音楽メディア・フリーマガジン

1st CONTACT Vol:175

JUNGLE☆LIFEが自信を持ってお勧めする、注目のアーティスト!
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FIVE NEW OLD


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音楽を生業にしているから温故知新が好きだ。音楽ってのは今も、大昔に発明された、たった12個の音階の組み合わせで確率をすり抜け、唯一無二を目指すアートだからだ。拘束を破りかき鳴らす音だからこそ、いつまで経っても初期衝動なのだ。歴史に学び、挑み、新世界を築く。FIVE NEW OLDがそれを知って“新と古”をその名に入れたか僕は知らないが、彼らの勝負の仕方は温故知新的に見て、実に爽快だ。初めて聴いたのに、そこに在り続けて来たかのような重みと甘酸っぱさがある。それこそ、本物のキャッチーさ。それでも、決して誰かに例える事はできないし、したくない。界隈が90年代パンクという世界的ムーヴメントにのされ、何とか“新”を確立させようと四苦八苦している中、彼らは何にも惑わされず、実に軽快に新世界を突き進んでいる。表面だけの薄っぺらな新しさは滅びるが、彼らのそれは後世に残るものだと今が確信するのに、そう時間はかからないだろう。このバンドの持つ5つのエレメント、声、音、演、言、思が奏でるNEW-OLD(新たなスタンダード)が、21世紀のこんな早くに登場してくれた事を、一人でも多くの人と共に驚愕し謳歌したい。
maximum10/12

That’s a NO NO!


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吉田ケイ(Vo./G.)、松田玲奈(Ba.)、菊池友香(G.)のフロント美女3人と、ザ・シャロウズのドラマーでもある新道文宜(Dr.)による4人組ガレージロックバンド、That's a NO NO!(ザッツ・ア・ノーノー!)。松田はモッズシーンでは有名なthe clovers(写真家のHIROMIXが在籍していたことでも有名)のメンバーでもある。
2010年には名作コンピと名高い『TSUNAMI ATTACK OF THE JAPANESE GARAGE』にザ・ファントムギフトやTHE BAWDIESらとともに収録されたほか、2011年には『Girls Sazanami Beat! Vol.4』にザ・レッツゴーズらとともに収録されるなど注目が集まっている。リズム&ブルースやロックンロール等のワイルドなルーツミュージックをベースにしながらも、あくまでポップ、そしてとびきりセクシーなバンドである!
そこそこ長い活動歴のなかで単独作品を残すことなく、ただひたすらライブを続けていたが、遂に待望の1stアルバム『Yes or NO?』(XQGX-1011)が7/4に発売決定! エンジニアはスクービー・ドゥーやデキシード・ザ・エモンズなどを手がけたデュウ・マキノ!

サザナミレーベル / All Creative Entertainment Inc. カマチガク

From dusk as may


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2010年に発表した「hearted headphone」が自主制作音源ながら、ファッションブランドDIESELの音楽情報サイトDIESEL:U:MUSICにて異例の抜擢配信され注目を集めたFrom dusk as mayが今回、待望の1stミニアルバム『keen talks』をリリース。終わりなき日常の光と影を自らのソリッドな視点で描くVo./G.坂本竜哉の世界観は、切なさと力強さ、感情が爆発した強いメッセージを包容し、歌声とギターの音色は、体の芯を突き抜け、時にノイズとなり周りを固め、彩りを添えます。
おすすめは「hearted headphone」はもちろんのこと、「ゆれる」も震災を経てのメッセージ性の強い楽曲。ここでも音と言葉のソリッド感はより鋭く、聴いた人に深く印象を残すはず。まさに人の心に“響く”ことを非常に自然に、そして結果的に計算されたように作られた作品。またジャケットや歌詞を追っていると、太宰治などの西洋のにおいを感じつつ日本語で無常観を表した言葉たちは、短編小説のようにかみ締めるほど味わい深いです。個人的には陽の落ちる18時頃の部屋で、もちろん独りで聴いて欲しい素晴らしい1枚。

POPTOP / binyl records A&R石井 優

2010年に発表した「hearted headphone」が自主制作音源ながら、ファッションブランドDIESELの音楽情報サイトDIESEL:U:MUSICにて異例の抜擢配信され注目 を集めたFrom dusk as mayが今回、待望の1stミニアルバム『keen talks』をリリース。終わりなき日常の光と影を自らのソリッドな視点で描くVo./G.坂本竜哉の世界観は、切なさと力強さ、感情が爆発した強いメッ セージを包容し、歌声とギターの音色は、体の芯を突き抜け、時にノイズとなり周りを固め、彩りを添えます。
おすすめは「hearted headphone」はもちろんのこと、「ゆれる」も震災を経てのメッセージ性の強い楽曲。ここでも音と言葉のソリッド感はより鋭く、聴いた人に深く印象 を残すはず。まさに人の心に“響く”ことを非常に自然に、そして結果的に計算されたように作られた作品。またジャケットや歌詞を追っていると、太宰治など の西洋のにおいを感じつつ日本語で無常観を表した言葉たちは、短編小説のようにかみ締めるほど味わい深いです。個人的には陽の落ちる18時頃の部屋で、も ちろん独りで聴いて欲しい素晴らしい1枚。

POPTOP / binyl records A&R石井 優

クモアイ


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自らを“ネクラ”と認める5人が内に溜め込んだ想いをエモーショナルなロックサウンドに乗せて激しく放つ姿に衝撃を受けたのは…実はつい最近の事。2010年末頃に本格的に活動を開始した彼女たちのその当時のライブで感じた一番は“優しさ”でした。ボーカルmaiの全てを包むような歌声がとても印象的で、バンドもそれを美しく装飾していました。ただ一つ、優しい人柄の中に内なる闘志、野望、深い想いを強く感じました。
それから1年後、彼女たちのライブは全く姿を変えてそこにありました。あの時に感じた内なるものが、ステージ上でのみ放たれる激しい感情となりサウンドに乗り移っていたのです。
確かな演奏力と高いアレンジ力によって生み出される楽曲に、ストレートにはいかない個々の性格が交じりあい、複雑に捻じ曲がった表現となって他には類を見ない世界を創り出しています。その変革期の最中に作られた1stミニアルバム『消シタイ記憶』は迷い、混乱、葛藤といった感情すらも真空パックされた狙っても作れない“生”が 詰まった内容となっています。
ここからはクモアイの第二章。覚醒し始めた彼女たちのサウンドにご注目ください。

下北沢ReG 店長 / ブッキングマネージャー 鈴木しんや

さめざめ


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女の子の言えない本音を書き下ろした歌詞が昨年夏頃YouTubeで話題となり、その共感する内容からか匿名性の高いmixiではコミュニティの参加人数が連日10人以上のペースで増え続けました。その反響は早速ライブハウスにも現れたのですが、来たのは“ライブハウスに初めて来ました…”という女子高生など、とにかく若い女の子たちばかり! 嬉しい反面心配になりつつも、純粋に“さめざめが好きです”という声に推され、噂は音楽業界の様々な方にまで届くようになりました。よく、“仕込み?”とか“メジャーが着いてるのかと思いました”と言われるのですが、今日にいたるまでお客さんやお店の人、メディアの人たちの“好きです”と“推します”だけに支えられています。そんな、誰かについ話したくなる魅力がさめざめの楽曲には込められているので、インパクトや印象でためらっている方、今初めて知った方も、是非とりあえず聴いてみてください!

さめざめマネージャー 川光 賢

buriki


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少年が手にした、機械仕掛けのオーケストラ、“buriki”。このキャッチコピーだけではどんなバンドかイメージしにくい。しかし百聞は一見にしかず。彼らのこのキャッチコピーに込めた想いを体感してほしい!
ステージ全体を囲い込む楽器陣、その視線の先には無邪気に指揮をするVo.ナガノ ユウキ。まさに目の前で繰り広げられる物語の世界。楽曲もまた、その世界観とシンクロするように仕上がっている。物語の山場と共に波打つ鼓動のようなベースラインとリズム。物語を彩るように掛け合う2本のエレキギター。どこかなつかしく哀愁感のあるメロディーラインに浮遊する歌声。そして、心にスッと入ってくる飾りのない歌詞。
結成3ヶ月にしてROCKTOWN自主企画を満員にしたあの日から約半年。今の彼らの描く物語は卓越したシナリオとなり魅了すること間違いなし! これからも目白押しなイベントが、どんどん決まってきているようなので、是非HPなどでチェックして肌で感じてほしいです!

-buriki Official Web Site-
http://hp.did.ne.jp/buriki/
ROCKTOWN企画制作 中川伸明

THE NAMPA BOYS


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このバンドは非常に面白い。色々な意味で。
というのも、08年“閃光ライオット”に15歳最年少出場と、早くから才能を見出されていたのだけど、その後、他のバンドならデビューして10年くらいかけて行っていく紆余曲折を、たかだか16~17歳で一通り経験し、そのまま潰れず、才能の惚れた暖かい周辺人物の支えを受けながら、最終的には入江悠監督との出会いにより、デビューの機会を自らの楽曲の力で作り出してしまったのだ。
そのソングライティングセンス、七転八倒しながらもバンドを続けてきた精神力、さらにこれまでの経験を糧に生まれた、等身大の10代の若さ・勢いを直球勝負で投げつけた「プランジ」という楽曲をもって、6月にバンド人生第二幕に突入する彼等にご注目ください。
未だ19歳の彼等は音楽シーンに一石を投じる存在になります。

長岡賢二

Sketchbook Advance


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今回ご紹介させていただきますのは5/23にMele Recordsより1stアルバムをドロップする大阪インディーズ界におけるボーク級の隠し玉、Sketchbook Advanceというバンドでございます。TOKIO meets Sloan! The ALFEE meets Teenage Fanclub! 的な、さわやか過ぎるにもほどがある彼らの楽曲は団塊ジュニアの僕たち世代には懐かしくて胸がキュンキュンするんですが、現在青春真っ只中のロックキッズ達には新鮮に感じるんではないでしょうか。ライブでも洗練されたポップな曲ばっかりやるんで“オシャレやんかいさー!”と思ってたら、所々ハードな下ネタMCを放り込んでくるもんだから“ゲスいぞー!”てなるんですけど、この感じに安心してしまうんですよね。オシャレすぎても肩こるし丁度いいんですよ。オシャレでゲス! そんなSketchbook Advanceの1stアルバム『My Advanced Generation』はライトなポップミュージックファンからコアなヘビーリスナーにも自信を持ってお届けできます! とAmazonの紹介文に書いてたんですが、とどのつまりは老若男女全ての人に聴いてもらえる捨て曲無しのごっついアルバムってことなんです! 僕にとってはPERSONZの『NO MORE TEARS』以来の名盤でゲス!

Mele Records ムッケン¥テーラー

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