結果になりOKがでた。
次に2サビの上ハモ。歌詞に舌がもつれてあやふやに聴こえたり、歌詞を間違えたりで1テイク目と3テイク目のいいところ取りで解決する。
1サビの上ハモは調子が出てきて一回でOK。

1サビ下ハモに取り掛かる。すでに主旋律と上ハモで2声重なっているところに、3声目となる下ハモを加えることになるので、シビアにジャッジしなければならない。
モニターバランスも変更した。

とりあえず録ってみる。すでに録った2声と、下ハモのバランスがいまいちなので、さらにテストを重ねてバランスが出来上がった。

下ハモ録りの本番。1テイク目は主旋律のラインにつられ、2テイク目は上ハモのラインにつられなかなか満足いく出来にならない。3テイク目、前半はまあまあの出来なので残して修正し、後半はパンチイン。後半も修正してようやくOKとした。

2サビの下ハモ。録ってみたら後半はまあまあの出来だったので、前半のみ録り直し。ピッチを直せばなんとかなるテイクが録れたのでOK。

3サビの下ハモは一発OKが出て、この曲の全パートを録り終えることとなった。


<今月のMV> GREEN EYED MONSTER 「HELLO」
この秋ヨーロッパツアーを敢行するメロコアバンドの、一押しコンセプトMV。


<今月のちょいレア> Waves L2
マキシマイザーの代名詞ともいえるL2のハードウエア版。プラグインでは成し得ないリッチな音像を、いともたやすく演出できる逸品。約10年前にディスコンとなった名機である。


 


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

Rina Hoshino feat.Shoya Kitagawa 「Attack!!」

ジャズギタリスト矢堀孝一のツアーにもレギュラーで参加している、プロベーシスト星野李奈の
初リーダー作。ハイクオリティーながらキャッチーでアカデミックなフュージョン系インストに仕上が
っている。Dezolveのギタリスト北川翔也が、G.に加えアレンジ、トラック制作で全面参加して
いる。

GENSEKI 「サイキッカー」


エモロックとラウド系の中間に位置するロックバンドのミニアルバム。セミハイトーン系Vo.と、ラウ
ドに振り切らないギター系の音色との紙一重なマッチングが素晴らしい。ラブソング的な歌詞
が少ないのが逆に新鮮なバンドだ。

キリマルカラー 「キミイロ」

仙台在住、少々渋谷系の匂いを感じさせる男女ポップスユニット。スウェイデッシュポップにも
影響を受けており、日本語詞でも洋楽っぽさを感じさせる洗練されたセンスに注目したい。


品川ユースフル 「poppin」


ファンク、ディスコパンクなどが根底にあり、ハイソな上モノが縦横無尽に飛び交うギターロック
バンドのマキシシングル。ダークなルーツミュージックと最先端ヨーロッパダンスミュージックのフレ
ーバーもさりげなくミックスされている。

新宿良音演奏会


新宿を中心に活動するハイレベルな26組のバンドによる、2枚組スーパーコンピ盤。人気バ
ンド 鶴をはじめ、R&R、エモ、フォーク、パワーポップ、UKロック、オルタナなどとにかく幅広く濃
い曲が満載。全国発売中。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第42回

<DBXシリーズ第2弾>
前回では「5シリーズ」と呼ばれる566(デュアルチューブコンプ)、576(チューブチャンネルストリップ)、586(デュアルマイクプリ+EQ)について触れました。

今回は「3シリーズ」について取り上げます。

<写真上:376 下:386>

特徴について「5シリーズ」と比較しながら説明していきます。

①1chチューブチャンネルストリップ
576(写真上)376(写真下)

キャラクターは類似していますが、上位機種である576の方がレンジが広く、EQ、コンプのかかりもやや派手。
双方とも生産完了で、中古のみとなります。

②2chチューブマイクプリ
386(写真上)586(写真下)

通すだけでかなりファットになります。
586にはEQがついており、強烈なかかり具合は使い勝手が良く非常に重宝します。
386はEQなしでレンジも少々狭めですが、他のマイクプリよりファットになります。
スネアの表裏のマイク2chにかますのがお勧めです。

「3シリーズ」は376、386の二機種のみなので「5シリーズ」の566(デュアルチューブコンプ)に該当するモデルはありません。

最近まで現行機種であった「3シリーズ」は中古品の出回り率が高く、価格相場も2万前半~3万前半と手に入れやすくなっています。



【大学生バンドのセルフREC】

セルフREC作業も終わりが見えてきた。
あと数曲のリードギター、コーラス、キーボードを残すのみ。

【4つ打ちダンスロック】は全パート録り終えて、いつでもミックスに取り掛かれる状況。
だが今回は、コーラスのモニターバランスが良い状態なので【BPM=158:アジカン風ギターロック】のハモリ録りをすることにした。サビに上ハモが入るだけのシンプルなコーラスだ。

マイクは曲調に合わせてSE Electronics SE2200aⅡcをチョイス。

マイクケーブル:KLOTZ Titanium。

チャンネルストリップ:TOFT Audio Designs EC-1.

電源ケーブル:オヤイデ ブラックマンバ

モニターバランス

1サビは、モニターバランスの良さに加えて気分も乗っていたので、まさかの一発OKで録り終えた。ピッチ直しも必要ない完璧な出来栄えだ。
全サビの歌詞が違う為にコピペ作戦が使えないので、次は2サビのハモリ録りへ。舌がもつれたりして、ようやく3テイク目でOKにしてピッチ直し。
3サビは倍の量あるので前後半の二回に分けて録る。歌いやすい後半から録り始め3テイクでOK。

【アジカン風】のコーラスはこれで全部終了。次は【テンポチェンジ有オルタナ】のコーラスへ。


 

【今月のMV】 川嶋志乃舞 「プレミアムフライデーまで待ちきれない」
レトロ、フューチャー、ロマンチックあふれるカラフルなミュージックビデオ。どこかアンニュイさも漂い、一瞬昭和感も垣間見える。


【今月のちょいレア】 TOFT Audio Designs EC-1
デヴィッド・ボウイのエンジニアが設立したプロオーディオブランドの、エース的存在であるチャンネルストリップ。中音域の粘り気がファットで魅力的である。国内ではステップアップトランスと併用して使用すると威力を発揮する。


 

樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

YU-DAI 「SUMMER TIME INSPIRATION 2」

NewYorkにも進出しているHipHopアイコンYU-DAI氏の4thフルアルバム。ブラックミュージックの細部まで掘り下げた、マスターピース的な作品。2018年7月全国発売。

THE FREEMAN 「FAT LIPS」

ローリングストーンズ、フェイセズ、レイナード・スキナード、エリック・クラプトン、グレイトフルデッド&ウッドストック系にルーツを感じる、ブルースロックバンドのミニアルバム。今までよりもブルース色が強調されて、音楽性ににじみ出ている。2018年6月発売。

さよなら劇場池袋 「pie-ce / Fake in Nyanderland」

横浜在住ギターロックバンドのミニアルバム。展開がとてもカラフルなライブでは、カバー曲も多く披露する彼らだが、今作はオリジナル曲中心の構成になっている。


Tripletops 「Irotoridori」


ストロベリー・スウィッチブレイド、チャーチズ、t.A.T.u、Télépopmusikのエッセンスがさりげなく漂う、エレクトロ・デュオの1stアルバム。

スキャナーズ 「K.O」

邦楽R&Rをベースにしたトリオ・ロックバンドのアルバム。声質と歌詞の世界観が印象的。ライブパフォーマンスも圧巻で、真のエンターティナーと言える。

<お知らせ>ジャングルライフ発行人P.J氏と樫村の対談が、ジャングルライフ247号P46・47に掲載されます。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第41回

今回から、dbxシリーズについてご紹介しましょう。

dbxと聞いて真っ先に思い浮かぶのは「PA機器ブランド」というイメージですが、実はRec用としても優秀な機材が多いメーカーだと私は思います。
特にコンプが有名ですが、マイクプリ、チャンネルストリップにも良い製品があります。

革新的だったのは、1999年に当時定価14万円で発売された2chチューブコンプ「dbx566」、チャンネルストリップ「dbx576」、2chマイクプリ・EQ「dbx586」です。これらの3機種は“5”シリーズと呼ばれています。

“5”シリーズのマイクプリやコンプは、どれもワイルドでパンチのある音ですが、特筆すべきはEQの性能の素晴らしさです。今まで他メーカーも含め100台以上のアウトボードを試しましたが、これ程までに「派手に、かつ音楽的に」かかるEQは他にありません。

その特徴ゆえに、ナチュラル指向の音源には不向きかと思いますが、ヒップホップ、レゲエ、R&B、ラウド系などに多大なる効果をもたらします。
特にHighとLowのかかり方が秀逸で、他の機材の追随を許しません。

中古市場でたまに3万円台後半で販売されているのを見かけます、状態の良いものであれば是非試してみてください。

次回は5シリーズの弟分に当たる3シリーズについてご紹介します。


【大学生バンドのセルフREC】
以前、散々に打ちのめされた【4つ打ちダンスロック:BPM=170】のコーラスアレンジをやり直し、新たなコーラスを猛特訓して、いよいよ再チャレンジすることになった。
コーラスを重ねる予定のサビのメインVo.のピッチをAutoTuneで補正してから、コーラス録りに挑むことにした。

いかにも補正しました、と思われないように「グラフィカルモード」で丁寧に修正していき、いよいよコーラス録りに。

使用マイク:Audix CX111

マイクケーブル:Evidence Audio

アウトボード:Forcusrite Voice Master Pro

コーラスのモニターバランスは、他パート以上にシビアに行う。

1サビの上ハモを録る。
2テイク目を残し、AutoTuneで修正する。

2サビの上ハモも、本当はコピペで行きたいところだが、歌詞が違うのでコツコツと録り進めるしかない。3テイク目を採用し、AutoTuneで修正。

3サビは、まさかの1stテイクが無修正でOK。

下ハモのモニターバランスは下図のとおり。

3声コーラスは、より一層難易度が上がるので、モニターバランスもサビだけループプレイバックにして、細かく調整する。3テイク目がまあまあの出来だったので、これを修正して1サビはOKに。
2サビは一発OK。
3サビはピッチ、リズムは良かったが歌詞を間違えるというミスが。録り直して修正なしでいける出来に。

これでこの曲については、全パートを録り終わり、ミックスができる状態になった。


 

【今月のちょいレア】Fostex Model 2016

80年代後半にリリースされた16chラインミキサー。30年経った現在でも、音質的には同じ価格帯のものより1ランク上のクオリティーを提供してくれる。操作性も良い。


【今月のMV】 カイザーストロングバーツ 「風を掴む」
自由奔放に駆け巡るR&Rバンドの真髄が詰まった作品。とにかくリスナーをハッピーさせるバンド。


 

【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
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Rapid an Falsetto 「 Where are you Standing? 」


スピード感のあるパワーポップ、ギターロックバンドのマキシシングル。的を得た活動のセンスが素晴らしい。


ROKI 「 1965 」


音がとにかくデカい。ラウド系よりも1ランク上の音圧が堪能できるR&Rバンドのアルバム。直観的な初期衝動で制作された本作は、よい意味で予定調和がない。

航空電子 「 サクラサク 」

某大手楽器メーカー社員で結成されたフォーク・トロンカ、オルタナバンドのシングル。「はっぴいえんど」のトリビュート盤に参加経験あり。

DARKNESS FLOW 「 Friend of Mine 」

栃木在住ヒップホップグループのシングル。ブラックミュージックを厳選したネタで網羅され、
深い音楽性が体感できる。Lunch Time SpeaxのGocchiもラップで一曲参加。

The Vision 「 course 」

横浜を拠点とするセミアコ、エレアコを全面的にフィーチャーしたエモロックバンドのシングル。
歌詞のセンス、メロディー、声質などが個性を醸し出している。
               


【お知らせ】

SOUNDDESIGNER 2018年6月号「マイク特集」特集記事P16~17で執筆、P37でコメントを掲載していただきました。ぜひご一読ください。

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第40回

数か月に渡り、三味線奏者 川嶋志乃舞さんの1stフルアルバムレコーディングに関わらせていただきました。東京藝術大学を卒業後も、三味線界のポップアイコンとして国内外の様々なシーンで活躍する彼女ですが、自らが作詞作曲を手掛ける楽曲は「クールジャズ、EDM、ファンク、トロピカルハウス」などをハイソに織り交ぜ、古来からの伝統芸能をより進化させる「レトロなフューチャーポップ」とでも言うべき新たなジャンルを生み出しています。

三味線のレコーディング風景です。

使用マイク:Luwitt 640、Brauner Panthera、AKG P820 TUBE(MOD)、SE Electronic GeminiⅡ(MOD)、SHURE KSM44(MOD)、etc…

マイクプリ、チャンネルストリップは AVALON 737をはじめ VINTECH AUDIO 273やRUPERT NEVE 5024、TUBETECH MP1A(MOD)、DBX 676、586(MOD)などを使用して、超低音域から超高音域までの全ての音域を無駄なくカバーして収録しています。

和太鼓にはマイクを5本使用

ボーカルには2本使用しました。

三味線だけでなく、和太鼓、篠笛、子どもたちのお囃子など、音域も様々な特徴ある音をどのように、より良い音で録るかということに毎回試行錯誤しながら取り組んでいます。


【大学生バンドのセルフREC】
「アジカン風ギターロック」のギターパートを全部録り終わり、次はキーボードを入れる。
ライブではキーボードは入っていないのだが、音源化にあたりサビ部分にオルガンやストリングスを入れてみようということになった。

使用機材はRoland FA08(88鍵タイプ)


マイクプリ/DIは、Forcusrite 428MKⅡ。キーボードとオーディオインターフェースの間にこれを挟むと、生楽器との混ざりが良くなり、より音楽的になるのだ。

1サビにオルガンを入れてみるが選んだ音色が可愛らしすぎたので、もう少々ワイルドな音を選んで再度挑戦。グリッサンドが決まらなかったのでもう一度取り直してOK。
2サビ、3サビにも同じフレーズがあるのだが、ここは敢えてコピペはしないで録音をすすめた。
3テイクほどでOKを出す。

ストリングスパートは、3サビのみに対旋律フレーズを入れることにした。
Strings1の音色だと、音の立ち上がりが遅くフレーズに合わないので、エンベロープのアタックを調整して録り直す。弾き始めの7連駆け上がりフレーズが決まらないので、そこはパンチインを使う。納得のいくまで繰り返して、波形をジャストに近づけるようエディットしてキーボードパートを録り終えた。


【今月のちょいレア】APHEX EXCITER

エンハンサー、エキサイターの現存する、数少ないアウトボード。The Chainsmokersをはじめ、ワールドクラスアーティストのミックスにもしばしば使用されている。


【今月のMV】新村けんぞう 「独りよがりなボクと何も言わない君の歌」
JellyFishやWingsなどにルーツを感じさせる、ポップスの伝道師が放つキラーチューン。


 
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

川嶋志乃舞 「月曜日のマドンナ」

キャッチーなポップナンバーからアーバンR&B、EDM、ビックバンドサウンドからファンクまで、
彼女の描く世界はまさに欲張りなフューチャーポップだ。三味線奏者としての確かな技術力
を軸に、今回も様々なチャレンジが気負うことなく詰め込まれている。2018年4月発売。
              
              
Omoinotake 「Hit It Up/ダイアローグ」

日本テレビの深夜番組「バズリズム」の挿入歌に起用された経験をもつ、シティーポップの雄 Omoinotake。ライブでも特に人気の曲を集めた7インチアナログシングル盤。

Pygmalion 「Reconstruction.ep」

Syrup16gをよりシューゲイザー化したかのような、オルタナティブバンドのep。音楽に対する博学的バックボーンが豊かで、質の高いアイディアがみなぎっている。

ISAKA YUICHI 「DAY565」

サンフランシスコ、シンガポールをはじめヨーロッパにも遠征しているヒップホップグルーKAIJINのリーダーが放つ意欲作。ルーツミュージックの優れた要素を全面に吸収して制作された。全国発売中。

V.A 「PUNKS AND SKINS ARE FUCKIN’ WALKING DOWN THE STREET」

70年代後半~80年代前半の初期パンク、モッズ好きにお勧めの名盤コンピレーションアルバム。当スタジオではEvil Substituteの楽曲を担当。

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