音楽メディア・フリーマガジン

今月のリリース Vol:190

今月のおすすめリリース

『FURTHER ALONG -20th anniversary mix-』

Artist : SPIRAL LIFE

石田ショーキチのデビュー20周年を記念して、1993年にリリースされたSPIRAL LIFEの1stアルバム『FURTHER ALONG』の復刻盤『FURTHER ALONG -20th anniversary mix-』が9/4にリリース!
車谷浩司と石田小吉(現 ショーキチ)の2人で結成され、渋谷系ムーブメント渦中の90年代前半に新鮮な衝撃をシーンに与えながらも僅か3年の活動期間で解散したスパイラルライフ。この作品は発掘された当時のマルチテープを20年の時を超え、メンバーである石田ショーキチが自らの手で21世紀の技術を駆使し、再びミックスダウン。アルバム全曲がNEWミックス! 当時の衝撃が瑞々しく甦ります!
また、2005年に東京・SHIBUYA-AXでのライブを最後に解散した石田ショーキチを中心とするユニット“SCUDELIA ELECTRO”も電撃的に再始動! 黄金期のメンバーで新代田FEVERにてのプレミアム2DAYSも決定しております。

レビュー執筆者:森 暁王 (株)スペースシャワーネットワーク 宣伝担当。ロックをこよなく愛する35歳。ゲスの極み乙女。『ドレスの脱ぎ方』よろしくです。

『昭和の歌よ、ありがとう』

Artist : 泉谷しげる

大竹しのぶ、カルメン・マキ、クミコ、佐々木秀実、手嶌葵、中村 中、夏川りみ、夏木マリ、森高千里、八代亜紀。「このアルバムは彼女たちに対するラブレターですから。」こう、言い放った暴走ロックジジイ、泉谷しげるがレジェンドな女性アーティストとコラボレーションしたカバーアルバム。
「昭和」の名曲をカバー、しかもデュエットという異色であり傑作なアルバム。泉谷は、オリジナルに勝負を仕掛けて、女性アーティストを際立たせた。時に「囁き」、時に「呻き」、時に「笑う」、デュエットというにはまた違う方法で泉谷ボーカルが絡んでくる。
「昭和」って時代はなんなのよ! それに応えるにふさわしい曲。高度成長とかバブルとかばかりではない、暗く、切なく、悲しい昭和像も写しだしたリアル昭和がここにある。

レビュー執筆者:山室秀壹 kassai INC. A&R。Podcast「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を愛聴する妬み僻み嫉みの塊。最近は被害妄想に取り憑かれる毎日。

『Prologue』

Artist : 上村昌也

上村昌也、18歳のシンガーソングライター。まっすぐな透き通った歌声が胸を打つ。インディーズデビューとなった1stミニアルバム『17 SEVENTEEN』からちょうど1年振りのリリースとなる、2ndミニアルバム『Prologue』。地道なライブ活動の中で温めてきた楽曲は、ライブ会場が一体となるノリのいいアップソングから、涙で溢れるバラードはもちろん、エレクトロな楽曲やロック色の強い楽曲と、全国各地でライブを重ねた上村昌也の成長と、その世界観を大きく広げた1枚となっている。楽曲制作には、aikoやいきものがかりを手掛けるプロデューサー島田昌典氏をはじめ、人気絶頂中のバンドBase Ball Bearの堀之内大介氏、今年6月に復活を果たしたロックバンドつばきのボーカル、一色徳保氏、ギタリストの曽根巧氏らが参加。上村昌也への期待度を物語っている。若干18歳、上村昌也のミュージシャンとしての“Prologue”に期待!

レビュー執筆者:イドエンターテインメント 関口千晶 マネージメント担当

『Anderson』

Artist : テスラは泣かない。

着実に全国に名前を広げてきている鹿児島在住のロックバンド、“テスラは泣かない。”が約1年振りに待望の新作をリリース!
忘れられないピアノのリフレイン、エッジの尖ったギターサウンド、強靭なベースとドラムのリズムアンサンブル、そして魂の叫びにも似たボーカル。この全パートのケミストリーによって最高の音を奏でるバンドである。
好評だった前作の初の全国流通盤『High noble march』より更にスケール感を広げ、エモーショナルだが、人の耳に届きやすいメロディーも兼ね備えるようになった。
なお、今作のフロントソング「アンダーソン」はクラムボンのミト氏をプロデュースに迎え、極上の1曲に仕上がってるので、是非CDショップ店頭の試聴機やYouTubeにてご一聴を!
テスラは泣かない。HP http://tesla.raindrop.jp/

レビュー執筆者:mini muff records 志賀 ビールをこよなく愛す38歳。飲み会はずっとビールを飲み続けます。「釣りバカ日誌」のハマちゃんが将来の理想です。

『Blue Vacation』

Artist : ナミノート

このアルバムのオープニングナンバー「カナリア諸島にて」のカヴァーテイクは、猛夏に死ぬほど不快な熱波を浴びたあとの、ひんやりしたエアコンの心地良さに似ている。青い小花、蒼いアゲハ蝶、そして小鳥やカモメに囲まれて、適度な透明度とたおやかなオーラをまとった女性ヴォーカリスト、Erika(エリカ)の横顔があしらわれたイラスト・ジャケットでデビューを飾った彼らの名前はナミノート。
波の音? Wave Note? …全曲、どこかに“海や波”のテイストを全編に感じる作風にはピッタリなネーミングだ。ボサノバのテイストも全編に漂っていて、それは小野リサというよりは、アン・サリーや畠山美由紀のオーガニック・ポップなテイスト。
スピッツが「タイム・トラベル」をカヴァーして再評価を受けた原田真二の他の代表曲「てぃーんずぶるーす」のカヴァーや、大貫妙子の「横顔」、ユーミンの「曇り空」のカヴァーなども秀逸。でも、なによりオリジナル曲がジンと来る。

レビュー執筆者:オーマガトキ 早川隆浩 オーマガトキ制作の早川です。かつて『pause』というフリーペーパー編集で、斉藤和義クンやGLAYのデビュー時から関わってきました。よろしくです〜。

『Animation With You 〜 ヲタイリッシュ・ステッカー付き』

Artist : キバオブアキバ

京都発ヲタイリッシュ・デスポップバンド、キバオブアキバの「バッジ付きCD? いえいえCD付きバッジです。」と一部限定店舗で販売されていたCD付きバッジが装いも新たにヲタイリッシュ・ステッカー付きCDとして全国一般販売を開始!
サブカル雑貨店を中心に口コミで広がり、メタル・アイドルBABYMETALとのスプリットCD、TVアニメ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』のOPなどを手掛け、活動の幅をひろげている彼らの原点ともいうべきCD付きバッジ(ややこしい!)。
君とアニメが見たい! と大きいお兄さんの心をわしづかみなキラーソング「Animation With You」を筆頭に、これぞキバオブアキバな3曲が収録されています。
メタルをベースにPOP/スクリーモ/ハードコア、etc.と変幻自在のカラフルなメロディーをお聴きください!

レビュー執筆者:キバオブアキバ製作委員会 スタッフ2 製作員会の1スタッフとして裏方でがんばります。モンハン4もがんばります。

『Resplendent』

Artist : ストレイテナー

夏フェスを満喫しまくっている私ですが、先日“ROCK IN JAPAN FES.”に3日間行って参りました。できるだけ一般のお客さんと一緒に沢山のライブを観たいという信念から、バックステージにはほとんど行かず3日間を楽しんだのですが、3日間のなかでも、1日目のLAKE STAGEのトリを務めたストレイテナーのライブは格別でした!
“LAKE STAGEのトリに対しては特別な思いがある”とホリエさんはブログに綴っていましたが、その思いが前面に出た気合いのステージング、セットリスト。何度観てもその度に“最高”が上書きされていくバンドはそうそういないと思うんです。
10周年を迎え、ベストアルバムもリリースし、少し一休み? 一区切り? かと思いきや早々にリリースになるこの新音源、かなり遊んでいる印象。そしてバンドの雰囲気もいまとても良さそう。まだまだ進化していくんだろうなぁ、ストレイテナー。

レビュー執筆者:村井悠 EMI Records Japanプロモーション部所属。いまだロックキッズ精神から抜け出せない20代女子。最近チケットの抽選に洩れまくっているのが悩み。

『ルネッサンス』

Artist : おおたえみり

シンガーソングライターの“おおたえみり”と言えば、一言で説明出来てしまうのかもしれない。ただ、その一言で素晴らしい音楽という芸術を見逃してしまうのは実にもったいないと思う。
彼女が今回初めてリリースするCDのタイトルは『ルネッサンス』。全7曲が収録されているミニアルバムなのだが、表題曲の歌詞は実に不可思議な歌詞。歌詞を通じて彼女が何を伝えたいのか、一度聴いただけだと理解不可能。しかし、二度三度、リピートしていくと中毒性が増す曲でもある。
さらにミニアルバムの1曲目「月のレヴェル」は同世代の女性アーティストを迎え、赤い公園、女王蜂のメンバーが参加。
残念ながらCDだけでは彼女の魅力を伝えきれるのか? と思うこともある。だが、中毒性のある彼女の音楽に触れてみたら、次はライブを観るとCD以上の世界観に虜になることでしょう。

レビュー執筆者:エイベックス 宣伝 木村恵美子 Tokyo No.1 Soul Set、LOW IQ 01、PERIDOTS担当。PERIDOTSの最新アルバム『concourse』が発売! そして、Tokyo No.1 Soul Set、LOW IQ 01も精力的に活動中! チェック4649!

『Mate real』

Artist : arrival art

坪本伸作(Vo./G.)、カムラマサル(Ba.)、kazui(Dr.)によって2012年1月に誕生した3ピースバンド。
精力的なライブ活動で人気急上昇中の彼らが早くも2ndミニアルバムをリリース(※TOWER RECORDS、amazon、会場限定盤)。
今作では既にライブで人気の楽曲ばかりを一気に大放出!! しかも5曲入りでなんと¥1,000ポッキリ!! 太っ腹だぜ! arrival art!
情感溢れる世界観で、希望と絶望を突き付け、湧き上がる感情を優しく包み込む。一度耳にすればストレートに心に響く、声と言葉とメロディがクセになること間違いなし!!
熱いのに癒される彼らのライブは是非体感して欲しい。
ライブ情報はこちらから→http://www.arrivalart.net/

レビュー執筆者:Matsuking 楽しいことと食べることが大好きな中年です。

『INCLINATION III』

Artist : 浜田麻里

浜田麻里自身が選曲・構成し、活動10年毎の節目にリリースされるベストアルバムシリーズ第3弾。デビュー30周年を記してリリースされた今作『INCLINATION III』は、ここ10年間の作品の中からセレクトした楽曲群に新曲2曲・再録曲1曲を加えた全14曲。CD1曲目「Historia」のイントロダクションから、崇高で秀逸な浜田麻里の世界へと吸い込まれていく。ダークでヘヴィな世界の中で魅せるドラマティックな展開や美、唯一無二のヴォーカルと日米のトップミュージシャン達が創り出したこの完成度の高い世界観。本物を堪能しければこの作品を聴くべし!!
ちなみに、7月末に放送された音楽番組の生放送特番での圧倒的なパフォーマンスを受け、本作“III”は初週のアルバムウィークリーチャート11位をマークしている。11月の全国ツアーチケットは完売御礼! 来年4月の東京国際フォーラムホールAでの公演を是非観るべし!!

レビュー執筆者:徳間ジャパン 第1制作 野口真生 すぐキレない、いつも笑顔な人でいたい(笑)。
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