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CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第42回

<DBXシリーズ第2弾>
前回では「5シリーズ」と呼ばれる566(デュアルチューブコンプ)、576(チューブチャンネルストリップ)、586(デュアルマイクプリ+EQ)について触れました。

今回は「3シリーズ」について取り上げます。

<写真上:376 下:386>

特徴について「5シリーズ」と比較しながら説明していきます。

①1chチューブチャンネルストリップ
576(写真上)376(写真下)

キャラクターは類似していますが、上位機種である576の方がレンジが広く、EQ、コンプのかかりもやや派手。
双方とも生産完了で、中古のみとなります。

②2chチューブマイクプリ
386(写真上)586(写真下)

通すだけでかなりファットになります。
586にはEQがついており、強烈なかかり具合は使い勝手が良く非常に重宝します。
386はEQなしでレンジも少々狭めですが、他のマイクプリよりファットになります。
スネアの表裏のマイク2chにかますのがお勧めです。

「3シリーズ」は376、386の二機種のみなので「5シリーズ」の566(デュアルチューブコンプ)に該当するモデルはありません。

最近まで現行機種であった「3シリーズ」は中古品の出回り率が高く、価格相場も2万前半~3万前半と手に入れやすくなっています。



【大学生バンドのセルフREC】

セルフREC作業も終わりが見えてきた。
あと数曲のリードギター、コーラス、キーボードを残すのみ。

【4つ打ちダンスロック】は全パート録り終えて、いつでもミックスに取り掛かれる状況。
だが今回は、コーラスのモニターバランスが良い状態なので【BPM=158:アジカン風ギターロック】のハモリ録りをすることにした。サビに上ハモが入るだけのシンプルなコーラスだ。

マイクは曲調に合わせてSE Electronics SE2200aⅡcをチョイス。

マイクケーブル:KLOTZ Titanium。

チャンネルストリップ:TOFT Audio Designs EC-1.

電源ケーブル:オヤイデ ブラックマンバ

モニターバランス

1サビは、モニターバランスの良さに加えて気分も乗っていたので、まさかの一発OKで録り終えた。ピッチ直しも必要ない完璧な出来栄えだ。
全サビの歌詞が違う為にコピペ作戦が使えないので、次は2サビのハモリ録りへ。舌がもつれたりして、ようやく3テイク目でOKにしてピッチ直し。
3サビは倍の量あるので前後半の二回に分けて録る。歌いやすい後半から録り始め3テイクでOK。

【アジカン風】のコーラスはこれで全部終了。次は【テンポチェンジ有オルタナ】のコーラスへ。


 

【今月のMV】 川嶋志乃舞 「プレミアムフライデーまで待ちきれない」
レトロ、フューチャー、ロマンチックあふれるカラフルなミュージックビデオ。どこかアンニュイさも漂い、一瞬昭和感も垣間見える。


【今月のちょいレア】 TOFT Audio Designs EC-1
デヴィッド・ボウイのエンジニアが設立したプロオーディオブランドの、エース的存在であるチャンネルストリップ。中音域の粘り気がファットで魅力的である。国内ではステップアップトランスと併用して使用すると威力を発揮する。


 

樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表・レコーディングエンジニア・サウンドクリエーターWhirlpool Records/brittford主宰。専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!!

YU-DAI 「SUMMER TIME INSPIRATION 2」

NewYorkにも進出しているHipHopアイコンYU-DAI氏の4thフルアルバム。ブラックミュージックの細部まで掘り下げた、マスターピース的な作品。2018年7月全国発売。

THE FREEMAN 「FAT LIPS」

ローリングストーンズ、フェイセズ、レイナード・スキナード、エリック・クラプトン、グレイトフルデッド&ウッドストック系にルーツを感じる、ブルースロックバンドのミニアルバム。今までよりもブルース色が強調されて、音楽性ににじみ出ている。2018年6月発売。

さよなら劇場池袋 「pie-ce / Fake in Nyanderland」

横浜在住ギターロックバンドのミニアルバム。展開がとてもカラフルなライブでは、カバー曲も多く披露する彼らだが、今作はオリジナル曲中心の構成になっている。


Tripletops 「Irotoridori」


ストロベリー・スウィッチブレイド、チャーチズ、t.A.T.u、Télépopmusikのエッセンスがさりげなく漂う、エレクトロ・デュオの1stアルバム。

スキャナーズ 「K.O」

邦楽R&Rをベースにしたトリオ・ロックバンドのアルバム。声質と歌詞の世界観が印象的。ライブパフォーマンスも圧巻で、真のエンターティナーと言える。

<お知らせ>ジャングルライフ発行人P.J氏と樫村の対談が、ジャングルライフ247号P46・47に掲載されます。

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