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CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第90回

CHAPTER H[aus]エンジニア樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 90


今回ご紹介するのはOYAIDEの電源ケーブルTSUNAMI GPX-RV2 です。

オヤイデ電機のオーディオケーブル・コネクター・オーディオアクセサリーブランドであるOYAIDEは、ピュアオーディオとプロオーディオのクライアントをバランスよく取り込んでいる印象を、個人的に持っています。

最近までフラッグシップケーブルとして君臨していたTSUNAMI GPX-RV2は、見た目の通りフラットで、ややファットなサウンドキャラクター。基本的には機材を選ばない優秀なケーブルです。

当スタジオでは、主にギターアンプ、ベースアンプに使用することが多いのですが、ソリッドステイト系マイクプリや、チャンネルストリップなどのアウトボードとの相性も抜群です。

現行品として販売されています。


【大学生バンドのセルフREC

「アコギ&Vo.弾き語り」と「ハードコア・ポストロックインストバンドの被りまくり一発録り」の2曲は、とりあえずミックスが片付いた。

今回からは、以前からレコーディングしている6曲中の「テンポチェンジありオルタナロック」のミックスに取り掛かる。

ミックス完成予想図↓

テンポチェンジ(BPM126→151→126)と、コード進行(Gm-C-F-E-F#-F)が個性的な楽曲であるため、パソコン内部のミックスは行わず、インターフェースからパラアウトでアナログミキサーに入れ(サミングミキサー)、マスタリング系アウトボード→マスターレコーダーというルーティングで作業することにした。


【今月のちょいレア】

【今月のMVCOLLAPSE MORPHEUS

https://www.youtube.com/watch?v=OIR_1fZ8EGY

ニューヨークパンクを多少想起させる、シューゲイザーサウンド。各パートのディテールのにじみ具合が、確信犯っぽさを強調している。

【今月のちょいレア】JOEMEEK ONE-Q2

今は無きJOEMEEKの、フラッグシップチャンネルストリップ。

サウンドキャラクターは、まさにブリティッシュサウンドなので、90年代ブリットポップ系を狙うのであればNeveより向いているかも。


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表

レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター

Whirlpool Records/brittford主宰

専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動

全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。

スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。

当スタジオで一貫して制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。

エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!


yuki「追憶 / 作り話」

パワーポップやJメロコアのエッセンスがほんのわずかに感じられる、女性シンガーソングライターのシングル。単なる弾き語りとは少々違う、静かなアグレッシブさが脳裏に焼き付く。


COLLAPSEBLACK SHEEP IS STILL DREAMING

今や国内を代表するシューゲイザーバンドに成長しつつある、 COLLAPSEのフルアルバム。

国内のみならず海外遠征も精力的にこなしており、これからの活躍が楽しみだ。


 

Total Feedback2022

アジアで一番ステイタスのあるシューゲイザーイベント、と言っても過言ではないTotal FeedbackのコンピレーションVol.4がリリース。日本、台湾の勢いあるシューゲイザーバンドが参加しており、今までとは違ったテイストも感じられる。


TOY YUI

HipHop、Trap、R&Bといった枠を超え始めたTOYのデジタルシングル。よりメロディアスで、歌詞のインパクトも増長している点が好印象。


GREEN EYED MONSTERXtreme / Authority

スペインをはじめ海外展開もしている、神奈川在住メロコアバンドのシングル。曲の長さは従来の5割増しになったが、全く無駄のないアレンジに仕上がった点に着目したい。 

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