今回取り上げるのは、dbxシルバーシリーズ(チャンネルストリップ)の上位機種「dbx 576」です。
約25年前にリリースされ、当時の販売希望価格は140,000円、実勢価格は89,800円でした。
その頃ミキサーやインターフェースに搭載されたプリアンプは、質が高いものが少なかったため、プロデューサーやトラックメイカー、機材マニア的な人たちが「リーズナブルな値段なのに高性能な点」に目をつけ、こぞって購入していたように思います。
気になる音質・音色は、376をグレードアップさせたキャラクターで、かなり「いかつい」感じです。
故に、好みや用途がはっきりと分かれ、きれいなサウンドを求める人には全く刺さらなかったようです。
反面、ハードロック、パンク、ヒップホップ、グランジ、シューゲイザー、R&R系には、かなりハマります。
私も30年以上様々なマイクプリやチャンネルストリップを試してきましたが、これほどワイルドなアウトボードにはなかなかお目にかかりませんでした。
発売からかなりの年数が経っているので、状態の良い中古品はかなり少ないと思いますが、ごくたまに中古市場で4~5万円台で見かけることもあります。興味のあるかたは是非チェックしてみてください。
【Sight Seeing】
注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します
栃木県宇都宮市中心にある、ライブやレコーディングができるレンタルスタジオBEAT CLUB STUDIOです。
<スタジオの歴史と特徴 >
• 2000年 : BEAT CLUB STUDIO設立( www.beatclub.jp )
• 2003年 : ProTools HD accelを導入
インディーズレーベルYotsuba Records をスタート
• 2014年 : レコーディング専用のスタジオを新設
ProTools HDXを導入することで、さらに高度な制作環境を整備
• コロナ禍に伴い、高品質な映像と音声を配信できる設備を追加
• 地元レーベル「Yotsuba Records」からのCDリリース、スタジオでの配信ライブ、様々なイベントの
音響・撮影配信運営など、幅広い事業展開を行っている
• 地元民放ラジオCRT栃木放送では15年以上音楽番組を担当し、地元ゆかりのミュージシャンを数多く紹介
• 1Uラックケースに入ったProTools HDXは、常設スタジオ以外にも、イベント会場となるAスタジオ
でのマルチレコーディング、現場でのレコーディングでも活躍しています
BEAT CLUB STUDIOでは、バンドリハから、イベントライブ、各種レコーディング、ライブ配信、映像制作まで幅広くそしてリーズナブルに請け負っています
使用機材
• Aスタジオ内(イベントスペース)
o キャノンPTZカメラ × 3台
o リモコン雲台にキャノンビデオカメラ3組
o Roland V-800HD マルチフォーマットビデオスイッチャー
o メインミキサーYamaha DM2000
o プロジェクションマッピング(舞台照明エンジニアによる)
• Rスタジオ(レコーディング専用)
o ProTools HDX
o 小スペースながら、適度なライブ環境を作るために音響調整用天井材と壁材を使用
現場用機材
o Roland V-80HD マルチフォーマットビデオスイッチャー
o Yamaha DM3+Tio1608-D2
o コンパクトに設営し運用が可能に。(現場例)
【今月のMV】
とりいそぎ「Good-bye darling」
https://www.youtube.com/watch?v=nDOgoQZ3RUA
昭和のシティーポップと令和のJ-POPが融合したようなサウンド。MVも1970年代風のアニメのようで、曲調にマッチしている。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
11月分の放送は11月13日(水)27日(水)
出演 樫村治延
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
Feels「アレジオン」
メロコアとパワーポップの中間を行くロックバンドのデジタルシングル。メロディーライン、リフ、リズムパターンが紙一重のところで王道にならないところに、オリジナリティーを感じる。
カカシカシカカ「はじまる -1- 」
安定した職人的ポップスサウンドを毎回提供してくれるバンドのミニアルバム。通好みに偏らない、間口の広さと懐の深さを感じる。
モンスターギャン「MONSTER Gann其ノ伍」
青春パンク、エモロックとパワーポップの合体系サウンド。この作品で、彼らの複数パターンの黄金律が確立された感がある。